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リリスの困惑
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リリスの自室。
意味ありげで穏やかな表情のマリアの追及がリリスに迫る。
「ユリアって何者?」
「・・・・・水の亜神の本体の一部です。」
「タミアって誰?」
「・・・・・火の亜神の本体の一部です。」
「チャーリーって誰?」
「・・・・・土の亜神の本体の一部です。」
マリアはそれを聞いて唖然としてしまった。
「どうしてそんなものと関りを持ったの?」
「それは・・・偶然が重なったとしか言いようが無いのよ、お母様。それにあの連中は人族の事情なんて気にもしていないので、興味がなくなれば何処かへ行ってしまいますよ。」
う~んと唸ってマリアは考え込んでしまった。その状況を見て、フィリップ王子の使い魔の小人は空気を読み、静かに部屋を出て行こうとした。
だがその時、ドアをノックして別の使い魔が入ってきた。
「リリス、お邪魔するわね。兄がこちらに来ていないかしら?」
マリアナ王女の使い魔だ。あまりのタイミングの悪さに、リリスは頭の中が真っ白になってしまった。
「あら、今度は誰の使い魔かしら?」
訝し気に尋ねるマリアに使い魔は元気に返答した。
「この寮の最上階に住んでいる最上級生のマリアナと言います。あなたは?」
「私はマリア。リリスの母親です。」
そう聞いて使い魔は嬉しそうに、
「まあ、丁度良かったわ。ご領地はミラ王国南部のクレメンス領でしたよね。私の父上の意向で、そちらにリリスが王位継承の宝玉を見つけて下さった褒賞を送る予定です。荷馬車1台分の金塊になると思いますが、物騒なのでミラ王国の軍に運んでいただくように交渉中です。最終的には私の父上からミラ王国の国王様にお話を通せば済む事なので、遠からず決定される筈ですから、そのつもりでしばらくお待ちくださいね。」
ああ。
この人は何を淀みなく話しているんだろう。
マリアナ様って自分ではしっかりしていると思っているのだろうけど・・・・・やっぱり天然だわ。
マリアは茫然自失の状態だ。
空気を読んで退出しようとしていた小人は、あちゃーと言いながら部屋の片隅で頭を抱えている。
「あら、そんなところに居たのね、お兄様。」
マリアナ王女の使い魔が小人の傍に近付いた。
「父上が怒っていましたよ。王族なんだからドルキアの祝祭にたまには参加して、王城から観衆に応える儀礼に出なさいって。」
「そんな事をここで言うんじゃないよ。空気を読めってば。」
小人の言葉にうん?と呟き、王女の使い魔は首を傾げた。
「リリス。この使い魔達の召喚主を紹介していただけるかしら?」
マリアの声に抑揚が無い。もはや何も深く考えたくないと言う波動すら伝わってくる。
「マリアナ様はドルキアの王女様で、フィリップ殿下はドルキアの王子様です。」
リリスは極力簡単に伝えた。マリアはふっとため息をつき頭を抱えている。頭の中を整理できない様子だ。
「お母様。大丈夫?」
リリスの呼びかけにハッとして、マリアはリリスの顔を見つめた。
「リリス。あなたって中身の濃い学生生活を送っているわねえ。」
そう言いながらマリアはソファの上に2体の使い魔を招き入れた。
「王族の方を立たせておくことは出来ないわよね。」
「あら、良いんですよ、リリスのお母様。所詮使い魔ですからね。」
そう答えたマリアナ王女の使い魔を見つめて、マリアは苦笑いをして尋ねた。
「どうしてこの田舎貴族の娘の部屋に隣国の王族が出入りされて居るのですか?」
その言葉を聞き即座に答えようとしたマリアナ王女の使い魔を制して、小人が話を始めた。マリアナ王女に話させると拙いと思ったのだろう。
マリアが心配するのでリリスが王女と共に危ない目に遭ったと言う事は伏せておき、王女と仲良くなったリリスをドルキアに招待した際に、行方が分からなくなっていた王位継承の宝玉をリースの地下神殿でリリスが探し出したと説明した。
上手く取り纏めてくれたので、マリアもうんうんとうなづいて納得しているように見えた。だがマリアはふと何かに気が付いたような仕草を見せた。
リリスに向かって、
「そう言えばサイクロプスってどうしたの?」
嫌だわ覚えていたのね、お母様。
リリスは困惑して必死に言葉を探した。だがマリアの瞳が徐々に生気を取り戻してきた事にリリスは気が付いていなかった。
「リリス。一度私とダンジョンに潜ってみない? あなたの戦い方を見たいわ。」
いやいや。そんな動機で私をダンジョンに誘わないでよ。
「お母様。ダンジョンは危険ですよ。」
「あらっ。何を言っているのよ。私はケフラのダンジョンの40階層まで踏破した事があるのよ。」
自慢げな表情のマリアを見て、リリスはうんざりしてしまった。
拙いわねえ。
その気にさせてはならない人をその気にさせてしまったわ。
「でもねえ。そうは言っても私ってケフラのダンジョンには出入り禁止になっているのよね。」
それってどう言う意味?
「お母様。何をやったの?」
リリスの素朴な問い掛けにマリアは頭を掻いて、
「探索途中で面倒になっちゃったのよ。それで35階層から40階層まで、爆炎でフロアごと吹き飛ばしちゃったのよ。そうしたら潜入していた他の冒険者達に怪我を負わせちゃってね。」
あれまあ。何をしているんだか・・・。
「でもそれで出入り禁止と言っても私が生まれる以前の話でしょ? 誰に出入り禁止って言われたの?」
「それがねえ。40階層で不気味なリッチが現われて、お前は出入り禁止だって言われたのよ。それでそのまま無理矢理地上に転送されちゃってね。」
それってゲールさんだわ。
私達って母娘でゲールさんに迷惑掛けちゃっているのね。
リリスの思いを他所に、このタイミングで小人が話に加わってきた。
「それならリースのダンジョンにご招待しますよ。」
殿下!
余計な事を言わないでよ!
そう思って止めようとしたがすでにマリアの表情が一変してしまった。
「よろしいのですか? リースと言えばドルキアの領内ですよね。一般の冒険者ならともかく、他国の貴族が来るとなると問題になりませんか?」
「ああ。構いませんよ。僕から入国許可を出しておきますから。それでリースのダンジョンですが・・・・・」
そう言いながら小人はリースのダンジョンの様子を事細かく説明し始めた。
その話にマリアは生き生きとした表情で聞き入っていた。
拙いわねえ。
お母様の目が輝いちゃっているじゃないの。
これでは止めようも無いわ。
リリスは諦めて、リースのダンジョンに潜る覚悟を決めていた。
意味ありげで穏やかな表情のマリアの追及がリリスに迫る。
「ユリアって何者?」
「・・・・・水の亜神の本体の一部です。」
「タミアって誰?」
「・・・・・火の亜神の本体の一部です。」
「チャーリーって誰?」
「・・・・・土の亜神の本体の一部です。」
マリアはそれを聞いて唖然としてしまった。
「どうしてそんなものと関りを持ったの?」
「それは・・・偶然が重なったとしか言いようが無いのよ、お母様。それにあの連中は人族の事情なんて気にもしていないので、興味がなくなれば何処かへ行ってしまいますよ。」
う~んと唸ってマリアは考え込んでしまった。その状況を見て、フィリップ王子の使い魔の小人は空気を読み、静かに部屋を出て行こうとした。
だがその時、ドアをノックして別の使い魔が入ってきた。
「リリス、お邪魔するわね。兄がこちらに来ていないかしら?」
マリアナ王女の使い魔だ。あまりのタイミングの悪さに、リリスは頭の中が真っ白になってしまった。
「あら、今度は誰の使い魔かしら?」
訝し気に尋ねるマリアに使い魔は元気に返答した。
「この寮の最上階に住んでいる最上級生のマリアナと言います。あなたは?」
「私はマリア。リリスの母親です。」
そう聞いて使い魔は嬉しそうに、
「まあ、丁度良かったわ。ご領地はミラ王国南部のクレメンス領でしたよね。私の父上の意向で、そちらにリリスが王位継承の宝玉を見つけて下さった褒賞を送る予定です。荷馬車1台分の金塊になると思いますが、物騒なのでミラ王国の軍に運んでいただくように交渉中です。最終的には私の父上からミラ王国の国王様にお話を通せば済む事なので、遠からず決定される筈ですから、そのつもりでしばらくお待ちくださいね。」
ああ。
この人は何を淀みなく話しているんだろう。
マリアナ様って自分ではしっかりしていると思っているのだろうけど・・・・・やっぱり天然だわ。
マリアは茫然自失の状態だ。
空気を読んで退出しようとしていた小人は、あちゃーと言いながら部屋の片隅で頭を抱えている。
「あら、そんなところに居たのね、お兄様。」
マリアナ王女の使い魔が小人の傍に近付いた。
「父上が怒っていましたよ。王族なんだからドルキアの祝祭にたまには参加して、王城から観衆に応える儀礼に出なさいって。」
「そんな事をここで言うんじゃないよ。空気を読めってば。」
小人の言葉にうん?と呟き、王女の使い魔は首を傾げた。
「リリス。この使い魔達の召喚主を紹介していただけるかしら?」
マリアの声に抑揚が無い。もはや何も深く考えたくないと言う波動すら伝わってくる。
「マリアナ様はドルキアの王女様で、フィリップ殿下はドルキアの王子様です。」
リリスは極力簡単に伝えた。マリアはふっとため息をつき頭を抱えている。頭の中を整理できない様子だ。
「お母様。大丈夫?」
リリスの呼びかけにハッとして、マリアはリリスの顔を見つめた。
「リリス。あなたって中身の濃い学生生活を送っているわねえ。」
そう言いながらマリアはソファの上に2体の使い魔を招き入れた。
「王族の方を立たせておくことは出来ないわよね。」
「あら、良いんですよ、リリスのお母様。所詮使い魔ですからね。」
そう答えたマリアナ王女の使い魔を見つめて、マリアは苦笑いをして尋ねた。
「どうしてこの田舎貴族の娘の部屋に隣国の王族が出入りされて居るのですか?」
その言葉を聞き即座に答えようとしたマリアナ王女の使い魔を制して、小人が話を始めた。マリアナ王女に話させると拙いと思ったのだろう。
マリアが心配するのでリリスが王女と共に危ない目に遭ったと言う事は伏せておき、王女と仲良くなったリリスをドルキアに招待した際に、行方が分からなくなっていた王位継承の宝玉をリースの地下神殿でリリスが探し出したと説明した。
上手く取り纏めてくれたので、マリアもうんうんとうなづいて納得しているように見えた。だがマリアはふと何かに気が付いたような仕草を見せた。
リリスに向かって、
「そう言えばサイクロプスってどうしたの?」
嫌だわ覚えていたのね、お母様。
リリスは困惑して必死に言葉を探した。だがマリアの瞳が徐々に生気を取り戻してきた事にリリスは気が付いていなかった。
「リリス。一度私とダンジョンに潜ってみない? あなたの戦い方を見たいわ。」
いやいや。そんな動機で私をダンジョンに誘わないでよ。
「お母様。ダンジョンは危険ですよ。」
「あらっ。何を言っているのよ。私はケフラのダンジョンの40階層まで踏破した事があるのよ。」
自慢げな表情のマリアを見て、リリスはうんざりしてしまった。
拙いわねえ。
その気にさせてはならない人をその気にさせてしまったわ。
「でもねえ。そうは言っても私ってケフラのダンジョンには出入り禁止になっているのよね。」
それってどう言う意味?
「お母様。何をやったの?」
リリスの素朴な問い掛けにマリアは頭を掻いて、
「探索途中で面倒になっちゃったのよ。それで35階層から40階層まで、爆炎でフロアごと吹き飛ばしちゃったのよ。そうしたら潜入していた他の冒険者達に怪我を負わせちゃってね。」
あれまあ。何をしているんだか・・・。
「でもそれで出入り禁止と言っても私が生まれる以前の話でしょ? 誰に出入り禁止って言われたの?」
「それがねえ。40階層で不気味なリッチが現われて、お前は出入り禁止だって言われたのよ。それでそのまま無理矢理地上に転送されちゃってね。」
それってゲールさんだわ。
私達って母娘でゲールさんに迷惑掛けちゃっているのね。
リリスの思いを他所に、このタイミングで小人が話に加わってきた。
「それならリースのダンジョンにご招待しますよ。」
殿下!
余計な事を言わないでよ!
そう思って止めようとしたがすでにマリアの表情が一変してしまった。
「よろしいのですか? リースと言えばドルキアの領内ですよね。一般の冒険者ならともかく、他国の貴族が来るとなると問題になりませんか?」
「ああ。構いませんよ。僕から入国許可を出しておきますから。それでリースのダンジョンですが・・・・・」
そう言いながら小人はリースのダンジョンの様子を事細かく説明し始めた。
その話にマリアは生き生きとした表情で聞き入っていた。
拙いわねえ。
お母様の目が輝いちゃっているじゃないの。
これでは止めようも無いわ。
リリスは諦めて、リースのダンジョンに潜る覚悟を決めていた。
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