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第一章 出会いと別れ
13 浮気セックスなんかじゃない。 ※
しおりを挟む「ふ。駄目じゃないか。下級は下級らしく人に従わなきゃ」
「る、ルーツ様、でも、でも……私……あっ!!」
ずぷり……と奥に当たったその時、ガクンと腰が浮かび上がった。その反動でまたしても、奥へと突き当たる。
「はぁ……あっ……! たす、けて……やだぁ……!」
「いつの間にそんなワガママ娘になっちゃったの? ほら、ちゃんと腰動かして」
ルーツが指を上下に軽く動かすと、私はその通りに腰を動かした。
視界がぼやけて、涙がこみ上げてくる。ベルさん、ごめんなさい、ごめんなさい。そんな気持ちとは裏腹に、私は気持ちよさで溺れそうになっている。
「ぐす、ぐすっ……ひくっ……ごめんなさい……うっ」
ベルとルーツは違う。こんなの別人だ。彼からは優しさも感じられないし、ずっと私を自分の魔力で操ってる。ベルは、違う。こんな事、しない、はず……。
ベルは本気で私を求めてくれたから、愛してくれるから私はベルに体を許したんだ。今はそう信じることだけしか、精神を保てそうにない。
「もう……兄さんのことばっかり考えてそう。頂けないなぁ。今は僕の事だけを考えて?」
「あっ……!」
ルーツ様は、青髪だしヒョロっとしてるけれど、どこか頭がキレそうな感じで、ベルと少し似――
「あっ、あっあっ! んっ……ルーツ様……」
膣がキュンキュン反応する度に、鼓動も早くなっていって。
ベルとは――あれ? 今、何を考えてた……?
ルーツの右手が私の胸に。左手は私の腰を擦るように押さえている。
彼の余裕な表情は誰かを思い出させるよう。
「ルーツ様……っごめんなさっ……ワガママになって、ごめんなさいっ! ひっ! んっ」
「反省してるならいいよ。そしたら、これからは僕の前では従順でいるって約束してくれるよね?」
「はっ…、ひっ! 約束、あっ、しまっ――あっ、待っ……! イッく、イッちゃうう……!」
「なーんてね、僕の魔力は一時的なんだよなぁ。ああ、もうイッちゃうの? しょうがないなぁ……僕も少しは働くかぁ」
挿入したまま、私を抱きかかえてテーブルへと押し倒す。すると勢いよく、肉棒を入り口から奥へと何度も打ち付けてきた。
ぱちゅ、ぱちゅん……と部屋に響き渡る。そしてキスを落とし、舌を絡めることで更に絶頂の波が押し寄せてきた。
「はうっ! あっイクっイクイクイクっ……!! んっんううっ! ふあっ……!!」
「ぷはっ……あーーこりゃ兄さんも癖になっちゃうよなぁ。麻薬に包まれながら、締めつけられるなんて。んっ……ねえ、浮気セックス気持ちいい?」
腰が弾けば、ルーツのが奥へキュンキュン当たる。すると、グッと更に奥へこじ開けるように差し込んできた。
「ひゃっあっ……!」
「……うっ……出すよ? いっぱい受け止めて?」
「あっあっ……! ルーツ様のでいっぱいに……んっううっ」
ドク、ドク……膣内で何かが飛び散って垂れ流された感覚。そして濃厚なキスが暫く続いた。
***
ぐったり……。
ふらつきながらも、なんとか自分の居場所へ帰してもらった。
また、内緒でエッチしようね。と、満足気だったルーツの表情が記憶に貼りついている。
帰る前にも念の為シャワーを借りた。まだその時は頭がぼーっとしてて、ずっと『ルーツ様……ルーツ様………』脳内再生を繰り返しつつ汗を流しながら、ハッとなって自分が今どういう状況にいるのか正気に戻れた。急いで膣をできる範囲で洗浄した。
それから部屋に戻り、ベッドに横たわって背を向けながら、落ち着きを取り戻すように目を瞑っている。
ベルはまだ帰ってきていない。
今は、昼? もう、夕方?
扉前に、確か朝食と昼食が床に置かれたままだった。
ぐす……鼻呼吸ができないくらい溜まってる。
私、もしもベルと結婚できたら弟もついて来ちゃうのかな……。
「おーーい。寝てんの?」
「わっ!」
後ろを振り向くと、そこにはベルが肘をついて両頬に手を添えていた。
きょとんとした表情で、私の事をじっと見ている。
「ベル、さ、ん。いつの間に……。兵士は……?」
「とっくに出てったけど?」
「そんな。全く、聞こえなかったです……」
耳でも治療してもらうか? と、ヘラヘラした問いに何も返すことができなかった。
ただ、ただ、彼が異常なく元気そうにしている姿を見て安堵していた。
けれど、胸の辺りがムズムズしていて、手で覆うにも効果がなく……。
「あの……ベルさん。その、ぎゅってしてもらえませんか?」
起き上がり、腕を開く。
「……どうした?」
ベルは何の抵抗もなく、抱きしめてくれた。
罪悪感が残りつつも、私のモヤモヤが浄化されていくようだった。
嗚呼、私が今、求めていたのは紛れもなくこれだ。
ルーツの所為で不信感を残しつつも、今はただこの時間をかみ締めていたい。
「ベル、さん……少しお伺いしたい事が……」
「何を急に」
「兵士が、仰ってました。貴方は大山猫の血が流れているって」
「なっ……!」
ベルの力強い腕が、次第に弱くなっていった。
ああ、やはり。こればかりは察すことができた。
「やっぱり、そうだったんですね。……もしかして……リンクスの魔力を補強する為に、私は利用されているという事なのでしょうか?」
数秒の沈黙。
すると、ベルは溜息をついてから、
「仮に、そうだとしたら?」
と、あっさりとした口調で答えた。
「……っそしたら! その呪いを強化して、何に利用するのでしょう? 他の女性を操ったり、それこそリベラさんとか。リベラさんは綺麗だし、ベルさんの元に置いときたくなりますよね……」
はっ……私とした事が。自分がルーツにやられた事を、ベルもするんじゃないかって疑ってる。……恥ずかしい。なのにベルは余裕そう、私の首筋に鼻を当ててるし……。
「うーーーーん……」
胸が高鳴る。うーん、の次に、何を言われるのか怖くて。
「有り得ないな。キラは俺の運命の人、それ以外の何者でもない。つーか、最後の何だよ? 嫉妬?」
「あっ……」
「嫉妬するなんて良いご身分になったな」
可愛い可愛い、と頭を撫でられる。複雑な気分……。
「つーか、兵士って、誰? 誰が、俺はリンクスの血を持ってるって言ったの?」
こればっかりは答えてもらおうか、と、私の肩を押し距離を空けて、ベルは赤い目を見開かせた。魔力のせいか、ベルの髪がゆっくりと重力に逆らうように、毛先の内側だけがゆっくりと浮かび上がっていった。
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