エリート旦那様は淫乱な妻にご乱心

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お弁当お届け編〜圭吾の会社へ4〜

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待つこと数分。
警備員さんは

「もうすぐ着くそうですよ」

と言い残して待合室を後にした。さらに待つこと数分。警備員さんの言葉通りすぐにきた圭吾は僕を見るなり破顔して駆け寄ってきた。

「結斗、おまたせ!!」

そういって抱きついてくる圭吾をベリっと剥がすと僕は圭吾の目の前に弁当を差し出した。すると、圭吾はその弁当をそっと受け取り

「わざわざ届けに来てくれてありがとう、結斗。」

といって僕の頭を撫でた。
僕は頭を撫でられたことが嬉しくってついニコニコと笑っているとそれをみた圭吾がはぁーと深いため息をついて僕の肩に頭を乗せると

「家に帰って結斗とイチャイチャしてたい...」

と可愛いわがままをいいだした。でも、圭吾には仕事があるので

「だめだよ。それは仕事が終わってから」

というと圭吾の後ろから男の人の声がした。

「ほんと、奥様の言う通りですよ。桐生様には今日の分の仕事がまだ残っているのですからそれを先に終わらせてから存分にイチャイチャし合ってください。話はそれからです。」

そう言いながら圭吾の背後からぬっと出てきた人物に驚きとこの光景を見られた恥ずかしさで困惑を隠せない僕の目の前にたつと

「あぁ、奥様驚かせて申し訳ございません。私、桐生様の秘書をやらせていただいております雫と申します。どうぞお見知り置きを。」

と丁寧に名刺まで渡してくれた。
圭吾よりも少し背の低い黒縁眼鏡をかけた男の人は雫だと名乗った。しずく...雫...どこかで聞いたことのあるような名前だった。
それに、雰囲気が圭吾に似ているというか...

「こいつは俺の弟だ。秘書と言うよりかは俺の補佐をしてもらってる。」

そういう圭吾に僕はなるほど...と思った。確か圭吾と出会ってまもない頃に圭吾から弟の話を少しだけ聞いたことがあった。

親の愛を独り占めする可愛くて憎い弟だと。でも、僕は愛とか兄弟とかよく分からなかったから聞き流してしまっていたので記憶にあんまり残っていなかった。

「圭吾の弟くんだったんだね!」

「えぇ、そうです。早見様のことは兄から伺っておりますよ。早見様はお話に聞いていた通り可愛らしいお方だ。」

そんなことは圭吾から言われたことがないのでどう受け取ればいいのか分からずとりあえず

「ありがとうございます。」

と礼をいった。
圭吾は弟くんの方を見て

「結斗はやらんぞ」

とかなんとか言っていたがなんのことか分からずとりあえず愛想笑いをしといた。

それから20分くらい雑談をした僕達は圭吾にも仕事があったため雑談が終わるとその場で解散をした。





✤✤✤
おまたせしました!
だらだらしていたらいつの間にか4月を迎えていました。
また気が向き次第投稿させていただきます。
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