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第3話 人助けは得になる
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「ねえ、アタシも主の作るごはんもっと食べたいんだけど」
「ゴメンな、俺が普段は手抜きの料理しか作らないから仕事で作る料理みたいなが食べたいって話な。もうちょっと余裕ができてからでいいか?」
「別に、手抜きだっていいわよ。ただ、いつも同じ食材ばっかり使いすぎなのよ。もっと野菜とか使えないの?」
「最近、いろいろと値段が上がってるから少しでも節約する為に値段の高い食材は仕事の方にまわすようにしてるんだよ」
「まぁ、それが主の負担になるっていうんなら我慢するけど…」
「ありがとう。そうやって我慢しようとしてくれるのは気持ちだけでも有難いから今夜は…」
「やっぱり、アタシは食材じゃなくて主の愛情がこもってればいいかな」
「そっか。」
すると、今日のお客さんが来た。
「今、入ってよかったかね?」
「あ、どうぞ」
「表に『お客さんの好きなものを何でも作る』みたいなことが書いてあったけど、それは本当かい?」
「はい。何でもいいですよ」
「なら、最近は風邪とかがよく流行ってるから、ビタミンAとビタミンCを含んだ食材を使った料理が食べたいわねぇ」
「はい。サラダなどでいいですか?」
「ええ」
「それと、入れてほしくない食材とかってありますか?」
「特にはないわねぇ。今日は健康になる為に来たんですから」
俺はニンジン、レタス、玉ねぎを切り、それを皿に盛りつけた。ただ、ドレッシングは市販のものを使っても意味がないから自分で作ることにした。
サラダ油、塩、コショウ、砂糖、黒酢、等々を入れたオリジナルドレッシングを作ろうと思ったけど…。肝心のサラダ油が無い。
「朱雀、近くのスーパーでサラダ油買ってきてくれないか?」
「えぇ!?何で前もって買っとかなかったの!?まあ、主の頼みならやるわ」
さて、朱雀が帰ってくるまでどう時間稼ぎしようか。そして、俺はオリジナルのジュースも作ることにした。ニンジン、オレンジ、キャベツ、砂糖、オリゴ糖、トマト等々をミキサーにぶち込み、俺はスイッチを入れて蓋を抑えた。いつもの癖で最大出力でやり、あっという間に終わってしまった…。こうなったら、先にあれを話すか。
「お客さん、ここはお客さんの悩みやイライラを取り除くこともやってるんですけど、何かありますか?」
「実は、2年前に息子が風邪こじらせて肺炎引き起こして死んじまったのさ。だから、私は風邪にだけは絶対気を付けようと思って冬は食べるものにこだわっててねぇ。まぁ、今回もそれで来たわけだ」
「悩みって、それですか?」
「それで、その息子が死んでからよく色々起こるようになったんだよ。肩こりが自然に治ったり、誰もいないはずの家で外出中に洗濯物がたたまれてたりねぇ。ほんと不思議だよ。私が思うに、生前なかなか親孝行できなかったあの子が今更親孝行しに来てくれてるんだろうけどねぇ、わたしゃあの子には安らかに眠ってほしいんだよ」
「じゃあ、息子さんを祓えばいいんですか?でも、もし祓ってしまうと二度と会えなくなるかもしれないですけど、いいんですか?」
「ええ。」
「なら、今から始めます。心の準備はできてますか?」
「いつでもどうぞ」
「では、いきます。『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前…」
すると、お客さんの背後から何やら禍々しいものが出てきた。
<俺を母さんから引きはがそうとするな…!>
「いえ、あなたが安らかに眠ることをお母さんは望んでいます。どうか安らかに眠ってください」
<そうか、ここまでか…>
そして、その息子とおぼしき霊は消えていった。
「主、ただいまー」
「おかえり。お悩み解決は終わったよ」
「えー!?またアタシの出番無し!?」
「でも、朱雀がサラダ油買ってきてくれたおかげだよ。ありがとう」
「ま、まぁ、主が喜んでくれるならアタシはそれでいいけど…」
「フフッ、仲のいいカップルだね」
「「カップルじゃないです!!」」
「失礼。まあ、あの子を救ってくれたあなたたちには感謝してるよ。また来るよ、気が向いたら」
「あ、お客さん…」
そう言い残すと、お客さんはサラダを食べずに帰ってしまった。
「主、このサラダ食べていい?」
「いいけど…」
「…ん!?おいしい!!」
続く
「ゴメンな、俺が普段は手抜きの料理しか作らないから仕事で作る料理みたいなが食べたいって話な。もうちょっと余裕ができてからでいいか?」
「別に、手抜きだっていいわよ。ただ、いつも同じ食材ばっかり使いすぎなのよ。もっと野菜とか使えないの?」
「最近、いろいろと値段が上がってるから少しでも節約する為に値段の高い食材は仕事の方にまわすようにしてるんだよ」
「まぁ、それが主の負担になるっていうんなら我慢するけど…」
「ありがとう。そうやって我慢しようとしてくれるのは気持ちだけでも有難いから今夜は…」
「やっぱり、アタシは食材じゃなくて主の愛情がこもってればいいかな」
「そっか。」
すると、今日のお客さんが来た。
「今、入ってよかったかね?」
「あ、どうぞ」
「表に『お客さんの好きなものを何でも作る』みたいなことが書いてあったけど、それは本当かい?」
「はい。何でもいいですよ」
「なら、最近は風邪とかがよく流行ってるから、ビタミンAとビタミンCを含んだ食材を使った料理が食べたいわねぇ」
「はい。サラダなどでいいですか?」
「ええ」
「それと、入れてほしくない食材とかってありますか?」
「特にはないわねぇ。今日は健康になる為に来たんですから」
俺はニンジン、レタス、玉ねぎを切り、それを皿に盛りつけた。ただ、ドレッシングは市販のものを使っても意味がないから自分で作ることにした。
サラダ油、塩、コショウ、砂糖、黒酢、等々を入れたオリジナルドレッシングを作ろうと思ったけど…。肝心のサラダ油が無い。
「朱雀、近くのスーパーでサラダ油買ってきてくれないか?」
「えぇ!?何で前もって買っとかなかったの!?まあ、主の頼みならやるわ」
さて、朱雀が帰ってくるまでどう時間稼ぎしようか。そして、俺はオリジナルのジュースも作ることにした。ニンジン、オレンジ、キャベツ、砂糖、オリゴ糖、トマト等々をミキサーにぶち込み、俺はスイッチを入れて蓋を抑えた。いつもの癖で最大出力でやり、あっという間に終わってしまった…。こうなったら、先にあれを話すか。
「お客さん、ここはお客さんの悩みやイライラを取り除くこともやってるんですけど、何かありますか?」
「実は、2年前に息子が風邪こじらせて肺炎引き起こして死んじまったのさ。だから、私は風邪にだけは絶対気を付けようと思って冬は食べるものにこだわっててねぇ。まぁ、今回もそれで来たわけだ」
「悩みって、それですか?」
「それで、その息子が死んでからよく色々起こるようになったんだよ。肩こりが自然に治ったり、誰もいないはずの家で外出中に洗濯物がたたまれてたりねぇ。ほんと不思議だよ。私が思うに、生前なかなか親孝行できなかったあの子が今更親孝行しに来てくれてるんだろうけどねぇ、わたしゃあの子には安らかに眠ってほしいんだよ」
「じゃあ、息子さんを祓えばいいんですか?でも、もし祓ってしまうと二度と会えなくなるかもしれないですけど、いいんですか?」
「ええ。」
「なら、今から始めます。心の準備はできてますか?」
「いつでもどうぞ」
「では、いきます。『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前…」
すると、お客さんの背後から何やら禍々しいものが出てきた。
<俺を母さんから引きはがそうとするな…!>
「いえ、あなたが安らかに眠ることをお母さんは望んでいます。どうか安らかに眠ってください」
<そうか、ここまでか…>
そして、その息子とおぼしき霊は消えていった。
「主、ただいまー」
「おかえり。お悩み解決は終わったよ」
「えー!?またアタシの出番無し!?」
「でも、朱雀がサラダ油買ってきてくれたおかげだよ。ありがとう」
「ま、まぁ、主が喜んでくれるならアタシはそれでいいけど…」
「フフッ、仲のいいカップルだね」
「「カップルじゃないです!!」」
「失礼。まあ、あの子を救ってくれたあなたたちには感謝してるよ。また来るよ、気が向いたら」
「あ、お客さん…」
そう言い残すと、お客さんはサラダを食べずに帰ってしまった。
「主、このサラダ食べていい?」
「いいけど…」
「…ん!?おいしい!!」
続く
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