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獅子王隼人

隼人との試合

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「さあ、はじまりました!本日のメインイベント!なお、本日のメインイベントはエロレスルールに加え、柔道着を着用したうえでの対戦となります。それでは赤コーナーより。179センチ、81キロ。紀ノ國光輝!!」
レフェリーに紹介され、光輝が出てくる。花道を歩く光輝は柔道着を着ている。
「続いて。青コーナー。183センチ、93キロ。獅子王隼人!!」
続いて、金メダリストの隼人が出てくる。
柔道着を着てプロレスのリングに立つなんてシュールだなと、光輝は思う。
目の前にいる隼人は鋼のような肉体で、いかにも強そうだ。顔だちは渋めのおじさま、といったいかにも紳士然とした見た目であり、口ひげがより渋さを際立たせていた。
「両者前へ!」
レフェリーの指示に従い、ふたりは向かい合う。
身長差は10センチ以上あるだろうか。
「見合って……はじめっ!」
レフェリーの声とともに試合が始まる。
「獅子王さん。あんたの提案した柔道のルールを受けてやったんだ。こっちが勝ったら……いや、1度でもあんたを投げることが出来たら。1つ、願いを聞いちゃくれねえか?」
「ほう?いいだろう」
「ありがてえ……。じゃあ行くぜ……」
そう言うと、光輝は一気に距離を詰める。そして、隼人の襟元を掴むとそのまま背負い投げを狙う。
「ぬう!?」
だが、その動きを見切っていたのか隼人はするりと身をかわし、逆に光輝の腕を掴み返す。
「くそっ!」
今度は逆に腕を掴まれたまま光輝が背負われる形になる。なんとか逃れようとするものの、力が強くびくともしない。
「ふんっ!」
気合いと共に隼人は光輝を投げ飛ばす。背中から叩きつけられ、息が詰まる。
「ぐふっ!」
痛みに耐えながら立ち上がる光輝に対し、隼人は追撃をかけるべく光輝の腕を取った。そして関節を極めて締め上げる。あっという間に腕十字固めの形になってしまった。
「ぐああぁっ!」
「このまま潰してやるぞ」
ギリギリと腕を極められ、光輝は悲鳴をあげる。
「あがががっ!痛ぇっ!離せっ!」
「どうした?まだ始まったばかりだぞ?」
余裕たっぷりに笑う隼人。しかし、この状態では技を外すことは出来ない。
(クソッ……!こんなところで負けるかよ……!)
必死にもがく光輝だったが、技を解くことが出来ない。
「さて、どうするかな?」
「ぐっ……」
ニヤリと笑みを浮かべる隼人。
「ギブアップを認めてあげてもいいよ?ただしペナルティをうけてもらうけどね」
「ペナルティ……?なんだそりゃ」
「それは見てのお楽しみだよ」
隼人はさらに力をこめてくる。
「ぐおおぉっ!痛ぇっ!マジで折れるって!」
あまりの力の強さに悲鳴を上げる光輝。
「ギブアップかい?早く言わないと本当に折っちゃうよ?」
「ぐっ……!誰がするかよ!」
「なら仕方ないねぇ」
さらに力を込める隼人。ミシミシと骨がきしむ音が聞こえてくるような気がする。
「ぎっ……ぎぶあっぷぅー!!俺の負けだー!!」
とうとう耐えきれなくなり、敗北を認める光輝。
「はい。私の勝ち」
とはいえこの試合にもエロレスルールは適応されている。光輝が隼人にイかされないかぎり、ギブアップで敗北することはできないのだ。
「それじゃあ、ペナルティを受けてもらうよ」
そう言うと隼人は光輝の足を掴み、股を開かせる。
「なっ!?何すんだよ!」
「こうするんだよ」
隼人は光輝の股間を踏みつける。ぐりっと踵をねじ込むように踏みつけ、圧迫感を与える。
「おごおっ!?」
いきなりの強烈な刺激に悶絶する光輝。
「1度のギブアップにつき1度。君の金玉を踏ませてもらおう」
「そんなのアリかよ……!?」
「もちろんさ。負けたのは君だからね」
「ぐっ……」
確かにその通りである。反論できない。
「ほら、立ちなさい。まだ勝負はついていないよ?」
「くそっ……!」
光輝は歯噛みしながら立ち上がる。
「よし、いい子だ」
再び向き合うふたり。
「さあ、続きをはじめようか」
「言われなくてもわかってらぁ」「見合って……はじめっ!」
レフェリーの掛け声とともに試合が再開される。
「ふんっ!」
先に仕掛けたのは光輝だった。一気に距離を詰めると、隼人の肩口に手を伸ばす。
(もらった!)
そのまま掴んで投げ飛ばそうとする。
「甘いよ」
だが、隼人はそれを察知していたのかあっさりと身をかわすと、逆に光輝の足を払い、体勢を崩させる。
「ぐあっ……!」
倒れこむ光輝。そこにすかさず隼人は馬乗りになると、光輝の腕を捻りあげるようにして押さえ込んだ。
「さあ、これで終わりだ」
そのまま腕ひしぎ逆十字固めの姿勢に入る隼人。
「うあああぁっ!痛ぇええっ!」
絶叫する光輝。腕をへし折らんばかりの勢いで締め上げられ、激痛が走る。
「ふっ……なかなかいい声で泣くじゃないか。もっと聞かせておくれ?」
そう言うと隼人は光輝の腕をさらに強く極める。
「あぐっ……がっ……!」
「さて、このまま腕を折られたいか?それとも降参するかい?」
「ぐっ……誰がするかよ!」
苦痛に耐えながら光輝は叫ぶ。
「ふふふ、強情だねえ……。でも、いつまで持つかな?」
ギリギリと腕を締め上げていく隼人。
「ぐああぁっ!痛ぇっ!やめろっ!ギブアップだ!ギブアップするからっ!!」
あまりの痛みにたまらず叫び声をあげる光輝。だが、それでも隼人は力を緩めない。
「ふふ。いい子だ。じゃあ、ペナルティも受けてくれるね?」
「わかった!受ける!受けますっ!」
「よろしい。では、早速始めようか」
再び隼人は光輝の股間へと足を伸ばし、今度は靴下越しに光輝の玉を踏みつけた。
「がっ……!痛ぇっ……!」
「さっきも言っただろう?1度のギブアップにつき1度。君の金玉を踏むとね。さあ、立ちなさい。もうひと勝負だ」
「くそっ……。獅子王さん、その前に聞かせちゃくれねえか?」
「ん?なんだい?」
「どうして俺に柔道着を送ってきたんだ?あんたいったい、俺に何をさせてえんだよ!」
「ああ、そんなことか。……光輝君、私はね、以前君が柔道の試合をしていることろを見たことがあるんだよ。その時の君はあまりにも素敵だった。ああ、こんな子の金玉を攻めて、苦しむ顔が見てみたいな……と。そう思ったというわけだよ」「なっ……!?」
「つまり、私の欲望を満たすためだけに、わざわざ柔道のルールで闘わせたということだ。まあ、このルールなら勝てると思ったというのも事実だけどね」
「てめぇ……ふざけんじゃねぇぞ!」
怒りの声を上げる光輝だったが、隼人はどこ吹く風といった様子で涼しげな顔をしている。
「仕方がないじゃないか。だってそれが私の性癖なんだから。……光輝君。『獅子王隼人』はね、高潔な人間でなければいけないんだよ。柔道の金メダリストで、紳士的で、人望もある。そして、女性には優しく接しなければならない。……だがね、その仮面の下には、とてつもなく歪で醜悪な素顔がある。私はそれをさらけ出させ、恥辱の表情を見たいと常々思っているのだよ」
「……やべえな、この変態サディスト……」
光輝は呆れたような目で隼人を見る。
「お褒めにあずかり光栄だ。さあ、おしゃべりはここまでにして、次の勝負を始めようか」
「ちっ……。わーったよ。さっさと終わらせようぜ」
そう言うと光輝は立ち上がり、隼人と向かい合う。
「見合って……はじめっ!」
「行くぜっ!」
開始と同時に光輝は一気に距離を詰める。
「また同じ手を使うつもりかい?」
隼人は余裕たっぷりに笑う。しかし、光輝の目論みはその通りだった。
(まずは一本背負いで投げ飛ばしてからの寝技に持ち込む!)
光輝は隼人の首筋に手を伸ばす。そのまま掴んで投げ飛ばそうとした時、隼人はふっと笑った。
「かかったね」
「何!?」
その瞬間、光輝は背中に強い衝撃を受ける。一瞬遅れて自分が隼人に投げ飛ばされたことに気づく。
「くそっ!」
すぐに起き上がろうとする光輝だったが、すでに遅かった。
「さあ、ペナルティの時間だ」
隼人は光輝の上に馬乗りになる。
「ぐっ……!離せ!」
「だめだよ」
隼人は光輝の股間を強く踏みつける。
「ぐああぁっ!」
激痛に悲鳴をあげる光輝。
「さあ、これで1度。君の金玉を踏ませてもらおう」
隼人はぐりぐりと踵をねじ込むように光輝の玉を踏みつけていく。
「ぐっ……!痛ぇっ!やめろっ!やめてくれっ!!」
あまりの痛みに叫ぶ光輝。
「ふふ。さあ、どうする?ギブアップを認めてあげてもいいよ?」
「ギブアップしたらまた踏まれちまうじゃねえか!」
「当たり前だろう?負けたんだから」
「ぐっ……」
「ほら、早くギブアップしなさい」
「ぐっ……!ギブアップだ!俺の負けだっ!」
屈辱的な敗北宣言をする光輝。
(なんなんだよ、この地獄……。金玉やられるのが嫌ならギブアップして、でもギブアップしたら金玉やられて……冗談じゃねえ!こんなん試合にならねえよっ!)
「はい。よくできました」
隼人は満足げに言うと、光輝の上から降りる。
「ははは。君との勝負は本当に楽しいね」
「くそっ……!次だ!次の試合で決着をつけてやる!」
「いいだろう。来なさい!」
隼人は自信満々に答える。
「さあ、第二試合だ。両者前へ!」
レフェリーに促され、ふたりは向かい合う。
(くそっ!俺の実力を認めてくれてたんじゃなかったのかよ!……なにが金メダリスト様が認めてくれたのが嬉しい、だ。結局俺の勘違いだってことか!)
怒りで歯噛みする光輝。
「見合って……はじめっ!」
「ふんっ!」
試合開始とともに光輝は隼人に組み付く。
「ほう、私に関節技を仕掛けてくる気かい?」
「ああ。柔道のルールであんたを倒す!」
「面白い。やってみたまえ」
隼人は余裕の表情を見せる。
「いくぜっ!」
光輝は隼人の腕を抱え込み、自分の肩へと回す。そして隼人の体を持ち上げようとする。
「おおっ!?」
予想以上の力強さに驚く隼人。
「おらあっ!」
掛け声と共に光輝はさらに力を込める。
「ふむ……。なかなかの力だ」
だが、隼人もただでは転ばない。光輝の足を刈ると、体勢を崩させる。
「なにっ!?」
突然のことに驚きながらも、なんとか受け身を取る光輝。
「だが、まだまだ甘いね」
その隙を逃す隼人ではない。すかさず光輝の足を払うと、今度はうつ伏せに押し倒す。
「くっ……!」
「さあ、チェックメイトだよ」
隼人は光輝の背に乗ると、両腕を押さえつける。
「ぐああっ!」
腕ひしぎ逆十字固めの姿勢に入る隼人。
「さあ、このまま君の金玉を痛めつけてあげるよ」
「やめろ!それは反則だろうが!」
「ルールブックにはそんなことは書いていない。安心したまえ。柔道のルールで君を追い詰めて、恥辱の表情を見せてもらおうという私の個人的な趣向だからね」
「くそっ……!離せ!」
必死にもがく光輝だったが、完全に極まった隼人の技から逃れることはできない。
「さあ、覚悟はできたかな?」
そう言って隼人はギリギリと光輝の腕を極める。
「ぐああぁっ!痛ぇっ!やめろぉっ!」
絶叫を上げる光輝。
「ふふ。さあ、降参しなさい」
「したくねえよ!ギブアップなんてしたらまたあの地獄が……」そこまで言ったところで、隼人は手を緩める。
「そうか。それなら仕方がないね」
「え……?」
意外な隼人の反応に戸惑う光輝。
「さっきは柔道の技を使ったからペナルティを受けた。でも、今回は私の個人的趣向だから、特に問題はないはずだ」
「おい……。待て、ちょっと待ってくれ!」
「なんだい?」
「俺の負けだ!ギブアップするから、もう止めてくれ!」
「ふふふ。君は本当に優しい子だね。わざわざギブアップを宣言してくれるとは」
「くそっ……」
「さあ、これでまた一歩天国に近づくことができたね」
隼人は再び光輝の金玉を踏みつけ始める。
「ぐああっ!」
「さあ、どんどん行くよ。何度でも、何回でも、君がギブアップするまで、私は君の金玉を攻め続けるよ」
「ぐっ……!あぁっ……!」
激痛に顔を歪ませる光輝を見て、隼人は嗜虐的な笑みを浮かべた。
(ちくしょう……。なんでこんな目に……。俺はただ、獅子王さんと楽しく話せるだけでよかったのに……)
光輝は涙を流す。しかし、それでも隼人の攻撃の手が止まることはない。
「さあ、これで3度目のペナルティだ」
隼人はぐりぐりと光輝の金玉を踏みにじる。
「ぐああぁぁっ!!」
あまりの激痛に悲鳴をあげる光輝。
「さあ、これで4度目。さすがにもう限界だろう?」
「はあ……はあ……。まだ……いけるぜ……」
息も絶え絶えになりながら、光輝は答える。
「ほう?なかなか頑張るじゃないか。だが、いつまで耐えられるか見せてもらおうか」
隼人はさらに強く踏みつける。
「ぐああぁっ!!」
「ふむ……。これはどうだい?」
ぐりぐりと踵を押し込むように金玉を刺激する隼人。
「がああぁっ!!や、やめ……てくれ……!」
「ふふ。さあ、5回目だ」
隼人はさらに体重をかける。
「ぐがああぁっ!!!」
「6回目」
「うわああぁっ!」
「7回目」
「くそおおぉっ!」
「8回目」
「やめて……くれ……!」
「9回目」
「やめろって言ってんだろうがっ!」
光輝は声を荒げる。
「ほう?君はまだ強がりを言う元気があるようだね。さあ、どこまで耐えられるか試してあげよう」
「その前に獅子王さん!もう一度だけ!もう一度だけでいいから俺と闘ってくれ!」
「なに?」
隼人は怪しげな目つきで光輝を見る。
「頼む!あんたと一度でもいいから本気で勝負したいんだよ!」
「……」
隼人は黙ったまま、なにかを考えている様子だった。
「俺の実力を認めてくれたんじゃなかったのかよ!こんな情けねえ姿晒すような奴は、もう相手する価値もないってか!?」
光輝の言葉に、隼人は静かに口を開く。
「……たしかに君は強い。だが、それだけでは私に勝てる理由にはならないな。そして、この闘いの目的はあくまでも君に敗北感を与えることだ。私に勝つことじゃない」
隼人は冷たく言い放つ。
「ふざけんな!俺があんたに負けるわけねえだろ!いいから早く始めさせろよ!さっさと決着をつけちまおうぜ!なあ、頼むよ!」
光輝は必死に懇願する。
「……わかったよ、君の熱意に負けた。もう一度だけ勝負をしよう。まあ、どうせ私が勝つだろうからね」
隼人はそう言うと、光輝から離れる。
「へっ!吠え面かかせてやるよ!」
そう宣言すると、光輝は立ち上がる。
「両者前へ!」レフェリーがふたりを促す。
「見合って……はじめっ!」
開始と同時に、光輝は組み付こうとする。
(悔しいけど、獅子王さんに俺は勝てない。……絶対に。でも、ここで勝たないと俺は……。金玉だけじゃねえ、もう一つの願いだって果たせなくなる!……だったら、俺のやるべきことは!)
隼人に組み付く光輝。瞬間、光輝の様子が変わる。
「……なんだ!?」
光輝が妖艶さを帯び始めたのだ。まるで、淫魔のような雰囲気を纏っている。
(まさか……!)
隼人はどくり、と胸が高鳴った。まるで初めて光輝を見た時のような、熱い感覚が蘇ってくる。
(くそっ……なんでこんな時に……!)
隼人は戸惑いながらも、冷静さを保とうとする。
(落ち着け……。今は試合中だ。目の前の相手に集中しろ……)
隼人は自分に言い聞かせると、光輝の体に手を回し、投げようとする。
「隼人さん……愛している」
耳元でささやかれた甘い言葉。隼人は全身の血流が激しくなるのを感じる。
「くっ……」
思わず力が緩んでしまい、隼人の体が宙に浮く。
「もらったぜ!」
光輝は隼人を抱え上げると、そのまま前方に倒れ込むようにして巴投を仕掛ける。
「くそっ……」
隼人は受け身を取るが、光輝の勢いを止めることができない。
「うおおおぉっ!」
光輝はそのまま隼人の体をマットに押し付ける。
「くっ……」
「隼人さん……悪かったよ。でも、こうでもしなきゃあんたには勝てなかった。だから……」
光輝は隼人の上に馬乗りになる。
「これは、その詫びだ……!」
光輝は隼人にキスをする。「んむぅ……」
突然の出来事に驚く隼人だったが、すぐに光輝を受け入れる。舌と唾液とが絡み合う濃厚な接吻が続く。
「ぷはっ……」
唇を離すと、お互いの間に銀色の糸が引く。
「……もう終わりかい?」
隼人は挑発的な口調で言う。
「ああ、これでお終いだ」
そう言うと、光輝は隼人の股間に手を伸ばす。
「おい……なにしてるんだ?」
「なあ、知ってるか?男はここを攻められると弱いんだぜ?」
光輝は隼人のズボンを脱がせる。
「ほう?私の弱点を見つけようというのかな?」
隼人は余裕を見せる。しかし……。
「違う。これは俺の望みだ」
「なに?」
「言ったろ?これは俺の罪滅ぼしだって。あんたを気持ちよくしてやりたいんだ」
光輝は隼人のペニスを握る。
「ほう……。ずいぶん大胆なことをしてくれるじゃないか」
「ああ……。悪いが、今回は俺の好きにさせてもらうぜ」
そう言うと、光輝は隼人のモノを口に含む。
「んっ……ちゅぱっ……れろっ……はあ……んっ……んっ……んむっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……」
激しく音を立てながら、光輝は隼人への奉仕を続ける。
「ふっ……。なかなか上手だね。どこで覚えたんだい?」
「んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……」
「答えられないくらい夢中になっているのかな?」
隼人は光輝の頭を撫でる。
「んっ……じゅる……はあ……はぁ……れろ……ぺちゃ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「そろそろイキそうだ。全部飲んでくれるよね?」
「ああ、いいぜ……はやく……出せって……」
光輝は喉の奥まで隼人のものをくわえ込むと、さらに強く吸い上げた。
「ぐっ……」
隼人は小さく声を漏らす。そして……。
「出すぞ!」
光輝の口の中に大量の精液が放出される。
「うぶっ……」
光輝は隼人の射精が終わると、口からそれを吐き出した。
「はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……」
光輝は荒い呼吸を繰り返す。
「どうだった?」
隼人が尋ねる。
「最高だったよ。あんたのが俺の中に入ってると思うだけで、興奮する……」
光輝は再び隼人の下半身に手を伸ばす。
「おい、まだ続けるつもりか?私は君と違って体力が無限にあるわけじゃないんだよ」
「わかっているさ。でも、俺はあんたを満足させてやりてえんだ」
光輝は隼人のアナルに指を入れる。
「なにをするつもりだ?」
「さっきあんたが俺にしたことだ。今度は俺があんたをイカせてやるよ」
光輝はローションを手に取ると、自分の手にたっぷりと塗りたくった。
「へっ……。これなら、すぐに入るだろうぜ……」
光輝は自分の穴にも塗ると、ゆっくりと腰を落とす。
「ぐうっ……」
「大丈夫かい?」
「ああ、問題ねえ……。それより、早く始めようぜ」
光輝は上下運動を始める。
「くあっ……!ああ、気持ち良いぜ……。もっとしてくれ……」
光輝はさらに激しく動く。
「はあ、はあ……。やべえ……。もう出ちまいそうだ」
光輝の顔から余裕が消える。
「くくく……。我慢しなくていいよ。私もそろそろ限界だ……」
隼人は光輝の体を抱きしめると、そのまま押し倒す。
「うおっ……」
騎乗位の体勢になるふたり。
「私が上になるよ」
隼人は下から突き上げるように、光輝を攻め立てる。
「うわっ、待ってくれ……。それじゃあ、すぐにイッちまう……」
「安心しなさい。君の望むとおりにイカせてあげるよ……」
隼人はピストンの速度を上げる。
「ああ、イクッ……。もうダメだ……。出るっ……!」
光輝は隼人の中で果てた。
「ふう……」
隼人は一息つくと、光輝の上から降りる。
「ありがとう。君のおかげですっきりできたよ。……体だけじゃない、心もね」
隼人はそう言って微笑んだ。
「お、おう……。そうかい……。そりゃあ良かったな……」
光輝は照れた様子で言う。
「ところで……俺の願いを聞いてくれるんだよな?」
「ああ、もちろんだとも。まあ、私にできることとできないことがあるけどね」
「それじゃあ……俺に柔道を教えてくれ!」
光輝の言葉に隼人は一瞬きょとんとした顔をするが。
「私でいいのかい?……私はこんなに変態だし、君をあそこまで痛めつけたのに」
「ああ、いいんだ。むしろそんなあんただからさ。……っていっても、もう金玉攻めだけは御免だけどな」
「わかったよ。私にできることなら何でもしてあげよう!」
ははははは……二人はお互いに顔を見合わせて笑いだす。
それを見てレフェリーはきょとんとしていたが。
「あのー……試合の方は……」
「ああ、そうだったな。それじゃあ、私が……」

『ギブアップだ』
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