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第一章 出会いと別れ
12 彼らの特性について。 ※
しおりを挟むまず挙げられたのが、農業、別の国から輸入されてきた納品作業、狩り、掃除などが定番らしい。殆どが城外での仕事をメインとしているみたい。
女性なら、裁縫とか料理も。そして気になるのが、住民と兵士たちのケアも行えるようだけど……。
「ケア?」
「奉仕作業のこと」
「奉仕って」
「これが一番、うまくいけば重宝されるんだよね。そういうの興味ある?」
まさか。
最初はピンとこなかったけれど、なんとなく分かってきた。
「性奴隷のように、同じことをしなければならないのですか?」
「聞こえは悪いけど……そんな感じ」
お金さえ貰えれば、裕福に生活させてもらえるならば、そんな道へ行っても良かったと思う時期も無くはなかった。
けれど今は、こんな状況でお金を貰えるわけではないだろうし。それに何故か、ベルの姿が頭を過ぎった。
「そ、それは、嫌です……」
「そうか。残念……。でも、ねぇ。落ち着いて聞いてね? 君はこれでしか働けないんだよ?」
「っえ……?」
「しかも、特別待遇として。僕にだけ奉仕するのさ」
今、私の視界が二つに分かれて、一瞬、兵士が分裂したように見えた。
兵士が人差し指を弾くように上げる。すると私の体が勝手に立ち上がった。
「へっ!?」
指を右へ向けられると、後に私の体も右へ向いた。その次は指を左へ。すると、私の体は元の位置へ向き直した。
――操られてる?
「座って」
指を下へ。彼の指示通り、私は姿勢正しく背筋を伸ばして座り込んだ。
「なん、ですか。これは?」
「知らない? 大山猫の呪いの眼は絶対なんだよ」
「リンクス?」
「おかしいなぁ。この目を見て分からないかい?」
わざわざ指を目尻に引っ掛けて垂れ下げる。
彼の目は真っ赤で、血の海のような色をしていた。最初に見たときは、この目を見て怖かったのを覚えている。
けれど、その目が何か……?
「この力さえあれば、全てを見透かして、人を操ることだって容易い話なのさ。203番だって、同じなんだよ?」
「に、203ま……で!?」
「何もおかしく思わなかったのかぁ……。彼の全てを受け入れようとしてる自分自身に、気づくことさえ愚かだったとはね」
確かにベルも同じ赤い目を持っている。
つまり、私が今までベルの言う通りにしてきたのは、自分の意思ではなく彼が操ってたと言いたいのか。
でも、それらしき素振りは一度足りとも無かったけど……?
本当に、あれは私の意思でも何でもなかったの? それよりも、彼にそんな能力を持っていたなんて聞いたことすらない。私は騙されていた?
いや……私を騙すなんてそれこそ、容易い話だったのかもしれない。それに自分は下級だもの。私とした事が……いつからだろう? 今まで自分の立場を棚に上げて、浮かれていたのは。
「はは。混乱しちゃってる?」
自分の目尻を引き下げていた手を下ろし、頬杖にかわる。
「いえ……。貴方はどこまで、私の事を知っているんでしょうか」
「殆ど知ってるよ、203との関係だってね。そりゃ気になっちゃうさ。203は僕の兄なんだもの」
兄……??
その言葉が心を突き刺したように感じた。突き刺したその傷口からモヤモヤが溢れていく。どこまでが本気? 嘘?
この人が嘘をついている可能性だって、あるわけで。
「弟なら、どうしてここから、兄を助けてあげようと思わないのでしょう……?」
「捕まったのは僕のせいじゃない。ただそれだけ。罪を犯したのは彼自身でしょ? ――それに、嫌なんだよねえ。折角、僕は盗賊からここまで成り上がったのだから。兄に僕の人生を邪魔されたくないだけの話」
「……そんな。貴方も同じ盗賊だったのに、どうやって? ――あっ!」
鎖を引っ張られる。テーブルの上から彼の口元近くまで距離が縮まった。
「能力が天と地の差だったってのが、聞いてて分からないのかい?」
ああ、こんな圧をかけてくるのは、確かに兄と似ている気がする……。
けれど、弟のほうがもっと質が悪い気がしている。
「ま、強いて言うならリンクスの血が薄いのは兄。色濃く持っているのが僕なのさ。だから君も露骨に僕の言うことが聞けちゃうわけ」
目を逸らそうとしたら、またしても指で私の視界までもを操った。
「君が、人を狂わせる能力を持ってるのは知ってるよ。兄にとっちゃぁ、君は薄い血を補強させる為の材料に過ぎないのさ」
言い終えた直後、私はテーブルに座り込み、股を開いた状態で彼に見せつけるように見開いた。私の意思ではないのに、勝手に動き出す……。
「なっ……!?」
「あーあ、もうこんなにいっぱい種付けされちゃったんだね。これじゃあ僕も試し難いなぁ……」
せめて股だけでも閉じたいのに、硬直しているかのように動かない。
すると、彼は私の下半身に目を向けながら、
「しょうがない。手伝ってあげるから、頑張って流し出そっか」
「えっ、あっ……!? やっ……!!」
私の突起物にパクッと唇で覆い、ちゅるる……と音を立てながら舐めとられた。
「な、に? これっ……あっあっ……!!」
「兄ばっかりズルいじゃない。僕も君の魔力で満たしてよ」
甘噛みをしたり、激しく舌先で弄っては、舌の腹でねっとりと弄ばれる。
私の指は勝手にヒダを広げて、彼が舐めやすいように押さえた。
「ここからでも、すごい甘い蜜が溢れてくるんだ」
「や……あっ……ベル、ベルさん……! 助けて……んっううっ……!」
「すごいヒクヒクしてる。お兄さんより気持ちいいかい?」
「ち、が……」
「ほら、ちゃんと自分でも指でくちゅくちゅして」
その通りに、私の人差し指は膣の中へと滑るように入っていき、精子を追い出すように掻いては外へと流すように弄った。
「嫌っ……ベルさんの……んっ、あっうぅんっ……」
「今はベルじゃなくて、ルーツ」
「ル……?」
もしかして、彼の名前?
「ルーツリア・アイビーは僕の名前。ほら、おいで?」
ズボンのチャックが外されると、先が赤くパンパンに腫れ上がった肉棒を前に、私はルーツにのしかかるよう為にテーブルから降りて、ゆっくりとそれを自分の中へと差し込んでいった。
「あっ……あっ、あっ、やっ……! ベルさ、嫌……! 私は、私、はっ……」
「今は、ルーツ様でしょ?」
「……ルーツ、様……」
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