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アリスティア、ジルドアまで旅をする
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今日はいよいよリーラお姉様と共にジルドアに出発する日だ。
家族で過ごす(とはいえ、マリアお姉様もマリクお兄様もいないが)最後の朝食になる。
一度輿入れしてしまうと、リーラお姉様がこちらに帰ってこられるのは、おそらく数年に1度あるかないかだろう。
今回居残りとなる王様と王妃様は感慨深いのか、特にしんみりしている。
メニューは事前に料理長に頼み、和食をベースにしたファルメディアらしいメニューでお願いしていた。
真っ白なご飯、お味噌汁、卵焼き、焼き魚、漬物…他にもいろいろから選ぶ形だ。
聞いた話によると、ジルドアは南の国だから食材も全然違うし、味付けもかなり違うらしい。
勝手に東南アジアっぽい食事なんじゃないかと想像している。
そのため、最後の朝食はいつか故郷が恋しくなった時に思い出してもらえるメニューにしてほしい、と、今までの料理実験で仲良くなった料理長と前もって打ち合わせていたのだ。
リーラお姉様は一口一口大切に味わって食べているようだった。
「いよいよ出発か。」
食事を終えた王様がしみじみ、と話しかける。
「はい。今まで本当にありがとうございました。」
出発の際は周りの目もあるので、せいぜい一言二言会話できるかどうかだろう。
ゆっくりと話せるのはこれが本当に最後だ。
リーラお姉様の目にも涙が浮かんでいる。
「あちらは気候も全然違うから…身体にはくれぐれも気を付けてね。」
血はつながっていないがやはり家族。
王妃様も優しい言葉をかける。
「小さかった頃をつい思い出してしまうな…。あっという間に嫁入りとは寂しいものだ。レナルド王子は大変な人徳者と聞く。以前こちらに来た時の振舞からも特段問題は感じなかったが…リーラが辛いと思ったらいつでも帰ってきて良いからな。国のことはパパがきっと何とかするから。…幸せになるんだよ。」
「ありがとうございます。きっと幸せになります…!」
王様、いいんだろうかそんなこと言って。
戦争になったりしないんだろうか…
とはいえ、リーラお姉様はレナルド王子にベタ惚れだと聞いているので大丈夫だろう。
…恋愛と結婚は違う、というけど、何もなければいいなーと思っている。
その後もいくつか話をし、別れを惜しみながら和やかな雰囲気で朝食は締めくくられた。
家族で過ごす(とはいえ、マリアお姉様もマリクお兄様もいないが)最後の朝食になる。
一度輿入れしてしまうと、リーラお姉様がこちらに帰ってこられるのは、おそらく数年に1度あるかないかだろう。
今回居残りとなる王様と王妃様は感慨深いのか、特にしんみりしている。
メニューは事前に料理長に頼み、和食をベースにしたファルメディアらしいメニューでお願いしていた。
真っ白なご飯、お味噌汁、卵焼き、焼き魚、漬物…他にもいろいろから選ぶ形だ。
聞いた話によると、ジルドアは南の国だから食材も全然違うし、味付けもかなり違うらしい。
勝手に東南アジアっぽい食事なんじゃないかと想像している。
そのため、最後の朝食はいつか故郷が恋しくなった時に思い出してもらえるメニューにしてほしい、と、今までの料理実験で仲良くなった料理長と前もって打ち合わせていたのだ。
リーラお姉様は一口一口大切に味わって食べているようだった。
「いよいよ出発か。」
食事を終えた王様がしみじみ、と話しかける。
「はい。今まで本当にありがとうございました。」
出発の際は周りの目もあるので、せいぜい一言二言会話できるかどうかだろう。
ゆっくりと話せるのはこれが本当に最後だ。
リーラお姉様の目にも涙が浮かんでいる。
「あちらは気候も全然違うから…身体にはくれぐれも気を付けてね。」
血はつながっていないがやはり家族。
王妃様も優しい言葉をかける。
「小さかった頃をつい思い出してしまうな…。あっという間に嫁入りとは寂しいものだ。レナルド王子は大変な人徳者と聞く。以前こちらに来た時の振舞からも特段問題は感じなかったが…リーラが辛いと思ったらいつでも帰ってきて良いからな。国のことはパパがきっと何とかするから。…幸せになるんだよ。」
「ありがとうございます。きっと幸せになります…!」
王様、いいんだろうかそんなこと言って。
戦争になったりしないんだろうか…
とはいえ、リーラお姉様はレナルド王子にベタ惚れだと聞いているので大丈夫だろう。
…恋愛と結婚は違う、というけど、何もなければいいなーと思っている。
その後もいくつか話をし、別れを惜しみながら和やかな雰囲気で朝食は締めくくられた。
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