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第1章 猫耳は僕の手の中に

第3話 遊郭に招待されに招待されても、ねぇ。

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僕がヴィオラとヤった次の日から、一気に客足が増え、夜のお誘いも増えてしまった。だた、まだ誰も孕ませてはいないし、まだそれぞれのお客さまとは1回ずつしか関係はない。
ただ、その所為で睡眠がとれず、休業することも増えてしまったから、どうにかして今の状況を改善したい。そんなことを考えながら、僕は今日も猫耳をハムハムしている。

「いらっしゃいませ。お客さま、当店へのご来店は初めてですよね?」
「ああ、そうだよ。ところでアンタ、疲れたような顔してるじゃない。アタシが経営してる遊郭に癒されに来ないかい?アタシの遊郭に来て満足しなかった男なんざ1人もいないぜ?」
「遊郭ですか…。俺が疲れてる原因、毎日代わる代わる女性たちの相手してるからなんですよ。」
「そうか。なら、ソイツらをアタシの遊郭で雇ってやろうか?アタシは現経営のヒシャだ。よろしく。」
「いいんですか?」
「ただし、条件が2つある。まぁ、2つとも簡単だろうから。」
「その条件とは?」
「まず1つ。私をマッサージで満足させること。2つ目は、アタシの経営してるその遊郭に1回遊びに来ることだ。ウチの自慢は、色んなタイプの猫姫族をそろえてるってことだ。どうだい?この条件で。」
「わかりました。その条件、承ります。」

「では、今から施術を始めます。」

硬いな、この耳。一体どんな環境で育ってきたらこんな耳が?

「あー、気持ちいい。そこだよ。アンタ分かってるね。」
「あれ?ヒシャさんみたいな反応の薄い人は初めて見ました。」
「アタシは色んな男の愛撫を受けてきたからねぇ。道具を使った激しいプレイじゃなけりゃ呻きもせんぞ。」
「もしかして、ヒシャさんって娼婦だったんですか?」
「だった、と言うよりは今も娼婦だよ。30は越えたけど、まだまだ仕事は娘に任せれねぇから。」
「そうですか。」
「条件1はクリアでいいよ。ちょうどいい感じのマッサージだったからねぇ。」
「ありがとうございます。遊郭の方は今日中に伺います。」
「そうか。なら最上級のモンを用意しとくよ。」

ただ、この時僕はまだ知らない。その所為でヒシャさんに迷惑がかかることを。

「確かこの辺りのはず…。え、これ?」

そこには、地下へ続く階段があり、その周辺は色気を感じずにいられないような飾りがしてあった。
そこを降りると、ヒシャさんがいた。

「今日は最上級のモンを用意してあるから、普段のことなんか忘れて気が済むまで遊び倒してくれ。」
「は、はい。」

「あなたが大将の言ってたお客さんですか?」
「今日は私たちがお相手してあげますよ。」

そこには、とても際どい、際どすぎる恰好をした2人の猫姫族がいた。

「あ、今日はよろしくお願いします。」
「そんなに硬い接し方しないでください。」
「でも、アソコはギンギンに硬くしちゃってくださいね。」

多分、ヒシャさんは落ち着いてる女性と明るい言動の女性を用意してどっちを選んでもはずれじゃないようにしてくれたんだろう。

「じゃあまず、私たちの匂いを移す作業からはじめましょう。ほら、寝転がってください。」
「一体、何をするんですか?」
「腕を広げてください。」
「は、はい。」

そしたら2人は、僕の腕の上に何も穿かずに乗ってきて、腕に股間をこすりつけ始めた。少しずつ腕の上に放尿をし始めて…。

「すいません、これって何の意味があるんですか?」
「その質問を受けたのは初めてですね。」

「ここに来るのは頭おかしい人ばっかだから、そういう人たちが喜びそうなことをしてるだけなんです。」

「それでああいうことを?」
「ダメでしたか?」
「別にダメってわけじゃない。どんな仕事でもそうだが接客業はみんな、お客さんのニーズに応えることが大切で、ただ自分がすればいいと思ったことをすればいいわけじゃないんだ。」

なるほど。つまり、お客さんが指定したプレイをすればいいんですね?」
「ま、まあそういうことだ。」
「じゃあ、メタさんはどんなプレイがしたいですか?」
「うーん、それじゃあ…」

『緊急事態発生、緊急事態発生。複数人の猫姫族によって破壊活動が行われています。臨戦態勢に入れる者は臨戦態勢をとってください。』

あー、絶対ヴィオラとかの仕業だ。

「おいメタ!アンタのところの子が襲撃に来てるんだが。」
「やっぱりそうですよね。責任は取ります。」
「それはいいからさっさと出てってくれ。」

そして俺が外に出ると、破壊活動は止み、見覚えのある顔ばかりが出てきた。

「メタ。これからは二度と遊郭を出入りしないって約束する?」
「します!しますから許してください。」

そして僕は夜、しっかり教育されました。複数人から。

続く 次回、魔女猫人は恐ろしいくらいにそれは
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