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第四章
第八話 第1回学園大食いグルメ杯①
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~タマモ視点~
『さぁ、始まりました。第1回学園大食いグルメ杯の開催です。実況は3年のアルティメット』
『解説は同じく3年のサラブレットが担当します。それにしても、まさか私たちが大食いの実況と解説をする日が来るとは思いませんでしたね』
食堂の席に座りながら、あたしは料理が運ばれて来るのを待つ。
あたしがクリープ先輩に申し込んだのは大食い競争だ。あたしは現在骨折で走ることができない。なので、大食いで勝負をすることにしたわ。
でも、ひとつ腑に落ちない点がある。
「どうしてあたしとクリープ先輩以外にも、他の人が出場しているのよ! おかしくない!」
他の出場者を見て、思わず声を上げてしまった。
どうして無関係の人まで、この勝負に参加しているのよ。
「タマちゃん。仕方がないですよ。ルーナ学園長に食堂の使用許可を取ったら『ほほう。シャカールの自由を賭けて、2人の美少女が競い合う。なんて極上な展開ではないか。良いだろう。しかしたった2人だけでは面白くない。他の生徒にも自主参加をしてもらい、レースぽくすると言うのなら、特別に学園長の権限で、許可をしようではないか』と言われたのですから」
思わず声をあげると、隣の席に座っているクリープ先輩が説明をしてくれた。
彼女って本当にルーナ学園長のモノマネが上手いわ。
「クリープちゃん! この勝負に勝つのはこのマーヤだからね! 負けても泣かないでよね」
「あら、あら、それは怖いですね。泣かされないように、ママも頑張らないと」
クリープ先輩の隣の席の人が、彼女に声をかけてきた。お互いに顔見知りのようで、親そうに話している。
水色の髪をハーフアップにしており、髪の間から見える魚のエラのような耳は、彼女が亜人のセイレーンである証。そしてクリッとしたあどけないまん丸な目が可愛らしわね。
「中等部の子? あたしはタマモ・スカーレットって言います。今日はお互いにベストを尽くしましょう」
ニッコリと笑みを浮かべ、右手を差し出す。すると、彼女は何故か頬を膨らませ、不機嫌であることをアピールしてきた。
あれ? あたし、この子の機嫌を損ねるようなことをしてしまったの?
先ほどの会話を思い出してみるも、別におかしな言葉を使ってはいなかったはず。それなのに、どうしてこの子はこんなに不機嫌なのだろう?
「タマモちゃんって言ったね! 童顔で背が小さいのは認めるけれど、これでも高等部の2年生なんだよ! ちゃんと制服のリボンの色を見てよ!」
セイレーンの女の子は、あまり膨らみを感じさせない胸を張り、制服のリボンを強調してくる。
本当だ。リボンの色が2年生を表す黄色になっている。
様々な種族が暮らすこの学園は、種族によって成長速度が違ってくる。だからどの学年の生徒なのかが分かるように、リボンの色で判別ができるようになっている。因みに高等部1年生のリボンの色は赤色だ。
「ごめんなさい。あまりにも可愛かったから、年下だと思っていました」
スカーレット家たる者、過ちは即時謝罪すべき。あたしは頭を下げて先輩に謝る。
「まぁ、マーヤは心が広いから許してあげる。マーヤの名前はマーヤだよ。クリープちゃんとは同じクラスメイトなの」
「そうなのですね」
「ええ、マーちゃんは本当に可愛らしくって、つい良い子良い子って頭を撫でてあげたくなるんです」
説明をしながら、クリープ先輩はマーヤ先輩の頭を撫でる。
「もう! 子ども扱いをしないでよ。マーヤはもう大人だもん! 素敵なレディーなんだから! この間なんか、先生が落としたハンカチを拾ってあげたんだからね」
良いことをしたことを誇りにしているようで、マーヤ先輩はあまり膨らみのない胸を張る。
「あら、それは素敵なことですね。マーちゃんは本当に良い子です。良い子、良い子」
「もう! だから何度も言っているじゃない! 頭を撫でて子ども扱いをしないでよ。いつか格好良いイケメンの彼氏を作って、大人なことをいっぱいするのだからね!」
2人のやりとりを間近で見て、笑みを浮かべる。まるでコントを見ているような気分となり、笑いが込み上げて声を出しそうになるのを必死に堪える。
すると、開始時間が近付いているようで、目の前に料理が運ばれてくる。
『グルメ杯の開始時間が迫って来たところで、ルールを説明しましょう。と言っても単純に全てを喰らい尽くすだけです』
『普通に様々な料理が運ばれて来る中、途中からギミックとなり得る料理も運ばれて来るので、そこが勝敗を決めるポイントとなるでしょう』
『では、人気投票が出揃ったようですので、ここで出場者の紹介と人気順位を発表しましょう。と言っても、今回が初めての第一回目となりますので、投票はみんなバラけています。なので、さほど変わりませんので』
『と言いましても、この投票数はある意味エグいですね。どちらかと言うと若干ビジュアル順となっているかと』
実況担当のアルティメットさんと、解説担当のサラブレットさんの言葉を聞き、思わず苦笑いを浮かべる。
ビジュアル順って。まぁ、今回は足の速さの勝負ではないから、見た目で投票する人が多いのかもしれないわね。そう言えば、シャカールは誰に入れたのかしら? まぁ、誰にも入れていない可能性が高いわよね。いくら借りを返すためにしたこととは言え、彼の興味を引くようなものではない。きっと今頃学生寮に帰っているかもしれないわね。
アルティメットさんが最下位から次々と出場者の紹介をしていく。
『8番人気はこの子です。マーヤ。あんなちんちくりんな姿ですが、あれでも一応高等部2年生です。レースの方では長距離、中距離をメインに走ります。脚質は珍しいことに固定はなく、逃げから追い込みまでなんでもありです。果たして今回の大食い競争で、どんな勝負を見せてくれるのか、変幻自在の食べっぷりに期待です』
「ちんちくりんって言うな! マーヤは立派なレディーなんだから! それにしてもマーヤって8番人気なの! もっと上だと思っていた!」
アルティメットさんの言葉に素早くツッコミを入れつつも、思っていたよりも人気が下だったことに彼女は落ち込む。
「まぁ、まぁ、アルティメットさんも言っていたけど、さほど投票数は偏っていないって言っていたから、多分1票差とかじゃないのですか?」
「なるほど! なら良いか。今回の勝負で、観客のみんなをマーヤの虜にすれば良いだけだもんね!」
咄嗟にフォローをすると、マーヤ先輩は納得してくれたようだ。でも、先輩だと分かっていても、妹を相手にしている姉の気分になってしまう。
『では、続きまして2番人気はこの子、タマモ。彼女は名門スカーレット家のご令嬢にして、クラスの学級委員長。先生方の信頼も厚い生徒です。長距離、中距離、マイルを主に走る先行型の走りが特徴です。今回も先陣を切って先頭集団にいる食べっぷりに期待です』
次々と紹介が進んで行く中、以外にもあたしは2番人気と言う結果だった。でも、まだクリープ先輩の紹介がない。つまりは彼女が1番人気だ。
『最後の1番人気はやはりこの子、クリープ! 良い子のママを目指し、男女問わずに人気の母性神! 大きな器で包みこみ、誰もが魅了される包容力を武器に、人気を勝ち取った! 長距離、中距離を主に走り、脚質は先行を得意とする。母性溢れる食べっぷりに期待です』
『ファ~ン、ファ~ン、ファファ~ン、ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ~ン、ファ~ン、ファファ~ン、ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ、ファ、ファ、ファ~ン!』
各選手の紹介が終わると、何故かG Iの時のようにファンファーレが始まった。
『さぁ、10名で行われる第一回学園大食いグルメ杯が始まりました!』
『ですが、始まったことに気付いていないのか、誰も食べ始めませんね。全員が出遅れています』
え! 今のがゲートが開いた合図のようなものなの!
『さぁ、始まりました。第1回学園大食いグルメ杯の開催です。実況は3年のアルティメット』
『解説は同じく3年のサラブレットが担当します。それにしても、まさか私たちが大食いの実況と解説をする日が来るとは思いませんでしたね』
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あたしがクリープ先輩に申し込んだのは大食い競争だ。あたしは現在骨折で走ることができない。なので、大食いで勝負をすることにしたわ。
でも、ひとつ腑に落ちない点がある。
「どうしてあたしとクリープ先輩以外にも、他の人が出場しているのよ! おかしくない!」
他の出場者を見て、思わず声を上げてしまった。
どうして無関係の人まで、この勝負に参加しているのよ。
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思わず声をあげると、隣の席に座っているクリープ先輩が説明をしてくれた。
彼女って本当にルーナ学園長のモノマネが上手いわ。
「クリープちゃん! この勝負に勝つのはこのマーヤだからね! 負けても泣かないでよね」
「あら、あら、それは怖いですね。泣かされないように、ママも頑張らないと」
クリープ先輩の隣の席の人が、彼女に声をかけてきた。お互いに顔見知りのようで、親そうに話している。
水色の髪をハーフアップにしており、髪の間から見える魚のエラのような耳は、彼女が亜人のセイレーンである証。そしてクリッとしたあどけないまん丸な目が可愛らしわね。
「中等部の子? あたしはタマモ・スカーレットって言います。今日はお互いにベストを尽くしましょう」
ニッコリと笑みを浮かべ、右手を差し出す。すると、彼女は何故か頬を膨らませ、不機嫌であることをアピールしてきた。
あれ? あたし、この子の機嫌を損ねるようなことをしてしまったの?
先ほどの会話を思い出してみるも、別におかしな言葉を使ってはいなかったはず。それなのに、どうしてこの子はこんなに不機嫌なのだろう?
「タマモちゃんって言ったね! 童顔で背が小さいのは認めるけれど、これでも高等部の2年生なんだよ! ちゃんと制服のリボンの色を見てよ!」
セイレーンの女の子は、あまり膨らみを感じさせない胸を張り、制服のリボンを強調してくる。
本当だ。リボンの色が2年生を表す黄色になっている。
様々な種族が暮らすこの学園は、種族によって成長速度が違ってくる。だからどの学年の生徒なのかが分かるように、リボンの色で判別ができるようになっている。因みに高等部1年生のリボンの色は赤色だ。
「ごめんなさい。あまりにも可愛かったから、年下だと思っていました」
スカーレット家たる者、過ちは即時謝罪すべき。あたしは頭を下げて先輩に謝る。
「まぁ、マーヤは心が広いから許してあげる。マーヤの名前はマーヤだよ。クリープちゃんとは同じクラスメイトなの」
「そうなのですね」
「ええ、マーちゃんは本当に可愛らしくって、つい良い子良い子って頭を撫でてあげたくなるんです」
説明をしながら、クリープ先輩はマーヤ先輩の頭を撫でる。
「もう! 子ども扱いをしないでよ。マーヤはもう大人だもん! 素敵なレディーなんだから! この間なんか、先生が落としたハンカチを拾ってあげたんだからね」
良いことをしたことを誇りにしているようで、マーヤ先輩はあまり膨らみのない胸を張る。
「あら、それは素敵なことですね。マーちゃんは本当に良い子です。良い子、良い子」
「もう! だから何度も言っているじゃない! 頭を撫でて子ども扱いをしないでよ。いつか格好良いイケメンの彼氏を作って、大人なことをいっぱいするのだからね!」
2人のやりとりを間近で見て、笑みを浮かべる。まるでコントを見ているような気分となり、笑いが込み上げて声を出しそうになるのを必死に堪える。
すると、開始時間が近付いているようで、目の前に料理が運ばれてくる。
『グルメ杯の開始時間が迫って来たところで、ルールを説明しましょう。と言っても単純に全てを喰らい尽くすだけです』
『普通に様々な料理が運ばれて来る中、途中からギミックとなり得る料理も運ばれて来るので、そこが勝敗を決めるポイントとなるでしょう』
『では、人気投票が出揃ったようですので、ここで出場者の紹介と人気順位を発表しましょう。と言っても、今回が初めての第一回目となりますので、投票はみんなバラけています。なので、さほど変わりませんので』
『と言いましても、この投票数はある意味エグいですね。どちらかと言うと若干ビジュアル順となっているかと』
実況担当のアルティメットさんと、解説担当のサラブレットさんの言葉を聞き、思わず苦笑いを浮かべる。
ビジュアル順って。まぁ、今回は足の速さの勝負ではないから、見た目で投票する人が多いのかもしれないわね。そう言えば、シャカールは誰に入れたのかしら? まぁ、誰にも入れていない可能性が高いわよね。いくら借りを返すためにしたこととは言え、彼の興味を引くようなものではない。きっと今頃学生寮に帰っているかもしれないわね。
アルティメットさんが最下位から次々と出場者の紹介をしていく。
『8番人気はこの子です。マーヤ。あんなちんちくりんな姿ですが、あれでも一応高等部2年生です。レースの方では長距離、中距離をメインに走ります。脚質は珍しいことに固定はなく、逃げから追い込みまでなんでもありです。果たして今回の大食い競争で、どんな勝負を見せてくれるのか、変幻自在の食べっぷりに期待です』
「ちんちくりんって言うな! マーヤは立派なレディーなんだから! それにしてもマーヤって8番人気なの! もっと上だと思っていた!」
アルティメットさんの言葉に素早くツッコミを入れつつも、思っていたよりも人気が下だったことに彼女は落ち込む。
「まぁ、まぁ、アルティメットさんも言っていたけど、さほど投票数は偏っていないって言っていたから、多分1票差とかじゃないのですか?」
「なるほど! なら良いか。今回の勝負で、観客のみんなをマーヤの虜にすれば良いだけだもんね!」
咄嗟にフォローをすると、マーヤ先輩は納得してくれたようだ。でも、先輩だと分かっていても、妹を相手にしている姉の気分になってしまう。
『では、続きまして2番人気はこの子、タマモ。彼女は名門スカーレット家のご令嬢にして、クラスの学級委員長。先生方の信頼も厚い生徒です。長距離、中距離、マイルを主に走る先行型の走りが特徴です。今回も先陣を切って先頭集団にいる食べっぷりに期待です』
次々と紹介が進んで行く中、以外にもあたしは2番人気と言う結果だった。でも、まだクリープ先輩の紹介がない。つまりは彼女が1番人気だ。
『最後の1番人気はやはりこの子、クリープ! 良い子のママを目指し、男女問わずに人気の母性神! 大きな器で包みこみ、誰もが魅了される包容力を武器に、人気を勝ち取った! 長距離、中距離を主に走り、脚質は先行を得意とする。母性溢れる食べっぷりに期待です』
『ファ~ン、ファ~ン、ファファ~ン、ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ~ン、ファ~ン、ファファ~ン、ファ、ファ、ファ、ファ~ン! ファ、ファ、ファ、ファ~ン!』
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