黒き花嫁

咲 カヲル

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#7

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唇を重ね、重ねていた手を葉菜の腰に回し、テーブルにグラスを置くと、文太は、その体を抱き寄せた。

「葉菜」

優しく頬を撫でる文太から、逃れるように、葉菜は、その胸を押して離れようとしたが、逆に、ソファに押し倒されてしまった。

「やめ…」

「嫌なら、噛み付いてでも、逃げれば良い」

また唇が重なり、文太の舌が、葉菜の舌を絡めた瞬間、久孝にされた時の感覚が襲い掛かった。
離れた唇から、糸を引き、文太が、葉菜の首筋に顔を埋めると、小さな痛みに、小さな声を漏らした。

「やめ…やめて…くださ…」

「博文でも呼べば良い」

葉菜に、声を殺させた。

「呼ばないのか。なら、続けて良いんだな」

首を振っても、文太は、耳に吐息を掛けながら、葉菜の首筋に吸い付き、赤い痕を残し、服を捲り上げる。

「…いや…やめて…お願い…」

涙目になりながら、小さな声で、必死に訴える葉菜に、文太の欲望が、ゾクゾクと、背中を這い上がり、震える体を撫で上げた。
小さな声が漏れると、文太の欲望は、更に大きくなり、それまで、何とも思ってなかった葉菜が、魅力的に見えた。
静かなリビングに、布の擦れ合う音だけが響き、時折、葉菜の小さな声が漏れる。
震える葉菜の胸に顔を埋め、下着をずらして、膨れ上がった乳首に吸い付く。

「あ!!」

少し大きな声が漏れ、頬を赤くした葉菜は、文太の肩を押して、逃れようともしたが、肘掛けが邪魔になり、逃れられない。
文太の舌が、体を這う感覚に、肩を揺らして、涙を溢しながら、出そうになる声を我慢した。
文太の手が、内腿を撫でると、力の入らない葉菜の脚を背もたれに押し上げた。

「いやっ」

葉菜の手が、文太を追い掛けたが、その手に捕らえられ、指を絡ませられた。

「いや…やめ…」

体を這う文太の舌が、下着越しに、突起を撫で上げると、葉菜の背中を電気のような感覚が走り抜け、声を漏らさせた。
音を発てるように、葉菜の突起を舐め、吸い付く文太は、脚を背もたれに掛けさせ、内腿を撫で下ろすと、下着をずらした。
文太の舌が、葉菜のナカに押し込まれた
下腹から、這い上がるような感覚に
葉菜は、背中を反らした。
文太は、ベルトとボタンを外し、ズボンと下着を一緒に下ろして、固くなったぺニスを自ら露にし、葉菜のナカに押し込もうとした。

「いや…いや!」

葉菜は、背もたれから、脚を下ろして、背中を向け、逃げようとした。
だが、文太の手が、葉菜を捕らえ、その膝の上に座らせた。

「離して!いや!」

必死に抵抗しても、力の入らない体は、文太の上で膝を広げ、ぺニスが、葉菜の下着に押し当てられた。

「葉菜」

耳をかじり、裏を舐め上げられ、葉菜は、背中を丸めてしまい、床から、脚を浮かせてしまった。
文太の手が、脚を広げさせ、股の間から、ぺニスが顔を出した。

「見て」

先っぽから、粘りけのある体液が溢れ、文太は、指で糸を引いて見せる。

「葉菜のせい」

今まで聞いた事のない文太の甘い声は、葉菜の背中を撫で上げるような感覚を走らせる。

「葉菜のココに入れて」

首を振ると、文太の指が、葉菜の突起を擦り、入り口を撫でた。
葉菜が、その腕を押して、背中を反らすと、その腕が離れた。
葉菜の体がソファに戻され、文太が覆い被さるように、目の前に現れ、キスが落とされた瞬間、下着がずらされ、ぺニスがナカに押し込まれた。
口の中で、悲鳴に似た叫び声を上げ、下腹に感じる圧迫感に震えた肩を抱き、文太が腰を動かせば、忘れようとしていた感覚で、葉菜は涙を流した。
ゆっくりと、奥に突き付けられ、殺す事の出来ない声が、葉菜の意識を薄れさせ、理性と呼ばれる物は、崩壊し始めた。

「博文に聞こえるぞ?」

唇が離れると、葉菜は、声を殺したが、我慢出来ない声が、小さく漏れる。
打ち付けられる苦しさに、涙を溢しながら、必死に声を殺し、荒くなる鼻息を隠そうと、手で口元を覆う葉菜を見つめ、文太は、意地悪な笑みを浮かべた。

「葉菜のナカ良い」

耳元で呟かれる甘い声と鼻息が、葉菜を追い込む。

「…る…」

「ん?なに?」

「…おか…しく…な…る…」

小さく漏れた葉菜の声が、文太を追い込んだ。

「や!だめ!」

早くなった腰の動きが、更に、葉菜を追い込み、叫びそうになるのを文太の唇が塞ぎ、グチュグチュと、厭らしい音だけが響く。
文太のぺニスが、奥を打ち付ける痛みが、下腹から這い上がるような感覚に、葉菜は、体を震わせ、背中を反らした。
文太も、そんな葉菜をきつく抱き、背中を震わせて、ナカに精子をぶちまけた。
生温かな感覚に、自然と体が震え、葉菜は、文太を押し返そうとしたが、射精をしながらも、舌に舌が絡まる。
文太は、ムクムクと起き上がる欲望で、ぺニスを固くさせた。

「止まらなくなるな」

そう呟き、文太は、葉菜を抱き、止めどなく溢れる欲望をぶつけた。
疲れて眠る温もりを抱き、暫くの間、心地好い倦怠感を感じ、余韻に浸っていたが、いつまでも、そこにいるのは、流石にまずいと考えた文太は、テーブルの上を片付け、葉菜を抱え、部屋のベットに戻した。
一晩で、3回も射精した文太は、そっと、部屋に戻り、ベットに潜り込むと、すぐに眠り、スッキリとした顔で、起き上がった。

「おはようございます」

「おはよう」

「珍しいですね。昨日は、遅かったんですか?」

文太は、朝食を口に運ぶ博文から、一瞬だけ、葉菜に視線を向けた。
その視線を受け、葉菜は、うつ向いて、視線を反らした。

「…あぁ。なかなか寝付けなかったから、彼女に話し相手になってもらったんだ」

博文に視線を向けられ、ドキッとしながら、視線を上げると、意地悪な笑みを作る文太が、葉菜を見つめていた。

「あの…博文様に…お夜食をお持ちしたのですが、とても、お忙しそうでしたので」

「そうだったんですね。気付かなくて、すみませんでした」

「いえ!そんな事は…」

「それより、私にも、朝食を貰えないか」

「すみません。今すぐに」

そんな平和な光景の中、久孝は、葉菜を見つめていた。

「文兄」

屋敷に戻る為、来た時と同じ様に、車に乗り込んだ久孝は、バックミラー越しに、文太を睨み付けた。

「なんだ」

「なんだじゃねぇよ。昨日、葉菜ちゃんに酷い事しただろ」

真夜中に目が覚めた久孝は、キッチンに向かう途中で、リビングから声が聞こえ、文太が、葉菜に覆い被るのを見てしまった。

「なんだ。見てたのか」

「ざけんなよ!!葉菜ちゃんは…」

「お前もしただろ」

「あれは…」

「それに、無理強いはしてないぞ」

久孝は、それ以上、何も言えなくなり、無言になると、文太は、ニヤリと笑った。

「そんなに欲しいなら、お前も本気になれば良い」

それで、文太の話が終わり、無音のまま、屋敷に戻った。
そして、驚きの光景を目の当たりにした。
自室で、鷹志が倒れていた。

「羽鳥君!!救急車を!!」

「はい!!」

救急車を呼んだが、鷹志の体は、とても冷たくなっていて、すぐに、警察が呼ばれ、沢山の警官が屋敷に出入りして、全員、事情を聞かれ、ありのままを答えた。

「これは、事故ですね」

前日の出来事がきっかけで、広い屋敷に一人となった鷹志は、常備薬を飲み忘れてしまい、そのまま、亡くなってしまった。
そして、鷹志の遺体が、警察から戻って1週間後。
あの時のテラスで、葬式が行われた。
集まった人々は、ホッとしてる様子で、鷹志が、どれ程の脅威だったかを物語っていた。
そんな真夜中。
真っ黒のワンピースを着た葉菜は、無表情のまま、一人で、鷹志の遺影を見上げていた。

「は~なちゃん」

そこに、制服姿の久孝が現れ、静かに振り返った葉菜は、小さく微笑みながら、首を傾げた。

「はい」

「ホッとした?」

「…分かりません」

今度は、久孝が首を傾げて見せると、葉菜は、遺影に視線を戻した。

「なんとなく、淋しい気もするんです」

逃げたい現実から解放され、ホッとする反面、急に、そうなってしまい、淋しくなる事もある。
今の葉菜は、そんな複雑な心境だった。

「…だから、文兄と寝たの?」

だが、久孝は、文太の話で、それを勘違いし、葉菜は、それを知らず、久孝が、昨日の事を知ってるのかと思い、頬を真っ赤にした。

「そんなに淋しいならさ」

ゆっくり、近付く久孝から逃げるように、葉菜は、後退りしたが、すぐに、窓辺に追い詰められた。

「あの時の続き…しようよ」

走り出そうとした葉菜の腕を掴み、引き寄せると、久孝は、強引にキスをした。
頭に音が響く程、久孝の舌が、葉菜の舌に絡んで、全身が痺れるような感覚が走り、力が抜けて、窓辺に座り込んでしまった。

「やめ…」

「なら逃げれば?」

噛み付く様なキスを何度もされ、葉菜は、服を掴むだけで、何の抵抗も出来ない。
書斎の時と同じ様に、葉菜の体に夢中になり、久孝の理性は、完全に壊れた。

「い…や…」

葉菜が涙を溢しても、その手は、止まる事なく、久孝は、ナカにぺニスを押し込んで、乱暴な程に腰を振り、奥を突き上げた。
葉菜は、手で口元を覆い、必死に声を殺した。

「見せてあげなよ。親父にさ」

射精しても、久孝のぺニスは、まだ固く、鷹志の遺影に顔を向けさせ、葉菜を犯し続けた。

「…ゴメンね?痛かった?」

肩を小さく震わせ、泣いているだろう葉菜を覆い被さるように、抱き締めると、久孝は、耳元に唇を近付けた。

「俺、本気で葉菜ちゃんが、好きだよ。文兄にも、博兄にも、取られたくないんだ。だから、俺のお嫁さんになってよ。ね?…ゆっくりで良いから、考えといて」

触れるか、触れないかのキスをして、久孝は、テラスから出て行った。

「久孝」

部屋に戻る途中で、呼び止められ、博文に振り返った。

「どうしたんだ?葉菜さん」

久孝が出た後、葉菜は、床に座り込んでいた。

「親父の遺影、見てたら泣き出したんだよ」

「やっぱり、あんなのを見たら、辛かったかな」

「さぁ。そいえば、ホッとしたか聞いたら、複雑そうな顔してた」

「複雑?」

「よくあんじゃん。辛かったけど、安心したみたいな」

自分がした事を隠し、普通に話をしる博文に笑いが込み上げるが、久孝は、その時だけ我慢した。
部屋に戻り、誰もいないのに、クスクス笑い、体に残る葉菜の感触を思い出しながら、シャワールームに籠った。

「ヤベ…葉菜ちゃんとなら、いくらでもできそ」

ニヤニヤしながら、オナニーを続ける久孝に、罪悪感はなく、その行為に酔いしれた。
それから、博文は、テラスを覗き、葉菜の姿がないのを確認してから、部屋に戻り、昨晩、描いていた絵を3日後のコンクールに、間に合わせる為、作業の続きを始めた。
そして、コンクールが終わるまで、博文は、忙しくなり、葉菜の事を気にする余裕がなくなり、その隙を縫うようにして、文太と久孝は抱き続けていた。
コンクールも終わり、平穏な日々に戻ってから、1週間後。
3人の母親である一葉が帰って来た。

「おかえりなさいませ。一葉様」

「ただいま」

長い間、隠れるようにして、生活していた一葉は、少し痩せていたが、いなくなった時と変わらなかった。

「ご無沙汰してます。おば様」

「葉菜ちゃん…良く頑張ったね」

その頭を優しく撫でると、葉菜は、安心したように、涙を溢した。

「おば様…私…私…」

「大丈夫。もう大丈夫だからね?」

我慢していた感情が爆発したように、大声で泣く葉菜を抱き締め、小さな子供を落ち着けるような仕草で、その背中を優しく、トントンと叩いて、一葉も、静かに涙を流した。

「落ち着いたら、お参り、行こうね。ちゃんと、会いに、行こうね」

一葉に抱き付き、何度も頷く葉菜を包むように、優しい時間が流れた。
一葉と葉菜は、短い間だが、一緒に生活していた為、本当の親子のように、仲が良かった。

「母さん。駅前のケーキを買ったんですが、一緒に食べませんか?」

「母さんも呑む?珍しいワインなんだ」

「母さん。この映画好きだよな?一緒観ようぜ」

3人も、それに負けない程、一葉との時間を多く作り、仲良く過ごしていた。

「あら。奥村君。襟が立ってるわよ?」

「羽鳥君の紅茶は、美味しいわね」

誰に対しても優しい一葉は、二人にも好かれ、気付けば、二人も家族のように仲が良く、一気に屋敷は、明るくなったようだった。
一葉が帰った事から、なんの問題もなく、毎日を過ごしていると思えたが、その裏では、文太と久孝は、葉菜を抱く事をやめなかった。

「ココが良いんだ。いっぱいしてあげるよ」

その日も、久孝が、隠れるようにして、葉菜を犯していたのを偶然、博文は、目撃してしまった。

「久孝。ちゃんと説明しろ」

その夜、博文は、文太の部屋に久孝を連れて行った。

「別に説明も何もないし。見たまんま」

「ふざけるな!傷を抉るような事して!」

強い口調でも、久孝は、反省する様子もなく、博文は、大きな溜め息をつき、文太に視線を向けた。

「兄さんも。何とか言って下さいよ」

「別に良いだろ」

「兄さん!!」

「文兄も。人の事言えねぇもんな」

ニヤニヤする久孝を見て、文太もニヤリと笑い、博文は、二人を交互に見つめた。

「お互い、承知の上なら、別に、なんの問題ない」

「承知って…彼女が、そんな事認めるなんて…」

「欲しいなら、博兄も、本気になれば?まぁ。渡す気ないけど」

頭の後ろに手を置き、ニッコリ笑う久孝を見つめ、博文は、奥歯を噛み締め、文太に視線を戻した。

「兄さんも…そう考えてるんですか」

「あぁ。俺も渡す気はない」

「俺、今なら、親父の事、ちょっと分かるぜ?葉菜ちゃん可愛いし」

「私もだ。それに、彼女は、抱き心地が良い」

それから、文太と久孝の雑談は、葉菜の体に関する事になり、博文の中に、ムクムクと黒い欲望が沸き上がった。

「博文。グズグズしてたら、逃げられてしまうぞ?」

真っ赤な顔で、部屋から飛び出した博文を見て、文太と久孝は、ケタケタと、声を出して笑った。
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