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第二章 王への道
episode 8 屈強なレディ
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「アリシア!?
アリシアお姉さま!」
もし本当にお姉さまなら。
やっと会えたかも知れない喜びを抑え人を掻き分け近づこうとするも、一人男性が行く手を阻む形で立っていた。
「ねぇ、ちょっと。
あんたそこどきなさいよ!」
入口近くでただ立ち尽くす男性に苛立ち、つい声を荒げてしまった。
「え?
あぁ、すまない。
君も参加するのかい?」
「はぁ?
当たり前でしょ?
だから、どきなさいって言ってんのよ!」
悪い人じゃなさそうだが、当たり前過ぎる問いに輪をかけて苛立ちが募っていく。
「あ、あぁ。
そうだな。
そうだよな」
あたしの態度に気分を害することもなく、申し訳なさそうにするほど人が良いことを不思議に感じると、無意識に男性を観察していた。
すると、胸元に付く装飾がこの国の紋章だと気づいた。
「あっ!
あんた!
もしかしてメイル女王と婚約してる人でしょ!?」
「ま、まぁ、そうだが。
よく知ってるな」
やはりそうだ。
しっかりしているかはさておき、あたしよりも少し年上な感じで紋章の入った服となれば。
「ふんっ!
まぁね。
けど、簡単にいくと思わないことね。
あたしと闘うことになったら覚悟しなさい。
あんたのその権利、奪ってやるんだから」
「ん?
婚約の権利か?
オレじゃ相応しくないとでも?」
「そりゃあそうよ。
あんたなんかじゃ全っ然!
あたしの方がお似合いなんだから!」
「君――だって、女の子だろ?」
「女で悪かったわね!
それとも何?
同性じゃダメだっての?
愛があればね、そんなもの軽く越えられるのよ!
それじゃあ覚悟しておくことね。
あたしはあんたに構ってるほど暇じゃないの。
じゃあね」
この人も見た目や形に囚われているのかと思うと、一層あたしの方が相応しいのではと思う。
それはそうと、お姉さまに似た人が居た場所まで来たものの姿形はまるで無く、全くもって見失ってしまった。
「出て行っちゃったのかしら……」
「いかがなされましたか?」
辺りを見回している様子を不思議に思ったのか、入口に立つ兵士があたしに近寄って来た。
「ここにさ、今まで赤髪の女性がいたと思うんだけど、どこに行ったのかしらと思ってね」
「それでしたら出て行かれましたよ。
あの方は参加される方ではないので」
「どこに行ったか知らない!?」
「どこと言われましても……城の中には居ると思いますが」
「そうなの!?
ありがと!」
とだけ言い残し、大広間を出ようとした瞬間だった。
「これより対戦相手の抽選を行います。
呼ばれた方から中庭へお進み下さい」
大広間に響き渡る声に、もしかしたらの希望が一瞬で打ち消されてしまった。
「あぁ~、もうっ!」
捜しに行きたい想いは、あたしが受け止めた想いに負けてしまった。
しかし、祭りが終わるまでは居てくれることを期待し、名前を呼ばれたので中庭へと足を踏み入れる。
「お嬢さん、君はここだ」
抽選した結果、あたしの名前は早めの位置に書き出された。
「え~っと、十番目くらいか。
すぐといえばすぐの所ね。」
あたしの相手はまだ決まってはいなかったが、誰が相手だろうとやるべきことは決まっている。
少しだけでも間があるので誰かに話をしてみようと見回すと、抽選が終わったであろう屈強な女剣士を見つけた。
「あのぉ、あなたも女王と婚約する為に参加を?」
あたしよりも頭が三つほど高い女性を見上げ、失礼のないように問いかけてみた。
「ん?
なんだい、お嬢ちゃん。
あたいが婚約だって?
あっはっはっはっ!
面白いこと言うねぇ。
別に女同士だって構いやしないが、あたいがそんな柄に見えるかい?」
「はっきり言って見えないわ。
けれど、どんな人にも色々な可能性があって、この場所ではそれが一番の可能性だから」
「はっはっはっはっ!
いいねぇ、お嬢ちゃん。
あたいはそういう素直なヤツが好きさ。
お嬢ちゃん、名前はなんて言うんだい?
あたいは、レイディ・ハーパー。
皆はレディと呼んでくれるさ」
見た目の威圧感に比べ、性格は大分気さくなようだ。
「あたしはアテナ。
よろしくね、レディ」
差し出した手を握るレディの手は、まさに男勝りと言えるだけの硬さだった。
「アテナか、中々強くなりそうな名前だな。
それで?
アテナの目的ってのはなんだい?」
「そりゃあモチロン!
女王との婚約よ!!」
「あっはっはっはっ!
女性同士でも愛が通じ合えばってね。
ただ、本当に欲しいのは権力なんじゃないのかい?」
最後の言葉になると表情が変わり、殺気立っているように感じる。
しかし、あたしはそれに怖じ気づくことなく話すことが出来た。
「権力?
それが無ければあたしのすべきことが出来ないわ。
けどね、あたしが一番欲しているのは何物にも代えがたい愛なのよ!」
「権力は二の次ってわけかい。
アテナ、あんたイイよ!
良かったら、そのすべきことっての教えてくれないか?」
「いいわよ。
あたしの憧れ、アリシアお姉さまを捜すこと。
それと、死者の願いを叶えてあげることよ」
そこまで話すと何か思いがあるのか考えている。
「アリシア……。
どこかで聞いた名だな」
「ホント!?
長い赤髪で整った顔立ちに凄く礼儀正しくて。
でも優しい人よ!」
「あぁ、あのアリシアか!」
「知ってるの!?」
「彼女とは少しの間だが旅をしたよ。
あたいは傭兵だから、人柄と金の条件さえ満たせば雇われる身だからね。
確かに、彼女はアテナの言う通り聡明な人だったね。
彼女との旅は楽しかったが、何やら密命を受けての旅だったからね。
だからこうして一人旅に戻ったのさ」
やはりお姉さまは単なる旅をしているのではなかった。
「さっきお姉さまに似た人を見たけど、ここに来ているとか知らない?」
「さぁね、別れてから随分と経つから。
まぁ、この国に来てたとしても闘技祭には参加しないさ。
彼女は権力や腕試しにはまるで興味がないからね」
確かにそうかも知れない。
お姉さまの行動は強い意志を感じ、かと言って自分が全てとも思ってはいなかった。
「そうよね、そう考えるとここには居ないかも知れないわね。
さっきのは似た人、かな……。
レディ、呼ばれてない?」
話の途中だが、レイディ・ハーパーの名を呼ぶ声が大広間に木霊していた。
「おっと。
あたいの出番が来たようだね。
良かったらあたいの試合応援してくれよな。
行ってくるよ!」
あたしとレディは拳をぶつけ合い健闘することを誓った。
その場で見送った後、あたしの順番が気になり対戦表の確認へと向かうと、レディはあたしの三つ前に名前が書かれていた。
こうなると試合が気になり、大広間から観覧席へと続く階段を駆け上がると、そこからは闘技場が一望出来るようになっていた。
アリシアお姉さま!」
もし本当にお姉さまなら。
やっと会えたかも知れない喜びを抑え人を掻き分け近づこうとするも、一人男性が行く手を阻む形で立っていた。
「ねぇ、ちょっと。
あんたそこどきなさいよ!」
入口近くでただ立ち尽くす男性に苛立ち、つい声を荒げてしまった。
「え?
あぁ、すまない。
君も参加するのかい?」
「はぁ?
当たり前でしょ?
だから、どきなさいって言ってんのよ!」
悪い人じゃなさそうだが、当たり前過ぎる問いに輪をかけて苛立ちが募っていく。
「あ、あぁ。
そうだな。
そうだよな」
あたしの態度に気分を害することもなく、申し訳なさそうにするほど人が良いことを不思議に感じると、無意識に男性を観察していた。
すると、胸元に付く装飾がこの国の紋章だと気づいた。
「あっ!
あんた!
もしかしてメイル女王と婚約してる人でしょ!?」
「ま、まぁ、そうだが。
よく知ってるな」
やはりそうだ。
しっかりしているかはさておき、あたしよりも少し年上な感じで紋章の入った服となれば。
「ふんっ!
まぁね。
けど、簡単にいくと思わないことね。
あたしと闘うことになったら覚悟しなさい。
あんたのその権利、奪ってやるんだから」
「ん?
婚約の権利か?
オレじゃ相応しくないとでも?」
「そりゃあそうよ。
あんたなんかじゃ全っ然!
あたしの方がお似合いなんだから!」
「君――だって、女の子だろ?」
「女で悪かったわね!
それとも何?
同性じゃダメだっての?
愛があればね、そんなもの軽く越えられるのよ!
それじゃあ覚悟しておくことね。
あたしはあんたに構ってるほど暇じゃないの。
じゃあね」
この人も見た目や形に囚われているのかと思うと、一層あたしの方が相応しいのではと思う。
それはそうと、お姉さまに似た人が居た場所まで来たものの姿形はまるで無く、全くもって見失ってしまった。
「出て行っちゃったのかしら……」
「いかがなされましたか?」
辺りを見回している様子を不思議に思ったのか、入口に立つ兵士があたしに近寄って来た。
「ここにさ、今まで赤髪の女性がいたと思うんだけど、どこに行ったのかしらと思ってね」
「それでしたら出て行かれましたよ。
あの方は参加される方ではないので」
「どこに行ったか知らない!?」
「どこと言われましても……城の中には居ると思いますが」
「そうなの!?
ありがと!」
とだけ言い残し、大広間を出ようとした瞬間だった。
「これより対戦相手の抽選を行います。
呼ばれた方から中庭へお進み下さい」
大広間に響き渡る声に、もしかしたらの希望が一瞬で打ち消されてしまった。
「あぁ~、もうっ!」
捜しに行きたい想いは、あたしが受け止めた想いに負けてしまった。
しかし、祭りが終わるまでは居てくれることを期待し、名前を呼ばれたので中庭へと足を踏み入れる。
「お嬢さん、君はここだ」
抽選した結果、あたしの名前は早めの位置に書き出された。
「え~っと、十番目くらいか。
すぐといえばすぐの所ね。」
あたしの相手はまだ決まってはいなかったが、誰が相手だろうとやるべきことは決まっている。
少しだけでも間があるので誰かに話をしてみようと見回すと、抽選が終わったであろう屈強な女剣士を見つけた。
「あのぉ、あなたも女王と婚約する為に参加を?」
あたしよりも頭が三つほど高い女性を見上げ、失礼のないように問いかけてみた。
「ん?
なんだい、お嬢ちゃん。
あたいが婚約だって?
あっはっはっはっ!
面白いこと言うねぇ。
別に女同士だって構いやしないが、あたいがそんな柄に見えるかい?」
「はっきり言って見えないわ。
けれど、どんな人にも色々な可能性があって、この場所ではそれが一番の可能性だから」
「はっはっはっはっ!
いいねぇ、お嬢ちゃん。
あたいはそういう素直なヤツが好きさ。
お嬢ちゃん、名前はなんて言うんだい?
あたいは、レイディ・ハーパー。
皆はレディと呼んでくれるさ」
見た目の威圧感に比べ、性格は大分気さくなようだ。
「あたしはアテナ。
よろしくね、レディ」
差し出した手を握るレディの手は、まさに男勝りと言えるだけの硬さだった。
「アテナか、中々強くなりそうな名前だな。
それで?
アテナの目的ってのはなんだい?」
「そりゃあモチロン!
女王との婚約よ!!」
「あっはっはっはっ!
女性同士でも愛が通じ合えばってね。
ただ、本当に欲しいのは権力なんじゃないのかい?」
最後の言葉になると表情が変わり、殺気立っているように感じる。
しかし、あたしはそれに怖じ気づくことなく話すことが出来た。
「権力?
それが無ければあたしのすべきことが出来ないわ。
けどね、あたしが一番欲しているのは何物にも代えがたい愛なのよ!」
「権力は二の次ってわけかい。
アテナ、あんたイイよ!
良かったら、そのすべきことっての教えてくれないか?」
「いいわよ。
あたしの憧れ、アリシアお姉さまを捜すこと。
それと、死者の願いを叶えてあげることよ」
そこまで話すと何か思いがあるのか考えている。
「アリシア……。
どこかで聞いた名だな」
「ホント!?
長い赤髪で整った顔立ちに凄く礼儀正しくて。
でも優しい人よ!」
「あぁ、あのアリシアか!」
「知ってるの!?」
「彼女とは少しの間だが旅をしたよ。
あたいは傭兵だから、人柄と金の条件さえ満たせば雇われる身だからね。
確かに、彼女はアテナの言う通り聡明な人だったね。
彼女との旅は楽しかったが、何やら密命を受けての旅だったからね。
だからこうして一人旅に戻ったのさ」
やはりお姉さまは単なる旅をしているのではなかった。
「さっきお姉さまに似た人を見たけど、ここに来ているとか知らない?」
「さぁね、別れてから随分と経つから。
まぁ、この国に来てたとしても闘技祭には参加しないさ。
彼女は権力や腕試しにはまるで興味がないからね」
確かにそうかも知れない。
お姉さまの行動は強い意志を感じ、かと言って自分が全てとも思ってはいなかった。
「そうよね、そう考えるとここには居ないかも知れないわね。
さっきのは似た人、かな……。
レディ、呼ばれてない?」
話の途中だが、レイディ・ハーパーの名を呼ぶ声が大広間に木霊していた。
「おっと。
あたいの出番が来たようだね。
良かったらあたいの試合応援してくれよな。
行ってくるよ!」
あたしとレディは拳をぶつけ合い健闘することを誓った。
その場で見送った後、あたしの順番が気になり対戦表の確認へと向かうと、レディはあたしの三つ前に名前が書かれていた。
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