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お出かけする日曜日 前
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よしっ!」
僕は気合いを入れて鏡の前から立ち上がる。
鈴羽との初デート(休みの日に朝から出かけるのは)だしと思い、色々と頑張ってみた。色々と。
何時かな、時刻は9時少し過ぎたところ。
「駐車場ないし外で待ってようかな?」
僕は、ベランダから外を眺めいい天気であることを確認してハイツの前で待つことにした。
・・・ボボボボボ
うん?音がした方を振り返ると、真っ赤なスポーツカー?がこちらに向かって走ってくる。
えっ?まさか?
そのスポーツカーは、僕の前でピタリと止まる。
左のドアが開いて現れたのは、タイトなミニスカートにピンヒールの綺麗な御御足の鈴羽だった。上はかなり際どいVネックのサマーニット。髪型も左右を編み込んで纏めて後ろでバレッタでとめてある。
僕が見惚れてると
「おはよう、皐月君。迎えにきたよ~」
カッカッカとヒールの音を響かせて僕の腕にしがみついてくる鈴羽さん。
いやっ、あの~朝から色々テンパりますよ?車、なんですか?これ?
えへへ~と僕の顔を覗き込むのだが、ぎゅっと抱きついているので、その、当たってます。主に胸が。朝から。
「さぁ皐月君、どうぞ?」
そんな僕におかまいなしで、右のドアを開けてくれる。
外車なのね・・・
「鈴羽、車・・・?」
「うん、可愛いでしょ!アルファC4アルカンタラのアルちゃん」
語尾にハートマークが沢山つきそうな笑顔で答えてくれる。可愛いかな・・
僕のイメージでは、ちっちゃい軽四を予想してたんだけど、予想の斜め上遥か彼方をいった感がある。
「さぁ、ど~ぞ」
僕が唖然としているとグイグイと助手席に乗せられる。
内装は全面革張りのゴージャスなものでした・・MTだし。
「びっくりした?」
運転席に座った鈴羽が小首を傾げ聞いてくる。
「うん、なんていうか・・意外?」
「うふふ、よく言われるよ、そんなに意外かなぁ」
ちょっと戸惑ったけど運転席に座る鈴羽は雑誌のモデルさんみたいで、これもありかなと心の中でそう思った。
朝からちょっとびっくりさせられたけど、僕たちは、デートに出かけた。
付け加えると車の中では鈴羽はピンヒールからローファーに履き替えていた。危ないからね。
僕はというと、運転する鈴羽の綺麗な横顔とミニスカートから覗く美しい足が気になってドキドキしっぱなしだった。
「鈴羽、運転上手いんだね。いつも通勤で乗ってるから?」
気を紛らわせるように僕は聞いてみる。
「う~ん、ドライブは結構好きだからかな。ほら、会社とかでやなことがあると走りたくなるみたいな」
なるほど、免許のない僕にはわからないけど右ハンドルと左では結構違うらしい。シフトチェンジは流れる様にしてるし、好きなんだろうなぁ。
「アルちゃんは、お出かけ用なんだよ。通勤は皐月君のイメージ通りの軽四だよ」
鈴羽はおどけて見せる。そんな横顔にまた見惚れそうになる僕。
「~♪~~♪」
高速を抜けて湾岸線にでると右手に海が広がっている。鈴羽は鼻歌を歌ってご機嫌にハンドルを握る。
やがて遠くに目的地が見えてきた。
僕は気合いを入れて鏡の前から立ち上がる。
鈴羽との初デート(休みの日に朝から出かけるのは)だしと思い、色々と頑張ってみた。色々と。
何時かな、時刻は9時少し過ぎたところ。
「駐車場ないし外で待ってようかな?」
僕は、ベランダから外を眺めいい天気であることを確認してハイツの前で待つことにした。
・・・ボボボボボ
うん?音がした方を振り返ると、真っ赤なスポーツカー?がこちらに向かって走ってくる。
えっ?まさか?
そのスポーツカーは、僕の前でピタリと止まる。
左のドアが開いて現れたのは、タイトなミニスカートにピンヒールの綺麗な御御足の鈴羽だった。上はかなり際どいVネックのサマーニット。髪型も左右を編み込んで纏めて後ろでバレッタでとめてある。
僕が見惚れてると
「おはよう、皐月君。迎えにきたよ~」
カッカッカとヒールの音を響かせて僕の腕にしがみついてくる鈴羽さん。
いやっ、あの~朝から色々テンパりますよ?車、なんですか?これ?
えへへ~と僕の顔を覗き込むのだが、ぎゅっと抱きついているので、その、当たってます。主に胸が。朝から。
「さぁ皐月君、どうぞ?」
そんな僕におかまいなしで、右のドアを開けてくれる。
外車なのね・・・
「鈴羽、車・・・?」
「うん、可愛いでしょ!アルファC4アルカンタラのアルちゃん」
語尾にハートマークが沢山つきそうな笑顔で答えてくれる。可愛いかな・・
僕のイメージでは、ちっちゃい軽四を予想してたんだけど、予想の斜め上遥か彼方をいった感がある。
「さぁ、ど~ぞ」
僕が唖然としているとグイグイと助手席に乗せられる。
内装は全面革張りのゴージャスなものでした・・MTだし。
「びっくりした?」
運転席に座った鈴羽が小首を傾げ聞いてくる。
「うん、なんていうか・・意外?」
「うふふ、よく言われるよ、そんなに意外かなぁ」
ちょっと戸惑ったけど運転席に座る鈴羽は雑誌のモデルさんみたいで、これもありかなと心の中でそう思った。
朝からちょっとびっくりさせられたけど、僕たちは、デートに出かけた。
付け加えると車の中では鈴羽はピンヒールからローファーに履き替えていた。危ないからね。
僕はというと、運転する鈴羽の綺麗な横顔とミニスカートから覗く美しい足が気になってドキドキしっぱなしだった。
「鈴羽、運転上手いんだね。いつも通勤で乗ってるから?」
気を紛らわせるように僕は聞いてみる。
「う~ん、ドライブは結構好きだからかな。ほら、会社とかでやなことがあると走りたくなるみたいな」
なるほど、免許のない僕にはわからないけど右ハンドルと左では結構違うらしい。シフトチェンジは流れる様にしてるし、好きなんだろうなぁ。
「アルちゃんは、お出かけ用なんだよ。通勤は皐月君のイメージ通りの軽四だよ」
鈴羽はおどけて見せる。そんな横顔にまた見惚れそうになる僕。
「~♪~~♪」
高速を抜けて湾岸線にでると右手に海が広がっている。鈴羽は鼻歌を歌ってご機嫌にハンドルを握る。
やがて遠くに目的地が見えてきた。
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