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第一部
4.枕営業
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指定されたホテルは高級だった。
部屋に招き入れられるとすぐにシャワーを浴びるように言われ、聖は黙って従った。
義務的に事をすませるために、言われた通りにしようと決めていた。
ぬるいお湯を浴びながら、自分の細い手足を眺めて、どうしてこんな痩せた頼りない身体が欲望の対象になるのだろうかと他人事のように不思議に思った。
シャワーを浴びたあと、裸で出ていくべきか服を着た方がいいのか迷い、脱衣所に置いてあったホテルのバスローブを着た。
下着はつけなかった。そういうものだろうと、考えた。
「おいで」
窓際に置かれた一人掛けのリクライニングソファーに腰掛け、窓の外の夜景を眺めながらウィスキーを飲んでいた男が、呼ぶ。
脅えていることを見抜かれるくらいなら、こんなこと、いつもしていることだと思われた方がマシだった。
堂々と歩み寄ったつもりでも、聖が目の前に立つと男は口許だけで笑った。
「怖がらなくてもいい。酷いことはしないよ」
言いながらソファーの横のテーブルに、グラスを置く。
虚勢を張っても、そんな男の僅かな動作にも、ビクビクしてしまう。
「さて」
男の手が、腰に伸びて、身体に触れる。
ぐいっと引き寄せられ、バスローブの上から腰から尻のラインを撫でられた。
性的な意思を持った触れ方は、布越しではあっても過敏になっている神経を揺さぶる。
「………んっ」
「わたしの膝の上に、跨って座りなさい」
穏やかな命令口調で言われた。
羞恥心に堪え、聖は男と向かい合う形で、男の膝の上に乗る。
言われた通り、男の太腿を跨ぎ、両膝をソファーにつけ膝立ちしている格好になる。
大きく脚を広げなければならず、下着をつけてないその部分が気になった。
もしかしたら、バスローブの隙間から男の目に見えているかもしれない。
けれど今更そんなことを気にしてなんになるだろう。
自分は、この男に買われたのだ。
今、この瞬間は、自分の身体さえ自分自身のものではない。
そう思うと、気が楽になった。
「少しはリラックスしたか」
バスローブの合せ目から、手を入れられ、直に素肌に触れらる。
シャワーのせいで、体温の上がっている肌に男の手は冷たく感じた。
「…あっ……」
乳首を手のひらが掠め、身体がかすかに反応すると男はその部分を指でこねた。
「男の子でも、たまにここが感じる淫乱な子がいるんだよ」
愉しそうに言って、男は左手で聖の乳首を弄りながら、右手は股間にしのばせ快楽の兆しを見せている聖のペニスをやんわり握った。
「やっ……」
思わず腰を沈めると、たしなめられる。
「ちゃんと、お尻を浮かせて。わたしの肩に掴まってもいい」
このままでは、体勢を維持することは難しい。
聖は、男の両肩につかまった。
片手で上半身を、もう一方でペニスを扱かれ、その巧みな手練にあっけなく堕ちる。
堅くそり勃ったペニスの先からは、先走りの液が溢れた。
「どうした、もうこんなに濡らして。グショグショだよ」
「…やぁ……あっ…やあ…も、…だめ」
先端から滲んだ液を棹に塗りつけるように、男の手が動く。
けれど、放出するには刺激が足りない。
無意識に、聖は男の手の中に自身のペニスを擦りつけるように腰を振った。
「淫らな子だ。イキたいのか。イキたければ、わたしにキスしなさい」
「…はぁ…はぁ…は…ぁっ」
荒い息を吐きながら、聖は、男の唇に自分の唇を近づける。
至近距離まで近付けて、躊躇う。
キスの経験が、なかった。
震える唇を、ただそっと男のそれに重ねた。
次の瞬間、男の舌が、聖の唇を舐めた。
「あぁ……」
唇に感じる熱く濡れた感触に、身体がビクンと反応する。
そんな部分で感じるなんて思いもよらなかったが、もっと味わいたいという素直な欲望が、聖の唇を開かせた。
隙間から侵入した男の舌が口内をゆっくり、ねっとりと舐め回す。
「…あぁ……あぁ…ん…はぁ…ん」
開いたままの聖の唇の端から唾液と嬌声がこぼれる。
男の手の中にペニスを擦りつける腰を振る動きが早くなった。
男の肩にそっと置かれただけだった聖の両手は、男の首の後ろに回り、しがみつくような格好になっている。
男に媚を売っているような痴態をしている、それがわかっていても、もうどうでもいいと思った。
とにかく今は、ペニスに集中した甘苦しい熱を放出したかった。
ねだるように、聖は自分の口内の男の舌を自ら吸った。
男の舌が誘うように口内から出ていくと、追いかけて男の口の中に自分の舌を入れ、必死で絡める。
聖の腰の動きに合わせてペニスを握る男の手も早まった。
「…うっ…も……でる…っ、でちゃう!」
「出せばいい」
「あっ!ああ!」
男の手の中に放った瞬間、聖は男の身体に抱きついていた。
そのまま、身じろぎしないで乱れた呼吸を整える。
「さあ、お楽しみはまだこれからだよ。ベッドに行きなさい。わたしはシャワーを浴びてくるからね」
髪を撫でられながら、耳元で優しく言われた。
聖は、身体を離して男の顔を見つめた。
「あの…オレのこと…好きですか」
どうしてそんなことを聞いたのかわからない。
これから起こることに、理由が欲しかったのかもしれない。
たとえ真実ではなくても、求められて、抱かれるんだと思い込みたかった。
男は、笑った。
「ああ、君はとても魅力的な子だよ」
ベッドに寝かされ身体中を舐め回された。
快楽に蕩けた身体でも、後ろで男を受け入れたときには激しい痛みに叫び声をあげずにはいられなかった。
「やっぱり初めてか。たまらないね、バージンは」
男は満足そうに、聖を犯した。
脚を開いて尻の穴に男を咥え、身体を揺さぶられる。
その行為の間、人間らしいプライドを保つことは出来なかった。
これが、男に身体を売るということなのだ。
慣れなければならない。
これは最初の一歩にしか過ぎない。
聖の中でもう覚悟は出来ていた。
芸能界で生きていくと決めた。
目指す高みは、この恥辱と苦痛の先にある。
光の溢れる幸福な未来は、この先にあるのだから。
◇◇◇
次の日、聖は呼び出されて痛む身体を引きずるように明石の前に立った。
「なかなかいい目をしているじゃないか」
はじめて男を知った聖の全身を舐めるように見て、口許に満足そうな笑みを浮かべる。
自分の勘が的中したことを確信したような、そんな表情だった。
「美神、いいか、ベッドの中でいろんなことを勉強しろ。おとなしく脚を広げていればいいってもんじゃない。相手がおまえに何を望んでいるか考えるんだ。他人が期待してるものを目を使い、鼻を使い身体を使って嗅ぎ分けろ。それが出来ればおまえはこの世界で望むものを手に入れられる」
聖の顎をつかんで、社長は言った。
泣くまいと思っても無理だった。
この男に涙を見せるのはこれが最後だと心の中で繰り返した。
それからも聖の相手はテレビ局のプロデューサー、レコード会社の宣伝部長、番組スポンサーの企業の重役、アイドル雑誌の編集長と途絶えることがなかった。
セックスの嗜好は人によって様々だということを聖は知った。
それが業界特有なのかどうかはわからなかったが、縛られたり殴られたりすることも珍しくなかった。
抵抗して余計に辛い目にあうたびに学習していった。
感情を殺して、要求通りのことをする。
男のものを舐めろと言われれば舐めたし、オナニーをして見せて興奮させろと言われればそのとおりにした。
放尿を強要されたこともある。
人形のように抱かれながら、その時間、頭の中では全然別のことを考えていた。
芸能界で成功したら高級マンションの一番空に近い最上階に住んで、外車に乗る。
そんな夢を見ていた。
けれど、夢を見ながら自分が望んでいるものは、本当はそんな形のあるものではないと、聖にはわかっていた。
本当は、ただ自分は、安心していられる居場所が欲しいだけ。
誰かに、おまえはここにいてもいいんだと許してもらえる居場所が欲しい。
そう思う度に自嘲した。
誰かに、だって?
そんな相手、誰もいやしない。
ぼんやりそんなことを考えていて不意に浮かんだ高野司の顔に聖は戸惑った。
どうして今、司のことを考えたのか。
司のことなんてレッスン場でたまに見かける程度で、ほとんど言葉だって交わしたことはない。
自分と司には共通するものは少しも見当たらない。
なのに、どうして。
聖にはわからなかった。
わかろうとも思わなかった。
部屋に招き入れられるとすぐにシャワーを浴びるように言われ、聖は黙って従った。
義務的に事をすませるために、言われた通りにしようと決めていた。
ぬるいお湯を浴びながら、自分の細い手足を眺めて、どうしてこんな痩せた頼りない身体が欲望の対象になるのだろうかと他人事のように不思議に思った。
シャワーを浴びたあと、裸で出ていくべきか服を着た方がいいのか迷い、脱衣所に置いてあったホテルのバスローブを着た。
下着はつけなかった。そういうものだろうと、考えた。
「おいで」
窓際に置かれた一人掛けのリクライニングソファーに腰掛け、窓の外の夜景を眺めながらウィスキーを飲んでいた男が、呼ぶ。
脅えていることを見抜かれるくらいなら、こんなこと、いつもしていることだと思われた方がマシだった。
堂々と歩み寄ったつもりでも、聖が目の前に立つと男は口許だけで笑った。
「怖がらなくてもいい。酷いことはしないよ」
言いながらソファーの横のテーブルに、グラスを置く。
虚勢を張っても、そんな男の僅かな動作にも、ビクビクしてしまう。
「さて」
男の手が、腰に伸びて、身体に触れる。
ぐいっと引き寄せられ、バスローブの上から腰から尻のラインを撫でられた。
性的な意思を持った触れ方は、布越しではあっても過敏になっている神経を揺さぶる。
「………んっ」
「わたしの膝の上に、跨って座りなさい」
穏やかな命令口調で言われた。
羞恥心に堪え、聖は男と向かい合う形で、男の膝の上に乗る。
言われた通り、男の太腿を跨ぎ、両膝をソファーにつけ膝立ちしている格好になる。
大きく脚を広げなければならず、下着をつけてないその部分が気になった。
もしかしたら、バスローブの隙間から男の目に見えているかもしれない。
けれど今更そんなことを気にしてなんになるだろう。
自分は、この男に買われたのだ。
今、この瞬間は、自分の身体さえ自分自身のものではない。
そう思うと、気が楽になった。
「少しはリラックスしたか」
バスローブの合せ目から、手を入れられ、直に素肌に触れらる。
シャワーのせいで、体温の上がっている肌に男の手は冷たく感じた。
「…あっ……」
乳首を手のひらが掠め、身体がかすかに反応すると男はその部分を指でこねた。
「男の子でも、たまにここが感じる淫乱な子がいるんだよ」
愉しそうに言って、男は左手で聖の乳首を弄りながら、右手は股間にしのばせ快楽の兆しを見せている聖のペニスをやんわり握った。
「やっ……」
思わず腰を沈めると、たしなめられる。
「ちゃんと、お尻を浮かせて。わたしの肩に掴まってもいい」
このままでは、体勢を維持することは難しい。
聖は、男の両肩につかまった。
片手で上半身を、もう一方でペニスを扱かれ、その巧みな手練にあっけなく堕ちる。
堅くそり勃ったペニスの先からは、先走りの液が溢れた。
「どうした、もうこんなに濡らして。グショグショだよ」
「…やぁ……あっ…やあ…も、…だめ」
先端から滲んだ液を棹に塗りつけるように、男の手が動く。
けれど、放出するには刺激が足りない。
無意識に、聖は男の手の中に自身のペニスを擦りつけるように腰を振った。
「淫らな子だ。イキたいのか。イキたければ、わたしにキスしなさい」
「…はぁ…はぁ…は…ぁっ」
荒い息を吐きながら、聖は、男の唇に自分の唇を近づける。
至近距離まで近付けて、躊躇う。
キスの経験が、なかった。
震える唇を、ただそっと男のそれに重ねた。
次の瞬間、男の舌が、聖の唇を舐めた。
「あぁ……」
唇に感じる熱く濡れた感触に、身体がビクンと反応する。
そんな部分で感じるなんて思いもよらなかったが、もっと味わいたいという素直な欲望が、聖の唇を開かせた。
隙間から侵入した男の舌が口内をゆっくり、ねっとりと舐め回す。
「…あぁ……あぁ…ん…はぁ…ん」
開いたままの聖の唇の端から唾液と嬌声がこぼれる。
男の手の中にペニスを擦りつける腰を振る動きが早くなった。
男の肩にそっと置かれただけだった聖の両手は、男の首の後ろに回り、しがみつくような格好になっている。
男に媚を売っているような痴態をしている、それがわかっていても、もうどうでもいいと思った。
とにかく今は、ペニスに集中した甘苦しい熱を放出したかった。
ねだるように、聖は自分の口内の男の舌を自ら吸った。
男の舌が誘うように口内から出ていくと、追いかけて男の口の中に自分の舌を入れ、必死で絡める。
聖の腰の動きに合わせてペニスを握る男の手も早まった。
「…うっ…も……でる…っ、でちゃう!」
「出せばいい」
「あっ!ああ!」
男の手の中に放った瞬間、聖は男の身体に抱きついていた。
そのまま、身じろぎしないで乱れた呼吸を整える。
「さあ、お楽しみはまだこれからだよ。ベッドに行きなさい。わたしはシャワーを浴びてくるからね」
髪を撫でられながら、耳元で優しく言われた。
聖は、身体を離して男の顔を見つめた。
「あの…オレのこと…好きですか」
どうしてそんなことを聞いたのかわからない。
これから起こることに、理由が欲しかったのかもしれない。
たとえ真実ではなくても、求められて、抱かれるんだと思い込みたかった。
男は、笑った。
「ああ、君はとても魅力的な子だよ」
ベッドに寝かされ身体中を舐め回された。
快楽に蕩けた身体でも、後ろで男を受け入れたときには激しい痛みに叫び声をあげずにはいられなかった。
「やっぱり初めてか。たまらないね、バージンは」
男は満足そうに、聖を犯した。
脚を開いて尻の穴に男を咥え、身体を揺さぶられる。
その行為の間、人間らしいプライドを保つことは出来なかった。
これが、男に身体を売るということなのだ。
慣れなければならない。
これは最初の一歩にしか過ぎない。
聖の中でもう覚悟は出来ていた。
芸能界で生きていくと決めた。
目指す高みは、この恥辱と苦痛の先にある。
光の溢れる幸福な未来は、この先にあるのだから。
◇◇◇
次の日、聖は呼び出されて痛む身体を引きずるように明石の前に立った。
「なかなかいい目をしているじゃないか」
はじめて男を知った聖の全身を舐めるように見て、口許に満足そうな笑みを浮かべる。
自分の勘が的中したことを確信したような、そんな表情だった。
「美神、いいか、ベッドの中でいろんなことを勉強しろ。おとなしく脚を広げていればいいってもんじゃない。相手がおまえに何を望んでいるか考えるんだ。他人が期待してるものを目を使い、鼻を使い身体を使って嗅ぎ分けろ。それが出来ればおまえはこの世界で望むものを手に入れられる」
聖の顎をつかんで、社長は言った。
泣くまいと思っても無理だった。
この男に涙を見せるのはこれが最後だと心の中で繰り返した。
それからも聖の相手はテレビ局のプロデューサー、レコード会社の宣伝部長、番組スポンサーの企業の重役、アイドル雑誌の編集長と途絶えることがなかった。
セックスの嗜好は人によって様々だということを聖は知った。
それが業界特有なのかどうかはわからなかったが、縛られたり殴られたりすることも珍しくなかった。
抵抗して余計に辛い目にあうたびに学習していった。
感情を殺して、要求通りのことをする。
男のものを舐めろと言われれば舐めたし、オナニーをして見せて興奮させろと言われればそのとおりにした。
放尿を強要されたこともある。
人形のように抱かれながら、その時間、頭の中では全然別のことを考えていた。
芸能界で成功したら高級マンションの一番空に近い最上階に住んで、外車に乗る。
そんな夢を見ていた。
けれど、夢を見ながら自分が望んでいるものは、本当はそんな形のあるものではないと、聖にはわかっていた。
本当は、ただ自分は、安心していられる居場所が欲しいだけ。
誰かに、おまえはここにいてもいいんだと許してもらえる居場所が欲しい。
そう思う度に自嘲した。
誰かに、だって?
そんな相手、誰もいやしない。
ぼんやりそんなことを考えていて不意に浮かんだ高野司の顔に聖は戸惑った。
どうして今、司のことを考えたのか。
司のことなんてレッスン場でたまに見かける程度で、ほとんど言葉だって交わしたことはない。
自分と司には共通するものは少しも見当たらない。
なのに、どうして。
聖にはわからなかった。
わかろうとも思わなかった。
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