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弱くて強い
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ギルバートは、毎朝念入りにマリコに防御の魔法をかけてから仕事に向かう。
この世界でマリコは弱すぎる。
そんなこと気にもしないマリコは、今日も木陰でお昼寝中。
しかもハンモックをギルバートに作らせてご機嫌である。
ドンドン、重そうな足音で現れたのは、ピンクのドレスのふくよかな姫君。
今度はカバですか。
マリコは近づく影に溜息をついた。
「あの、道に迷ってしまって侍女達とはぐれてしまったの。
こちらはどこですか。」
ピンクのカバが丁寧に道を聞いてきた、マリコの中でカバの好感度アップである。
「ここは王宮の中央にある庭園よ、どうしてこんな王宮の奥に来たの?」
ここは警備が厳しい王家の私室がある地域だ、単純には来れないことはマリコもわかっている。
「どうしても一目お会いしたい方がいて、こっそり入ったら迷ってしまっての。」
マリコの嫌な予感はよく当たる。
今日は西にある国から王女を団長にした外交使節団が来るとアレクセイが言っていた、これだな。
アレクセイが国名を言っていたが、忘れたから、西の国しか覚えていない。
「先程、謁見室でお会いしたのですが、お話もできずに終わってしまったの。」
カバだけど、恋する乙女感全開である。
ピンクのドレスは似合っていない。
マリコはハンモックから降りて、木陰のテラスのティーテーブルに案内する。
すぐに侍女が寄ってきたので、宰相にお姫様がいるとつたえるように指示する、きっと探しているだろう。
マリコがお茶を入れるのを珍しそうに見ている。
「何か?」
「魔法でいれないの?」
「私、魔法が使えないの。」
「そんな人もいるのね、さすが竜王国。じゃその人型はもともと?」
「そうです。」
カバ姫が指を振ると魔法で人型になった、絶世の美女といって間違いないだろう。
詐欺である。
ギルバートも本体は竜であるが、人型はイケメンである。
マリコにとって、竜はイケメンとなるが、カバと美女は繋がらない。
「竜王様が後宮を解体して番様を迎えられたと聞いてましたが、後宮の方々の方がずっと美しかったですわ。」
カバ姫がとんでもない事を言った。
「私はずっと後宮に入れてくださるようにお願いしてたのに、竜でないと無理と断られてましたの。それが魔法も出来ない人が番だと聞いて一目お会いしたかったのに、竜王様の番にふさわしいとは思えない!
どこにいいとこがあるの!?」
マリコは絶世の美女ではないが、普通に可愛いと思っている。
カバ姫、魔法で美女になっても中身は美しくなかった。
できるだけ嫌味っぽくみえるように、マリコがクスッと笑う。
「どんなに言おうとも、私の足元にも及ばないくせに。
ギルバートに相手にされないから私だったら勝てると思ったの?
バカらしい。」
言われるがままのマリコではない、カバ姫が1番嫌な言葉で反撃する。
ギルバートに関してだけは、とんでもない自信がある。
「なんですって!!」
カバ姫が手の平に魔力を集める。
魔法があるからって、そんなに偉いのか、マリコは隠れもしない。
痛そうで怖いけど、逆鱗があるから死にはしないだろう、こんな性格ブスに負けるもんか。
ギルバートに言えないから、魔法の使えない弱そうなマリコに大きくでているのだ。
その攻撃が撃たれる事はなかった、ギルバートがマリコの前に現れたからだ。
ギルバートがマリコにかけた魔法が危険を伝えたのだ。
カバ姫が引き攣った声をあげる、ギルバートの眼が怖ろしい程に冷たい。
ギルバートはマリコを胸に抱き締めると空に舞い上がった。
マリコはその瞬間に何かが焦げるような臭いを感じた。
「ごめんな、マリコ。嫌な思いをさせて。」
「モテる夫を持つと大変だわ。」
ここで終わればハッピーエンドだった。
「助けてくれてありがとう。」
マリコの微笑み付きである、ギルバートは舞い上がってしまった。
マリコが焼きもちを焼いている、なんて可愛いいんだ。
「竜王ってのは魅力的に見えるらしい、私にはマリコがいるのに。」
「他にもいるってこと?」
「後宮がなくなったから側室としてね、申し出がある。」
「竜には番だけでしょ、どうしてそんな話がでるの?」
「竜には番が唯一だけど、他の種族では番は正妻ぐらいの認識しかないのもあるからね、同じように考えるのだろう。」
「竜でも番をそう扱うのがいるの?」
「いろんな竜がいるからね。」
そんな事ないのに焼きもちが可愛かったから、少しいたずら心が出たのだ。
「ギルバートは?」
「もちろん、マリコだけだよ!」
これを言いたかった、とばかりに嬉しそうに答える。
「ふーん。」
「え??!!!」
ギルバートは失敗を自覚して戸惑ってしまった。
マリコのふーん、は要注意である。
飛んでる竜の背中からマリコが飛び降りた。
考えるでもなく身体が反応した、魔法をかけるとマリコの落下が止まった。
ギルバートはすぐにマリコを追ったが、心臓が口から出そうなぐらいバクバクである。
マリコは弱い人間だ、逆鱗を飲んでいるから死ぬことはないが、些細な事がケガになる。
この間は熱中症などという、この世界ではあり得ない病気になった。太陽の光にさえ負けるのだ。
この高さから飛び降りたら逆鱗で生きてるだけで、どんなに魔法でケガを治しても目を覚まさないかもしれない。
宙に浮かぶマリコをそっと受け止めたギルバートの手は震えている。
「飛び降りるなんて、なんて事するんだ。」
声も震えている、マリコを失くしてしまうかと思った。
「側室のいるギルバートなんて嫌い。
死にかけたら元の世界に戻れるかもしれないじゃない。」
側室と一緒のギルバートを逆鱗の長い寿命でずっと見るなんて嫌。
「マリコだけだと言った。」
「ギルバート変だった。」
ポロポロと涙をこぼしながらマリコがギルバートの竜の腕にすがる。
「ギルバート変だった!」
なんて可愛いんだ。
ギルバートは人型になりながら着地するとマリコを抱き締める。
何度も泣かしてしまったマリコ。
抱きしめた身体が熱い、マリコが熱い。
マリコは落下の恐怖で熱が出ていた、どれほど怖かったのか。
こんなに弱い生き物なのに、誰よりも強い心。
ギルバートは丁寧にマリコを抱き抱えて王宮に向かう。
マリコの一挙一動に心が躍る。
マリコに振り回されるのは楽しい、マリコのいない日々には戻れない。
番だからか、いや、こんな可愛い生き物ほかにはいない、マリコだからだ。
マリコの甘い香りに酔いしれる、痺れるほどの幸福にひたる。
あぁ、マリコをどこかに隠してしまいたい。
他の雄もマリコを知ったら惹かれるに違いない、こんなにかわいいのだ。
雄竜の番をみる眼は歪んでいるが、本人は真剣である。
ギルバートの中でマリコが絶対同意しない計画が立てられるが、実行できる可能性は限りなく低い。
この世界でマリコは弱すぎる。
そんなこと気にもしないマリコは、今日も木陰でお昼寝中。
しかもハンモックをギルバートに作らせてご機嫌である。
ドンドン、重そうな足音で現れたのは、ピンクのドレスのふくよかな姫君。
今度はカバですか。
マリコは近づく影に溜息をついた。
「あの、道に迷ってしまって侍女達とはぐれてしまったの。
こちらはどこですか。」
ピンクのカバが丁寧に道を聞いてきた、マリコの中でカバの好感度アップである。
「ここは王宮の中央にある庭園よ、どうしてこんな王宮の奥に来たの?」
ここは警備が厳しい王家の私室がある地域だ、単純には来れないことはマリコもわかっている。
「どうしても一目お会いしたい方がいて、こっそり入ったら迷ってしまっての。」
マリコの嫌な予感はよく当たる。
今日は西にある国から王女を団長にした外交使節団が来るとアレクセイが言っていた、これだな。
アレクセイが国名を言っていたが、忘れたから、西の国しか覚えていない。
「先程、謁見室でお会いしたのですが、お話もできずに終わってしまったの。」
カバだけど、恋する乙女感全開である。
ピンクのドレスは似合っていない。
マリコはハンモックから降りて、木陰のテラスのティーテーブルに案内する。
すぐに侍女が寄ってきたので、宰相にお姫様がいるとつたえるように指示する、きっと探しているだろう。
マリコがお茶を入れるのを珍しそうに見ている。
「何か?」
「魔法でいれないの?」
「私、魔法が使えないの。」
「そんな人もいるのね、さすが竜王国。じゃその人型はもともと?」
「そうです。」
カバ姫が指を振ると魔法で人型になった、絶世の美女といって間違いないだろう。
詐欺である。
ギルバートも本体は竜であるが、人型はイケメンである。
マリコにとって、竜はイケメンとなるが、カバと美女は繋がらない。
「竜王様が後宮を解体して番様を迎えられたと聞いてましたが、後宮の方々の方がずっと美しかったですわ。」
カバ姫がとんでもない事を言った。
「私はずっと後宮に入れてくださるようにお願いしてたのに、竜でないと無理と断られてましたの。それが魔法も出来ない人が番だと聞いて一目お会いしたかったのに、竜王様の番にふさわしいとは思えない!
どこにいいとこがあるの!?」
マリコは絶世の美女ではないが、普通に可愛いと思っている。
カバ姫、魔法で美女になっても中身は美しくなかった。
できるだけ嫌味っぽくみえるように、マリコがクスッと笑う。
「どんなに言おうとも、私の足元にも及ばないくせに。
ギルバートに相手にされないから私だったら勝てると思ったの?
バカらしい。」
言われるがままのマリコではない、カバ姫が1番嫌な言葉で反撃する。
ギルバートに関してだけは、とんでもない自信がある。
「なんですって!!」
カバ姫が手の平に魔力を集める。
魔法があるからって、そんなに偉いのか、マリコは隠れもしない。
痛そうで怖いけど、逆鱗があるから死にはしないだろう、こんな性格ブスに負けるもんか。
ギルバートに言えないから、魔法の使えない弱そうなマリコに大きくでているのだ。
その攻撃が撃たれる事はなかった、ギルバートがマリコの前に現れたからだ。
ギルバートがマリコにかけた魔法が危険を伝えたのだ。
カバ姫が引き攣った声をあげる、ギルバートの眼が怖ろしい程に冷たい。
ギルバートはマリコを胸に抱き締めると空に舞い上がった。
マリコはその瞬間に何かが焦げるような臭いを感じた。
「ごめんな、マリコ。嫌な思いをさせて。」
「モテる夫を持つと大変だわ。」
ここで終わればハッピーエンドだった。
「助けてくれてありがとう。」
マリコの微笑み付きである、ギルバートは舞い上がってしまった。
マリコが焼きもちを焼いている、なんて可愛いいんだ。
「竜王ってのは魅力的に見えるらしい、私にはマリコがいるのに。」
「他にもいるってこと?」
「後宮がなくなったから側室としてね、申し出がある。」
「竜には番だけでしょ、どうしてそんな話がでるの?」
「竜には番が唯一だけど、他の種族では番は正妻ぐらいの認識しかないのもあるからね、同じように考えるのだろう。」
「竜でも番をそう扱うのがいるの?」
「いろんな竜がいるからね。」
そんな事ないのに焼きもちが可愛かったから、少しいたずら心が出たのだ。
「ギルバートは?」
「もちろん、マリコだけだよ!」
これを言いたかった、とばかりに嬉しそうに答える。
「ふーん。」
「え??!!!」
ギルバートは失敗を自覚して戸惑ってしまった。
マリコのふーん、は要注意である。
飛んでる竜の背中からマリコが飛び降りた。
考えるでもなく身体が反応した、魔法をかけるとマリコの落下が止まった。
ギルバートはすぐにマリコを追ったが、心臓が口から出そうなぐらいバクバクである。
マリコは弱い人間だ、逆鱗を飲んでいるから死ぬことはないが、些細な事がケガになる。
この間は熱中症などという、この世界ではあり得ない病気になった。太陽の光にさえ負けるのだ。
この高さから飛び降りたら逆鱗で生きてるだけで、どんなに魔法でケガを治しても目を覚まさないかもしれない。
宙に浮かぶマリコをそっと受け止めたギルバートの手は震えている。
「飛び降りるなんて、なんて事するんだ。」
声も震えている、マリコを失くしてしまうかと思った。
「側室のいるギルバートなんて嫌い。
死にかけたら元の世界に戻れるかもしれないじゃない。」
側室と一緒のギルバートを逆鱗の長い寿命でずっと見るなんて嫌。
「マリコだけだと言った。」
「ギルバート変だった。」
ポロポロと涙をこぼしながらマリコがギルバートの竜の腕にすがる。
「ギルバート変だった!」
なんて可愛いんだ。
ギルバートは人型になりながら着地するとマリコを抱き締める。
何度も泣かしてしまったマリコ。
抱きしめた身体が熱い、マリコが熱い。
マリコは落下の恐怖で熱が出ていた、どれほど怖かったのか。
こんなに弱い生き物なのに、誰よりも強い心。
ギルバートは丁寧にマリコを抱き抱えて王宮に向かう。
マリコの一挙一動に心が躍る。
マリコに振り回されるのは楽しい、マリコのいない日々には戻れない。
番だからか、いや、こんな可愛い生き物ほかにはいない、マリコだからだ。
マリコの甘い香りに酔いしれる、痺れるほどの幸福にひたる。
あぁ、マリコをどこかに隠してしまいたい。
他の雄もマリコを知ったら惹かれるに違いない、こんなにかわいいのだ。
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