黒き花嫁

咲 カヲル

文字の大きさ
8 / 11

#8

しおりを挟む
廊下を走り抜け、部屋に戻ってから、博文は、赤くなった頬を隠すように、手で顔を覆った。
博文も男。
その欲望がない訳じゃないが、葉菜が嫌がるような事したくない。
だが、それは綺麗事で、本当は勉強を教えながら、変な妄想が頭を過り、葉菜をおかずにして、何回か、オナニーをした事があった。
今だって、話を聞いただけで、股間が痛いくらいに膨らんでいた。

「はい」

自己嫌悪になりながらも、それを処理しようとした時、控えめなノックが響き、博文は、溜め息混じりに、返事をしてドアを開けた。
驚いた顔の葉菜に、心臓が、ドキンと変な音を発てた。

「すみません…お邪魔…でしたよね」

「そんな事ないですよ。ちょっと、色々ありまして」

うつ向き、不安そうな葉菜を見下ろし、博文は、慌てて、持っているトレーに視線を向けた。

「どうされたんですか?」

「あの…入賞されたお祝いにと思いまして…」

おめでとうと書かれたプレートが、小さなケーキに飾られ、湯気の上がる紅茶を乗せたトレーを見下ろすと、葉菜は、困ったような笑みを見せた。

「でも、お疲れでしたら、また、明日にでも…」

「いいえ。ちょうど、甘い物が欲しかったので。どうぞ」

「…失礼します」

葉菜を部屋に入れ、博文は、テーブルに置かれたケーキを口に入れた。

「美味しいです。手作りですか?」

「はい。お世話になってますので。頑張りました」

頬を赤らめて、微笑む葉菜を見つめ、さっきの話を思い出した博文は、フォークを置いた。

「あの…聞いても良いですか?」

「はい」

「その。久孝や兄さんと…してますよね?」

「何をですか?」

「えっと…せ…す…」

「ん?何ですか?」

「…セックス…」

首を傾げていた葉菜も、博文に負けないくらい、頬を真っ赤にして、驚いた顔をした。

「あの…イヤじゃ…ないんですか?」

「それは…その…」

困ったように、黙った葉菜を見て、博文は、わざとらしく、大きな声で笑った。

「何、変な事聞いてるんでしょうね?僕は。忘れて下さい。それにしても、このケーキ…」

「イヤです」

博文の声を遮り、恥ずかしそうに、うつ向く葉菜を見上げた。

「本当はイヤです。でも…助けて頂いた手前…無下にする事も…それに…私…何もお返しする物が…」

博文は、葉菜の手を取り、苦しそうな顔を覗き込んだ。

「僕は?」

「え?」

「僕も、兄さん達と一緒です。僕には、何も返してくれないんですか?」

「それは…」

言い淀んだ葉菜を見つめ、博文は、欲望を抑え込むと、その手を離した。

「冗談ですよ。気にしないで下さい。それより、葉菜さんも一緒に…」

「あの…私で、良ければ」

驚く博文を他所に、葉菜は、頬を赤くして、スカートを引き上げて、下着を露にした。

「…お好きにして下さい」

目を閉じて、肩を震わせる葉菜を見上げ、抑え込んでいた欲望が、静かに顔を上げた。

「何の冗談ですか?とにかく、スカートを下ろして下さい」

そっぽを向いて、視線を反らしたが、葉菜は、そのままでいた。
起き上がった欲望で、博文は、喉を鳴らして、その肌を指先で撫でた。
小さな声が漏れ、博文の抑え込んでいた欲望は、完全に目を覚ましい、葉菜をベットに押し倒し、舌を絡めるキスをしていた。

「葉菜」

何度も、甘い声で、名前を囁き、その体を撫でた。
布の擦れ合う音の中に、小さな声が混じり、博文が服を捲り上げ、膨れ上がった乳首を舐め回し、舌を滑らせると、背中を反らし、葉菜は、少し大きな声を漏らした。

「ひろ…ふみ…さ…まぁ」

涙目で見つめられ、名前を呼ばれた瞬間、博文の理性が弾け飛んだ。
下着を脱がせると、膨れ上がった突起に吸い付き、粘り気のある音を響かせるように、指で、ナカをかき回した。
葉菜は、体を震わせた。

「だ…め…恥ずかし…」

強引にキスして、葉菜の口を塞ぐと、グチュグチュと、わざと音を発てて、更に、かき回しながら、震える葉菜の肩を抱いた。
糸を引きながら、唇を離すと、博文は、自分で、ズボンと下着を脱ぎ捨て、ナカの入り口に、ぺニスの頭を当てた。

「痛かったら言って」

ゆっくりぺニスを押し込むと、葉菜は、自分の口を覆って、出そうになる声を我慢した。

「痛い?」

葉菜が首を振ると、博文は、奥に、ぺニスをぶつけるように、激しく、腰を動かした。

「気持ち良い?」

久孝が、深くぺニスを押し込み、打ち付けるようにしていたのを見ていた博文は、無意識の内に、それを真似していたが、声を我慢してる葉菜を見下ろし、腰を押し付け、左右に揺らした。
突起を擦るように動くと、葉菜は、背中を反らして、我慢しきれず、声を漏らした。
博文は、葉菜の腰を持ち上げると、壁を擦るように、腰を動かした。
葉菜も、それに反応するように、ナカに力が入る。

「あ…だめ…出る」

我慢しきれず、博文も、文太達と同じように、ナカに射精し、涙の筋を作る葉菜の肩を抱いた。

「ごめん」

首を振り、背中に腕を回して、頬が赤い葉菜と見つめ合うと、射精したはずのぺニスは、また大きく膨れ、固くなった。

「好きだよ。葉菜」

舌を絡めたキスをすると、葉菜のナカは、ぺニスを締め付け、博文は、そのまま腰を動かした。
互いの口の中で響く声に、荒くなる葉菜の息遣いに、博文は、何度もぺニスを固くさせた。
3回目の射精をして、博文は、敏感になった葉菜の体を撫で下ろした。

「葉菜」

虚ろになった葉菜の瞳を覗き、博文は、優しくキスをしてから、ぺニスを引き抜いた。

「まだイッてない」

「へ?」

肩で息をする葉菜の内腿を撫で、突起を擦るように、ナカに指を入れた。

「なに…す…」

「イカせたい」

激しく手を動かし、大きな声が、部屋に響くと、博文の唇が重ねられた。
博文の腕に爪を立て、背中を反らす葉菜に、博文のぺニスも、また反応して、大きくなった。

「スゴい事になってるよ」

「やめ…恥ずかし…い…」

指と指の間に、糸が引くのを見せ、博文は、ぺニスの頭を突起に擦り付けた。

「もっと…良い?」

膝を持ち上げ、簡単に、ぺニスがナカに入ると、博文は、体を起こして、それを見下ろした。

「スゴい。根元まで入ってるよ。ほら」

腰を左右に動かすと、突起が擦れ、葉菜は、背中を反らした。

「あ~…キツい」

普段は、温厚で、口数の少ない博文が、セックスの時だけ、言葉が止まらない。
腰を持ち上げられ、博文の膝で支えられると、腰を動かして、壁を擦るようにして、ぺニスを奥に打ち付けながら、博文の指が突起を擦り、全身を電気のような感覚が走り抜けた。

「らめ…変…なる…」

博文は、涙目の葉菜の肩をキツく抱き、肌が音を発てる程、ぺニスを打ち付けた。
博文の肩に、唇を着け、出そうになる大声を我慢すると、博文の射精に合わせるように、葉菜のナカに力が入り、体を震わせた。

「好きだ。僕の傍にいてくれ」

背中に腕を回し、キツく抱き締め、博文は、葉菜の額に軽くキスをした。
その夜は、葉菜のぬくもりを感じて、静かに眠りに落ちた。
その日を境に、葉菜の生活は、鷹志が生きていた時と同じに戻った。
気付けば、3人の誰かに抱かれ、酷い時は、腹を下していまう程だった。
だが、そんな日々は、長く続かない。
ある日の昼間。
屋敷の中を忙しく動き回り、見付からないようにしていたが、物置を片付けていたのを久孝に見付かり、その場で犯されていたのを遼が、発見してしまい、一葉に報告された。
その日の夜。
3人を部屋に呼び、幸雄と遼に、挟まれるようにして、葉菜も、一葉の部屋に呼ばれた。

「何考えてんの!!」

怒鳴り声が響き、葉菜は、ビクッと肩を揺らしたが、3人は、真剣な顔で、一葉を見つめていた。

「あんなに嫌ってた人と、同じ事してどうすんの」

「同じじゃないし」

「同じでしょ。弱み握って。彼女を何だと思ってるの」

「もちろん、大切な人です」

「なら、もっと違う方法があるでしょ」

「彼女を見てると、抑えられないんだ」

3人の視線を遮るように、遼と幸雄が、葉菜の前に立ち、一葉は、大きな溜め息をついた。

「葉菜ちゃん。アナタもアナタよ?なんで、何も言わないの」

「…すみません…」

小さな体を更に小さくして、真っ赤な頬で謝る葉菜を見つめ、一葉は、額に指を添えた。

「アナタ達、葉菜ちゃんをどうしたいの?」

「嫁にしたい」

「俺も」

「僕もです」

冗談ではないのが、3人の表情から伝わり、一葉は、困った顔をして、目を閉じた。

「分かった。じゃ、葉菜ちゃんと子供が出来た人が、お嫁に貰いなさい」

「一葉様!!」

驚いて、声を上げた遼の後ろで、幸雄は、葉菜を見下ろした。

「仕方ないでしょ。本気で、お嫁に欲しいなら」

「彼女の気持ちは、どう…」

「触るな」

文太の低い声が響き、葉菜の背中に、手を添えようとしたのを止めさせ、幸雄を睨み付けた。

「葉菜ちゃん。今、決められない?」

「それは、ちょっと…」

「なら、今の話、承諾してくれない?もちろん、好きな人が出来たら、すぐ辞めてもらって構わないから」

「一葉さん」

「分かりました」

驚く二人を横目に、葉菜は、1歩前に出て、一葉に視線を向けた。

「ただ、一つお願いがあります」

一葉も、体ごと、葉菜に向き直り、首を傾げた。

「なに?」

「このままだと、私の体が…」

「分かったわ。奥村君、羽鳥君。葉菜ちゃん。仕事に戻って?3人には、もう少し話があるから」

部屋を出ると、二人は、葉菜に視線を向け、目尻を下げた。

「本当に良いのか?」

「今からでも、お断りした方が…」

「皆様には、大変、良くして頂きました。ですから、どんな理不尽な事でも、皆様の為でしたら…私は、それを受け入れたいです」

葉菜が、弱々しい笑みを浮かべると、二人は、それ以上、何も言わず、それぞれの仕事に戻った。
一葉と話し合いをして、3人の種付けが始まった。
だが、前と違い、その行為を行うのは、夜だけとなり、日替わりで、相手が変わる事で、子供が出来れば、すぐに誰の子かも分かるようになった。
負担はかなり減ったが、それでも、毎晩、抱かれるのは、葉菜にとって、かなり辛い事のように思えたが、それは、周りが、勝手に思い込んでいるだけだった。
そして、葉菜の本性が現れたのは、その生活を始めて、約2ヶ月が過ぎた時だった。
いつになっても、懐妊する気配もなく、前のように、葉菜と一葉が、一緒にいるのを見なくなっていた。
だが、そんな事を気にするのは、遼と幸雄だけで、文太達は、気にも止めず、葉菜との子作りに夢中になっていた。

「一葉さん」

一葉を訪ね、遼と幸雄は、頭を抱えている背中に驚いた。

「一葉!いかがなさいましたか?」

「大丈夫。ちょっと、考え事してたの」

「遼。日を改めよう」

「あら。何か用事があったんでしょ?なに?」

迷ったように、視線を合わせ、頷き合うと、二人は、一葉に視線を戻した。

「最近、彼女をさけてませんか?」

幸雄の問い掛けで、一葉は、迷ったように、視線を泳がせたが、フーと長く息を吐き出してから、二人に視線を止め、静かに口を開いた。

「さけてるんじゃないの。どう接したら良いか、分からないのよ」

「まぁ、当たり前でしょうね」

「あんな提案されるからです。今からでも、お止めに…」

「そうじゃないのよ」

「どうゆう事です?」

「…葉菜ちゃんには、子供なんて出来ないの」

「まさか…ご病気とか…」

「違うの。あの子はね…」

葉菜に子供が出来ない理由。
そうなった元々の原因は、鷹志だった。

「…じゃ、彼女は…」

「そう。あの子の人生は、完全に崩壊してるわ。今更、あの程度の提案なんて、どうって事ないのよ」

「だから、あんなにアッサリ…」

「しかし、そうなのでしたら、文太様や博文様にお話…」

「話したところで、あの子達は、聞き入れてくれないでしょうね」

「何故ですか?」

「今のあの子達は、葉菜ちゃんに夢中だもの。それに、その現実を見てないから、信じてくれないわ」

「でしたら、資料を揃えて…」

「今から揃えたところで、もう遅いわ。あの子達、完全に葉菜ちゃんの虜だもの」

「確かに…どうしたもんかな」

「…方法はあります」

首を傾げているのを尻目に、遼は、恐ろしい方法を提案し、一葉は、激しく首を振り、肩を震わせた。

「そんな事出来ない。葉菜ちゃんは、親友の娘よ?それに、元々は、あの人が撒いた種で…」

「ですが、その娘にメチャメチャにされては、元も子もないですよ?」

幸雄の言う通りだが、優しい一葉には、それを実行する事が出来ない。

「でしたら、私がやります」

「羽鳥君!!」

「遼だって、そんな事出来ないだろ。俺がやってやるよ」

「いや。俺が言い出したんだ。俺がやる」

言い合うように、自分がやると、言い張る二人を見つめ、一葉は、拳を握って、唾を飲み込んだ。

「…ごめんなさい。私が、しっかりしなきゃダメよね。私がやるわ」

「一葉様!!」

「大丈夫。でも、私のやり方でやるわ」

「一葉様…」

「分かりました。後の処理は、俺らがやります」

「えぇ。お願い」

その夜は、それで解散となり、3人は、それぞれで準備を整え、話し合いから、1週間後に、それを決行した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

処理中です...