【R18】蜜を求める牢獄

ロマネスコ葵

文字の大きさ
36 / 40
第ニ章 もう一人のヒーロー。

36 我慢できない。 ※自慰3P

しおりを挟む

ドン、ドン。

「ジン、いるのか」
「――上官様」
「不法侵入者が現れたみたいだぞ。船はもう動く、何としてでも探し出さねばなるまい」

 扉をノックする音、そして野太い男の声。ジンはその人を上官様と呼んだ。そしてその上官はジンに、不法侵入者が現れたと扉越しから告げる。
 ジンは私の唇からは離れて、顔を上官のほうに向けた。

「一体、どういう身なりの奴なんです?」
「黒服が二人としか……。後は例の赤髪の奴だ」

 黒服。ジンが復唱したところで、私から離れていく――と思いきや。
 くちゅ……。

「っん……!」
「駄目ですよ。声出しちゃ」

 小声で注意されながらも、ジンの指が下着越しから私の筋を撫でる。いつの間にか、こんな恐怖の中でさえ溢れ出ていた私の蜜。シミを付着させるように指を何度か上下に掻く。
 あなたのせいでしょ……!! と言い返してやりたかったところだけど……。

「分かりました。すぐ向かいます」

 そう告げると上官の足音を感じ、満足いったのか音が遠のいていった。

「キラさん残念。俺、そろそろ行かなきゃ」

 振り返ったジンの指には糸を引いた蜜が付着している。それを口に含んだ後、ポケットから黒いグローブを取り出し、装着する。

「っバカ……! さっさと行ってください!」

 私は振り払うように言い切った。

「アンタの知り合いかもしれませんね」
「……知り合い?」

 含みのある笑みを最後に、ジンは立ち上がって扉の方へと向かう。
 知り合いって、リリアと……あと二人も? 二人?
 一人なら、もしかしたらベルかも! と予想がつく。二人? って?
 
「しかしここから出すわけには行かないので、この扉は固めておきます」

 ジンが出て扉を閉めた直後に、

「ち、ちょっと! 待って!! 私はこの状態のままなの……?」

 全身の一部を石化されたままなのに?
 と思ったら、私の一部の石化が溶けるように解かれていった。私は急いで扉の前に行くけれど、内側のドアノブが石化してしまい力づくで押しても引いても反応しなくなった。
 まるで染み込んでいくように、じわじわと扉が壁と同化するように固まっていく。

「っもう!! 何なの……私ばっかり」

 少しは一人で自由に動きたい。けれどそれは叶わなかった。諦めよう、仕方がないという慣れた言葉と共に、私は再びベッドに戻った。

「はぁぁぁぁ……」

 自分の身も守れない。魔力を使われたら何にもできない。
 ベッドの上で蹲り、頭を抱え脚を囲む。
 
 暫く、私の中でモヤモヤとした気持ちが続いた。



「はぁ……私にも何かできることは無いのかな」

 言い終えると、ガタン!! と大きな揺れが起こる。何か羽ばたくような音。プロペラなのかな? もしかして、飛空船が動き始めたのかも。

「上官さんも酷い……。船が動く前に探せって言っときながら、一瞬で動いたじゃない……」

 ジンにあんな事されて、庇うつもりはないけれど上官も然り、今までの国の理不尽さを振り返って呆れてしまった。娯楽としてならお金持ちの人には良いのかもしれないけれど、差別が当たり前な国で、好きになれない。
 早く役割を済ませて、ベルと会おう。会って、話して、この国から抜け出してもっと素敵な国に行って暮らすんだ。
 ベルが良ければ、だけど。ルーツも……。

 ……? ルーツも?

 ルーツはいい! 要らない!
 なんで今、ルーツが出てきたんだろう。あんな人、大嫌い!! 嫌い、だもん……。
 ルーツのやりたいように、ずっとこの国で意地汚い事をやっていけばいいんだから。――それでもジンとリリアは彼についていくのかな。
 
 ――なんだか、胸がチクチクする。ルーツの呪いがまだ残ってるのかな。流石にそれはないよね。


「一人になるといっぱい考えてしまうなぁ……」


 ルーツも、私の事を利用しようとしてる。私も彼の願いを聞いて、利用してる。愛でも恋でもない、都合よく使ってるだけなんだ。
 そして、ジンだって同じ。

「ん……っ」

 ……こんな時に限って。
 エッチな事は何も考えてなかったはずなのに。少し動いただけで、くちゅ、と水音が。
 さっきジンにイジられたせいで、少し落ち着かない自分がいた。その後にベルとルーツの事を考えちゃったから、余計に悪化してるんだ。

 ここには誰もいない。扉も固く閉められている。
 
「…………」

 で、でも、いいのかな。人として? というより、こんな時に?
 飛空船は動いたばかり。だから暫くは誰も来ない。
 ――はず。

 もんもんもんもんもん……。

 どういう状況か自分でも処理が追いついていない。とにかく頭がもんもんで埋め尽くされてる。
 
 考える分には、罪に問われないよね。私、大丈夫だよね。
 蹲っているのが厳しくなってきたので、自然と横たわってしまう。
 一妻多夫……もしも、私とベルが結婚して、更にルーツも来てくれたら。一体どんなことになるかな。
 
 二人で、私の蜜を求めてくれるかな。牢獄の中――牢獄? 結婚したら牢獄は無いか……、とにかく! 牢獄の中、三人で。
 独占するように、私の陰部を貪りつくベル。
 キスが大好きなルーツは、私の舌を味わってくれる。
 とろんとした目で、私の舌を楽しみながらルーツは目を閉じることなく見つめ返してくる。ベルは、多分、夢中になって目を閉じて私の蜜を搾り取るのかも。

「~~~~っ」

 まだ何もしてないのに、妄想しただけなのに下が疼き出す。
 ルーツはキスをしながら空いた手で私の胸に触れて、意地悪に蕾を引っ張るかもしれない。そしてベルは、蜜を舐め取って尚も足の付け根の部分、太腿などに吸い付くようにキスをして跡を付けてくるかもしれない。これは自分のものだと独占剥き出しに印付けするのかも。
 
「はぁっ……ベルさんっ、……んっ、ル、ツ様……」

 ベルはひたすらに私を快感で溺れさせて、ルーツは逆に自分がしたいように、気持ちよくなるようにするだろう。
 ベルにトロトロにしてもらった陰部を、ルーツは指で解してくれる。自分が挿れやすいように広げようと、女性のように細く品やかな指を上下に擦り、掻き乱す。
 ルーツにしてもらってるように、私は自分の指を膣内に挿れてみた。

「っぁぁあ……!!」

 奥へと進む指に、じわじわと快感が波のように押し寄せてくる。快感で涙が溢れる私を、「可愛い」とイジメるようにベルは涙を舌で掬い取る。ルーツと唇が離れて一息つく間もなく、ベルはむしゃぶるように唇を奪う。「兄さんと僕のキス、どっちが好き?」と、ルーツは不貞腐れたように選ばせると思う。

「……どっちも、好きだよぉ……んんっうっ……ぐすっ……」

 おい、選べよ。選んで。と二人同時に責め立てられた。
 妄想の中でさえ、優しくしてくれない二人……。
 
 暫く、二人にイジメられながら妄想は続いた……。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

転生先は男女比50:1の世界!?

4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。 「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」 デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・ どうなる!?学園生活!!

処理中です...