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第ニ章 もう一人のヒーロー。
30 寝ても覚めても……。 ※
しおりを挟む時計の針を見るに、かれこれ一時間が過ぎた……。
あれから一切、起きる気配がない。
ルーツが何か物足りなさそうに手を伸ばしたまま横になっている。
「ルーツ……いつ行くの……かな? まだ起きなくていいのかな……」
私がその手の上に重なるように手を添えると、
「ひあっ!?」
隙をついたかのように手首を掴まれ引っ張り上げられた。
最初はルーツの上にのしかかる様だったけれど、素早く立ち位置が逆転される。ベッドに倒れ、両手首は一緒に手錠で繋がれたかのようにルーツの手に収まった。
見上げると、ルーツは目が覚めてないのか半分しか瞼が空いていない。
こんな状況でまだ意識が朦朧としてそうなのってどういう事……!?
「ルーツ、やめて! 朝からこんな事したくない……だって昨日もしたもの。分かんないけどそんな何度もしなくたって、足りてるでしょう……?」
そんな何度もしなくたって、多少なりとも我慢できると思った。
「私も、そんなもたないと……思うし」
そう拒みながらも、鼓動が加速していくようで下が疼き出した。自然と両脚を擦ってしまう。
今までルーツの魔力のせいだからと、仕方がないって甘えてしまっていた部分があったと思う。けれど、こんな状況だとこれ以上言い訳なんて出来ない気がしている。
唐突に、涙が溢れてきた。
「う……ぐすっ……。ルーツ、ごめん……魔法を、かけてください……。お願いします……そしたら、沢山してもいいから……」
声が震え、喉につっかかるような感覚に陥る。
情けない、厭らしい事にこれはルーツの魔力のせいであると未だ逃げ出したい気持ちになる。
結局、魔法はいつまで経ってもかけられず……。
「んっ……うっ、あっあぁっ……!! やぁっ……」
「んっ……んっ……」
「ずるい……もう……魔法、かけて……お願い……んっ……あっ……!!」
私の陰部に舌を差し込んで蜜を舐めとられる。私の魔力を搾り取っていくだけだった。
れろ……じゅる……るるるる……。
「お……音っ……!」
私の恥部を吸って、じゅるじゅると音が。唇に挟まれて、中で円をかくように舌で転がされてるのが分かる気がする。
「も……だめ……ルーツ……また、イッちゃう……」
「ん……もっと、白いの頂戴……」
「~~~~っ!! ずるい。なんで、こんな時も寝ぼけてるんですかぁ……!?」
声がまだ虚ろ虚ろとした感じ。かれこれ三十分くらい、じゅるじゅるしてるくせにぃ……!
「あぁっイクッ! イクイクイクッイッちゃうぅ…………!」
腰が浮いて、ルーツは再び私の膣内に舌を差し込んだ。ぐちゅ、ぐちゅと音が高鳴る。一度だけ、膣内から波が押し寄せるように蜜が溢れた気がした。
***
ちゅ、ちゅ……くちゅ……。
これが、最後なのかな……。まるで宥めるように深いキスを与えてくる。
私の唾液の蜜を味わってくれているのかな……。身も心も溶けそうになってくる。
舌を吸い上げたり、絡めてきたり、溜めた唾液を転がすように送ってきた。
「りゅ……ル……ツ」
「……ん……。ん? 今、自分から差し出してきたでしょ……」
「……!? っえ!?」
ルーツは私の両頬をがっちりと両手で押さえながら長いことキスをしていたら、唇から離れた途端に私は舌を差し出したままだったという。
「あー……だめだ。凄い惹き付けられちゃう……」
ルーツは眠りから覚めたように、可哀想に見下ろすような目でほくそ笑むのを抑えようとしている。
「やっぱ挿れる」
「だ、駄目です!! は、はやく使命を果たしにいかなきゃっあ! ああぁっ……!」
私の話、なんにも聞いてくれない……! お構いなしに膣内にアレが挿入っていく……。 ゆっくりと擦るように、入り口まで引いては押すを繰り返す。徐々に膣内が開いて、
「あ゛っ……!! 奥っ……奥ぅぅ……!!」
ぐり、ぐり……、とこじ開けられる。
すると私を抱き起こして、ぎゅぅぅと抱き締められる。私の背中を包むように手を回し、首筋に小さな吐息がかけられる。
「あーーきもちい……絞まり過ぎ……」
「むり……むりぃ……」
起き上がった途端に奥まで詰め寄られて、それから再び先端を入り口まで徐ろに戻しては一気に奥に突き上げられた。
「んあぁっ!!」
電流が、子宮を超えて腹から喉元まできてる気がする。
「あ゛ぁ……あっ……あっ……ああ」
口から唾液漏れ出して鼻からも液が垂れる。
思考回路も働いてるかどうか……。朝から体力までも全部持ってかれそうな勢い。それからも私は幾度となく達してしまった。
***
あれから暫くして、私はベッドに寝たきりだった。最初は立ち上がろうとしたけれど脚が震えてしまってうまくいかずロクに動かせないため、暫く休んでいた。
「兵長、そろそろ時間です。――――そちらは?」
仮面を被った兵士が扉のノックもせずに訪れる。
あれだけ私を虐めておいて、ルーツは何事も無かったかのように準備もすぐに終えたようだった。
「実験に使うんだ」
「実験」
なんの事だから分からなさそうな兵士がルーツの言葉を繰り返す。
「とにかく彼女を船まで運ぶ」
「痛っ……!」
まるで同じ人間を扱うようではない、ルーツは私の髪を吊るすように引っ張り上げられる。服をまともに着ていなかった私は兵士に身を露わにしてしまう。
兵士は露骨に、ゴクリと喉を鳴らす。
「わたくしが、彼女を運びましょうか?」
そう言い終えると、急に兵士は銃を取り出して自分の頭に向けた。
「っえ!? あっ……!? 兵長まさか、わたくしを操ってませんか……!? じょ、冗談ですよ彼女を運ぶだなんて」
「他の奴にも伝えて。彼女には触るなって」
「分かりました! 分かりましたから銃を下ろさせてください……!」
ルーツが指差すだけで兵士はそそくさと部屋から逃げ出し、追い出すことができた。
漸くして引っ張られた髪が解かれる。
「……痛かったぁ」
「君を雑に扱わないと蝿が飛んでくるでしょ」
「だから髪を引っ張ったのですか? もう……!」
ここで終わるかと思いきや、ごそごそと私の手首や首を弄りだしてきて……。
て、
手錠。
「え、ええ、え??」
両手を後ろに、なんともスムーズに手錠をかけられ、首にも厚い太めの首輪がはめられる。その首輪にはリードのように鎖が繋げられていた。
「あの……」
その上からフードのついた黒いマントを被せられる。
「ちゃんと深く被って」
ルーツはベッドに座った私の前に立ち、膝を床につけて見上げながらそう言った。
「で、でも前が見えなく」
「僕が繋いでるから見えなくたっていいよね?」
そう言いながら鎖を強引に引っ張られ、お互いの額が合わさる。
「ゔ……」
過剰に、彼の思うがままに配慮など知らない彼の行動はまだまだ続いた……。
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