落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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転移者の処遇1


神殿の大祭司マキがアブリル王国に派遣されて数日後。

リリスはジーナからの要請で、アブリル王国の王都のゲストルームに来ていた。

その部屋にはジーナとマキ、そして賢者ブルギウスも同席しており、その議題は転移者ユーマの現状報告である。

リリスの到着を切っ掛けに、ブルギウスが会議を始めた。

「マキ殿。転移者ユーマの状況は如何かな?」

マキは参席者の顔を一瞥し、おずおずと話し始めた。

「ユーマ君に対して施したのは高位の聖魔法である魂魄浄化と胎内回帰ですが、魂魄浄化によって魔族から受けていた悪の要素は排除しました。胎内回帰によって彼の誕生から今に至るまでの心の中の負の要素を整理し、浄化したのですが、まだ完全に浄化出来ていません。」

「その原因としては、彼の転移前の生活があまりにも悲惨な状況にあった事が考えられます。」

「既に数回、胎内回帰を施したのですが、これ以上施してもあまり改善の余地は無いと思われます。」

マキの報告にジーナはう~んとため息をついた。

「マキ様の高位の聖魔法でも、彼の心の中は完全に整理・浄化出来ないのですね。」

ジーナの言葉にマキは申し訳なさそうな表情を見せた。

「ユーマ君に接して貰えば分かりますが、至って普通の少年ですよ。一応そのレベルまでは戻せたと言う事です。ただ心の中の奥底にはまだ闇の部分が残っているので・・・・・」

「それって誰でもそうなんじゃないの?」

リリスの言葉にマキはうんうんと頷いた。

「それはそうなんだけど、闇堕ちへの懸念を完全に払拭したいと言うのが今回の依頼内容なのでね。」

う~ん。
そこまで完全なレベルを求められるのも酷だわ。

リリスはそう思ってジーナに話し掛けた。

「フィリップ殿下からは、ドルキア王国の田舎町でしばらくの間、彼を監視出来る状況に置きたいと拝命されています。普通に暮らす分には問題無いのでは?」

「そうですね。ドルキア王国からそのように申し出て下さるのはありがたい事です。獣人の国ではどうしても人族の少年は目につきますし、私達には差別や偏見は在りませんが、彼が違和感を感じるのも気になりますので。」

そうよねえ。
彼は転移者で、元の世界では獣人なんて見た事も無かったはずよ。
周りが違和感を持たなくても、本人が違和感を感じちゃうのはあり得るわ。

「リリス様。ユーマに接見していただけますか? その上でドルキア王国に連れて行って大丈夫か否か、確認していただく事も必要かと思います。」

ジーナの言葉にリリスはうんうんと強く頷いた。

「そうですね。是非とも彼に会わせて下さい。私がここに来た理由もそれですから。」

リリスはそう言うとマキの顔をちらっと見た。
マキは安心してと言わんばかりに笑顔で頷いている。

ジーナは会議を収めるとリリスを誘導し、ユーマの待機しているゲストルームに案内した。




ゲストルームの中でその少年は椅子に座り、両手を左右に広げて魔力を操作していた。

三食をしっかりと与えられ、髪を整えられた少年は、冒険者風の衣装を身に纏っている。
その表情は至って普通で、翳りを感じさせる要素は見当たらない。
心の奥底にはまだ闇の要素が残っていると言うものの、そんなものは誰にでもある話だ。
そう思ってリリスは少年に話し掛けた。

「ユーマ君よね。初めまして。私の名はリリス。ドルキア王国の王族からの依頼で、あなたを迎えに来たのよ。」

リリスの言葉にユーマはキョトンとした表情でリリスを見つめた。
その目が若干虚ろに見える。
自分の置かれている状況が分かっていないのだろう。

リリスはドルキア王国でのユーマに対する処遇を説明した。
しばらくは田舎町で暮らし、そのままその街で生計を立てるのも良いし、冒険者となって生活するのも有りだと。
勿論一般市民としての地位を確約し、奴隷扱いは受けさせないと明言した。
ユーマはリリスの話にそれなりに安心したようで、少しその表情が和らいだ。

まあ、普通に考えれば15歳で突然異世界転移にしちゃったら、戸惑う事ばかりよね。

ユーマの表情が和らいだので、リリスは彼の魔力操作について尋ねてみた。

「さっき魔力操作を試していたわよね。どう? 上手く魔法を発動出来るようになった?」

「いや、それがなかなか上手くいかなくて・・・」

そう言いながらユーマは手のひらの上に魔力を集中させた。
ポッと小さな火球が出現したが、まだまだ弱々しいものだ。
それでも発動出来るようになったのだから、自信にはつながるだろう。

「隷属の首輪のせいで、魔法の発動を禁じられていたんだから、多少上手くいかなくても仕方が無いわよ。」

「リリスもファイヤーボールを放てるの?」

ユーマの問い掛けにリリスはうんうんと頷いた。

「私はファイヤーボールよりはファイヤーボルトを良く使うんだけどね。」

そう言いながらリリスは右手を上にあげて、その上にファイヤーボルトを出現させた。
太い火矢が赤々と燃え上がり、如何にも威力満載の様相である。

その凶悪そうな火矢にユーマはウッと呻いて後退りした。

ちょっと刺激が強かったかしら?

リリスは自戒しつつその火矢を打ち消した。

「ユーマはまだレベル1だからファイヤーボールと言っても弱々しいけど、レベルが上がれば魔物を一撃で仕留めるような威力を身に着けられるわよ。」

「そう言えば自分のステータスを確認してみた?」

リリスの問い掛けにユーマは首を横に振った。

「どうやってステータスを見るの?」

それすら知らなかったのね。
リリスは呆れ気味にユーマの顔を見た。

「ステータスを見る様に念じれば良いだけよ。属性魔法もそうだけど、魔法やスキルってイメージが大事だからね。」

リリスの言葉にユーマはうんうんと頷き、ステータスを見たいと強く念じてみた。

・・・・・

「あっ! 現われた。僕のステータスが出て来たよ。」

興奮気味のユーマにリリスはふふふと微笑んだ。

「私は鑑定スキルを持っているから、君のステータスを見る事も出来るの。他人に自分のステータスを覗かれるのは警戒すべき事なんだけど、この世界で生きていくために知っておくべき事もあるから、少し説明してあげるわね。」

そう言いながらリリスはユーマに対して鑑定スキルを発動させた。
ユーマが今見ているであろう彼自身のステータスが、リリスの目の前にも表示された。


**************

ユーマ・タキ

種族:人族 レベル5

年齢:15

体力:800
魔力:500

属性:火

  :闇

魔法:ファイヤーボール レベル1

   黒炎       レベル1

   召喚術      レベル1

スキル:探知  レベル1

    毒耐性 レベル2 

    覇王召喚 レベル1(召喚術のレベルに連動)
        
        (召喚獣切り替え可能回数:1)
        (発動時間:30分間)
        (次回発動までのクーリングタイム:6時間)

    
**************


「なるほどね。しっかり食事をするようになって体力がアップしたわね。」

「秘匿領域が無くなって、覇王召喚が普通に発動出来るようになっているわ。」

「これって・・・・・明らかにサモナーのステータスよね。」

リリスの言葉にユーマは首を傾げた。

「サモナーって何?」

「サモナーって言うのは召喚術師の事。強い魔物を召喚して敵と戦わせるのがサモナーの戦闘方法よ。」

「僕ってそんな事が出来るの?」

自信なさげなユーマの問い掛けにリリスはうんうんと頷いた。

「サモナーは私の通う魔法学院でも1人しかいないけど、確かに特殊な職業よね。」

「でもしっかりと召喚術を学んでレベルを上げれば、強い魔物を召喚出来るようになるわ。」

リリスはここでユーマに自信を持たせたいと思った。

「試しに何か召喚してみたら? 召喚術を持っていない私ですら使い魔の召喚は出来るから、ユーマにも出来るわよ。」

「イメージよ。イメージするの。召喚術を発動させると言うイメージ、そして自分の傍に何かしらの召喚獣を召喚するんだって言う念とイメージよ。」

リリスの言葉にユーマはそれを試してみた。

両手を前に突き出し、召喚術の発動を念じる。
両手のひらに魔力が集中し始め、ボヤッとした魔力の渦が目の前に現れた。
それは徐々に姿を現し、青い小さな鳥になった。

青い鳥はユーマの手の上に留まり、首を左右に振りながら愛嬌を振りまいている。
その様子にユーマも嬉しそうだ。

「使い魔を召喚出来たわね。召喚の解除を念じれば消えるわよ。」

「いや、しばらくこのままで良いよ。」

「そうね。ペットみたいなものだから可愛がってあげれば良いわ。ユーマは闇魔法を持っているから、いずれレベルを上げれば闇の憑依で使い魔と完全に五感を共有し、尚且つ使い魔を通して属性魔法やスキルを発動させる事も出来るわよ。」

リリスの言葉にユーマは目を輝かせた。

「そんな事まで出来るの? 魔法って凄いんだな。」

うんうん。
感動しているようね。
それで自信を持ってくれれば良いわよ。

「召喚術の学びの場はいずれ用意してあげるわ。しっかりと学べばユーマの持つ不思議なスキルも使えるようになるわよ。」

覇王召喚。
この不思議なスキルを、人族に敵対する魔族に利用されない為にも、ユーマにはしっかりと生計を立ててもらいたい。
そう願うリリスであった。



数日後。

ユーマはドルキア王国の田舎町レザに移送された。

レザは三方を森に囲まれた美しい街で、2000人の住民の大半は人族である。
ユーマの住居はその街の通行門の傍にあるドルキア軍の駐屯所であった。

これはフィリップ王子の配慮で、兵士の庇護の下に置く事で身の安全も確保されるからだ。
ドルキアの兵士にしてみれば弟分のような存在なので、余程不愛想に振舞わない限り可愛がられるだろう。
昼間は近隣の農家の農作業の手伝いに派遣される。
街を取り囲む魔物除けの外壁は土や木材で造られた粗末なもので、この修理保全もユーマの仕事の一つだ。
勿論、街の治安維持と街に通じる街道沿いの魔物退治や整備は駐屯兵の仕事である。
ユーマにはまだそれは求められていない。

駐屯所の経費からユーマへの労賃が支払われる。
お小遣い程度だがそれでも三食寝床付きだから困る事は無いだろう。
休日もあるので街に出て買い物をすることも出来る。
この世界での暮らし振りもそこで分かるようになるはずだ。

更にフィリップ王子の配慮で、ユーマには休日を除く毎日、夕食前の時間に召喚術の講習がある。
その講師はなんと賢者ラダムであった。

これはフィリップ王子からリリスへの依頼で実現したもので、依頼されたラダムも妙に乗り気になっている。

「転移者相手の講習とは、実に興味深い!」

そう言って講習初日から駐屯所に乗り込んでいったそうだ。

それらの話を聞き、リリスも少し安心していた。


ユーマがレザに住むようになって数日後。

リリスはこの日が休日で、ユリアスを誘ってレザに行くことになった。
ユーマの様子を見に行くためである。

ユリウスもユーマに関心を持っているので、リリスの誘いを喜んで承諾した。

ユリウスの空間魔法の転移でリリスがレザの街に着くと、駐屯地の屈強な兵士達が歓迎してくれた。
これはフィリップ王子からあらかじめ、駐屯所に通達が届いていたからである。

日が少し傾きつつある田舎町の風情は何処か懐かしいものがある。

リリスはそれを感じつつ、それとなくユーマの事を兵士達に聞いてみた。
彼等から返ってくる返事は概ね良好で、弟のように可愛がってくれている兵士も居るようだ。

それを聞きながら少し安堵している自分は、まるで母親の様だと思うと恥ずかしくなってくるリリスである。

ユリアスとリリスは駐屯所の奥の広場にある訓練場に案内された。
そこにはラダムとユーマの姿があった。

丁度、召喚術の講習の時間だったようだ。
ユーマはリリスの顔を見てニコッと微笑んだ。
その表情にも生活に張りとゆとりがあるように感じられる。

「ラダム様。ユーマはどうですか?」

リリスの問い掛けにラダムは嬉しそうに頷いた。

「うむ。この子は筋が良いぞ。呑み込みが早い。既に召喚術のレベルが2に上がったからな。」

ええっ!
そうなの?

「ユーマ。昨日召喚した召喚獣を見せてあげなさい。」

ラダムの言葉にユーマはハイと答えて魔力を集中させた。
ユーマの傍に直径1mほどの魔法陣が出現し、その上に魔力の塊が浮かび上がる。
それは徐々に形を整え、犬のような姿になった。

ブラックウルフだ!
体長2mほどのブラックウルフが出現し、ユーマの前に頭を垂れている。

「強そうな召喚獣じゃないの。この子は属性魔法は持っているの?」

「いや、それは持っていないみたいだよ。でも強そうだから気に入ってるんだ。」

嬉しそうなユーマの言葉にリリスも気分が高揚してくる。

ユーマはしばらくの間、その召喚獣をまるでペットのように撫で回し、訓練場の木製の標的を攻撃する訓練をし始めた。

その間、ラダムはリリスにユーマの現状を話し始めた。

「ユーマは転移者だと聞いていたので、余程特殊なスキルや能力を持っているのだと思っていたのだが、年相応の少年だな。」

「火魔法や闇魔法のレベルも低いので、自分の身を護る手段方策を考える必要がある。そもそも魔力量が少ないのでこれを拡大させるのが当面の課題だ。」

ラダムの言葉にリリスはうんうんと頷いた。

「但し、転移者ならではのチートスキルになりそうなのが、覇王召喚と言うスキルだな。」

「儂もこのようなスキルは見るのが初めてだ。」

ラダムの言葉にユリアスも驚いた。

「ラダム殿でも知らない召喚術のスキルがあるのか?」

ユリアスの言葉にラダムは真顔で頷いた。

「この覇王召喚と言うスキルは、自分のレベルで召喚出来る魔物の範疇で、最も攻撃力の高いものを召喚出来る様だ。」

「例えば犬型の魔物をイメージしてこのスキルを発動させると、その中で最も攻撃力の高いものが召喚される。実は今ユーマが手懐けているあのブラックウルフも、そのスキルで召喚されたものだ。ユーマの今のレベルで召喚される犬型の魔獣の中で最も攻撃力が高いのだろう。」

「だがこのスキルは成長型のスキルだ。本人の召喚術のレベルに連動してレベルが上がる。これが相当なレベルに上がった際に何が召喚されてくるのか? 考えると恐ろしい面もあると思うのだ。」

ラダムの言葉にリリスとユリアスは無言で頷いた。

「そうすると例えばだが・・・空を飛ぶ魔物をイメージして覇王召喚を発動させると、巨大な竜が召喚されてくるケースもあると言う事か?」

ユリアスの問い掛けにラダムはうむと頷いた。

「本人のレベルが相当高くなれば、そう言う事も在り得るだろうと思われる。まあ、本人次第だがな。」

いやいや。
それって充分にチートよね。
この子って闇落ちしたら、大変な事になるわ。
最悪、魔王だって召喚出来るんじゃないの?

リリスはブラックウルフとじゃれ合っているユーマを見ながら、不安を隠しきれないでいたのだった。






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