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【おまけ編】 筋肉の恩返し2
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夜、娘を助けたコスギは、おじいさんとおばあさんと一緒に、村の権力者の家に招かれて夕飯を頂いていました。
村の権力者は夕飯を食べながらブーメランパンツ一丁のコスギに言いました。
「コスギ殿。青鬼を倒すとは素晴らしい働き。あの鬼たちは定期的にやってきては娘をさらい、食べ物を奪っていくのです」
「ほぅ、それは許せませんな」
「コスギ殿。どうか……、どうか鬼退治をして頂けませんだろうか」
「鬼退治?」
「はい。このままではこの村の女子供たちは……」
すると、おじいさんとおばあさんの箸が止まり、2人は静かに涙を流しました。
「おばあさん……」
「ええ、おじいさん」
それを見たコスギはおじいさんに尋ねました。
「ま、まさか、お2人の娘さんも……」
2人は静かに頷き、おばあさんが静かに答えました。
「娘の鶴と……、孫娘の花が……。娘の夫が都に出稼ぎに行くので、うちで2人を預かっていた時に……」
「ぬぉぉぉおおお!!」
コスギは全身の筋肉をパンプアップさせて立ち上がると、村の権力者に言いました。
「鬼退治、このコスギが果たしてみせましょう」
こうしてコスギは、村のために鬼退治に立ち上がったのでした。
翌日、コスギはブーメランパンツ一丁に風呂敷を背負って鬼退治に旅立ちました。
コスギは鬼ノ島という鬼の住む島へ向かって歩いていると、腹を空かせたララ助が体に炎を纏わせて立ちふさがりました。
グルルルルル
ララ助はコスギに向かって唸り声をあげると、コスギは背中の風呂敷からプロテインを取り出して、ララ助に差し出しながら言いました。
「腹が減っているのだな。これはエクスプロージョン・プロテイン。舐めてみろ国産だぞ」
それを聞いたララ助は「エクスプロージョン」という言葉につられてプロテインを舐めてみました。
クルルッ!!
ララ助はあまりの美味しさに飛び上がると、その場に伏せて服従のポーズをとりました。
それを見たコスギは笑顔になると、ララ助に言いました。
「私はこれから鬼退治に行く。もし、お前がお供になってくれたら、もっとプロテインをやるぞ」
クルル!
それを聞いたララ助は頭を下げてコスギのお供になりました。
コスギとララ助が道を進んでいると、1人の筋肉ダルマが道を横切りました。
そして、その後を数人の人たちが追いかけていました。
「おい! かんぴょうを返せ!」
「ご、ごご、ごめんなさい! ぼ、ぼく、何日も食べてないんだ」
「そんなの言い訳になるか!」
かんぴょうを盗んだ筋肉ダルマは、かんぴょうを握りしめながらコスギのほうへ向かってくると、コスギは優しい笑顔で両手を広げて言いました。
「待て! お前が腹を空かせているならプロテインをやろう!」
すると筋肉ダルマは驚いて足を止めました。
「プ! プロテインをぼくにくれるのか!?」
「ああ、もちろんだ! 国産だぞ!」
「ほ、ほんとうか!?」
「本当だ。筋肉はウソをつかない」
コスギはそう言うと背中の風呂敷からプロテインの袋を取り出しました。
「うわぁ」
それを見た筋肉ダルマは、かんぴょうを落としてコスギの元へフラフラとやってきました。
追いかけて来た人たちは、落としたかんぴょうを拾い上げて去ってゆくと、コスギは笑顔でプロテインの袋を開けて筋肉ダルマに言いました。
「もう大丈夫だ。安心してプロテインを飲むが良い」
コスギはシェイカーにプロテインを入れると、風呂敷から豆乳を取り出して注ぎました。
そして全身の筋肉をパンプアップさせると、残像が残るほどの超高速でシェカーを振りはじめました。
「ぬぉぉおおおおおお!!」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!!
そしてあまりの速さに逆にゆっくり動いているように見えてくると、コスギは手を止めての笑顔になり、筋肉ダルマにプロテインを差し出しました。
「飲んでくれ」
「あ、あ、ありがとう!」
ゴクッ! ゴクッゴクッ!
筋肉ダルマは一気にプロテインを飲み干すと、明るい笑顔を見せてコスギに言いました。
「う、うまい! もう一杯!」
しかしコスギは腕を組んで答えました。
「もう一杯やってもいいが、協力してほしいことがあるのだ」
「協力?」
「うむ。私はこれから鬼退治に行く。もし、お前がお供になってくれたら、もっとプロテインをやるぞ」
「ほんとに!? ならお供になる!」
「はっはっは、そうか! お前の筋肉は頼もしい! ところで、お前の名は?」
「ぼくか? ぼくダイゴ!」
「ダイゴか、いい名前だ。私はコスギ。では共に鬼退治に参ろう!」
「うん!!」
こうしてダイゴが仲間になりました。
ララ助とダイゴを仲間にしたコスギは鬼ノ島に向かっていると、不機嫌そうな露出の激しい女性が道の真ん中に立ちふさがっていました。
コスギたちは静かに道の端を通って先へ進もうとすると、露出の激しい女性がコスギに話しかけました。
「ちょっと……。わたくしは鶴居田城の城主の娘、麻衣歌姫ですわ。その横を素通りしようなんで良い度胸ですわね」
それを聞いたコスギは機嫌を損ねないように丁寧に答えました。
「これは大変申し訳ございませんでした。私は低い身分の出でございます。何卒ご容赦いただけませんでしょうか」
「へぇぇ。なかなかの受け答えですわ。この麻衣歌姫を唸らせるなんて超レアですわよ」
「これはこれは、もったいないお言葉」
コスギはそう言って膝を突いてひれ伏すと、横にいたダイゴも慌ててひれ伏しました。
「あら、良い心がけですわね。あなたたち気に入りましたわ。特別にあなたたちを、わたくしの手下にして差し上げましょう」
「えっ」
「実はわたくし、これから鬼ノ島へ行って鬼を倒し、金銀財宝を奪う予定ですの。ついていらっしゃいませ」
「そうであれば喜んで!」
「うん」
「クルル」
こうしてコスギたちは麻衣歌姫の手下になりました。
村の権力者は夕飯を食べながらブーメランパンツ一丁のコスギに言いました。
「コスギ殿。青鬼を倒すとは素晴らしい働き。あの鬼たちは定期的にやってきては娘をさらい、食べ物を奪っていくのです」
「ほぅ、それは許せませんな」
「コスギ殿。どうか……、どうか鬼退治をして頂けませんだろうか」
「鬼退治?」
「はい。このままではこの村の女子供たちは……」
すると、おじいさんとおばあさんの箸が止まり、2人は静かに涙を流しました。
「おばあさん……」
「ええ、おじいさん」
それを見たコスギはおじいさんに尋ねました。
「ま、まさか、お2人の娘さんも……」
2人は静かに頷き、おばあさんが静かに答えました。
「娘の鶴と……、孫娘の花が……。娘の夫が都に出稼ぎに行くので、うちで2人を預かっていた時に……」
「ぬぉぉぉおおお!!」
コスギは全身の筋肉をパンプアップさせて立ち上がると、村の権力者に言いました。
「鬼退治、このコスギが果たしてみせましょう」
こうしてコスギは、村のために鬼退治に立ち上がったのでした。
翌日、コスギはブーメランパンツ一丁に風呂敷を背負って鬼退治に旅立ちました。
コスギは鬼ノ島という鬼の住む島へ向かって歩いていると、腹を空かせたララ助が体に炎を纏わせて立ちふさがりました。
グルルルルル
ララ助はコスギに向かって唸り声をあげると、コスギは背中の風呂敷からプロテインを取り出して、ララ助に差し出しながら言いました。
「腹が減っているのだな。これはエクスプロージョン・プロテイン。舐めてみろ国産だぞ」
それを聞いたララ助は「エクスプロージョン」という言葉につられてプロテインを舐めてみました。
クルルッ!!
ララ助はあまりの美味しさに飛び上がると、その場に伏せて服従のポーズをとりました。
それを見たコスギは笑顔になると、ララ助に言いました。
「私はこれから鬼退治に行く。もし、お前がお供になってくれたら、もっとプロテインをやるぞ」
クルル!
それを聞いたララ助は頭を下げてコスギのお供になりました。
コスギとララ助が道を進んでいると、1人の筋肉ダルマが道を横切りました。
そして、その後を数人の人たちが追いかけていました。
「おい! かんぴょうを返せ!」
「ご、ごご、ごめんなさい! ぼ、ぼく、何日も食べてないんだ」
「そんなの言い訳になるか!」
かんぴょうを盗んだ筋肉ダルマは、かんぴょうを握りしめながらコスギのほうへ向かってくると、コスギは優しい笑顔で両手を広げて言いました。
「待て! お前が腹を空かせているならプロテインをやろう!」
すると筋肉ダルマは驚いて足を止めました。
「プ! プロテインをぼくにくれるのか!?」
「ああ、もちろんだ! 国産だぞ!」
「ほ、ほんとうか!?」
「本当だ。筋肉はウソをつかない」
コスギはそう言うと背中の風呂敷からプロテインの袋を取り出しました。
「うわぁ」
それを見た筋肉ダルマは、かんぴょうを落としてコスギの元へフラフラとやってきました。
追いかけて来た人たちは、落としたかんぴょうを拾い上げて去ってゆくと、コスギは笑顔でプロテインの袋を開けて筋肉ダルマに言いました。
「もう大丈夫だ。安心してプロテインを飲むが良い」
コスギはシェイカーにプロテインを入れると、風呂敷から豆乳を取り出して注ぎました。
そして全身の筋肉をパンプアップさせると、残像が残るほどの超高速でシェカーを振りはじめました。
「ぬぉぉおおおおおお!!」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!!
そしてあまりの速さに逆にゆっくり動いているように見えてくると、コスギは手を止めての笑顔になり、筋肉ダルマにプロテインを差し出しました。
「飲んでくれ」
「あ、あ、ありがとう!」
ゴクッ! ゴクッゴクッ!
筋肉ダルマは一気にプロテインを飲み干すと、明るい笑顔を見せてコスギに言いました。
「う、うまい! もう一杯!」
しかしコスギは腕を組んで答えました。
「もう一杯やってもいいが、協力してほしいことがあるのだ」
「協力?」
「うむ。私はこれから鬼退治に行く。もし、お前がお供になってくれたら、もっとプロテインをやるぞ」
「ほんとに!? ならお供になる!」
「はっはっは、そうか! お前の筋肉は頼もしい! ところで、お前の名は?」
「ぼくか? ぼくダイゴ!」
「ダイゴか、いい名前だ。私はコスギ。では共に鬼退治に参ろう!」
「うん!!」
こうしてダイゴが仲間になりました。
ララ助とダイゴを仲間にしたコスギは鬼ノ島に向かっていると、不機嫌そうな露出の激しい女性が道の真ん中に立ちふさがっていました。
コスギたちは静かに道の端を通って先へ進もうとすると、露出の激しい女性がコスギに話しかけました。
「ちょっと……。わたくしは鶴居田城の城主の娘、麻衣歌姫ですわ。その横を素通りしようなんで良い度胸ですわね」
それを聞いたコスギは機嫌を損ねないように丁寧に答えました。
「これは大変申し訳ございませんでした。私は低い身分の出でございます。何卒ご容赦いただけませんでしょうか」
「へぇぇ。なかなかの受け答えですわ。この麻衣歌姫を唸らせるなんて超レアですわよ」
「これはこれは、もったいないお言葉」
コスギはそう言って膝を突いてひれ伏すと、横にいたダイゴも慌ててひれ伏しました。
「あら、良い心がけですわね。あなたたち気に入りましたわ。特別にあなたたちを、わたくしの手下にして差し上げましょう」
「えっ」
「実はわたくし、これから鬼ノ島へ行って鬼を倒し、金銀財宝を奪う予定ですの。ついていらっしゃいませ」
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