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遊佐江梨子
【3】援助交際
「…あっ…あん…」
橙色の間接照明だけの寝室で、夫に抱かれながら声を出す。
わたしの膣にペニスを挿入して、夫が腰を振って抜き差しをしている。
夫はコンドームをつけていない。
子供が欲しいと、言っている。
わたしが避妊用のピルを飲んでいることを知らない。
和也の子供が欲しくないわけではなく、わたしは自分が子供を持つ自信がない。
「…あなたっ…ああ…いいわ、…すごい…」
夫の汗ばんだ首に腕を回して、身体を引き寄せる。
キスして、とねだる。
両足を夫の足に絡める。
こうすると膣が閉まって、夫の絶頂を早めるだろう。
和也は平凡な容姿に似合わず、セックスが強い。
持続力はかなりある方で、新婚の頃は随分楽しめた。
愛撫も丁寧で、巧みだ。
でも、最近はなかなか終わらないセックスが面倒に感じている。
弘樹としたディープキスで興奮した身体も、前戯の間に鎮まってしまった。
それなりに気持ちはいいけど、今夜も、いつもと同じセックスだった。
早くイッてくれればいいのに。
声を上げながら、そう思っている。
わたしは夫に、というより、セックスに飽きているのかもしれない。
セックスなんて、高校生の頃からしている。
はじめは生活のため、だった。
いわゆる、援交、というやつだ。
でもわたしの援交は、ブランド物のアクセサリーを買ったり、美味しいスィーツを食べたりするためではなかった。
勿論、見栄を張るためにはそういう小物も、友達との付き合いもあったけれど、まずは学費や通学にかかる交通費のため、そして日々食べていくためだった。
だけどわたしは気軽に援交をする馬鹿な女子高生とは違った。
金持ちで、無理なプレイを強要しない相手を見つけると、積極的に「専属」になった。
その方が確実で安全だった。
大学には奨学金で通ったけれど、週に3日、銀座のクラブで働いて、奨学金を貰わなくても学費は賄えるようになった。
女を武器にすれば、お金は簡単に手に入る。
それでもわたしは大学卒業と共に、夜の世界からは足を洗いそこそこ名前の知られた一般企業に就職した。
一生水商売で、男に媚びを売って生きていくのは真っ平だった。
堅実で確実な幸福が欲しかった。
「うっ…」
ぶるっと身体を震わせて、夫はわたしの奥深くに射精した。
熱いものが身体の奥に迸ったのを感じる。
その瞬間はわたしの膣も軽く痙攣した。
「ああ…あなた…すごく、よかったわ…」
夫の大きな背中に腕を回して、ねぎらうように、撫でる。
そうしながら、セックスに自信がないと項垂れていた弘樹は、いったいどんな顔でイクんだろう、そんなことを考えていた。
まだしていないセックスは、慣れてしまった快楽より魅力的だ。
橙色の間接照明だけの寝室で、夫に抱かれながら声を出す。
わたしの膣にペニスを挿入して、夫が腰を振って抜き差しをしている。
夫はコンドームをつけていない。
子供が欲しいと、言っている。
わたしが避妊用のピルを飲んでいることを知らない。
和也の子供が欲しくないわけではなく、わたしは自分が子供を持つ自信がない。
「…あなたっ…ああ…いいわ、…すごい…」
夫の汗ばんだ首に腕を回して、身体を引き寄せる。
キスして、とねだる。
両足を夫の足に絡める。
こうすると膣が閉まって、夫の絶頂を早めるだろう。
和也は平凡な容姿に似合わず、セックスが強い。
持続力はかなりある方で、新婚の頃は随分楽しめた。
愛撫も丁寧で、巧みだ。
でも、最近はなかなか終わらないセックスが面倒に感じている。
弘樹としたディープキスで興奮した身体も、前戯の間に鎮まってしまった。
それなりに気持ちはいいけど、今夜も、いつもと同じセックスだった。
早くイッてくれればいいのに。
声を上げながら、そう思っている。
わたしは夫に、というより、セックスに飽きているのかもしれない。
セックスなんて、高校生の頃からしている。
はじめは生活のため、だった。
いわゆる、援交、というやつだ。
でもわたしの援交は、ブランド物のアクセサリーを買ったり、美味しいスィーツを食べたりするためではなかった。
勿論、見栄を張るためにはそういう小物も、友達との付き合いもあったけれど、まずは学費や通学にかかる交通費のため、そして日々食べていくためだった。
だけどわたしは気軽に援交をする馬鹿な女子高生とは違った。
金持ちで、無理なプレイを強要しない相手を見つけると、積極的に「専属」になった。
その方が確実で安全だった。
大学には奨学金で通ったけれど、週に3日、銀座のクラブで働いて、奨学金を貰わなくても学費は賄えるようになった。
女を武器にすれば、お金は簡単に手に入る。
それでもわたしは大学卒業と共に、夜の世界からは足を洗いそこそこ名前の知られた一般企業に就職した。
一生水商売で、男に媚びを売って生きていくのは真っ平だった。
堅実で確実な幸福が欲しかった。
「うっ…」
ぶるっと身体を震わせて、夫はわたしの奥深くに射精した。
熱いものが身体の奥に迸ったのを感じる。
その瞬間はわたしの膣も軽く痙攣した。
「ああ…あなた…すごく、よかったわ…」
夫の大きな背中に腕を回して、ねぎらうように、撫でる。
そうしながら、セックスに自信がないと項垂れていた弘樹は、いったいどんな顔でイクんだろう、そんなことを考えていた。
まだしていないセックスは、慣れてしまった快楽より魅力的だ。
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