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第60話 パチパチパチパチ!
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―― 塔の最上階 ――
「熊じぃ、茂じぃ!」
茜衣はエレベーターから飛び降りると、一番乗りで大熊笹と茂雄のところへ走っていった。
「おぉ、茜衣ちゃん」
「茜衣ちゃん、いらっしゃい」
茜衣は嬉しそうに大熊笹と茂雄の間に座ると、アカネも2人に挨拶をした。
「熊じぃ、茂じぃ、久しぶり!」
「はっはっは、アカネさん」
「お久しぶりですね」
「今日は茜香里と面白いお客さんを連れてきたよ」
すると茜香里とカオリは2人に挨拶をした。
「お久しぶりです、茜香里です」
「初めまして、カオリです。今日はよろしくお願いいたします」
それを見た大熊笹は、嬉しそうに立ち上がった。
「今日は本格的な稽古ができそうですね。よろしくお願いいたします。はっはっは」
大熊笹はそう言うと、笑顔で帯を締め直した。
―― 虎一郎の城 ――
ダイゴは虎一郎との相撲で負けてしまったが、コスギがダイゴを気に入り、なぜかダイゴは忍者になってコスギの仲間となった。
ダイゴは風呂上がりにサイズの合わないピッチピチの忍者装束をもらって身につけると心配そうにコスギに尋ねた。
「ぼ、ぼく……、ほんとに仲間になって……いいのか?」
「あぁ、お主の筋肉は美しい! それだけで仲間だ!!」
「ぼくの筋肉が?」
「Yes! 筋肉仲間だ! はっはっは!」
「は、ははは。仲間! うれしい!」
パチパチパチパチパチパチ!
すると忍者たちから拍手が起こった。
「ダイゴさん、今日から宜しく!」
「ダイゴさん仲間!」
「一緒に楽しくやろうよ」
「分からないことは聞いてね」
ダイゴは忍者たちの言葉を聞くと目に涙を浮かべながら忍者たちに言った。
「ぼく……、仲間が欲しかったんだ。うれしい」
すると忍者の1人がダイゴの前に出た。
「ダイゴさん。おれたちはみんな落ちこぼれでさ。コスギさんは、そんなおれたちを連れて新しいチームを作ってくれた最高のリーダーなんだ」
「そ、そうなのか?」
「うん。だから、おれたちはコスギさんを信頼してる。だからコスギさんがダイゴさんを認めたなら仲間だ」
「仲間……。ありがとう。ぼく、みんなと一緒に頑張る」
パチパチパチパチパチパチ!
再び拍手が起こると、ダイゴは満面の笑みを浮かべて頭を下げた。
みんなはしばらく1階の大部屋で楽しくお喋りしてると、早く床につく虎一郎はみんなに挨拶をして天守閣へ上がっていった。
「では、私は休むとしよう。また明日の朝、稽古で会おう」
「「はいっ!」」
タッ タッ タッ タッ……
そして少し経つと、2階にいた麻衣歌が戦闘準備を整えて階段を下りてきた。
トッ トッ トッ トッ タン。
「みなさま。わたくしはレアな小麦『北のほなみ』を手に入れるためにバリードレ地区へ向かいます。バリードレまで攻略している忍者はいらっしゃいますか」
すると、コスギとダイゴとサクラ、そして数人の忍者が手を上げた。
それを見た麻衣歌は腕を組みながら尋ねた。
「では『北のほなみ』を守るボス・ツキノワグマと戦う自信のある方は?」
すると、ほとんどの忍者たちは手を下げて動揺した。
「ボス・ツキノワグマって……」
「あぁ、やばい熊だぞ」
「勝てる気がしない……」
「ぼくも」
結局、最終的にコスギとダイゴ、そしてサクラだけが残った。
麻衣歌は腕を組むと、少しだけ真剣な表情になってコスギたちに言った。
「ちょっと少ないですけれども行きましょう。アーボンさんのメッセージによると『北のほなみ』があれば最高のメニューができるとの事ですわ」
「「おお~」」
「虎一郎様がお休みの間に手に入れておきますわよ!」
「「はいっ!」」
こうして麻衣歌たちはバリードレ地区にある『北のほなみ』を手に入れに出発した。
その頃、大熊笹のいる塔ではアカネとカオリが練習試合を始めようとしていた。
大熊笹は一礼したアカネとカオリを見ると試合開始を宣言した。
「では、始めましょうか……。試合開始!」
「やぁー!」
「やーー!!」
バッ!
2人はお互いに道着をつかみ合って組み合うと、お互いの手の内が見えてしまい、硬直してしまった。
「さっすがカオリちゃん」
アカネはそう言ってニヤリと笑うと足を一歩後ろに引いた。
カオリはその隙を見逃さずに前へ押すと、アカネはその力を利用して体を翻し、背負投に持ち込んだ。
ババッ!
「くっ!」
カオリは驚いて横に逃れると、アカネは見透かしたように背負投げを止めてカオリを一気に押し込んだ。
ドンッ!
「えっ!?」
カオリは予想外の動きに体のバランスを崩すと、アカネは素早く大外刈りを繰り出した。
バッ、ズバン!
「……」
「一本!!」
大熊笹が一本を宣言すると、アカネはカオリの手を取って引き上げた。
大熊笹は笑顔で正座すると、カオリに話しかけた。
「カオリさん。あなたの動きは素晴らしいですが……、勝たねばならぬという使命感が強いですね」
「……はい」
「使命感が強いという事は、使命を果たしたいという欲があるという事です」
「欲? ……ですか」
「はい。欲はどんな種類であっても人間の判断を鈍らせます」
「……」
「例えばアカネさんの動きを見れば、執着するほどの欲がないと分かります」
「えっ……。でも培養肉マシーンがほしいって……」
それを聞いたアカネがカオリに言った。
「ははは、培養肉マシーンは欲しいけど、急ぎじゃないっていうか。無かったら無かったでいいっていうか」
「そ、そうなんですか?」
大熊笹はそれを聞くと静かにカオリに語りだした。
「欲というものは怖いものです。執着すればするほど周りが見えなくなります」
「はい……」
「負ける事もあると知り、それに打ち勝つという心は強い信念。負ける事があってはならないと勝つことだけを思う心は執着です」
「……なるほど」
「柔道は勝負である前に武道です。技は心についてきます」
それを聞いたカオリは姿勢を正して大熊笹に礼をした。
「はいっ! お言葉ありがとうございます!」
カオリは気合を入れ直して道着を直すと、アカネが嬉しそうに声をかけた。
「カオリちゃん、もう1本やるかい?」
「はいっ! おねがいします!!」
「ははっ! そうこないとね!」
こうしてアカネとカオリは稽古を再開し、稽古は夜遅くまで続いた。
「熊じぃ、茂じぃ!」
茜衣はエレベーターから飛び降りると、一番乗りで大熊笹と茂雄のところへ走っていった。
「おぉ、茜衣ちゃん」
「茜衣ちゃん、いらっしゃい」
茜衣は嬉しそうに大熊笹と茂雄の間に座ると、アカネも2人に挨拶をした。
「熊じぃ、茂じぃ、久しぶり!」
「はっはっは、アカネさん」
「お久しぶりですね」
「今日は茜香里と面白いお客さんを連れてきたよ」
すると茜香里とカオリは2人に挨拶をした。
「お久しぶりです、茜香里です」
「初めまして、カオリです。今日はよろしくお願いいたします」
それを見た大熊笹は、嬉しそうに立ち上がった。
「今日は本格的な稽古ができそうですね。よろしくお願いいたします。はっはっは」
大熊笹はそう言うと、笑顔で帯を締め直した。
―― 虎一郎の城 ――
ダイゴは虎一郎との相撲で負けてしまったが、コスギがダイゴを気に入り、なぜかダイゴは忍者になってコスギの仲間となった。
ダイゴは風呂上がりにサイズの合わないピッチピチの忍者装束をもらって身につけると心配そうにコスギに尋ねた。
「ぼ、ぼく……、ほんとに仲間になって……いいのか?」
「あぁ、お主の筋肉は美しい! それだけで仲間だ!!」
「ぼくの筋肉が?」
「Yes! 筋肉仲間だ! はっはっは!」
「は、ははは。仲間! うれしい!」
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すると忍者たちから拍手が起こった。
「ダイゴさん、今日から宜しく!」
「ダイゴさん仲間!」
「一緒に楽しくやろうよ」
「分からないことは聞いてね」
ダイゴは忍者たちの言葉を聞くと目に涙を浮かべながら忍者たちに言った。
「ぼく……、仲間が欲しかったんだ。うれしい」
すると忍者の1人がダイゴの前に出た。
「ダイゴさん。おれたちはみんな落ちこぼれでさ。コスギさんは、そんなおれたちを連れて新しいチームを作ってくれた最高のリーダーなんだ」
「そ、そうなのか?」
「うん。だから、おれたちはコスギさんを信頼してる。だからコスギさんがダイゴさんを認めたなら仲間だ」
「仲間……。ありがとう。ぼく、みんなと一緒に頑張る」
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再び拍手が起こると、ダイゴは満面の笑みを浮かべて頭を下げた。
みんなはしばらく1階の大部屋で楽しくお喋りしてると、早く床につく虎一郎はみんなに挨拶をして天守閣へ上がっていった。
「では、私は休むとしよう。また明日の朝、稽古で会おう」
「「はいっ!」」
タッ タッ タッ タッ……
そして少し経つと、2階にいた麻衣歌が戦闘準備を整えて階段を下りてきた。
トッ トッ トッ トッ タン。
「みなさま。わたくしはレアな小麦『北のほなみ』を手に入れるためにバリードレ地区へ向かいます。バリードレまで攻略している忍者はいらっしゃいますか」
すると、コスギとダイゴとサクラ、そして数人の忍者が手を上げた。
それを見た麻衣歌は腕を組みながら尋ねた。
「では『北のほなみ』を守るボス・ツキノワグマと戦う自信のある方は?」
すると、ほとんどの忍者たちは手を下げて動揺した。
「ボス・ツキノワグマって……」
「あぁ、やばい熊だぞ」
「勝てる気がしない……」
「ぼくも」
結局、最終的にコスギとダイゴ、そしてサクラだけが残った。
麻衣歌は腕を組むと、少しだけ真剣な表情になってコスギたちに言った。
「ちょっと少ないですけれども行きましょう。アーボンさんのメッセージによると『北のほなみ』があれば最高のメニューができるとの事ですわ」
「「おお~」」
「虎一郎様がお休みの間に手に入れておきますわよ!」
「「はいっ!」」
こうして麻衣歌たちはバリードレ地区にある『北のほなみ』を手に入れに出発した。
その頃、大熊笹のいる塔ではアカネとカオリが練習試合を始めようとしていた。
大熊笹は一礼したアカネとカオリを見ると試合開始を宣言した。
「では、始めましょうか……。試合開始!」
「やぁー!」
「やーー!!」
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2人はお互いに道着をつかみ合って組み合うと、お互いの手の内が見えてしまい、硬直してしまった。
「さっすがカオリちゃん」
アカネはそう言ってニヤリと笑うと足を一歩後ろに引いた。
カオリはその隙を見逃さずに前へ押すと、アカネはその力を利用して体を翻し、背負投に持ち込んだ。
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「くっ!」
カオリは驚いて横に逃れると、アカネは見透かしたように背負投げを止めてカオリを一気に押し込んだ。
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「えっ!?」
カオリは予想外の動きに体のバランスを崩すと、アカネは素早く大外刈りを繰り出した。
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「……」
「一本!!」
大熊笹が一本を宣言すると、アカネはカオリの手を取って引き上げた。
大熊笹は笑顔で正座すると、カオリに話しかけた。
「カオリさん。あなたの動きは素晴らしいですが……、勝たねばならぬという使命感が強いですね」
「……はい」
「使命感が強いという事は、使命を果たしたいという欲があるという事です」
「欲? ……ですか」
「はい。欲はどんな種類であっても人間の判断を鈍らせます」
「……」
「例えばアカネさんの動きを見れば、執着するほどの欲がないと分かります」
「えっ……。でも培養肉マシーンがほしいって……」
それを聞いたアカネがカオリに言った。
「ははは、培養肉マシーンは欲しいけど、急ぎじゃないっていうか。無かったら無かったでいいっていうか」
「そ、そうなんですか?」
大熊笹はそれを聞くと静かにカオリに語りだした。
「欲というものは怖いものです。執着すればするほど周りが見えなくなります」
「はい……」
「負ける事もあると知り、それに打ち勝つという心は強い信念。負ける事があってはならないと勝つことだけを思う心は執着です」
「……なるほど」
「柔道は勝負である前に武道です。技は心についてきます」
それを聞いたカオリは姿勢を正して大熊笹に礼をした。
「はいっ! お言葉ありがとうございます!」
カオリは気合を入れ直して道着を直すと、アカネが嬉しそうに声をかけた。
「カオリちゃん、もう1本やるかい?」
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