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サラのスキル
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サラがクラスに戻ってきた。
リリスにとってもルームメイトの復帰は待ち望んでいた事だった。クラス全員の歓迎を受け、照れながらも授業を受けるサラにリリスも心が温まる思いだ。
体調を取り戻したサラはいつも通りの明るさで、クラスの中に溶け込んでいった。
その日の夜。
学生寮の自室に戻ったリリスは、退院したばかりのサラの様子を気遣いながら声を掛けた。
「サラ。封印が解けたって聞いたけど・・・」
サラは屈託のない笑顔を返してきた。
「そうなのよ。元々両親が私の背負っているものを心配して枷ていた封印なんだけどね。自然に溶けちゃったみたい。」
「少し身体が軽くなったように感じるわ。でも・・・・・」
サラは少し言い淀んだ。
リリスもふとベッドメイクの手を止めて、サラの顔を見つめた。
「不思議なスキルが現われて来たのよね。両親も首を傾げていたわ。」
「それってどんなスキルなの?」
「召喚術のスキルには違いないんだけど・・・・・亜神召喚だって。まだレベルは1だけどね。」
亜神召喚!
そんなものを召喚出来るの?
驚くリリスの表情を見てサラはふっとため息をついた。
「亜神召喚なんて聞いたら驚くわよねえ。でも実際に発動させても魔方陣と地図が現れるだけで、何も起こらないのよ。」
「ええっ! 試してみたの?」
「うん。両親がやってみろって言うから・・・」
随分無謀な両親だわね。本当に召喚されたらどうするのよ。
リリスの驚きにサラは少し情けなさそうな表情を見せた。
「私の両親も聞いた事が無いスキルだったようね。レベルが低いから試してみたんじゃないの?」
そう言いながらサラは座っていたベッドから立ち上がった。
「リリスにも見せてあげるわよ。」
サラがふっと魔力を額に集中させて右手を前方に突き出した。その途端にサラの手の前に直径2mほどの魔方陣が浮かび上がった。その中央は空間になっていて程なくその空間に地図らしきものが浮かび上がってきた。その地図は地形から判断して自分達の住んでいるこの大陸のように思える。
よく見るとその地図上に光の点が点滅している。赤い光点と青い光点、そして茶色の光点だ。何かの位置を指し示しているのだろうか?
「この地図は私達の住んでいる大陸だと思うわ。」
サラが魔方陣を指差しながら説明を始めた。
「両親の言うには、あの赤い光点はシトのダンジョンの近くで、青い光点はドルキアのリースじゃないかって。」
そこまで聞いてリリスは理解した。
赤い光点はタミアで、青い光点はユリアだ。
亜神の本体はまだ数千年眠っている筈なので召喚できるはずもない。動き回っているとすればタミアやユリアのような、亜神本体のかけらだ。サラの亜神召喚スキルのレベルが1だから、他の亜神のかけらは認識できないのかも知れない。本体などは勿論認識出来ないだろう。
だがそうするとあの茶色の光点は何かしら?
「リリス。この茶色の光点が気に成るのよね。この場所っておそらくこの学院の敷地内の遺跡のあたりよ。以前にフィールドワークを行なった場所。でもあそこの遺跡には何もなかったわよね。エリス先生も遺跡の地下の墓所らしき空間からは、何も発掘されていないって言っていたわよねえ。」
う~ん。
何もなかったわけではなかったわ。
リリスは墓所の壁の転移装置でレミア族の賢者のいる空間に飛ばされてしまった事を思い出した。
そもそもあの場所って何処だったのだろうか?
遺跡の地下深くに存在していたのかも知れない。
それに地味に茶色って何よ?
闇の属性なら黒かしら?
茶色って・・・・・まさか土の属性?
土を司る亜神っているの?
小さい頃から読んできた伝説や神話を思い出しても、土を司る亜神など聞いた事も無い。
地味な属性だから神話にもならなかったのかも知れないわね。
あれこれと思いめぐらすリリスの様子を見てサラが声を掛けた。
「リリス。どうしたの?」
「ああっ。ごめんね。光の点が何かって色々と考えていたのよ。つい妄想が膨らんじゃったわ。光の点がお宝じゃないかって・・・」
リリスの返答にサラはアハハと笑いだした。
「リリスらしいわねえ。」
そう言いながらサラは魔方陣を消した。
「結局、私が成長して解き明かされてくるスキルなのかも知れないわ。現時点では何も分からない。だって、どうやってこのスキルのレベルを上げるのよ?それだって分からないんだものね。」
確かにスキルのレベルを上げる方法が不明だ。召喚術自体のレベルが上がれば多少の変化は見られるのかも知れないが・・・・・。
その後少しの間雑談を交わして、二人は眠りに就いた。
だがその日の深夜、誰かに手招きをされる夢を見てリリスは目が覚めた。
隣のベッドにはサラが眠っている。
何かに起こされてしまったようだ。リリスは気に成って解析スキルを発動させた。
『起きてしまいましたか。探知の波動を跳ね返せませんでしたね。』
あらっ?
また誰かに探知されているの?
『はい。それも解析不能な波動です。防御を試みましたが全く効きませんでした。未知の力と言っても良いかも知れない・・・』
それでどこから飛んできているかは分かるの?
『この魔法学院の敷地の大深度ですね。おそらく遺跡の地下1000m以上の深さです。』
それってあの茶色の光点じゃないの?
もしかしたら亜神に関わるものかも知れないわね。
『亜神・・・・・。現状では分析不能ですね。』
そうよねえ。
今にも調べたいけど、こんな深夜に出掛けるわけにもいかないわ。
『それなら使い魔を使えば良いですよ。五感と魔力の波動を共有させれば自分の分身になりますからね。』
そうか。
それなら良いわね。
リリスは使い魔のピクシーを呼び出して、解析スキルの指示に従って五感を共有させ、自分の魔力の波動をも共有させた。この状態は憑依に近い。
使い魔の見ているものがそのまま認識できる。音も匂いも同様だ。
使い魔に指示を出し、窓から出て深夜の夜空を飛び遺跡に向かう。星の光で薄暗いが空を飛ぶ感覚が伝わってきて気持ちが良い。ピクシーの感覚を研ぎ澄ませて飛べば、目標値に迷うことなく到達出来る。
学院の敷地内なので、空を飛ぶ魔物に襲われる事も無い。約10分ほど飛んで、ピクシーは遺跡に到達した。
同期させたリリスの魔力をピクシーの身体から放ちながら遺跡に潜入する。こうする事で遺跡内の魔道具が反応して照明を起動させるからだ。
薄暗い祠に入り、中央部の階段から下に降りると墓所だと教わった空間に入る。その奥の壁の突起物を見つけて、ピクシーからリリスの魔力を放つと転移装置が作動して、ピクシーは賢者の居る空間に転移された。
此処まではリリスの想定通りだ。
だがピクシーに反応して出てきたのは、ホムンクルスではなく、賢者ドルネアのホログラムだった。
「おやっ? ピクシーがどうしてここに? 君は誰の使い魔かね?」
「突然お邪魔して申し訳ありません。以前にここに来た魔法学院のリリスです。」
ピクシーの声帯を通してリリスは話し掛けた。ドルネアはじっとピクシーを精査してうんうんとうなづいた。
「うむ。魔力の波動が登録されたものと一致したので、お嬢ちゃんに間違いないようだ。深夜だから使い魔を寄越したのだね。」
うんうんとピクシーがうなづいた。
「それでどう言う要件なのかね?」
ドルネアの問い掛けに、リリスはサラとのやり取りを伝えた。それを聞きながらドルネアの表情が徐々に変わっていく。ホログラムなのにどうしてこれほどに表情が豊かなのだろう。これも賢者の持っていた技術力なのかと思いつつ、リリスは説明を終えた。
「驚いたね。これは生前、レミア族の誰にも教えなかった事なのだが、この施設の更に地下にそれらしきものが眠っているのだよ。だが何をしても反応しないので手つかずのままだ。」
「君に見せてあげよう。付いて来なさい。」
そう言うとドルネアはピクシーを転移装置に案内した。魔方陣のようなデザインの転移装置に立ち、ドルネアと共に転移した先は、広く天井も高いが薄暗い空間だった。その中央に大きな水晶が立っていた。その高さは3mほどで茶色く光っている。
茶色く光る水晶って・・・・・・地味よねえ。
思わず気の毒そうな視線を送ったリリスだが、使い魔ではそこまでの表情は再現出来ない。
その水晶に近付いてみると、半透明の内部に男性が眠っているのが見えた。
「リリス。君はこれを何だと思うかね?」
「恐らく亜神の本体の一部・・・・・」
リリスは経験的にそう答えた。タミアやユリアの事があったからだ。だがドルネアは驚きの表情を見せた。
「驚いたね。直感的に分かるのかね?」
そう答えてドルネアは水晶を見つめた。
「儂が長年研究して辿り着いた結論がそれだよ。恐らく土の属性を司る亜神の本体の一部だ。土の属性を司る亜神の存在は人族の古文書や伝説伝承にも出てこないのだが、ドワーフ達の伝承には出てくるのだよ。ほんの少しだけどね。」
水晶を見ていると何故か手招きされているように感じて、無意識にピクシーが水晶に近付いた。
それと同時に、まるで操られるように、ベッドで横になっているリリスの手が前に突き出される。
不思議な感覚だ。
ピクシーを通して水晶に触れる、否、触れたような気がしたのかも知れない。だが突然ピクシーを通してリリスの手から魔力が吸い出されてしまった。
えっと驚くリリスの視線の先で、水晶が大きく光り、その内部から浅黒い小太りの男性が出てきた。
ピクシーを見てリリスと目が合うと、その男性はニヤリと笑って近付いてきた。
リリスにとってもルームメイトの復帰は待ち望んでいた事だった。クラス全員の歓迎を受け、照れながらも授業を受けるサラにリリスも心が温まる思いだ。
体調を取り戻したサラはいつも通りの明るさで、クラスの中に溶け込んでいった。
その日の夜。
学生寮の自室に戻ったリリスは、退院したばかりのサラの様子を気遣いながら声を掛けた。
「サラ。封印が解けたって聞いたけど・・・」
サラは屈託のない笑顔を返してきた。
「そうなのよ。元々両親が私の背負っているものを心配して枷ていた封印なんだけどね。自然に溶けちゃったみたい。」
「少し身体が軽くなったように感じるわ。でも・・・・・」
サラは少し言い淀んだ。
リリスもふとベッドメイクの手を止めて、サラの顔を見つめた。
「不思議なスキルが現われて来たのよね。両親も首を傾げていたわ。」
「それってどんなスキルなの?」
「召喚術のスキルには違いないんだけど・・・・・亜神召喚だって。まだレベルは1だけどね。」
亜神召喚!
そんなものを召喚出来るの?
驚くリリスの表情を見てサラはふっとため息をついた。
「亜神召喚なんて聞いたら驚くわよねえ。でも実際に発動させても魔方陣と地図が現れるだけで、何も起こらないのよ。」
「ええっ! 試してみたの?」
「うん。両親がやってみろって言うから・・・」
随分無謀な両親だわね。本当に召喚されたらどうするのよ。
リリスの驚きにサラは少し情けなさそうな表情を見せた。
「私の両親も聞いた事が無いスキルだったようね。レベルが低いから試してみたんじゃないの?」
そう言いながらサラは座っていたベッドから立ち上がった。
「リリスにも見せてあげるわよ。」
サラがふっと魔力を額に集中させて右手を前方に突き出した。その途端にサラの手の前に直径2mほどの魔方陣が浮かび上がった。その中央は空間になっていて程なくその空間に地図らしきものが浮かび上がってきた。その地図は地形から判断して自分達の住んでいるこの大陸のように思える。
よく見るとその地図上に光の点が点滅している。赤い光点と青い光点、そして茶色の光点だ。何かの位置を指し示しているのだろうか?
「この地図は私達の住んでいる大陸だと思うわ。」
サラが魔方陣を指差しながら説明を始めた。
「両親の言うには、あの赤い光点はシトのダンジョンの近くで、青い光点はドルキアのリースじゃないかって。」
そこまで聞いてリリスは理解した。
赤い光点はタミアで、青い光点はユリアだ。
亜神の本体はまだ数千年眠っている筈なので召喚できるはずもない。動き回っているとすればタミアやユリアのような、亜神本体のかけらだ。サラの亜神召喚スキルのレベルが1だから、他の亜神のかけらは認識できないのかも知れない。本体などは勿論認識出来ないだろう。
だがそうするとあの茶色の光点は何かしら?
「リリス。この茶色の光点が気に成るのよね。この場所っておそらくこの学院の敷地内の遺跡のあたりよ。以前にフィールドワークを行なった場所。でもあそこの遺跡には何もなかったわよね。エリス先生も遺跡の地下の墓所らしき空間からは、何も発掘されていないって言っていたわよねえ。」
う~ん。
何もなかったわけではなかったわ。
リリスは墓所の壁の転移装置でレミア族の賢者のいる空間に飛ばされてしまった事を思い出した。
そもそもあの場所って何処だったのだろうか?
遺跡の地下深くに存在していたのかも知れない。
それに地味に茶色って何よ?
闇の属性なら黒かしら?
茶色って・・・・・まさか土の属性?
土を司る亜神っているの?
小さい頃から読んできた伝説や神話を思い出しても、土を司る亜神など聞いた事も無い。
地味な属性だから神話にもならなかったのかも知れないわね。
あれこれと思いめぐらすリリスの様子を見てサラが声を掛けた。
「リリス。どうしたの?」
「ああっ。ごめんね。光の点が何かって色々と考えていたのよ。つい妄想が膨らんじゃったわ。光の点がお宝じゃないかって・・・」
リリスの返答にサラはアハハと笑いだした。
「リリスらしいわねえ。」
そう言いながらサラは魔方陣を消した。
「結局、私が成長して解き明かされてくるスキルなのかも知れないわ。現時点では何も分からない。だって、どうやってこのスキルのレベルを上げるのよ?それだって分からないんだものね。」
確かにスキルのレベルを上げる方法が不明だ。召喚術自体のレベルが上がれば多少の変化は見られるのかも知れないが・・・・・。
その後少しの間雑談を交わして、二人は眠りに就いた。
だがその日の深夜、誰かに手招きをされる夢を見てリリスは目が覚めた。
隣のベッドにはサラが眠っている。
何かに起こされてしまったようだ。リリスは気に成って解析スキルを発動させた。
『起きてしまいましたか。探知の波動を跳ね返せませんでしたね。』
あらっ?
また誰かに探知されているの?
『はい。それも解析不能な波動です。防御を試みましたが全く効きませんでした。未知の力と言っても良いかも知れない・・・』
それでどこから飛んできているかは分かるの?
『この魔法学院の敷地の大深度ですね。おそらく遺跡の地下1000m以上の深さです。』
それってあの茶色の光点じゃないの?
もしかしたら亜神に関わるものかも知れないわね。
『亜神・・・・・。現状では分析不能ですね。』
そうよねえ。
今にも調べたいけど、こんな深夜に出掛けるわけにもいかないわ。
『それなら使い魔を使えば良いですよ。五感と魔力の波動を共有させれば自分の分身になりますからね。』
そうか。
それなら良いわね。
リリスは使い魔のピクシーを呼び出して、解析スキルの指示に従って五感を共有させ、自分の魔力の波動をも共有させた。この状態は憑依に近い。
使い魔の見ているものがそのまま認識できる。音も匂いも同様だ。
使い魔に指示を出し、窓から出て深夜の夜空を飛び遺跡に向かう。星の光で薄暗いが空を飛ぶ感覚が伝わってきて気持ちが良い。ピクシーの感覚を研ぎ澄ませて飛べば、目標値に迷うことなく到達出来る。
学院の敷地内なので、空を飛ぶ魔物に襲われる事も無い。約10分ほど飛んで、ピクシーは遺跡に到達した。
同期させたリリスの魔力をピクシーの身体から放ちながら遺跡に潜入する。こうする事で遺跡内の魔道具が反応して照明を起動させるからだ。
薄暗い祠に入り、中央部の階段から下に降りると墓所だと教わった空間に入る。その奥の壁の突起物を見つけて、ピクシーからリリスの魔力を放つと転移装置が作動して、ピクシーは賢者の居る空間に転移された。
此処まではリリスの想定通りだ。
だがピクシーに反応して出てきたのは、ホムンクルスではなく、賢者ドルネアのホログラムだった。
「おやっ? ピクシーがどうしてここに? 君は誰の使い魔かね?」
「突然お邪魔して申し訳ありません。以前にここに来た魔法学院のリリスです。」
ピクシーの声帯を通してリリスは話し掛けた。ドルネアはじっとピクシーを精査してうんうんとうなづいた。
「うむ。魔力の波動が登録されたものと一致したので、お嬢ちゃんに間違いないようだ。深夜だから使い魔を寄越したのだね。」
うんうんとピクシーがうなづいた。
「それでどう言う要件なのかね?」
ドルネアの問い掛けに、リリスはサラとのやり取りを伝えた。それを聞きながらドルネアの表情が徐々に変わっていく。ホログラムなのにどうしてこれほどに表情が豊かなのだろう。これも賢者の持っていた技術力なのかと思いつつ、リリスは説明を終えた。
「驚いたね。これは生前、レミア族の誰にも教えなかった事なのだが、この施設の更に地下にそれらしきものが眠っているのだよ。だが何をしても反応しないので手つかずのままだ。」
「君に見せてあげよう。付いて来なさい。」
そう言うとドルネアはピクシーを転移装置に案内した。魔方陣のようなデザインの転移装置に立ち、ドルネアと共に転移した先は、広く天井も高いが薄暗い空間だった。その中央に大きな水晶が立っていた。その高さは3mほどで茶色く光っている。
茶色く光る水晶って・・・・・・地味よねえ。
思わず気の毒そうな視線を送ったリリスだが、使い魔ではそこまでの表情は再現出来ない。
その水晶に近付いてみると、半透明の内部に男性が眠っているのが見えた。
「リリス。君はこれを何だと思うかね?」
「恐らく亜神の本体の一部・・・・・」
リリスは経験的にそう答えた。タミアやユリアの事があったからだ。だがドルネアは驚きの表情を見せた。
「驚いたね。直感的に分かるのかね?」
そう答えてドルネアは水晶を見つめた。
「儂が長年研究して辿り着いた結論がそれだよ。恐らく土の属性を司る亜神の本体の一部だ。土の属性を司る亜神の存在は人族の古文書や伝説伝承にも出てこないのだが、ドワーフ達の伝承には出てくるのだよ。ほんの少しだけどね。」
水晶を見ていると何故か手招きされているように感じて、無意識にピクシーが水晶に近付いた。
それと同時に、まるで操られるように、ベッドで横になっているリリスの手が前に突き出される。
不思議な感覚だ。
ピクシーを通して水晶に触れる、否、触れたような気がしたのかも知れない。だが突然ピクシーを通してリリスの手から魔力が吸い出されてしまった。
えっと驚くリリスの視線の先で、水晶が大きく光り、その内部から浅黒い小太りの男性が出てきた。
ピクシーを見てリリスと目が合うと、その男性はニヤリと笑って近付いてきた。
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