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第78話 アルマジロちゃん、これからもよろしくね
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その頃、茜衣たちはララ太郎とララ次郎とツバキ、そして菜七海の母親のナミと合流していた。
菜七海は母親のナミに驚くとナミに尋ねた。
「ぉ母さん、ゲームでひさしぶり。どうしたの?」
「アルマジロが、わたしを呼んだから」
ナミはそう言うと頭の上のアルマジロを優しく撫でた。
そして手で何かを操作すると菜七海に言った。
「菜七海。アルマジロの連絡先を菜七海にした。こんどはアルマジロが助けを呼んだら菜七海に連絡がくる」
「いぃの? アルマジロ、ママのぉ友達なのに」
「ぅん。これからは菜七海のぉ友達」
それを聞いたアルマジロは心の中で呟いた。
……ナミは、ぼくに菜七海を守ってほしいんだ。ぼく、菜七海を守る……
するとアルマジロは体を反らせて手をパタパタさせ始めた。
それに気づいたナミは頭の上のアルマジロを撫でながら言った。
「菜七海のほうに行きたいんだね」
ナミはアルマジロを頭から下ろすと菜七海の頭の上に乗せた。
するとアルマジロは落ち着いたように菜七海の頭の上で目をつむり、それを見たナミは嬉しそうに菜七海に言った。
「アルマジロ、菜七海を守ってくれるって」
「ぅれしぃ。アルマジロちゃん、これからもよろしくね」
「きゅぅきゅぅ」
菜七海が頭の上のアルマジロを撫でるとアルマジロは嬉しそうに鳴いた。
ドガァァアアアンン!!
するとその時突然ホテルの外壁が爆発した。
そして支配人が操縦する赤い戦闘ロボと、支配人の戦闘ロボから指令を受けて行動するグレーの戦闘ロボが5機、合計6機が現れた。
支配人はアーボンたちを指差すと、2機のグレーの戦闘ロボに指令を出した。
「1号2号! あいつらを全滅させろ!」
「ビッ!」
「ビビッ!」
それを見たアーボンは驚いて声をあげた。
「やべぇ逃げろ! あれはマジで最大攻撃力15万の戦闘ロボだ! 機銃で撃たれたら即死だぞ!」
「「「わーーーー!!!」」」
アーボンたちが一斉に逃げ出すと、2機のグレーの戦闘ロボは背中のジェットエンジンを点火させて一気にアーボンたちへ向かっていった。
支配人はその様子を見ていると、突然背後から声がした。
「ほう、巨大なカラクリ人形か」
「だっ、誰だ!」
支配人が振り向くと、なんと虎一郎が立っていた。
虎一郎は刀を抜くと支配人に言った。
「斑白(白髪交じり)の御方、彼らは私の大切な友人でござる。事情によっては容赦いたしませぬぞ」
「……すみません。私もできれば戦いたくはないんです」
「ほぅ。貴殿はただの悪人ではござらるな。名をお聞きしたい。私は越中後藤家の武士、虎一郎」
「私はかつてアーボンさんと共に戦ったタケチ。まさか……、アーボンさんを倒さなくてはならないなんて……」
「そうでござったか。貴殿も色々とご事情があるご様子。だがアーボン殿は素晴らしきお方。貴殿も我らの仲間になりませぬか」
それを聞いたタケチは少し目に涙を浮かべながら答えた。
「今はVRゲームが現実世界を越えようとしています。この世界で働いて仮想通貨を稼ぎ、そのお金で現実世界で暮らしている人たちもたくさん居ます」
虎一郎はタケチの話に耳を傾けた。
「私はこのホテルの支配人。従業員の生活を守らなければなりません。だから大口の取引先の意向には逆らえません!」
タケチはそう言うと、自らの戦闘ロボで虎一郎に襲いかかった。
「私は支配人としての責務を果たすのみ!!」
タケチは戦闘ロボの左腕の機銃を虎一郎に向け、引き金を引いた。
ズダダダダダダダダダ!!
ザッ ザザッ!
スパン!
『クリティカル! +20%』
「えっ!?」
しかし虎一郎は目にも留まらぬ速さで飛び込み、機銃ごと戦闘ロボの関節から左腕を切り落としていた。
その頃、アーボンたちはグレーの戦闘ロボから逃げていたが、菜七海の母親のナミがアーボンに提案した。
「アーボン、ぁの速さだと逃げられなぃ。戦おぅ」
「そ、そうだな! ってかナミちゃん、相変わらず冷静だな」
ザザッ!!
みんなは立ち止まって一斉に戦闘体勢を整えると、アーボンはナミに尋ねた。
「ナミちゃん。おれハデスの寿命が近いから、できれば呼びたく無いんだけど、ナミちゃんララ助呼べる?」
「ぅぅん。ララ助はさっき戦ってぉ休み中」
「まじか……。じゃあガチで戦えそうなのは、コスギとダイゴと……」
すると突然ララ太郎がアーボンの足に噛み付いた。
ガブッ!
「いてっ!」
そしてララ太郎とララ次郎とツバキは自信に満ちた目でアーボンを見上げると、アーボンは真剣な眼差しになって尋ねた。
「まさか、お前らやる気なのか?」
「クルル!」
「クルッ!」
「わんわん!」
「おいおい、やめとけ。おれはお前たちの親父もお婆ちゃんも知ってるけどケタ違いに強かった。お前らに代わりができるのか?」
ボワッ!
するとララ太郎とララ次郎は体に炎を纏わせて大きく膨らませた。
「そうかそうか。まぁでも、そんな小さな炎じゃ負け確定だな。負けて親父に恥をかかせたいのか?」
「グルルルルル!」
「グルッ! グルルル!」
シュゴォォオオオ!
するとなんと、ララ太郎とララ次郎の炎が青白く輝き始めた。
「はっはっは! それだそれだ! お前らの親父が母親を超えたように、お前らも親父を超えるんだ!」
「グルルルルル!」
「グルッ! グルルル!」
ゴォォォォオオオ!
しかし、それを見た菜七海は心配そうにアーボンに聞いた。
「ぁーぼん、あのコたち大丈夫?」
「……。やってみないと分からないけどダメかもな。なんたって相手が強すぎる」
「えっ、じゃぁ止めなぃと」
するとその時、菜七海の後ろから母親のナミが大弓を構えながら前へ出た。
「だからみんなで、このコたちを援護する」
ナミはそう言うと大弓を引き絞って戦闘ロボの頭を狙った。
菜七海は母親のナミに驚くとナミに尋ねた。
「ぉ母さん、ゲームでひさしぶり。どうしたの?」
「アルマジロが、わたしを呼んだから」
ナミはそう言うと頭の上のアルマジロを優しく撫でた。
そして手で何かを操作すると菜七海に言った。
「菜七海。アルマジロの連絡先を菜七海にした。こんどはアルマジロが助けを呼んだら菜七海に連絡がくる」
「いぃの? アルマジロ、ママのぉ友達なのに」
「ぅん。これからは菜七海のぉ友達」
それを聞いたアルマジロは心の中で呟いた。
……ナミは、ぼくに菜七海を守ってほしいんだ。ぼく、菜七海を守る……
するとアルマジロは体を反らせて手をパタパタさせ始めた。
それに気づいたナミは頭の上のアルマジロを撫でながら言った。
「菜七海のほうに行きたいんだね」
ナミはアルマジロを頭から下ろすと菜七海の頭の上に乗せた。
するとアルマジロは落ち着いたように菜七海の頭の上で目をつむり、それを見たナミは嬉しそうに菜七海に言った。
「アルマジロ、菜七海を守ってくれるって」
「ぅれしぃ。アルマジロちゃん、これからもよろしくね」
「きゅぅきゅぅ」
菜七海が頭の上のアルマジロを撫でるとアルマジロは嬉しそうに鳴いた。
ドガァァアアアンン!!
するとその時突然ホテルの外壁が爆発した。
そして支配人が操縦する赤い戦闘ロボと、支配人の戦闘ロボから指令を受けて行動するグレーの戦闘ロボが5機、合計6機が現れた。
支配人はアーボンたちを指差すと、2機のグレーの戦闘ロボに指令を出した。
「1号2号! あいつらを全滅させろ!」
「ビッ!」
「ビビッ!」
それを見たアーボンは驚いて声をあげた。
「やべぇ逃げろ! あれはマジで最大攻撃力15万の戦闘ロボだ! 機銃で撃たれたら即死だぞ!」
「「「わーーーー!!!」」」
アーボンたちが一斉に逃げ出すと、2機のグレーの戦闘ロボは背中のジェットエンジンを点火させて一気にアーボンたちへ向かっていった。
支配人はその様子を見ていると、突然背後から声がした。
「ほう、巨大なカラクリ人形か」
「だっ、誰だ!」
支配人が振り向くと、なんと虎一郎が立っていた。
虎一郎は刀を抜くと支配人に言った。
「斑白(白髪交じり)の御方、彼らは私の大切な友人でござる。事情によっては容赦いたしませぬぞ」
「……すみません。私もできれば戦いたくはないんです」
「ほぅ。貴殿はただの悪人ではござらるな。名をお聞きしたい。私は越中後藤家の武士、虎一郎」
「私はかつてアーボンさんと共に戦ったタケチ。まさか……、アーボンさんを倒さなくてはならないなんて……」
「そうでござったか。貴殿も色々とご事情があるご様子。だがアーボン殿は素晴らしきお方。貴殿も我らの仲間になりませぬか」
それを聞いたタケチは少し目に涙を浮かべながら答えた。
「今はVRゲームが現実世界を越えようとしています。この世界で働いて仮想通貨を稼ぎ、そのお金で現実世界で暮らしている人たちもたくさん居ます」
虎一郎はタケチの話に耳を傾けた。
「私はこのホテルの支配人。従業員の生活を守らなければなりません。だから大口の取引先の意向には逆らえません!」
タケチはそう言うと、自らの戦闘ロボで虎一郎に襲いかかった。
「私は支配人としての責務を果たすのみ!!」
タケチは戦闘ロボの左腕の機銃を虎一郎に向け、引き金を引いた。
ズダダダダダダダダダ!!
ザッ ザザッ!
スパン!
『クリティカル! +20%』
「えっ!?」
しかし虎一郎は目にも留まらぬ速さで飛び込み、機銃ごと戦闘ロボの関節から左腕を切り落としていた。
その頃、アーボンたちはグレーの戦闘ロボから逃げていたが、菜七海の母親のナミがアーボンに提案した。
「アーボン、ぁの速さだと逃げられなぃ。戦おぅ」
「そ、そうだな! ってかナミちゃん、相変わらず冷静だな」
ザザッ!!
みんなは立ち止まって一斉に戦闘体勢を整えると、アーボンはナミに尋ねた。
「ナミちゃん。おれハデスの寿命が近いから、できれば呼びたく無いんだけど、ナミちゃんララ助呼べる?」
「ぅぅん。ララ助はさっき戦ってぉ休み中」
「まじか……。じゃあガチで戦えそうなのは、コスギとダイゴと……」
すると突然ララ太郎がアーボンの足に噛み付いた。
ガブッ!
「いてっ!」
そしてララ太郎とララ次郎とツバキは自信に満ちた目でアーボンを見上げると、アーボンは真剣な眼差しになって尋ねた。
「まさか、お前らやる気なのか?」
「クルル!」
「クルッ!」
「わんわん!」
「おいおい、やめとけ。おれはお前たちの親父もお婆ちゃんも知ってるけどケタ違いに強かった。お前らに代わりができるのか?」
ボワッ!
するとララ太郎とララ次郎は体に炎を纏わせて大きく膨らませた。
「そうかそうか。まぁでも、そんな小さな炎じゃ負け確定だな。負けて親父に恥をかかせたいのか?」
「グルルルルル!」
「グルッ! グルルル!」
シュゴォォオオオ!
するとなんと、ララ太郎とララ次郎の炎が青白く輝き始めた。
「はっはっは! それだそれだ! お前らの親父が母親を超えたように、お前らも親父を超えるんだ!」
「グルルルルル!」
「グルッ! グルルル!」
ゴォォォォオオオ!
しかし、それを見た菜七海は心配そうにアーボンに聞いた。
「ぁーぼん、あのコたち大丈夫?」
「……。やってみないと分からないけどダメかもな。なんたって相手が強すぎる」
「えっ、じゃぁ止めなぃと」
するとその時、菜七海の後ろから母親のナミが大弓を構えながら前へ出た。
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