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ep④ ノー残業デー
②
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そのままの流れで塩原さんが「部長もどうです?」と続けて聞く。
睦月さんはホワイトボードの太文字を消しながら「行けない」と短く答えた。
「そ、そうですか……じゃあ今度行きましょう」
塩原さんは苦笑いしながら、睦月さんの背中を見ている。
睦月さん不参加で、少し残念そうだ。
おそらく睦月さんも、そういう会が苦手なんだろうな……。
だから私に、代わりに行ってほしいんだ。
意図を汲み取った私は、率先して会議室を出た。
「塩原さん、場所は決めてるの?」
「はい! 駅の近くにイタリアン居酒屋があるんで、そこにしましょう」
「いいね、行こう行こう」
四人で会議室を後にする。
塩原さんが仕事終わりによく行くという、イタリアン居酒屋に向かった。
宮益坂から駅に向かう途中の路地に入ると、そのお店はある。
「ここです」
間接照明が灯る広い店内。ソファー席もテーブル席もある。
私たちは四人席の個室に通された。
落ち着いた雰囲気で、女子会にはピッタリの席だ。
「吉見さんはお酒飲まれるんですか?」
「私、結構好きなんだよね」
「そうなんですか! 意外です!」
塩原さんが場を回すように、メニューを見せてくる。
新卒コンビはもう決まっているみたいだ。
「最初はビールかな」
「じゃあ生四つですね」
「あ、みんなビールなんだ」
「はい、昼休憩の時に話してたんです。今日は仕事終わりにビール飲みたいねって」
「なるほど……」
私はお昼、食堂で睦月さんが作ってくれた弁当を食べていた。
もうみんな、仲良くなっているんだ……。
塩原さんのチームだから、ちゃんとコミュニケーションを取っているんだな。
塩原さん……偉い……。
睦月さんはホワイトボードの太文字を消しながら「行けない」と短く答えた。
「そ、そうですか……じゃあ今度行きましょう」
塩原さんは苦笑いしながら、睦月さんの背中を見ている。
睦月さん不参加で、少し残念そうだ。
おそらく睦月さんも、そういう会が苦手なんだろうな……。
だから私に、代わりに行ってほしいんだ。
意図を汲み取った私は、率先して会議室を出た。
「塩原さん、場所は決めてるの?」
「はい! 駅の近くにイタリアン居酒屋があるんで、そこにしましょう」
「いいね、行こう行こう」
四人で会議室を後にする。
塩原さんが仕事終わりによく行くという、イタリアン居酒屋に向かった。
宮益坂から駅に向かう途中の路地に入ると、そのお店はある。
「ここです」
間接照明が灯る広い店内。ソファー席もテーブル席もある。
私たちは四人席の個室に通された。
落ち着いた雰囲気で、女子会にはピッタリの席だ。
「吉見さんはお酒飲まれるんですか?」
「私、結構好きなんだよね」
「そうなんですか! 意外です!」
塩原さんが場を回すように、メニューを見せてくる。
新卒コンビはもう決まっているみたいだ。
「最初はビールかな」
「じゃあ生四つですね」
「あ、みんなビールなんだ」
「はい、昼休憩の時に話してたんです。今日は仕事終わりにビール飲みたいねって」
「なるほど……」
私はお昼、食堂で睦月さんが作ってくれた弁当を食べていた。
もうみんな、仲良くなっているんだ……。
塩原さんのチームだから、ちゃんとコミュニケーションを取っているんだな。
塩原さん……偉い……。
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