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魔法学校編
魔法学校と聖騎士学校
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中央都市セントラル
四属性王がいる四つの国、火の国ロゼ、水の国リーゼ、風の国レノ、土の国カインの中央に位置し、様々な物が揃う大都市だ。
セントラルも他の国に似せて4つの地区があり、その北東部に魔法学校と聖騎士学校が並ぶ。
他の地区では農業施設や商業施設などがあり、発展に積極的な都市でもあった。
また、このセントラルの端から端へ移動すると1日、2日掛かってしまうため、3つ円形上にルーダーという移動機関がった。
ようはリニアモーターカーのようなものだ。
魔法学校、聖騎士学校の規模はかなり大きい。
毎年あわせて1000人以上の入学者があり、そのほとんどが貴族だった。
セントラル学校講堂。
室内は入学式ともあって皆、緊張や興奮が講堂に広がっていた。
壇上を正面にして左側が魔法学校生徒、右側に聖騎士学校生徒が座っており、男女が完全に分かれていた。
そこに一人、異質な存在がいた。
「入学式かぁ。何年振りだろな?とりあえず、ナメられねぇようにメンチ切っとかねぇとな」
周りを睨み威嚇する一人の男子生徒、アルフィス・ハートルの異様さに魔法学校生徒は引いていた。
「なんか、変なのがいるけど大丈夫かな?」
「目つきが怖ぇ……」
「あいつ、どこの貴族だよ……育ち悪すぎだろ……」
風貌も酷い有様で、ブレザーははだけ、属性を判断するためのネクタイもしておらず、その姿はもはや獣だった。
それとは真逆に聖騎士学校の生徒も盛り上がっていた。
「そこ、私の席のようです、前を失礼します」
長髪の黒髪を高い位置で束ねたポニーテールの女性、大貴族のアゲハ・クローバルは凛とした面持ちで席に座る。
聖騎士学校の女子生徒もブレザーで、男子とは違いネクタイではなくリボンだ。
「あの方、アゲハ・クローバル様よね?お綺麗!」
「そうねぇ。是非お近づきになりたいわ」
「どの殿方とバディを組まれるのかしら?」
女性陣はアゲハの凛々しさに黄色い声を上げていた。
アゲハの姿はまるで一輪の花のようだった。
そうこうしているとライトが消えて生徒達は静まり返る。
壇上だけがライトで照らされていた。
壇上の中央には講演台がある。
魔法学校長、聖騎士団長の挨拶だった。
魔法学校長は初老で長髪の白髪。
キリッとした顔立ちと威厳に満ちた佇まいは講堂の空気を変えた。
校長は講演台のマイク前に立つ。
「セントラル魔法学校の校長、ルイ・ディケインだ。君たちの入学、心から歓迎する」
ルイは生徒達を見渡しながら挨拶を続ける。
「君たちは3年間ここで大事なことを学ぶ、それを将来どう使うかは君たち次第だ。だがここで学んだことは必ず君たちの力になるだろう」
そう言って校長ルイは教壇をあとにした。
続いて聖騎士団団長が挨拶に教壇へ向かう。
聖騎士団団長は誰の目にもはっきりとわかるような幼児体系だった。
身長は140センチほどで金髪の少女だ。
「あ、あれ?すまない!なんか台かなにかもってきてくれ!」
会場内がざわつく。
団長は講演台のマイクの高さが身長よりも高いためピョンピョン飛び跳ねていた。
すぐに騎士団の騎士見習いの女子が木箱を置く。
団長はその木箱に乗りコホンと咳払いをして挨拶を始めようとした。
「なんだあのチビ」
アルフィスの心無い一言で講堂は凍りつく。
「おい!そこ、聞こえてるぞ!私語は謹め!」
団長がアルフィスを一喝すると改めて挨拶を開始する。
「セントラル聖騎士団団長のノア・ノアールだ。この度は、入学おめでとう。君たちにはとっても期待している。どうか精進して立派な大人になってくれ」
「子供のお前が言うなよ」
アルフィスのツッコミにまたも講堂は凍りつくが、ノアが続ける。
「一部、アホがいるようだが、この世界は実力社会だ。強ければいい。もし戦いたければいつでも聖騎士団の門を叩くといい。以上だ」
ノアは若干キレ気味で壇上を後にした。
入学式の大体が終わり、みなが寮に戻るところだった。
寮は学校からさほど離れておらず、徒歩でも5分ほどで部屋までいけた。
「あいつ、バカじゃないか?聖騎士団長に喧嘩売るなんて」
「なんにも知らないでしょう。どこの貴族でしょうね」
寮へ戻る途中、歩きながら会話しているが、アルフィスにわざと聞こえるように話していた。
アルフィスはその二人の首に両腕を回す。
「俺はハートル家だが文句あっか?」
「ハートル家って、あのド田舎の……」
左の生徒はそう言って後悔した。
アルフィスの腕の力がその生徒の首を絞めた。
「何も知らないってどういうことだ?」
アルフィスは本当になにも知らない。
黒猫アルから教わったのは世界の基礎知識と魔法、スキルの使い方だけだったからだ。
「聖騎士団長はシックス・ホルダーなんだよ。そんなことも知らないのか?」
「シックス・ホルダー?なんだそれ?」
「ホントに何も知らないのか?シックス・ホルダーは六天宝具の使い手だ。今、世界に4人しかいないんだよ」
アルフィスは聞きなれない単語に戸惑う。
黒猫アルも何かそんな話をしていた時があった気がするが、興味がないことは頭には入らない。
「聖騎士団長は四属性王に次ぐ強さって言われてる。喧嘩売るなんて正気じゃないよ!」
右のやつもなかなかうるさかったから首を絞めた。
しかしこんなに強いのがわんさかいるのかと、アルフィスは胸の高鳴りを抑えられなかった。
「まずは聖騎士団長に喧嘩売ってみるか」
不敵な笑みを浮かべ、そう呟くアルフィスを横目に両脇の生徒はみるみる顔を青ざめさせた。
四属性王がいる四つの国、火の国ロゼ、水の国リーゼ、風の国レノ、土の国カインの中央に位置し、様々な物が揃う大都市だ。
セントラルも他の国に似せて4つの地区があり、その北東部に魔法学校と聖騎士学校が並ぶ。
他の地区では農業施設や商業施設などがあり、発展に積極的な都市でもあった。
また、このセントラルの端から端へ移動すると1日、2日掛かってしまうため、3つ円形上にルーダーという移動機関がった。
ようはリニアモーターカーのようなものだ。
魔法学校、聖騎士学校の規模はかなり大きい。
毎年あわせて1000人以上の入学者があり、そのほとんどが貴族だった。
セントラル学校講堂。
室内は入学式ともあって皆、緊張や興奮が講堂に広がっていた。
壇上を正面にして左側が魔法学校生徒、右側に聖騎士学校生徒が座っており、男女が完全に分かれていた。
そこに一人、異質な存在がいた。
「入学式かぁ。何年振りだろな?とりあえず、ナメられねぇようにメンチ切っとかねぇとな」
周りを睨み威嚇する一人の男子生徒、アルフィス・ハートルの異様さに魔法学校生徒は引いていた。
「なんか、変なのがいるけど大丈夫かな?」
「目つきが怖ぇ……」
「あいつ、どこの貴族だよ……育ち悪すぎだろ……」
風貌も酷い有様で、ブレザーははだけ、属性を判断するためのネクタイもしておらず、その姿はもはや獣だった。
それとは真逆に聖騎士学校の生徒も盛り上がっていた。
「そこ、私の席のようです、前を失礼します」
長髪の黒髪を高い位置で束ねたポニーテールの女性、大貴族のアゲハ・クローバルは凛とした面持ちで席に座る。
聖騎士学校の女子生徒もブレザーで、男子とは違いネクタイではなくリボンだ。
「あの方、アゲハ・クローバル様よね?お綺麗!」
「そうねぇ。是非お近づきになりたいわ」
「どの殿方とバディを組まれるのかしら?」
女性陣はアゲハの凛々しさに黄色い声を上げていた。
アゲハの姿はまるで一輪の花のようだった。
そうこうしているとライトが消えて生徒達は静まり返る。
壇上だけがライトで照らされていた。
壇上の中央には講演台がある。
魔法学校長、聖騎士団長の挨拶だった。
魔法学校長は初老で長髪の白髪。
キリッとした顔立ちと威厳に満ちた佇まいは講堂の空気を変えた。
校長は講演台のマイク前に立つ。
「セントラル魔法学校の校長、ルイ・ディケインだ。君たちの入学、心から歓迎する」
ルイは生徒達を見渡しながら挨拶を続ける。
「君たちは3年間ここで大事なことを学ぶ、それを将来どう使うかは君たち次第だ。だがここで学んだことは必ず君たちの力になるだろう」
そう言って校長ルイは教壇をあとにした。
続いて聖騎士団団長が挨拶に教壇へ向かう。
聖騎士団団長は誰の目にもはっきりとわかるような幼児体系だった。
身長は140センチほどで金髪の少女だ。
「あ、あれ?すまない!なんか台かなにかもってきてくれ!」
会場内がざわつく。
団長は講演台のマイクの高さが身長よりも高いためピョンピョン飛び跳ねていた。
すぐに騎士団の騎士見習いの女子が木箱を置く。
団長はその木箱に乗りコホンと咳払いをして挨拶を始めようとした。
「なんだあのチビ」
アルフィスの心無い一言で講堂は凍りつく。
「おい!そこ、聞こえてるぞ!私語は謹め!」
団長がアルフィスを一喝すると改めて挨拶を開始する。
「セントラル聖騎士団団長のノア・ノアールだ。この度は、入学おめでとう。君たちにはとっても期待している。どうか精進して立派な大人になってくれ」
「子供のお前が言うなよ」
アルフィスのツッコミにまたも講堂は凍りつくが、ノアが続ける。
「一部、アホがいるようだが、この世界は実力社会だ。強ければいい。もし戦いたければいつでも聖騎士団の門を叩くといい。以上だ」
ノアは若干キレ気味で壇上を後にした。
入学式の大体が終わり、みなが寮に戻るところだった。
寮は学校からさほど離れておらず、徒歩でも5分ほどで部屋までいけた。
「あいつ、バカじゃないか?聖騎士団長に喧嘩売るなんて」
「なんにも知らないでしょう。どこの貴族でしょうね」
寮へ戻る途中、歩きながら会話しているが、アルフィスにわざと聞こえるように話していた。
アルフィスはその二人の首に両腕を回す。
「俺はハートル家だが文句あっか?」
「ハートル家って、あのド田舎の……」
左の生徒はそう言って後悔した。
アルフィスの腕の力がその生徒の首を絞めた。
「何も知らないってどういうことだ?」
アルフィスは本当になにも知らない。
黒猫アルから教わったのは世界の基礎知識と魔法、スキルの使い方だけだったからだ。
「聖騎士団長はシックス・ホルダーなんだよ。そんなことも知らないのか?」
「シックス・ホルダー?なんだそれ?」
「ホントに何も知らないのか?シックス・ホルダーは六天宝具の使い手だ。今、世界に4人しかいないんだよ」
アルフィスは聞きなれない単語に戸惑う。
黒猫アルも何かそんな話をしていた時があった気がするが、興味がないことは頭には入らない。
「聖騎士団長は四属性王に次ぐ強さって言われてる。喧嘩売るなんて正気じゃないよ!」
右のやつもなかなかうるさかったから首を絞めた。
しかしこんなに強いのがわんさかいるのかと、アルフィスは胸の高鳴りを抑えられなかった。
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