【R-18/番外編】この狂った世界で私達はささやかな幸せを求める

花草青依

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月夜の人形

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「っ!」
 背中を強く打ち付けて鈍い痛みが走った。
「そんなに痛そうにしないで? 手加減はしたし、下は芝生なんだからさ」
 エルドノアはにやにやと笑いながら俺を見下げている。
 俺は起き上がろうとしたが、身体は見えない力に押さえつけられて動かない。もがく俺を見て、エルドノアはもっと楽しそうに笑った。

「そういえば自己紹介がまだだったね。私はエルドノア。生命を司る神であり、君達の崇拝するシトレディスと対立する神だよ」
 男がこうもあっさりと自分がエルドノアと認めるなんて思ってもみなかった。

 ━━この男、一体何を考えているんだ?

「何が目的だ?」
 馬鹿正直に尋ねるとエルドノアはにいと笑った。
「大した事じゃない。ただ、私の眷属の食事を手伝って欲しいだけ。お礼は弾むから」
「食事?」
 何の事かまるで分からない。戸惑う俺をよそに、エルドノアはティア・フィアロンに向かって言った。
「ティア、食べていいよ」
 それを合図にエルドノアに寄り添っていたティア・フィアロンが俺の上に跨ってきた。彼女は乱暴に俺の服を脱がし始める。
「おいっ! 何するんだ!」
 突き飛ばしたくても、身体はちっとも動かない。俺は、やめるように怒鳴り散らすが、彼女は無心に服を剥ぎ取っていく。

「行儀がなってなくてごめんよ?」
 エルドノアは言葉とは裏腹に心底面白そうに下卑た笑みを浮かべている。
「服を脱がせてどうする気だ!」
 ティア・フィアロンは相変わらず何も言わない。俺の言葉を無視して服を脱がしていく事に夢中だった。
「お前の魂は色んな物を取り込んでいるから、ティアにはとても美味そうに見えるみたいだ」
 俺に向かってエルドノアが言った。

 ━━何を言っている? ・・・・・・まさか、シトレディス様に与えられた魂のことか?

 そうこうしているうちに女は俺のズボンと下着を脱がせた。彼女の虚ろな瞳に局部をじっと見つめられて、羞恥心で顔が燃えそうだった。
 突然、彼女は躊躇いもなく俺の物を口にした。それまで愚鈍な動きをしていたくせに、舌使いだけは違った。俺の物を余す所なく舐め回し、口の中で味わっているようだった。
「おい!」
 無理矢理犯されて嫌なはずなのに、彼女に舐め回されるにつれて俺の物はどんどん大きくなっていく。
 やがて、その物の大きさが最大まで太くなると、ティア・フィアロンはようやくそれから口を離した。
 解放されたと思ったのも束の間の事だった。彼女は俺の上に覆い被さって来たのだ。
 ティア・フィアロンは虚ろな目で俺の顔を見ながら舌なめずりをした。彼女は相変わらず無表情で感情が読み取れないというのに、まるで捕食するのを楽しんでいるかのように思えた。

 ━━不気味な女だ。

 そんなことを思っている最中、女は腰を下ろし、自らの穴に俺のものをあてがった。そして、迷うことなく穴に咥え込んでいき、彼女の中の奥底まで俺のものを飲み込んだ。
「っ!」
 彼女の濡れそぼったそこは温かい上、俺のものを程よく締め付けてくる。出してしまいそうになるのを堪えていると、傍らにいたエルドノアが声を出して笑った。
「気持ちいいんだね。顔に書いてあるよ」
 エルドノアは馬鹿にしたような笑みを浮かべて言う。
「誰がだっ!」
「素直になりなよ? これからもっと気持ちいいことをされるんだからさ」
 エルドノアがちらりとティア・フィアロンを見る。それが合図だったのか、ティア・フィアロンは腰を動かし始めた。彼女は恥じらいもなければ躊躇いもなく、俺のものを出し入れさせる。
「んっ・・・・・・」
 思わず声が漏れたから俺は慌てて唇を噛んだ。
「ははっ、我慢しないで。この快楽はティアからお前に与えられる唯一の報酬なんだから」
「何を、言って・・・・・・っ!」
 女の腹の奥底に俺のものがぐりぐりと押し付けられた。そして、彼女は気持ち良さそうに声を漏らした。
「ほら? ティアも楽しんでるだろ? だからお前も恥ずかしがらずに行為を楽しめばいいんだよ」
 エルドノアはにやにやと笑うと、女の胸を揉み始めた。
「あっ、あん!」
 胸を弄られたティア・フィアロンが大きく声を上げると彼女の中がぎゅっと締まった。びくびくと中をひくつかせて俺のものを締め付ける。
「うっ!」

 ━━出してはいけない。

 この行為にどんな意味があるのかわからない。だが、少なくともエルドノアに取って都合の良い事が起こるはずだ。

 そう、頭では分かっていても、限界はやって来た。女に絶え間なく嫐られ快楽を与え続けられると、俺は呆気ない程簡単に、彼女の中に出してしまった。
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