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第一章 女王の婚約者
運命の幕開け
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毎日朝から剣技の練習をしていると、アルバートと良い勝負が出来るくらいにまで上達していた。
これならば明日の闘技祭で簡単に負けることもないだろう。
明日に備え疲れを癒やしていると部屋に誰か入って来た気配がする。
兵士でも呼びに来たのかとタオル一枚で戻った瞬間、デジャヴを感じた。
先日こんな光景を見たような。
「きゃあぁぁぁ!」
「レイヴぅぅぅ!」
目の前の光景にルニの悲鳴と同じ過ちに対した怒りの声を上げるミィ。
しまったと思い何も言わずそっと着替えに戻ると、ドアの向こうへ謝った。
「何でまた同じことをするかにゃ!」
「勝手に入って来る方が悪いと思うが!?」
「ノックしたにゃ!
着替えて出て来ないレイヴが悪いにゃ!」
ドア越しのやり取りで一気に疲れが増した気がする。
着替えて戻るとリズが居ないことに気がついた。
「リズはどうした?」
ルニに顔を向けるが視線を外したままオレを見ようとしない。
「もう寝てるよ。
それよりも、明日ちょっと大変かも知れないのよ。
ね、ミィ」
まだ少し膨れているが思い出したかのように乗り出してきた。
「そうにゃ!
なんだか不穏な空気がするんだにゃ。
やっぱりレイヴに勝ち進んで欲しくない騎士が何か企んでる感じにゃ。」
「それは予想済みだよ。
ただ、暗殺まではならないと思っているが」
「それがそうでもないにゃ。
誰かを雇うような話とかも聞いてるんだにゃ」
「暗殺者ってことか?
それは厄介だな」
「こっちでも何とかするつもりにゃ。
だから、レイヴには気をつけて貰わなきゃって言いに来たにゃ」
「あぁ、頼んだよ。
気をつけはするが、試合に集中してるだろうからミィ達が頼りだからな」
さっきまでの膨れっ面はどこへやら、満面の笑顔でブイサインをすると部屋を出て行った。
花火の音が聞こえている。
剣闘技祭を迎えた祝砲だろう。
天気も良く、外を眺めると人の群れが闘技場へと向かっていた。
「レイヴ殿、行きましょうか」
わざわざ部屋へとアルバートが迎えにきてくれ共に控え室を目指した。
「明日は私も出場する予定になっていますから、対戦することになったら宜しくお願いしますね」
「明日?
今日だけじゃないのか?」
「一般参加者同士は本日闘って頂き、明日は叙勲対象内に入れた人が出場するんですよ」
「そう、だったのか。
なら今日は前哨戦のようなものか」
「しかし、今日負けてしまったら元も子もないので。
お願いしますよレイヴ殿」
「せっかく教えてもらったんだ。
そうそう簡単には負けないし、負けられないさ」
命が懸かっていることを知っているのかと疑問に思いながらも、出場者の控え室は騎士の控え室とは別のようで、アルバートと別れると一般参加者の中へと紛れる。
控え室とは名ばかりの大広間には百名は居るだろう、大勢の参加者で埋め尽くされていた。
「ねぇ、ちょっと。
あんたそこ、どきなさいよ!」
人の多さに圧倒され入口で佇んでいると、後ろから邪魔だと注意され振り返ると、そこには何とも可愛らしい少女がオレを見上げている。
「え?
あぁ、すまない。
君も参加するのかい?」
「はぁ?
当たり前でしょ?
だから、どきなさいって言ってんのよ!」
「あ、あぁ。
そうだな。
そうだよな」
見た目とは裏腹に物凄い強気だ。
「あっ!
あんた!
もしかして、メイル女王と婚約してる人でしょ!?」
「ま、まぁ、そうだが。
よく知ってるな」
「ふんっ!
まぁね。
けど、簡単にいくと思わないことね。
あたしと闘うことになったら覚悟しなさい。
あんたのその権利、奪ってやるんだから」
「ん?
婚約の権利か?
オレじゃ相応しくないとでも?」
「そりゃあそうよ。
あんたなんかじゃ、全っ然!
あたしの方がお似合いなんだから!」
「君――だって、女の子だろ?」
「女で悪かったわね!
それとも何?
同性じゃダメだっての?
愛があればそんなもの軽く越えられるのよ!
それじゃあ、覚悟しておくことね。
あたしはあんたに構ってるほど、暇じゃないのよ。
じゃあね」
なんだったんだ、一体。
人の間をすり抜けていく彼女の背中を茫然と眺めてしまうが、巨漢な男から細身な女性まで本当に様々な人種が集まっている。
流石に先程の様な性格の子は珍しいと思うが。
しかし、こんな中で暗殺者が居ても気をつけようが無いと思ってしまう。
「これより対戦相手の抽選を行います。
呼ばれた方から中庭へお進み下さい」
騎士の一人が二階部分から叫ぶと次々に名前が呼ばれていく。
列をなし進んで行く参加者を眺めていると、目の前に笑顔の少年が立っていた。
「君も参加するのかい?」
「僕も出るよ。
お兄さんが女王様と結婚するレイヴさん?」
丁寧な話し方だが一見するとルニと同じくらいの年齢に見える。
「そうだよ。
君、いくつだい?」
「僕は十二歳だよ。
だからと言って甘く見ない方がいいよ」
「そ、そうだね。
君と当たることになったら気をつけるよ」
何とも自信ありげな。
ただ、子供の頃はそんなものだった気がする。
抽選が終わった人達が戻ってくる中、一番最後に名前が呼ばれ中庭へ向かうと先日廊下でオレを睨んでいた騎士がいた。
「貴様は一番最後だ。
闘技祭を盛り上げるにはうってつけだろ」
今までの騎士達とは違いえらく高圧的であり威圧的だった。
これには怒りを覚えたが面倒は避けたかった。
「一番最後か。
盛り上げる為に頑張るさ」
「ふん!
そして恥を晒すがいい」
妬みも大概にして欲しいものだ。
全ての抽選が終わると早速最初に対戦する出場者が呼ばれた。
柄にもなく少しばかり緊張してきたのでルールの復習をして緊張を紛らわすことにした。
ルール自体は単純なものなのだが注意点がある。
素人のオレが気を付けなければならない『相手に致命傷を負わせたら失格』という項目だ。
寸止め、もしくは戦意の喪失が負けになるのだが、寸止めなんて剣を持って七日の人間に容易く出来るワケもない。
そのまま致命傷になってしまったら今度はオレの命もない。
そうなると相手に負けを確信させるしか勝ち目はないのだが、一つ引っかかる。
致命傷を負わせたらということは、相手が死ぬことになっても罪に問われることはない。
だとすると、暗殺ではなく公にオレを狙って来てもおかしくはないだろうか。
しかし、抽選をしている以上それは無理があるとも思う。
自分自身に問いかけを繰り返していると、控え室には半分ほどの出場者しか居なくなっていた。
「続きまして、一回戦最終試合のお二方。
どうぞ闘技場へお進み下さい」
ついに出番が来たようだ。
闘技場へと続く通路は途中二股へと別れ、兵士の案内で左へと進む。
どうやら対戦相手と逆の入口になるのだろう。
歓声が大きくなるにつれ心臓の鼓動が高まっているのが分かる。
命の危険もあった旅をしたというのに全く違う緊張感が包み込んでいる。
これならば明日の闘技祭で簡単に負けることもないだろう。
明日に備え疲れを癒やしていると部屋に誰か入って来た気配がする。
兵士でも呼びに来たのかとタオル一枚で戻った瞬間、デジャヴを感じた。
先日こんな光景を見たような。
「きゃあぁぁぁ!」
「レイヴぅぅぅ!」
目の前の光景にルニの悲鳴と同じ過ちに対した怒りの声を上げるミィ。
しまったと思い何も言わずそっと着替えに戻ると、ドアの向こうへ謝った。
「何でまた同じことをするかにゃ!」
「勝手に入って来る方が悪いと思うが!?」
「ノックしたにゃ!
着替えて出て来ないレイヴが悪いにゃ!」
ドア越しのやり取りで一気に疲れが増した気がする。
着替えて戻るとリズが居ないことに気がついた。
「リズはどうした?」
ルニに顔を向けるが視線を外したままオレを見ようとしない。
「もう寝てるよ。
それよりも、明日ちょっと大変かも知れないのよ。
ね、ミィ」
まだ少し膨れているが思い出したかのように乗り出してきた。
「そうにゃ!
なんだか不穏な空気がするんだにゃ。
やっぱりレイヴに勝ち進んで欲しくない騎士が何か企んでる感じにゃ。」
「それは予想済みだよ。
ただ、暗殺まではならないと思っているが」
「それがそうでもないにゃ。
誰かを雇うような話とかも聞いてるんだにゃ」
「暗殺者ってことか?
それは厄介だな」
「こっちでも何とかするつもりにゃ。
だから、レイヴには気をつけて貰わなきゃって言いに来たにゃ」
「あぁ、頼んだよ。
気をつけはするが、試合に集中してるだろうからミィ達が頼りだからな」
さっきまでの膨れっ面はどこへやら、満面の笑顔でブイサインをすると部屋を出て行った。
花火の音が聞こえている。
剣闘技祭を迎えた祝砲だろう。
天気も良く、外を眺めると人の群れが闘技場へと向かっていた。
「レイヴ殿、行きましょうか」
わざわざ部屋へとアルバートが迎えにきてくれ共に控え室を目指した。
「明日は私も出場する予定になっていますから、対戦することになったら宜しくお願いしますね」
「明日?
今日だけじゃないのか?」
「一般参加者同士は本日闘って頂き、明日は叙勲対象内に入れた人が出場するんですよ」
「そう、だったのか。
なら今日は前哨戦のようなものか」
「しかし、今日負けてしまったら元も子もないので。
お願いしますよレイヴ殿」
「せっかく教えてもらったんだ。
そうそう簡単には負けないし、負けられないさ」
命が懸かっていることを知っているのかと疑問に思いながらも、出場者の控え室は騎士の控え室とは別のようで、アルバートと別れると一般参加者の中へと紛れる。
控え室とは名ばかりの大広間には百名は居るだろう、大勢の参加者で埋め尽くされていた。
「ねぇ、ちょっと。
あんたそこ、どきなさいよ!」
人の多さに圧倒され入口で佇んでいると、後ろから邪魔だと注意され振り返ると、そこには何とも可愛らしい少女がオレを見上げている。
「え?
あぁ、すまない。
君も参加するのかい?」
「はぁ?
当たり前でしょ?
だから、どきなさいって言ってんのよ!」
「あ、あぁ。
そうだな。
そうだよな」
見た目とは裏腹に物凄い強気だ。
「あっ!
あんた!
もしかして、メイル女王と婚約してる人でしょ!?」
「ま、まぁ、そうだが。
よく知ってるな」
「ふんっ!
まぁね。
けど、簡単にいくと思わないことね。
あたしと闘うことになったら覚悟しなさい。
あんたのその権利、奪ってやるんだから」
「ん?
婚約の権利か?
オレじゃ相応しくないとでも?」
「そりゃあそうよ。
あんたなんかじゃ、全っ然!
あたしの方がお似合いなんだから!」
「君――だって、女の子だろ?」
「女で悪かったわね!
それとも何?
同性じゃダメだっての?
愛があればそんなもの軽く越えられるのよ!
それじゃあ、覚悟しておくことね。
あたしはあんたに構ってるほど、暇じゃないのよ。
じゃあね」
なんだったんだ、一体。
人の間をすり抜けていく彼女の背中を茫然と眺めてしまうが、巨漢な男から細身な女性まで本当に様々な人種が集まっている。
流石に先程の様な性格の子は珍しいと思うが。
しかし、こんな中で暗殺者が居ても気をつけようが無いと思ってしまう。
「これより対戦相手の抽選を行います。
呼ばれた方から中庭へお進み下さい」
騎士の一人が二階部分から叫ぶと次々に名前が呼ばれていく。
列をなし進んで行く参加者を眺めていると、目の前に笑顔の少年が立っていた。
「君も参加するのかい?」
「僕も出るよ。
お兄さんが女王様と結婚するレイヴさん?」
丁寧な話し方だが一見するとルニと同じくらいの年齢に見える。
「そうだよ。
君、いくつだい?」
「僕は十二歳だよ。
だからと言って甘く見ない方がいいよ」
「そ、そうだね。
君と当たることになったら気をつけるよ」
何とも自信ありげな。
ただ、子供の頃はそんなものだった気がする。
抽選が終わった人達が戻ってくる中、一番最後に名前が呼ばれ中庭へ向かうと先日廊下でオレを睨んでいた騎士がいた。
「貴様は一番最後だ。
闘技祭を盛り上げるにはうってつけだろ」
今までの騎士達とは違いえらく高圧的であり威圧的だった。
これには怒りを覚えたが面倒は避けたかった。
「一番最後か。
盛り上げる為に頑張るさ」
「ふん!
そして恥を晒すがいい」
妬みも大概にして欲しいものだ。
全ての抽選が終わると早速最初に対戦する出場者が呼ばれた。
柄にもなく少しばかり緊張してきたのでルールの復習をして緊張を紛らわすことにした。
ルール自体は単純なものなのだが注意点がある。
素人のオレが気を付けなければならない『相手に致命傷を負わせたら失格』という項目だ。
寸止め、もしくは戦意の喪失が負けになるのだが、寸止めなんて剣を持って七日の人間に容易く出来るワケもない。
そのまま致命傷になってしまったら今度はオレの命もない。
そうなると相手に負けを確信させるしか勝ち目はないのだが、一つ引っかかる。
致命傷を負わせたらということは、相手が死ぬことになっても罪に問われることはない。
だとすると、暗殺ではなく公にオレを狙って来てもおかしくはないだろうか。
しかし、抽選をしている以上それは無理があるとも思う。
自分自身に問いかけを繰り返していると、控え室には半分ほどの出場者しか居なくなっていた。
「続きまして、一回戦最終試合のお二方。
どうぞ闘技場へお進み下さい」
ついに出番が来たようだ。
闘技場へと続く通路は途中二股へと別れ、兵士の案内で左へと進む。
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