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第九章
第一話 夏合宿前の憂鬱テスト
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モンスターと化したアイビスは、仮面の2人組の手によって、始末された。
残ったものは、僅かな骨の残骸と、燃え残った注射器だった。
「ウォーター」
俺は水の魔法を発動し、地面に残っている熱を奪うと、落ちていた注射器を拾う。
やっぱり、この注射器に書かれてある文字は、俺が前居た研究所のエンブレムだ。つまり、研究所で使用されたいたものだと言う証拠となる。アイビスは、所長たちと何らかの繋がりがあったのか?
先程までこの場に居た仮面の2人組を思い出す。
仮面で素顔は隠されていたが、おそらく1人は研究所の人間だ。そしてもう一人は、マーヤとあまり変わらない背丈の女の子。
研究所には、多くの子どもたちがいた。もしかして、研究所で実験動物にされていた誰かなのだろうか。
研究所にいた女の子。
「ッツ!」
思い出そうとした瞬間、いきなり頭痛が起き、思わず右手を額に当てる。
「シャカールちゃん、大丈夫?」
隣に居たマーヤが、俺の行動を見て心配そうな顔をしながら声をかけてくる。
「大丈夫だ。さすがに疲れてしまった。その疲労が今になって出て来たに過ぎない」
問題はないことを告げ、拾った注射器をポケットにしまう。
こいつはルーナに渡していた方が良いだろう。でも、さすがにアイビスの骨は持って帰ったところで手がかりにはなりそうにない。このままこの地に埋めておくとするか。
残った骨の残骸を集め、穴を開けて砂を被せて彼を供養すると、俺たちは町へと戻る。
「ねぇ、シャカールちゃん。今日が約束の日だよね」
帰り道、マーヤが憂いた表情をしながら訊ねてくる。
そう言えば、今日はマーヤと約束をした日だ。俺はマーヤと1ヶ月の期間で恋人契約を結んでいた。延長するかどうかを決める日が、丁度この日だった。
「マーヤ、俺」
「シャカールちゃんは何も言わなくて良いよ。答えはわかっているから。一目惚れをしたと言ったのは本当だよ。でも、そもそもシャカールちゃんに無理やりにでも恋人になって欲しかったのは、実家の件で力になって欲しかったから」
何も言わなくて良い。そう言うと、マーヤは目尻から涙を流しながら無理やり笑みを作る。
「問題だったアイビスお爺ちゃんがいなくなった以上、借金の莫大な利子は支払う必要がなくなった。だから……だからね。今日でシャカールちゃんとの偽の恋人は終わり。今までありがとう」
目尻から流れ落ちる涙を両手で拭ながら、マーヤは笑みを維持し続ける。
「でも、シャカールちゃんのことが大好きな気持ちは今も変わらない。だから、絶対にマーヤのことを惚れさせてやるのだから! 覚悟してよね。マーヤの宣戦布告!」
片目を瞑ってウインクをすると、マーヤは走り出して先に帰ってしまった。
普通の人間なら、好意を抱かれた女の子を意識してしまい、自然に好きになってしまうものなのだろう。
だけど、俺は普通の人間ではない。研究所で多くの薬物を投入され、心が麻痺してしまっている。
だから、他人に対して今も、壁がある状態で接している。俺が素直になれないのも、心の底から彼女たちを信頼し切っていないからなのだろう。
みんな俺に親しくしてくれてはいるが、また俺を利用したいだけなのではないのか。道具として使えるからこそ、親しげにしようとしているのではないかと、つい思ってしまう。
きっとこんな状態は今後も続いていくだろう。でも、これが俺なんだ。研究所の人たちに拾われ、人格が捻じ曲げられてしまった。
今の俺が変わるのは難しい。でも、これは仕方がない。俺が産みの親たちから捨てられたことで、俺の運命は確定してしまった。
アンニュイな気持ちになりながらも、踵を返す。そして俺は、町とは反対方向へと向かい、1人で学園へと戻った。そして注射器をルーナに渡し、関連性を調べてもらう。
「6月も後1週間で終わります。7月は強化合宿もあります」
「やったー! 合宿だ! 海だ海だ!」
担任教師が強化合宿のことを話すと、クラスメイトたちが一斉に騒ぎ出す。
そう言えば、7月と8月の2ヶ月間を使って、夏は強化合宿をする学園行事があったな。
普段に練習よりもきついが、大自然に囲まれ、自然を満喫しながら体を鍛えるから、半分は遊び感覚でいられるらしい。
「はい、はい。お静かに! 確かに強化合宿は楽しいですが、その前に学期末テストがあることを忘れないでください。赤点の人は、合格するまで強化合宿に参加できませんからね」
「そうだった! 今年もこのテストが来る! やばい! どうしよう!」
学期末テストがあることを担任の教師が告げると、ピックが頭を押さえながら立ち上がり、天井を向きながら声を上げる。
そう言えば、ピックは知力適性が低かったな。去年はどんな問題が出ていたのだろうか?
「テストの内容は、真面目に授業を受けていれば解ける内容です。応用問題も多少はありますが、基礎ができていれば解けるので、皆さんも頑張ってくださいね。では、ホームルームは終わります。皆さんお気をつけて帰ってください」
ホームルームが終わったことを告げると、鐘の音がなるよりも前に、担任教師は教室から出て行く。
学期末テストか。面倒臭いな。授業は殆ど寝て過ごしていたからな。もしかしたら赤点を取ってしまうかもな……なんてな、そんなことある訳がない。
そんなことを思っていると、ピックが俺のところにやって来る。
「今年はお前が一緒で良かったぜ。一緒に補習を受けような!」
「お前と一緒にしないでくれ。確かに授業はまともに聞いてはいないが、さすがに赤点は取らない自信はある」
「あら、そんなことを言っていると、足元を掬われるわよ。あの先生、イカれた問題を出すから」
赤点は取らない。そう宣言すると、胸の前で腕を組みながら、タマモがこちらにやってきた。
「イカれた問題だと?」
「そう、あの先生、授業中に話した雑談までテストに出して来るのよ。前なんか『先生が先日行ったお店で注文した料理はなんでしょう?』って、問題を出されてね、そんなこと覚えていないわよって心の中で叫んだわ」
「マ、マジか」
おいおい、そんな問題をテストに出して、怒られないのかよ。いや、この学園のトップはルーナだ。彼女なら面白半分で許可を出していても不思議ではない。
「まぁ、満点を取るのは基本無理だけど、授業を真面目に聞いて居れば、赤点はまず取らないわ。だから、テスト勉強をするわよ」
「テスト勉強って、俺が赤点を取ると思っているのかよ」
「当たり前じゃない。あなた、いつも授業は寝て過ごしているし、まともにノートを取っていないでしょう。赤点を取るに決まっているわ」
どうやら、タマモは俺が赤点を取ると決めつけているみたいだ。バカにされっぱなしなのは嫌だから、反撃と行かせてもらうか。
「なんだよ。そんなに俺と一緒に強化合宿に行きたいのか? そんなに俺に水着を見せつけたいのかよ?」
「な、なな、何を言っているのよ、変態! ただ、あたしの知り合いに赤点を取った人がいるのが恥ずかしいだけだし、別にあなたと一緒に合宿に行きたい訳ではないのだからね」
揶揄ってみると、タマモは怒ったようで、顔を赤くする。そして知人に赤点を取った人が居て欲しくないと告げた。
「なら、俺よりもピックの方に勉強を教えてやれ。こいつの方が、俺よりもやばいことは、無限回路賞で一緒に走ったお前も分かるだろう?」
「あ、ピックは無理よ。彼に教えるのは人生の無駄遣いって分かっているから」
「グハッ! じ、事実だが、そんなにストレートに言わないでくれ。俺の心のライフがどんどん削られて行く」
タマモの言葉がクリティカルヒットしたようで、ピックは胸を押さえながら床に倒れた。
すると、ホームルームが終わったことを知らせる鐘の音が鳴り響く。
「チャイムも鳴ったし、早速勉強会をするわよ」
タマモが俺の腕を引っ張って強引にも立たせると、彼女は俺をシェアハウスへと連行して行く。
赤点を取る自信はないのに、面倒臭いことになった。
残ったものは、僅かな骨の残骸と、燃え残った注射器だった。
「ウォーター」
俺は水の魔法を発動し、地面に残っている熱を奪うと、落ちていた注射器を拾う。
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先程までこの場に居た仮面の2人組を思い出す。
仮面で素顔は隠されていたが、おそらく1人は研究所の人間だ。そしてもう一人は、マーヤとあまり変わらない背丈の女の子。
研究所には、多くの子どもたちがいた。もしかして、研究所で実験動物にされていた誰かなのだろうか。
研究所にいた女の子。
「ッツ!」
思い出そうとした瞬間、いきなり頭痛が起き、思わず右手を額に当てる。
「シャカールちゃん、大丈夫?」
隣に居たマーヤが、俺の行動を見て心配そうな顔をしながら声をかけてくる。
「大丈夫だ。さすがに疲れてしまった。その疲労が今になって出て来たに過ぎない」
問題はないことを告げ、拾った注射器をポケットにしまう。
こいつはルーナに渡していた方が良いだろう。でも、さすがにアイビスの骨は持って帰ったところで手がかりにはなりそうにない。このままこの地に埋めておくとするか。
残った骨の残骸を集め、穴を開けて砂を被せて彼を供養すると、俺たちは町へと戻る。
「ねぇ、シャカールちゃん。今日が約束の日だよね」
帰り道、マーヤが憂いた表情をしながら訊ねてくる。
そう言えば、今日はマーヤと約束をした日だ。俺はマーヤと1ヶ月の期間で恋人契約を結んでいた。延長するかどうかを決める日が、丁度この日だった。
「マーヤ、俺」
「シャカールちゃんは何も言わなくて良いよ。答えはわかっているから。一目惚れをしたと言ったのは本当だよ。でも、そもそもシャカールちゃんに無理やりにでも恋人になって欲しかったのは、実家の件で力になって欲しかったから」
何も言わなくて良い。そう言うと、マーヤは目尻から涙を流しながら無理やり笑みを作る。
「問題だったアイビスお爺ちゃんがいなくなった以上、借金の莫大な利子は支払う必要がなくなった。だから……だからね。今日でシャカールちゃんとの偽の恋人は終わり。今までありがとう」
目尻から流れ落ちる涙を両手で拭ながら、マーヤは笑みを維持し続ける。
「でも、シャカールちゃんのことが大好きな気持ちは今も変わらない。だから、絶対にマーヤのことを惚れさせてやるのだから! 覚悟してよね。マーヤの宣戦布告!」
片目を瞑ってウインクをすると、マーヤは走り出して先に帰ってしまった。
普通の人間なら、好意を抱かれた女の子を意識してしまい、自然に好きになってしまうものなのだろう。
だけど、俺は普通の人間ではない。研究所で多くの薬物を投入され、心が麻痺してしまっている。
だから、他人に対して今も、壁がある状態で接している。俺が素直になれないのも、心の底から彼女たちを信頼し切っていないからなのだろう。
みんな俺に親しくしてくれてはいるが、また俺を利用したいだけなのではないのか。道具として使えるからこそ、親しげにしようとしているのではないかと、つい思ってしまう。
きっとこんな状態は今後も続いていくだろう。でも、これが俺なんだ。研究所の人たちに拾われ、人格が捻じ曲げられてしまった。
今の俺が変わるのは難しい。でも、これは仕方がない。俺が産みの親たちから捨てられたことで、俺の運命は確定してしまった。
アンニュイな気持ちになりながらも、踵を返す。そして俺は、町とは反対方向へと向かい、1人で学園へと戻った。そして注射器をルーナに渡し、関連性を調べてもらう。
「6月も後1週間で終わります。7月は強化合宿もあります」
「やったー! 合宿だ! 海だ海だ!」
担任教師が強化合宿のことを話すと、クラスメイトたちが一斉に騒ぎ出す。
そう言えば、7月と8月の2ヶ月間を使って、夏は強化合宿をする学園行事があったな。
普段に練習よりもきついが、大自然に囲まれ、自然を満喫しながら体を鍛えるから、半分は遊び感覚でいられるらしい。
「はい、はい。お静かに! 確かに強化合宿は楽しいですが、その前に学期末テストがあることを忘れないでください。赤点の人は、合格するまで強化合宿に参加できませんからね」
「そうだった! 今年もこのテストが来る! やばい! どうしよう!」
学期末テストがあることを担任の教師が告げると、ピックが頭を押さえながら立ち上がり、天井を向きながら声を上げる。
そう言えば、ピックは知力適性が低かったな。去年はどんな問題が出ていたのだろうか?
「テストの内容は、真面目に授業を受けていれば解ける内容です。応用問題も多少はありますが、基礎ができていれば解けるので、皆さんも頑張ってくださいね。では、ホームルームは終わります。皆さんお気をつけて帰ってください」
ホームルームが終わったことを告げると、鐘の音がなるよりも前に、担任教師は教室から出て行く。
学期末テストか。面倒臭いな。授業は殆ど寝て過ごしていたからな。もしかしたら赤点を取ってしまうかもな……なんてな、そんなことある訳がない。
そんなことを思っていると、ピックが俺のところにやって来る。
「今年はお前が一緒で良かったぜ。一緒に補習を受けような!」
「お前と一緒にしないでくれ。確かに授業はまともに聞いてはいないが、さすがに赤点は取らない自信はある」
「あら、そんなことを言っていると、足元を掬われるわよ。あの先生、イカれた問題を出すから」
赤点は取らない。そう宣言すると、胸の前で腕を組みながら、タマモがこちらにやってきた。
「イカれた問題だと?」
「そう、あの先生、授業中に話した雑談までテストに出して来るのよ。前なんか『先生が先日行ったお店で注文した料理はなんでしょう?』って、問題を出されてね、そんなこと覚えていないわよって心の中で叫んだわ」
「マ、マジか」
おいおい、そんな問題をテストに出して、怒られないのかよ。いや、この学園のトップはルーナだ。彼女なら面白半分で許可を出していても不思議ではない。
「まぁ、満点を取るのは基本無理だけど、授業を真面目に聞いて居れば、赤点はまず取らないわ。だから、テスト勉強をするわよ」
「テスト勉強って、俺が赤点を取ると思っているのかよ」
「当たり前じゃない。あなた、いつも授業は寝て過ごしているし、まともにノートを取っていないでしょう。赤点を取るに決まっているわ」
どうやら、タマモは俺が赤点を取ると決めつけているみたいだ。バカにされっぱなしなのは嫌だから、反撃と行かせてもらうか。
「なんだよ。そんなに俺と一緒に強化合宿に行きたいのか? そんなに俺に水着を見せつけたいのかよ?」
「な、なな、何を言っているのよ、変態! ただ、あたしの知り合いに赤点を取った人がいるのが恥ずかしいだけだし、別にあなたと一緒に合宿に行きたい訳ではないのだからね」
揶揄ってみると、タマモは怒ったようで、顔を赤くする。そして知人に赤点を取った人が居て欲しくないと告げた。
「なら、俺よりもピックの方に勉強を教えてやれ。こいつの方が、俺よりもやばいことは、無限回路賞で一緒に走ったお前も分かるだろう?」
「あ、ピックは無理よ。彼に教えるのは人生の無駄遣いって分かっているから」
「グハッ! じ、事実だが、そんなにストレートに言わないでくれ。俺の心のライフがどんどん削られて行く」
タマモの言葉がクリティカルヒットしたようで、ピックは胸を押さえながら床に倒れた。
すると、ホームルームが終わったことを知らせる鐘の音が鳴り響く。
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