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第十二章
第十九話 化けの皮
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俺たちの前に現れたルーナが、懐から取り出した物は塩の入った瓶だった。あれがルーナの弟の正体を暴くだって?
俄には信じられない。だが、ルーナはシリアスな展開でボケるようなことはしない。いや、そもそも彼女がボケを行うこと自体、考えられないか。
『姉さん、何を言っているんだ! 俺が偽物? そんなの、あり得ないよ! だって俺はここに実在しているんだよ? もしかして、姉さんが拾ってきたそいつが、姉さんにとっての本物のシャカールにしてしまったの! 俺は姉さんと血の繋がった正真正銘のシャカールなのに!』
敵対する姿を見せる姉に衝撃を受けているようで、彼は信じられないものを見たかのように大きく目を見開き、彼女に訴える。
「本当にお前は可哀想な生き物だよ。自分をシャカールだと思い込んでしまっているのだから。今こそ、お前の正体を暴き、真実に向き合ってもらおう」
ルーナが瓶の蓋を開け、中に入っている塩を掴む。
「鬼は外!」
異世界に伝わる災いを追い出す言葉を投げかけるルーナだが、そんな彼女を見て、思わず苦笑いを浮かべる。
いや、それは豆を投げる時に言う言葉だろうが。
『ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
放たれた塩が直撃した直後、ルーナの弟は叫び声を上げた。ルーナが現れる前の彼なら、容易く避けられていただろう。だけど、姉の言葉に心を揺さぶられ、動揺している今の彼には、避けると言う選択肢が頭の中から消えていたみたいだ。
ルーナの弟が叫び声を上げる中、塩が触れた箇所に変化が起きる。体がジェル状となり、まるで溶けたかのように地面に広がった。
「スライム!」
「いや、あれはスライムの上位互換、他のものに姿を変えることができるマネットライムだ」
『嘘だ。嘘だ。嘘だ。この体、まるでスライムじゃないか。どうして、俺はこんな姿なっている』
化けの皮が剥がれ、真の姿が曝け出されたと言うのに、彼は現状を理解していないようで、戸惑いの声を上げた。
「本当の姿に戻せば、思い出すと思っていたが、これは予想を遥かに超える重症のようだ」
ルーナは呆れたかのように言葉を吐く。だが、俺も理解が追い付かない。
俺の知っているマネットライムは、肉体の一部を蚊の針のような細さにすることで、生物の肉体に突き刺し、神経に侵入。そこから脳へと侵入し、対象となる生物の情報を核にインプットすることで、相手と同じ姿に真似ることができるモンスターだ。
ある程度は本物に近い感じで演じることはできる。だが、今の彼のように、自分の真の姿に驚愕するような反応はしない。
「なぁ、これってどう言うことだ? 俺の知っているマネットライムとは違うようだが?」
記憶にあるモンスターとは違う反応を見せる彼を疑問に思い、ルーナに訊ねてみた。
「やつは研究所で誕生したモンスターだ。魔王の魂を移植する研究があっただろう。その実験の犠牲者に、ワタシの弟も使われていたんだ」
「なんだって!」
「実験の成功率を上げるために、所長たちはマネットライムにワタシの弟の魂を移植させた。実験は見事成功したかのように思えたが、マネットライムの魂と、ワタシの弟の魂が融合してしまったんだ。その結果、マネットライムだった頃の記憶を忘れ、ワタシの弟の記憶のみで行動するようになった」
『嘘だ! そんな話、信じられる訳がないだろう! 俺はシャカールだ!』
自分は神族ではなく、モンスターである事実を受け入れられないようで、彼は叫んだ。
「お前が信じようが信じまいが、そんなことはどうでも良い。これ以上、ワタシの弟が苦しむ姿を見たくない。ワタシの手で、貴様を葬ってくれる」
冷酷に、淡々と告げるルーナが一歩、また一歩とマネットライムに近付く。そして懐を弄ると、ナイフを取り出した。
マネットライムと言っても、スライムであることには変わりない。脳と心臓の役割を持つ核を砕いて倒そうとしているのだろう。
『姉さん……やめてよ……俺を……殺さないで』
「悪いが、そう言う訳にはいかない。お前が生きている限り、ワタシの弟はこの世に残ってしまう。魂の解放のためにも、お前を倒さなければならない。シャカールのままでは命を絶ち憎いからな。再び変身できるようになに、とどめを差す」
「ルーナ、やめろ!」
ルーナがナイフを振り下ろそうとしたその時、俺は思わず叫んでしまった。俺の言葉に反応したルーナの手が止まる。後1秒でも遅ければ、彼の肉体に刃が突き刺さっていたかもしれない。
「ルーナ、少しだけ時間をくれないか。最悪の状況が起きそうになった場合、必ず俺が倒すと約束するから」
「分かった。お前が何を考えているのかは分からないが、今は信用しよう」
ルーナに席を外してもらい、マネットライムと直接話す。
「お前、研究所の犠牲者だったんだな」
『犠牲者? お前と同じだとでも言うのかよ!』
「ああ、同じだ。だからこそ、お前の気持ちも分からなくはない。今はマネットライムではなく、ルーナの弟のシャカール相手に話す。お前の未練、それはなんだ?」
『未練だって?』
「ああ、死んで肉体から離れた魂は、輪廻転生のために別の生物の肉体に宿る。でも、お前はそんなことはしないで現世に残った。だから、研究所に目をつけられてしまった。だから話して欲しいんだ。お前が同意して、現世に残ってしまったのかを、そうしてしまった未練を」
『そんなこと決まっている。姉さんだ。俺を守って死んだ姉さんを見守りたい。それが心残りだ。姉さんが幸せな人生を送って天へと昇る時、俺は同時に成仏するだろう』
「お前、どれだけ姉のことが大好きなんだよ。シスコン」
『誰がシスコンだ! 俺は姉さんが心配なだけだ!』
自分はシスコンであることを認めたくはないようで、ルーナの弟は声を上げる。
「そうか。なら、一緒に見守るか? さすがに俺と同じ姿だと困るから、別の姿に変身してもらう必要があるが」
『お前、正気か?』
「ああ。だって、俺の魔術回路を狙ったのも、俺の姿だったのも、俺に成り代わることができたら、ルーナの側にいられると判断したからだろう? 例え魂が融合してしまったとしても、お前の姉への気持ちは本物だってことが分かったからな。だから、俺はお前がこれまでしたことを許そうと思う。だって、無理矢理命を絶たれて、強制的に成仏させられても、お前の心は救われないだろう? なら、納得した形で終わらせて、自分から成仏したいと思った時に輪廻転生をすれば良いさ」
俺の言葉に、ルーナの弟は一瞬だけ無言になった。
『少し、考えさせてくれないか。絶対に逃げないと約束するから』
俄には信じられない。だが、ルーナはシリアスな展開でボケるようなことはしない。いや、そもそも彼女がボケを行うこと自体、考えられないか。
『姉さん、何を言っているんだ! 俺が偽物? そんなの、あり得ないよ! だって俺はここに実在しているんだよ? もしかして、姉さんが拾ってきたそいつが、姉さんにとっての本物のシャカールにしてしまったの! 俺は姉さんと血の繋がった正真正銘のシャカールなのに!』
敵対する姿を見せる姉に衝撃を受けているようで、彼は信じられないものを見たかのように大きく目を見開き、彼女に訴える。
「本当にお前は可哀想な生き物だよ。自分をシャカールだと思い込んでしまっているのだから。今こそ、お前の正体を暴き、真実に向き合ってもらおう」
ルーナが瓶の蓋を開け、中に入っている塩を掴む。
「鬼は外!」
異世界に伝わる災いを追い出す言葉を投げかけるルーナだが、そんな彼女を見て、思わず苦笑いを浮かべる。
いや、それは豆を投げる時に言う言葉だろうが。
『ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
放たれた塩が直撃した直後、ルーナの弟は叫び声を上げた。ルーナが現れる前の彼なら、容易く避けられていただろう。だけど、姉の言葉に心を揺さぶられ、動揺している今の彼には、避けると言う選択肢が頭の中から消えていたみたいだ。
ルーナの弟が叫び声を上げる中、塩が触れた箇所に変化が起きる。体がジェル状となり、まるで溶けたかのように地面に広がった。
「スライム!」
「いや、あれはスライムの上位互換、他のものに姿を変えることができるマネットライムだ」
『嘘だ。嘘だ。嘘だ。この体、まるでスライムじゃないか。どうして、俺はこんな姿なっている』
化けの皮が剥がれ、真の姿が曝け出されたと言うのに、彼は現状を理解していないようで、戸惑いの声を上げた。
「本当の姿に戻せば、思い出すと思っていたが、これは予想を遥かに超える重症のようだ」
ルーナは呆れたかのように言葉を吐く。だが、俺も理解が追い付かない。
俺の知っているマネットライムは、肉体の一部を蚊の針のような細さにすることで、生物の肉体に突き刺し、神経に侵入。そこから脳へと侵入し、対象となる生物の情報を核にインプットすることで、相手と同じ姿に真似ることができるモンスターだ。
ある程度は本物に近い感じで演じることはできる。だが、今の彼のように、自分の真の姿に驚愕するような反応はしない。
「なぁ、これってどう言うことだ? 俺の知っているマネットライムとは違うようだが?」
記憶にあるモンスターとは違う反応を見せる彼を疑問に思い、ルーナに訊ねてみた。
「やつは研究所で誕生したモンスターだ。魔王の魂を移植する研究があっただろう。その実験の犠牲者に、ワタシの弟も使われていたんだ」
「なんだって!」
「実験の成功率を上げるために、所長たちはマネットライムにワタシの弟の魂を移植させた。実験は見事成功したかのように思えたが、マネットライムの魂と、ワタシの弟の魂が融合してしまったんだ。その結果、マネットライムだった頃の記憶を忘れ、ワタシの弟の記憶のみで行動するようになった」
『嘘だ! そんな話、信じられる訳がないだろう! 俺はシャカールだ!』
自分は神族ではなく、モンスターである事実を受け入れられないようで、彼は叫んだ。
「お前が信じようが信じまいが、そんなことはどうでも良い。これ以上、ワタシの弟が苦しむ姿を見たくない。ワタシの手で、貴様を葬ってくれる」
冷酷に、淡々と告げるルーナが一歩、また一歩とマネットライムに近付く。そして懐を弄ると、ナイフを取り出した。
マネットライムと言っても、スライムであることには変わりない。脳と心臓の役割を持つ核を砕いて倒そうとしているのだろう。
『姉さん……やめてよ……俺を……殺さないで』
「悪いが、そう言う訳にはいかない。お前が生きている限り、ワタシの弟はこの世に残ってしまう。魂の解放のためにも、お前を倒さなければならない。シャカールのままでは命を絶ち憎いからな。再び変身できるようになに、とどめを差す」
「ルーナ、やめろ!」
ルーナがナイフを振り下ろそうとしたその時、俺は思わず叫んでしまった。俺の言葉に反応したルーナの手が止まる。後1秒でも遅ければ、彼の肉体に刃が突き刺さっていたかもしれない。
「ルーナ、少しだけ時間をくれないか。最悪の状況が起きそうになった場合、必ず俺が倒すと約束するから」
「分かった。お前が何を考えているのかは分からないが、今は信用しよう」
ルーナに席を外してもらい、マネットライムと直接話す。
「お前、研究所の犠牲者だったんだな」
『犠牲者? お前と同じだとでも言うのかよ!』
「ああ、同じだ。だからこそ、お前の気持ちも分からなくはない。今はマネットライムではなく、ルーナの弟のシャカール相手に話す。お前の未練、それはなんだ?」
『未練だって?』
「ああ、死んで肉体から離れた魂は、輪廻転生のために別の生物の肉体に宿る。でも、お前はそんなことはしないで現世に残った。だから、研究所に目をつけられてしまった。だから話して欲しいんだ。お前が同意して、現世に残ってしまったのかを、そうしてしまった未練を」
『そんなこと決まっている。姉さんだ。俺を守って死んだ姉さんを見守りたい。それが心残りだ。姉さんが幸せな人生を送って天へと昇る時、俺は同時に成仏するだろう』
「お前、どれだけ姉のことが大好きなんだよ。シスコン」
『誰がシスコンだ! 俺は姉さんが心配なだけだ!』
自分はシスコンであることを認めたくはないようで、ルーナの弟は声を上げる。
「そうか。なら、一緒に見守るか? さすがに俺と同じ姿だと困るから、別の姿に変身してもらう必要があるが」
『お前、正気か?』
「ああ。だって、俺の魔術回路を狙ったのも、俺の姿だったのも、俺に成り代わることができたら、ルーナの側にいられると判断したからだろう? 例え魂が融合してしまったとしても、お前の姉への気持ちは本物だってことが分かったからな。だから、俺はお前がこれまでしたことを許そうと思う。だって、無理矢理命を絶たれて、強制的に成仏させられても、お前の心は救われないだろう? なら、納得した形で終わらせて、自分から成仏したいと思った時に輪廻転生をすれば良いさ」
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