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第七章
第五話 アイリンの思い
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~アイリン視点~
シャカールさんとのレースが終わった後、わたしたちは次の人にコースを譲りました。しかしその人物はわたしの知り合いであり、同じエルフ族のアイネスビジンさんでした。わたしのことを良く思っていない彼女は、いつものように罵倒してきます。
ですが、シャカールさんを見た瞬間に態度が豹変しました。正直あんな顔をするアイネスビジンさんを見たのは初めてだと思います。
アイネスビジンさんはシャカールさんと並走をお願いしました。けれど彼は断り、わたしの手を引っ張って第1レース場から出て行きます。
「シャカールさん、ごめんなさい。わたしの同胞がご迷惑をかけました」
「別に謝らなくて良い。だけど、俺は人によって態度を変えるやつが嫌いだ。お前が知り合いだったお陰で気分が悪い」
「ごめんなさい」
「だから謝るな。確かにお前が俺を挑発してレース勝負をしたのがきっかけになってしまったかもしれないが、あそこで俺が素直にお前とのレースを受けていれば、順番が変わっていたかもしれない。俺自身にも気分を害するきっかけを作ってしまった」
自分にも非があるところがある。そう言ってくれる彼の言葉に、わたしは少しだけ心の痛みが引いたような気がします。
「それにしても、お前って本当に弱いよな。最初はスタートダッシュから爆速で駆けて行ったから、正直面食らってしまったけど、その後の走りは全然ダメだ。あいつがバカにするのも分かる。どうして大逃げなんかで走った? 普通に逃げ程度の脚質であれば、まだ結果は違っていたかもしれないのに?」
「大逃げじゃなければダメなんです!」
彼の言葉が耳に入り、思わず声を上げてしまいます。突然大声を上げてしまったからか、下校中の他の生徒の視線が集まり、少し気恥ずかしくなりました。
「大逃げじゃなければならないのです。大逃げで勝ったなければ意味がない」
今度は声音を小さくして言葉を言い、大逃げじゃなければ意味がないことを告げる。
そう、大逃げじゃなければいけない。あの人に近付くためには、大逃げじゃなければ。
「そうかよ。なら、頑張って大逃げを極めてくれ。それじゃ、俺はこっちだから」
学生寮の奥を指差し、シャカールさんはここでお別れだと言います。
あれ? ここって普通『何か訳ありのようだな? 良ければ話してくれないか?』と言うべき空気だったはずなのに?
「あのう? 何も聞かないのですか? どうしてわたしが大逃げに拘るのか?」
「別に興味がない。お前がどんな脚質で走ろうが、それはアイリンの自由だ。何だ? 聞いてほしいのか?」
「是非!」
「だが、断る」
「何でそうなるのですか!」
わたしは再び声を上げました。
「興味がないからな。興味のない話しを聞かされて時間を無駄にするのだけは避けたい」
彼の言葉が耳に入り、衝撃を受けます。そして悪い感情が芽生え始めました。
何この人? 女の子が話しを聞いてほしいって言っているのに! 普通なら、ここで話しを聞いてあげるところでしょうが! これだから、下等生物の人族は他の種族からバカにされるのですよ! もう、良いです! こうなったら意地でも話しを聞いてもらいますから!
「あのですね、わたしがまだ幼い頃、エルフの森で暮らしていた時なのですが」
「話しは聞かないと言っていただろうが」
「シャカールさんには話していませんよ。これはただの独り言ですから」
「そうかよ。だったら陰キャのようにぶつぶつと独り言でも言っていろ! 雑音は我慢してやる」
シャカールさんは額に右手を当てました。
作戦成功です。これでいくらわたしが話しても無理やり聞いてもらうことができます。さすがわたしです。頭が良い!
「わたしがエルフの森に居た頃、わたしとアイネスビジンさんは、同じお師匠様の下で走者として特訓をしていました。お師匠様の名前はサクラ。彼女は300年前に走者として活躍しており、大逃げで多くのレースに出場、優勝回数は多くはなかったけれど、爆発的な末脚で終盤までは1位をキープしていました。その走りから、爆進王と呼ばれるようになり、エルフの中では有名な人です。わたしはお師匠様のように大逃げで多くのレースに出場して、優勝をしてお師匠様を超えたい。だから大逃げに拘るんです」
「お前の師匠って、あのサクラ爆進王だったのか?」
独り言を呟いていると、シャカールさんが反応しました。これには意外です。
「お師匠様のことを知っているのですか?」
「まぁ、知識としてはな。でも、300年前に活躍した走者がまだ生きているとはな?」
「当たり前じゃないですか! 勝手に亡くなった者扱いにしないでくださいよ! まだまだ若いのですから!」
「確か、エルフは他の種族と違って、細胞の複製ミスが少ない生き物だから、その分老化が遅かったな。アイリンは今何歳だ?」
「160歳ですよ。人族で例えるなら、シャカールさんと同じ年齢になりますね」
「そうか、160歳か」
実年齢を明かすと、シャカールさんは苦笑いを浮かべました。
「もしかして、わたしのことをロリババアって思っていませんか! 言っておきますけれど、エルフ族でもまだ子どもですし、人族に例えてもまだ子どもですからね! つまり、わたしはピチピチなのです! 果物で例えたら、熟す一歩手前なのですから!」
思わず声を上げてしまいました。その後冷静さを取り戻すと、急に恥ずかしくなり、彼から視線を逸らします。そしてわざと咳払いをしました。
「ごほん。話しが脱線してしまいましたが、話しの続きです」
「独り言の続きな」
「もう! いちいち話しの腰を折らないでください! とにかく、そんなお師匠様の下で訓練をしていたのですが、才能の差と言うこともあり、わたしもアイネスビジンさんも大逃げを習得することができませんでした。アイネスビジンさんは諦めて逃げの脚質に変えましたが、わたしはお師匠様のようになりたい。だから拘り続けたのですが、そんな姿を見て彼女は格好悪いと言い、急にわたしとの距離を空けてバカにするようになってきたのです」
わたしの師匠とアイネスビジンさんとの関係をシャカール君に話すと、急に気持ちが楽になったような気がしました。
やっぱり口に出して何かを言うってことは大事ですね。
「独り言を聞かせてしまってすみません。お時間を取らせてしまってすみませんでした」
「話しは聞かせてもらった。極上なお涙頂戴に、ワタシも感動したよ。師匠に追い付きたい一心で大逃げを頑張るその姿、実に極上だ」
シャカールさんに独り言を聞かせたことに対して謝罪をしていると、どこから、聞き覚えのある声が聞こえて来ました。
声が聞こえた場所は、これからシャカールさんが向かおうとしていた方向です。
そちらに顔を向けると、長い白銀の髪を一部編み込みにしている美しい容姿の女性が居ました。彼女はとても凛々しい歩き方でこちらに近付いてきます。
「ルーナ学園長」
そう、わたしの独り言に反応したのは、この学園の経営者であるルーナ学園長でした。
「ルーナ、シェアハウスの方に行っていたのか?」
「ああ、マーヤの部屋の準備をしていたのだよ。新しい仲間が増えたから、それなりに覚悟をしておくことだね」
シャカール君とルーナ学園長が親しげに話しています。シャカールさんがルーナ学園長と親しい仲であることに驚きを隠せません。
「おっと、君を放って置いてすまなかったね。君のお師匠様であるサクラ様には、ワタシも昔お世話になった。その弟子が学園の生徒であるのはとても光栄なことだ。しかしサクラ様の弟子が不甲斐ない成績を収めるのは学園としても不利益を被る。なので、シャカール、君が彼女の新しい師匠となり、優勝へと導いてくれ」
「何でそうなる!」
ルーナ学園長の言葉に、シャカールさんが声を上げました。
彼の反応は当然です。これからわたしは、いったいどうなってしまうのでしょう。
シャカールさんとのレースが終わった後、わたしたちは次の人にコースを譲りました。しかしその人物はわたしの知り合いであり、同じエルフ族のアイネスビジンさんでした。わたしのことを良く思っていない彼女は、いつものように罵倒してきます。
ですが、シャカールさんを見た瞬間に態度が豹変しました。正直あんな顔をするアイネスビジンさんを見たのは初めてだと思います。
アイネスビジンさんはシャカールさんと並走をお願いしました。けれど彼は断り、わたしの手を引っ張って第1レース場から出て行きます。
「シャカールさん、ごめんなさい。わたしの同胞がご迷惑をかけました」
「別に謝らなくて良い。だけど、俺は人によって態度を変えるやつが嫌いだ。お前が知り合いだったお陰で気分が悪い」
「ごめんなさい」
「だから謝るな。確かにお前が俺を挑発してレース勝負をしたのがきっかけになってしまったかもしれないが、あそこで俺が素直にお前とのレースを受けていれば、順番が変わっていたかもしれない。俺自身にも気分を害するきっかけを作ってしまった」
自分にも非があるところがある。そう言ってくれる彼の言葉に、わたしは少しだけ心の痛みが引いたような気がします。
「それにしても、お前って本当に弱いよな。最初はスタートダッシュから爆速で駆けて行ったから、正直面食らってしまったけど、その後の走りは全然ダメだ。あいつがバカにするのも分かる。どうして大逃げなんかで走った? 普通に逃げ程度の脚質であれば、まだ結果は違っていたかもしれないのに?」
「大逃げじゃなければダメなんです!」
彼の言葉が耳に入り、思わず声を上げてしまいます。突然大声を上げてしまったからか、下校中の他の生徒の視線が集まり、少し気恥ずかしくなりました。
「大逃げじゃなければならないのです。大逃げで勝ったなければ意味がない」
今度は声音を小さくして言葉を言い、大逃げじゃなければ意味がないことを告げる。
そう、大逃げじゃなければいけない。あの人に近付くためには、大逃げじゃなければ。
「そうかよ。なら、頑張って大逃げを極めてくれ。それじゃ、俺はこっちだから」
学生寮の奥を指差し、シャカールさんはここでお別れだと言います。
あれ? ここって普通『何か訳ありのようだな? 良ければ話してくれないか?』と言うべき空気だったはずなのに?
「あのう? 何も聞かないのですか? どうしてわたしが大逃げに拘るのか?」
「別に興味がない。お前がどんな脚質で走ろうが、それはアイリンの自由だ。何だ? 聞いてほしいのか?」
「是非!」
「だが、断る」
「何でそうなるのですか!」
わたしは再び声を上げました。
「興味がないからな。興味のない話しを聞かされて時間を無駄にするのだけは避けたい」
彼の言葉が耳に入り、衝撃を受けます。そして悪い感情が芽生え始めました。
何この人? 女の子が話しを聞いてほしいって言っているのに! 普通なら、ここで話しを聞いてあげるところでしょうが! これだから、下等生物の人族は他の種族からバカにされるのですよ! もう、良いです! こうなったら意地でも話しを聞いてもらいますから!
「あのですね、わたしがまだ幼い頃、エルフの森で暮らしていた時なのですが」
「話しは聞かないと言っていただろうが」
「シャカールさんには話していませんよ。これはただの独り言ですから」
「そうかよ。だったら陰キャのようにぶつぶつと独り言でも言っていろ! 雑音は我慢してやる」
シャカールさんは額に右手を当てました。
作戦成功です。これでいくらわたしが話しても無理やり聞いてもらうことができます。さすがわたしです。頭が良い!
「わたしがエルフの森に居た頃、わたしとアイネスビジンさんは、同じお師匠様の下で走者として特訓をしていました。お師匠様の名前はサクラ。彼女は300年前に走者として活躍しており、大逃げで多くのレースに出場、優勝回数は多くはなかったけれど、爆発的な末脚で終盤までは1位をキープしていました。その走りから、爆進王と呼ばれるようになり、エルフの中では有名な人です。わたしはお師匠様のように大逃げで多くのレースに出場して、優勝をしてお師匠様を超えたい。だから大逃げに拘るんです」
「お前の師匠って、あのサクラ爆進王だったのか?」
独り言を呟いていると、シャカールさんが反応しました。これには意外です。
「お師匠様のことを知っているのですか?」
「まぁ、知識としてはな。でも、300年前に活躍した走者がまだ生きているとはな?」
「当たり前じゃないですか! 勝手に亡くなった者扱いにしないでくださいよ! まだまだ若いのですから!」
「確か、エルフは他の種族と違って、細胞の複製ミスが少ない生き物だから、その分老化が遅かったな。アイリンは今何歳だ?」
「160歳ですよ。人族で例えるなら、シャカールさんと同じ年齢になりますね」
「そうか、160歳か」
実年齢を明かすと、シャカールさんは苦笑いを浮かべました。
「もしかして、わたしのことをロリババアって思っていませんか! 言っておきますけれど、エルフ族でもまだ子どもですし、人族に例えてもまだ子どもですからね! つまり、わたしはピチピチなのです! 果物で例えたら、熟す一歩手前なのですから!」
思わず声を上げてしまいました。その後冷静さを取り戻すと、急に恥ずかしくなり、彼から視線を逸らします。そしてわざと咳払いをしました。
「ごほん。話しが脱線してしまいましたが、話しの続きです」
「独り言の続きな」
「もう! いちいち話しの腰を折らないでください! とにかく、そんなお師匠様の下で訓練をしていたのですが、才能の差と言うこともあり、わたしもアイネスビジンさんも大逃げを習得することができませんでした。アイネスビジンさんは諦めて逃げの脚質に変えましたが、わたしはお師匠様のようになりたい。だから拘り続けたのですが、そんな姿を見て彼女は格好悪いと言い、急にわたしとの距離を空けてバカにするようになってきたのです」
わたしの師匠とアイネスビジンさんとの関係をシャカール君に話すと、急に気持ちが楽になったような気がしました。
やっぱり口に出して何かを言うってことは大事ですね。
「独り言を聞かせてしまってすみません。お時間を取らせてしまってすみませんでした」
「話しは聞かせてもらった。極上なお涙頂戴に、ワタシも感動したよ。師匠に追い付きたい一心で大逃げを頑張るその姿、実に極上だ」
シャカールさんに独り言を聞かせたことに対して謝罪をしていると、どこから、聞き覚えのある声が聞こえて来ました。
声が聞こえた場所は、これからシャカールさんが向かおうとしていた方向です。
そちらに顔を向けると、長い白銀の髪を一部編み込みにしている美しい容姿の女性が居ました。彼女はとても凛々しい歩き方でこちらに近付いてきます。
「ルーナ学園長」
そう、わたしの独り言に反応したのは、この学園の経営者であるルーナ学園長でした。
「ルーナ、シェアハウスの方に行っていたのか?」
「ああ、マーヤの部屋の準備をしていたのだよ。新しい仲間が増えたから、それなりに覚悟をしておくことだね」
シャカール君とルーナ学園長が親しげに話しています。シャカールさんがルーナ学園長と親しい仲であることに驚きを隠せません。
「おっと、君を放って置いてすまなかったね。君のお師匠様であるサクラ様には、ワタシも昔お世話になった。その弟子が学園の生徒であるのはとても光栄なことだ。しかしサクラ様の弟子が不甲斐ない成績を収めるのは学園としても不利益を被る。なので、シャカール、君が彼女の新しい師匠となり、優勝へと導いてくれ」
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