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第九章
第三十三話 優駿牝馬決着
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~大和鮮赤視点~
最終直線に入り、最後の坂を駆け上っている中、あたしとダイワスカーレットは次々と追い抜かれて行く。
しかもショックだったのが、あれだけライバル視されていた袖無衣装にも眼中にないと言いたげに無言で追い抜かれたことだ。
後方で何が起きたのかは知らない。だけど、一瞬の間にあたしたちがライバル視されない程の出来事が起きていたのは間違いないわ。
なんて無様なのかしらね。優駿牝馬で優勝すると息巻いておきながら、実際に歴代の優勝馬と走ると、これだけの差が出て来てしまうなんて。
『先頭はメジロラモーヌ! 1番人気のシーザリオは馬群に呑まれてまだ来ない! 観客たちは悲鳴を上げている!』
実況の言葉が耳に入ってくると、続けて観客たちの声が聞こえてきた。
「そんな! 頼む! 行ってくれ! シーザリオ!」
「こんなの悪夢だろ! 俺は単勝に5万も賭けたんだぞ!」
「このままでは嫁とのディナーの質が落ちてしまう!」
殆どの人が馬券に組み込んでいると思われるシーザリオが、後方から追い上げることができないでおり、悲鳴のような言葉が飛んできた。
「大和鮮赤ちゃん! 袖無衣装ちゃん頑張れ! どっちも1着を取って欲しいけれど、確率的にその可能性は殆どない! ああ、僕は嫁と娘が両方1着を取って欲しいのにどうすれば良いんだ!」
そんな中、周滝音だけは別の意味で悲鳴を上げている。
誰が娘よ! こん時も全然ブレないわね!
心の中で声を上げ、歯を食い縛る。
「大和鮮赤頑張れ! お前ならできる! 優勝できるって信じているからな!」
様々な観客の声が飛び交う中、1人の男の子の声が耳に入ってきた。
この声は東海帝王。
彼の声が耳に入った瞬間、なぜか口元が緩んだ。
どうしてなのかしらね。たくさんの観客たちが声を上げているのに、彼の声だけは鮮明に聞こえて頭の中に入ってくるわ。
「大和鮮赤、あなたならやれるわ!」
「そうですぅ! まだ逆転できるって信じていますぅ」
「大和鮮赤! アタイと約束したよな! アタイと戦うまで負けるんじゃないって! お前、アタイとの約束を破るつもりかよ!」
この声はクロと明日屯麻茶无、それに魚華!
みんなこの状況下でもあたしたちが勝つことを信じてくれている。
『ここでシーザリオが馬群の中から抜け出した! 観客の声を力に変えて爆発的な末脚を炸裂させる! 観客たちの思いは届くのか!』
『負ける訳にはいかないわ! 現役時代、1着か2着しか取ったことがない生涯連対馬として2着以下に入る訳にはいかないわ!』
後方からシーザリオと思われる声が聞こえてきた。
彼女もダイワスカーレットと同じ生涯連対馬。彼女がこの局面でも諦めていないと言うのに、ここであたしたちが諦めたら格好悪いわよ。
泥臭くっても良い。勝利に貪欲である方が、きっと競馬の神様は力を貸してくれるわ!
「ダイワスカーレット、勝負はここからよ!」
『分かっていますわ。差す形となりますが、全力で走らせていただきます』
彼女に声をかけ、冷静に状況分析を行う。
アビリティの効果で内側の芝は荒れている。1位争いをしているメジロラモーヌとカワカミプリンセスは荒れた芝を走っているわ。なら、ダイワスカーレットを外側に移動させ、比較的に走りやすい芝の上から追い上げた方が可能性は高い。
手綱を操り、ダイワスカーレットを外側に移動をさせる。
ゴールまでのラインはできた。ここが大一番の勝負所よ!
「ダイワスカーレット! やっちゃって!」
『名馬の伝説! 先頭への拘り!』
勝負を仕掛けることを告げた瞬間、ダイワスカーレットは名馬の伝説を発動、爆発的な末脚を見せて一気に坂を駆け上がる。
ダイワスカーレットの名馬の伝説、先頭への拘りは、1番になる力を引き出すことができる。
どんなに逆境に立たされても、可能性を見出すことができるこの力があれば、彼女ならやってくれるはず。後はあたしが全力でサポートして、彼女に勝利を届けるだけ。
『ここで後方からダイワスカーレットが追い上げて来た! 2馬身、1馬身と距離を詰め、ローブデコルテを抜いて1位争いに食い込む! 3頭が並んだ! 3頭が並んだ! 僅かにダイワスカーレットがリードか!』
さっきのお返しとばかりに、ローブデコルテを追い抜いた瞬間に何も告げずにそのまま彼女たちを追い抜く。
今のあたしは1位に躍り出てそのままゴールをすることしか考えていない。
きっと、あの時の袖無衣装も同じ気持ちだった。だから追い抜いたその瞬間に無言だったのでしょうね。
「うそでしょう! 後から追い抜くなんて!」
「これが生涯連対馬の実力と言うやつか。面白い。でも、負ける訳にはいかない!」
メジロラモーヌの騎手とカワカミプリンセスの騎手の言葉が耳に入ってくる。だけど、彼女たちを気にしている余裕はなかった。
ギリギリの戦い、一瞬でも気を抜いたら、確実に1着を取ることができないわ。
『今度はメジロラモーヌが先頭! いや、カワカミプリンセスが抜いた! ダイワスカーレットも食い下がる! そして更に大外からシーザリオが来た! エアグルーヴも追い込んで来る!』
後の方からシーザリオとエアグルーヴが追い込んできたか。やっぱり歴代の優勝馬たちが集まるこのレース、一筋縄ではいかないわね。
最後のひと押し!
私は最後の1回とダイワスカーレットに鞭を入れた。
とどけえええええええぇぇぇぇぇえぇぇ!
『3頭が並ぶようにしてゴールイン! しかし、僅かに前に出ていたのはダイワスカーレットだ! 2着争いは2番のメジロラモーヌと15番のカワカミプリンセス。1番人気のシーザリオは僅かに届かず4着、5着は最後に追い込んだエアグルーヴと言う結果になりました。ダイワスカーレット、現役時代病気で成し遂げられなかった樫の女王の称号を手に入れ、本年度の二冠達成です!』
実況の声が耳に入った瞬間、まだ実感が湧かなかった。心臓が激しく高鳴り、頭の中がボーッとしていく。
本当に勝ったの?
半信半疑だったあたしは、ターフビジョンの1着の覧に、13番の数字が表示されるまで信じることができなかった。
掲示板の結果
1着9番
>アタマ
2着8番
>ハナ
3着7番
>1 1/2
4着3番
>3/4
5着5番
最終直線に入り、最後の坂を駆け上っている中、あたしとダイワスカーレットは次々と追い抜かれて行く。
しかもショックだったのが、あれだけライバル視されていた袖無衣装にも眼中にないと言いたげに無言で追い抜かれたことだ。
後方で何が起きたのかは知らない。だけど、一瞬の間にあたしたちがライバル視されない程の出来事が起きていたのは間違いないわ。
なんて無様なのかしらね。優駿牝馬で優勝すると息巻いておきながら、実際に歴代の優勝馬と走ると、これだけの差が出て来てしまうなんて。
『先頭はメジロラモーヌ! 1番人気のシーザリオは馬群に呑まれてまだ来ない! 観客たちは悲鳴を上げている!』
実況の言葉が耳に入ってくると、続けて観客たちの声が聞こえてきた。
「そんな! 頼む! 行ってくれ! シーザリオ!」
「こんなの悪夢だろ! 俺は単勝に5万も賭けたんだぞ!」
「このままでは嫁とのディナーの質が落ちてしまう!」
殆どの人が馬券に組み込んでいると思われるシーザリオが、後方から追い上げることができないでおり、悲鳴のような言葉が飛んできた。
「大和鮮赤ちゃん! 袖無衣装ちゃん頑張れ! どっちも1着を取って欲しいけれど、確率的にその可能性は殆どない! ああ、僕は嫁と娘が両方1着を取って欲しいのにどうすれば良いんだ!」
そんな中、周滝音だけは別の意味で悲鳴を上げている。
誰が娘よ! こん時も全然ブレないわね!
心の中で声を上げ、歯を食い縛る。
「大和鮮赤頑張れ! お前ならできる! 優勝できるって信じているからな!」
様々な観客の声が飛び交う中、1人の男の子の声が耳に入ってきた。
この声は東海帝王。
彼の声が耳に入った瞬間、なぜか口元が緩んだ。
どうしてなのかしらね。たくさんの観客たちが声を上げているのに、彼の声だけは鮮明に聞こえて頭の中に入ってくるわ。
「大和鮮赤、あなたならやれるわ!」
「そうですぅ! まだ逆転できるって信じていますぅ」
「大和鮮赤! アタイと約束したよな! アタイと戦うまで負けるんじゃないって! お前、アタイとの約束を破るつもりかよ!」
この声はクロと明日屯麻茶无、それに魚華!
みんなこの状況下でもあたしたちが勝つことを信じてくれている。
『ここでシーザリオが馬群の中から抜け出した! 観客の声を力に変えて爆発的な末脚を炸裂させる! 観客たちの思いは届くのか!』
『負ける訳にはいかないわ! 現役時代、1着か2着しか取ったことがない生涯連対馬として2着以下に入る訳にはいかないわ!』
後方からシーザリオと思われる声が聞こえてきた。
彼女もダイワスカーレットと同じ生涯連対馬。彼女がこの局面でも諦めていないと言うのに、ここであたしたちが諦めたら格好悪いわよ。
泥臭くっても良い。勝利に貪欲である方が、きっと競馬の神様は力を貸してくれるわ!
「ダイワスカーレット、勝負はここからよ!」
『分かっていますわ。差す形となりますが、全力で走らせていただきます』
彼女に声をかけ、冷静に状況分析を行う。
アビリティの効果で内側の芝は荒れている。1位争いをしているメジロラモーヌとカワカミプリンセスは荒れた芝を走っているわ。なら、ダイワスカーレットを外側に移動させ、比較的に走りやすい芝の上から追い上げた方が可能性は高い。
手綱を操り、ダイワスカーレットを外側に移動をさせる。
ゴールまでのラインはできた。ここが大一番の勝負所よ!
「ダイワスカーレット! やっちゃって!」
『名馬の伝説! 先頭への拘り!』
勝負を仕掛けることを告げた瞬間、ダイワスカーレットは名馬の伝説を発動、爆発的な末脚を見せて一気に坂を駆け上がる。
ダイワスカーレットの名馬の伝説、先頭への拘りは、1番になる力を引き出すことができる。
どんなに逆境に立たされても、可能性を見出すことができるこの力があれば、彼女ならやってくれるはず。後はあたしが全力でサポートして、彼女に勝利を届けるだけ。
『ここで後方からダイワスカーレットが追い上げて来た! 2馬身、1馬身と距離を詰め、ローブデコルテを抜いて1位争いに食い込む! 3頭が並んだ! 3頭が並んだ! 僅かにダイワスカーレットがリードか!』
さっきのお返しとばかりに、ローブデコルテを追い抜いた瞬間に何も告げずにそのまま彼女たちを追い抜く。
今のあたしは1位に躍り出てそのままゴールをすることしか考えていない。
きっと、あの時の袖無衣装も同じ気持ちだった。だから追い抜いたその瞬間に無言だったのでしょうね。
「うそでしょう! 後から追い抜くなんて!」
「これが生涯連対馬の実力と言うやつか。面白い。でも、負ける訳にはいかない!」
メジロラモーヌの騎手とカワカミプリンセスの騎手の言葉が耳に入ってくる。だけど、彼女たちを気にしている余裕はなかった。
ギリギリの戦い、一瞬でも気を抜いたら、確実に1着を取ることができないわ。
『今度はメジロラモーヌが先頭! いや、カワカミプリンセスが抜いた! ダイワスカーレットも食い下がる! そして更に大外からシーザリオが来た! エアグルーヴも追い込んで来る!』
後の方からシーザリオとエアグルーヴが追い込んできたか。やっぱり歴代の優勝馬たちが集まるこのレース、一筋縄ではいかないわね。
最後のひと押し!
私は最後の1回とダイワスカーレットに鞭を入れた。
とどけえええええええぇぇぇぇぇえぇぇ!
『3頭が並ぶようにしてゴールイン! しかし、僅かに前に出ていたのはダイワスカーレットだ! 2着争いは2番のメジロラモーヌと15番のカワカミプリンセス。1番人気のシーザリオは僅かに届かず4着、5着は最後に追い込んだエアグルーヴと言う結果になりました。ダイワスカーレット、現役時代病気で成し遂げられなかった樫の女王の称号を手に入れ、本年度の二冠達成です!』
実況の声が耳に入った瞬間、まだ実感が湧かなかった。心臓が激しく高鳴り、頭の中がボーッとしていく。
本当に勝ったの?
半信半疑だったあたしは、ターフビジョンの1着の覧に、13番の数字が表示されるまで信じることができなかった。
掲示板の結果
1着9番
>アタマ
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4着3番
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