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王国騎士団篇
第8話 革命の始まり
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およそ2日で何事もなく行列は隣国フェリエの王城に着いた。
「王様、この5日間でリベセントの方が覚醒したことはありますか?」
「いや、気味が悪いと言えるまでその気配が一切ない。復活のタイミングを計っているのかもしれん」
「そうですか。そういえば、この国ってどういう国なんですか?」
「あまり大きい声では言えないが、この国は男尊女卑を掲げる言わば最低な国だ。本当はへルヴィアをこの国に嫁がせることには抵抗があったが、この国のもう一つの特徴として挙げられる軍事で威嚇されちゃあ従うしかなかった。7年前に1人で家臣の大半を殺害した誰かについては消息不明だし、へルヴィア自身も嫌がってはいたし、どうにかならないかとも思ったりするんだがな…」
馬車は大きな門の下をくぐり、やがて城の前で停まった。
「ようこそフェリエへ!俺はこの国の国王、トゥルート・グルント・フェリエだ!広間で息子が待ってます。さあ、どうぞこちらへ」
今の挨拶だけでは到底男尊女卑の愚王であることは読み取れない。でも、ここから何かを仕掛けてくるのかもしれない。
「では、これからオデヌヘイムとフェリエの御曹司による見合いを開始する。両者、名乗れ」
「僕はヘブン・フィエンデ・フェリエです。よろしくお願いし…」
「フフフ…、フハハハハハ!!!よもや、人間の見合いなどどうでもよい!我が名は吸血族君主、リベセント様だぞ、跪け、人間ども!」
「お、おいシグルド、お前の娘は人間のはずだ!そもそも、なぜ封印されているはずのリベセント
が復活を!?」
「さあ、俺にもよく分からない。ただ、娘の身体を使って復活することだけは分かっている」
「おい、誰かいますぐコイツを切り捨てろ!」
「無駄だ!我が最愛の友であったジルとエルゼベルが生贄として自らを犠牲にしてくれたおかげで我は完全に近い形で復活した。そんじょこらの人間では手も足も出んぞ」
「国王、報告です!」
「うるさい!今がどんな時だと…」
「今、謀反を起こした軍勢が侵攻してきました!!」
「その軍の状態は?」
「ほぼ全員が女で、付喪神が数体、隷傑が1騎です!」
「そうか。ならば早々に立ち去らせる、それか排除するだ。おい、臨時女王、出陣だ」
「…」
愚王が臨時女王と呼んだ人物は広間の奥から出てきたが、白く熾天使をイメージしたような武装に身を包んだその人物は仮面をし、顔が見えなかった。
「すまないシグルド、すぐに逆賊を鎮めて見合いを…失敬、吸血族を討伐しよう」
「問題ない。我は逃げも隠れもせずにここで待っておるぞ」
「…チッ」
そして、おびただしい量の兵士を連れて帝国軍は100騎余りの逆賊に立ち向かっていった。
「待って、あれって行きに会った人たちじゃない?」
「本当だ!」
*
「さあ、今こそ男尊女卑を掲げるこの低俗な地を平らげて平等の掲げられる世の中にしていこうか!」
「神撫、1ついい?」
「幸那、こんなときに何?」
「もしもこの戦いでどっちかが死んでも、その時はどっちかでその敵を討とう」
「うん」
「おや?あなたは俺が7年前に飛ばして死んだかと思っていた無礼な母親の…」
「それ以上母を侮辱するな!!貴様とはここで決着をつける!」
「いいだろう、臨むところだ」
「…」
「お前、神撫ちゃんに何かした!?とりあえず、敵なの?」
「…『戯場・レソト』」
「お前、それは前日魔術!?それは姉さんぐらいしか使えないはず…!?貴様、まさか姉さんに何かしたのか?」
「…」
「答えろよ卑怯者!」
「我が国に侵攻し、その女王を卑怯者とけなすか。いいだろう、ならば戦だ!!!」
続く 次回、幸那と臨時女王の一騎打ち(途中で武秀も乱入するけど…汗)
「王様、この5日間でリベセントの方が覚醒したことはありますか?」
「いや、気味が悪いと言えるまでその気配が一切ない。復活のタイミングを計っているのかもしれん」
「そうですか。そういえば、この国ってどういう国なんですか?」
「あまり大きい声では言えないが、この国は男尊女卑を掲げる言わば最低な国だ。本当はへルヴィアをこの国に嫁がせることには抵抗があったが、この国のもう一つの特徴として挙げられる軍事で威嚇されちゃあ従うしかなかった。7年前に1人で家臣の大半を殺害した誰かについては消息不明だし、へルヴィア自身も嫌がってはいたし、どうにかならないかとも思ったりするんだがな…」
馬車は大きな門の下をくぐり、やがて城の前で停まった。
「ようこそフェリエへ!俺はこの国の国王、トゥルート・グルント・フェリエだ!広間で息子が待ってます。さあ、どうぞこちらへ」
今の挨拶だけでは到底男尊女卑の愚王であることは読み取れない。でも、ここから何かを仕掛けてくるのかもしれない。
「では、これからオデヌヘイムとフェリエの御曹司による見合いを開始する。両者、名乗れ」
「僕はヘブン・フィエンデ・フェリエです。よろしくお願いし…」
「フフフ…、フハハハハハ!!!よもや、人間の見合いなどどうでもよい!我が名は吸血族君主、リベセント様だぞ、跪け、人間ども!」
「お、おいシグルド、お前の娘は人間のはずだ!そもそも、なぜ封印されているはずのリベセント
が復活を!?」
「さあ、俺にもよく分からない。ただ、娘の身体を使って復活することだけは分かっている」
「おい、誰かいますぐコイツを切り捨てろ!」
「無駄だ!我が最愛の友であったジルとエルゼベルが生贄として自らを犠牲にしてくれたおかげで我は完全に近い形で復活した。そんじょこらの人間では手も足も出んぞ」
「国王、報告です!」
「うるさい!今がどんな時だと…」
「今、謀反を起こした軍勢が侵攻してきました!!」
「その軍の状態は?」
「ほぼ全員が女で、付喪神が数体、隷傑が1騎です!」
「そうか。ならば早々に立ち去らせる、それか排除するだ。おい、臨時女王、出陣だ」
「…」
愚王が臨時女王と呼んだ人物は広間の奥から出てきたが、白く熾天使をイメージしたような武装に身を包んだその人物は仮面をし、顔が見えなかった。
「すまないシグルド、すぐに逆賊を鎮めて見合いを…失敬、吸血族を討伐しよう」
「問題ない。我は逃げも隠れもせずにここで待っておるぞ」
「…チッ」
そして、おびただしい量の兵士を連れて帝国軍は100騎余りの逆賊に立ち向かっていった。
「待って、あれって行きに会った人たちじゃない?」
「本当だ!」
*
「さあ、今こそ男尊女卑を掲げるこの低俗な地を平らげて平等の掲げられる世の中にしていこうか!」
「神撫、1ついい?」
「幸那、こんなときに何?」
「もしもこの戦いでどっちかが死んでも、その時はどっちかでその敵を討とう」
「うん」
「おや?あなたは俺が7年前に飛ばして死んだかと思っていた無礼な母親の…」
「それ以上母を侮辱するな!!貴様とはここで決着をつける!」
「いいだろう、臨むところだ」
「…」
「お前、神撫ちゃんに何かした!?とりあえず、敵なの?」
「…『戯場・レソト』」
「お前、それは前日魔術!?それは姉さんぐらいしか使えないはず…!?貴様、まさか姉さんに何かしたのか?」
「…」
「答えろよ卑怯者!」
「我が国に侵攻し、その女王を卑怯者とけなすか。いいだろう、ならば戦だ!!!」
続く 次回、幸那と臨時女王の一騎打ち(途中で武秀も乱入するけど…汗)
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