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第ニ章 もう一人のヒーロー。
36 我慢できない。 ※自慰3P
しおりを挟むドン、ドン。
「ジン、いるのか」
「――上官様」
「不法侵入者が現れたみたいだぞ。船はもう動く、何としてでも探し出さねばなるまい」
扉をノックする音、そして野太い男の声。ジンはその人を上官様と呼んだ。そしてその上官はジンに、不法侵入者が現れたと扉越しから告げる。
ジンは私の唇からは離れて、顔を上官のほうに向けた。
「一体、どういう身なりの奴なんです?」
「黒服が二人としか……。後は例の赤髪の奴だ」
黒服。ジンが復唱したところで、私から離れていく――と思いきや。
くちゅ……。
「っん……!」
「駄目ですよ。声出しちゃ」
小声で注意されながらも、ジンの指が下着越しから私の筋を撫でる。いつの間にか、こんな恐怖の中でさえ溢れ出ていた私の蜜。シミを付着させるように指を何度か上下に掻く。
あなたのせいでしょ……!! と言い返してやりたかったところだけど……。
「分かりました。すぐ向かいます」
そう告げると上官の足音を感じ、満足いったのか音が遠のいていった。
「キラさん残念。俺、そろそろ行かなきゃ」
振り返ったジンの指には糸を引いた蜜が付着している。それを口に含んだ後、ポケットから黒いグローブを取り出し、装着する。
「っバカ……! さっさと行ってください!」
私は振り払うように言い切った。
「アンタの知り合いかもしれませんね」
「……知り合い?」
含みのある笑みを最後に、ジンは立ち上がって扉の方へと向かう。
知り合いって、リリアと……あと二人も? 二人?
一人なら、もしかしたらベルかも! と予想がつく。二人? って?
「しかしここから出すわけには行かないので、この扉は固めておきます」
ジンが出て扉を閉めた直後に、
「ち、ちょっと! 待って!! 私はこの状態のままなの……?」
全身の一部を石化されたままなのに?
と思ったら、私の一部の石化が溶けるように解かれていった。私は急いで扉の前に行くけれど、内側のドアノブが石化してしまい力づくで押しても引いても反応しなくなった。
まるで染み込んでいくように、じわじわと扉が壁と同化するように固まっていく。
「っもう!! 何なの……私ばっかり」
少しは一人で自由に動きたい。けれどそれは叶わなかった。諦めよう、仕方がないという慣れた言葉と共に、私は再びベッドに戻った。
「はぁぁぁぁ……」
自分の身も守れない。魔力を使われたら何にもできない。
ベッドの上で蹲り、頭を抱え脚を囲む。
暫く、私の中でモヤモヤとした気持ちが続いた。
「はぁ……私にも何かできることは無いのかな」
言い終えると、ガタン!! と大きな揺れが起こる。何か羽ばたくような音。プロペラなのかな? もしかして、飛空船が動き始めたのかも。
「上官さんも酷い……。船が動く前に探せって言っときながら、一瞬で動いたじゃない……」
ジンにあんな事されて、庇うつもりはないけれど上官も然り、今までの国の理不尽さを振り返って呆れてしまった。娯楽としてならお金持ちの人には良いのかもしれないけれど、差別が当たり前な国で、好きになれない。
早く役割を済ませて、ベルと会おう。会って、話して、この国から抜け出してもっと素敵な国に行って暮らすんだ。
ベルが良ければ、だけど。ルーツも……。
……? ルーツも?
ルーツはいい! 要らない!
なんで今、ルーツが出てきたんだろう。あんな人、大嫌い!! 嫌い、だもん……。
ルーツのやりたいように、ずっとこの国で意地汚い事をやっていけばいいんだから。――それでもジンとリリアは彼についていくのかな。
――なんだか、胸がチクチクする。ルーツの呪いがまだ残ってるのかな。流石にそれはないよね。
「一人になるといっぱい考えてしまうなぁ……」
ルーツも、私の事を利用しようとしてる。私も彼の願いを聞いて、利用してる。愛でも恋でもない、都合よく使ってるだけなんだ。
そして、ジンだって同じ。
「ん……っ」
……こんな時に限って。
エッチな事は何も考えてなかったはずなのに。少し動いただけで、くちゅ、と水音が。
さっきジンにイジられたせいで、少し落ち着かない自分がいた。その後にベルとルーツの事を考えちゃったから、余計に悪化してるんだ。
ここには誰もいない。扉も固く閉められている。
「…………」
で、でも、いいのかな。人として? というより、こんな時に?
飛空船は動いたばかり。だから暫くは誰も来ない。
――はず。
もんもんもんもんもん……。
どういう状況か自分でも処理が追いついていない。とにかく頭がもんもんで埋め尽くされてる。
考える分には、罪に問われないよね。私、大丈夫だよね。
蹲っているのが厳しくなってきたので、自然と横たわってしまう。
一妻多夫……もしも、私とベルが結婚して、更にルーツも来てくれたら。一体どんなことになるかな。
二人で、私の蜜を求めてくれるかな。牢獄の中――牢獄? 結婚したら牢獄は無いか……、とにかく! 牢獄の中、三人で。
独占するように、私の陰部を貪りつくベル。
キスが大好きなルーツは、私の舌を味わってくれる。
とろんとした目で、私の舌を楽しみながらルーツは目を閉じることなく見つめ返してくる。ベルは、多分、夢中になって目を閉じて私の蜜を搾り取るのかも。
「~~~~っ」
まだ何もしてないのに、妄想しただけなのに下が疼き出す。
ルーツはキスをしながら空いた手で私の胸に触れて、意地悪に蕾を引っ張るかもしれない。そしてベルは、蜜を舐め取って尚も足の付け根の部分、太腿などに吸い付くようにキスをして跡を付けてくるかもしれない。これは自分のものだと独占剥き出しに印付けするのかも。
「はぁっ……ベルさんっ、……んっ、ル、ツ様……」
ベルはひたすらに私を快感で溺れさせて、ルーツは逆に自分がしたいように、気持ちよくなるようにするだろう。
ベルにトロトロにしてもらった陰部を、ルーツは指で解してくれる。自分が挿れやすいように広げようと、女性のように細く品やかな指を上下に擦り、掻き乱す。
ルーツにしてもらってるように、私は自分の指を膣内に挿れてみた。
「っぁぁあ……!!」
奥へと進む指に、じわじわと快感が波のように押し寄せてくる。快感で涙が溢れる私を、「可愛い」とイジメるようにベルは涙を舌で掬い取る。ルーツと唇が離れて一息つく間もなく、ベルはむしゃぶるように唇を奪う。「兄さんと僕のキス、どっちが好き?」と、ルーツは不貞腐れたように選ばせると思う。
「……どっちも、好きだよぉ……んんっうっ……ぐすっ……」
おい、選べよ。選んで。と二人同時に責め立てられた。
妄想の中でさえ、優しくしてくれない二人……。
暫く、二人にイジメられながら妄想は続いた……。
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