【R18】人魚姫は大嫌いなご主人様にメロメロです!

ロマネスコ葵

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 人間なんて、なりたいと思ったことなんて一度も無かったです。

 でもでも、大好きな幼馴染のリベラ姉様が人間になりたいと言うので、リリアも人間になろうとしたのです。
 今思うと、ホントに、ホントに軽率でした。リリアは大変後悔しています。

 だって……人間になってから、ずーーっとご主人様の性処理に勤しんでいるのですからっ!!



***



 リリアは元々人魚姫マーメイドでした。
 人魚姫と言えば、お歌が上手とよく云われますがリリアは歌えません。
 けれどリリアの友達、リベラ姉様はお歌が得意なのです。そして、とっっっっても美人でリリアの憧れの存在なのです!!
 そんなリベラ姉様は突然、人間になりたいと言い出しました。
 
 その理由は、自分にとって理想の美貌を手に入れたいからとの事でした。
 
 人魚姫にとって、人間というのは夢のような美しい存在なのです。だからリベラ姉様は人間になりたいのでしょう。
 でも、リリアにはよく分かりません……。
 リリアからしたらリベラ姉様は、特に不満を感じないくらい既に美貌を持っていると思うからです。とても長く美しいブラウンヘアを一つに結んで、透き通ったハリのある肌、栗色のキリッとした瞳。おっきなおっぱい。
 リリアとは大違いなのです!! いつになっても成長しない身長とおっぱい、髪も……本当はブラウンがよかったです。なんで真っ赤なんでしょう? 頑張って髪を伸ばしてみるも邪魔になるだけなのでまん丸のお団子二つ結びはかかせません。リベラ姉様のようにお顔の輪郭もシュッとしてくれればいいのに、お肉がついててこちらもまん丸です。

 容姿以外なら、リリアは恵まれてると思います。親に甘やかされてきたので……だからこんなに甘々ちゃんになってしまったと周りからもよく言われます。
 なので海から出たいと思う事は一切ありませんでした。思いも付かなかったくらいです。
 けれどリベラ姉様とは昔から仲良くさせて頂きました。彼女とは離れたくないです。それにリベラ姉様は正直、少し抜けてるところがあります。リリアはそれがとても心配です、人間界で一人でやっていけるのかって……。

 だから……リリアもそろそろ18になるので、もう親に甘やかされてる場合じゃない、独り立ちしなきゃいけないと思い始めています。
 そう! ちょっとした形だけでも! 大人の第一歩としてリベラ姉様についていき、立派な大人☆人間になろうと思ったのです!!

 …………が、迂闊でした。


 リリアたち人魚界では、人間に深入りしてはいけないという掟があります。
 詳しい事情は分かりませんが、掟を破ると罰が与えられます。
 けれどその掟を破って罰を与えられた人魚をリリアは見たことがありません。一体どんな罰を与えられるのかは不明です。聞いてみても、こわ~い焼印をされるというぐらいです。その焼印がどのような効果をもたらすのかは内緒にされてて、分からないのです。

 正直なところ、リベラ姉様の母はその掟を破り地上へと出て行ってしまい、二度と帰っては来ませんでした。

 罰を与えられたか否かすら誰も把握していません。
 むしろそんな罰など忘れたかのように、帰ってくるのを心待ちに寂しく思う優しい人達ばかりしか居ませんでした。

 だからリリアは、軽率に考えていました。

 どうせ帰って来れるだろうって!! 人間になったリリアを皆は優しく受け入れて、一皮剥けたリリアを出迎えてくれるはずだろうて!!


 けれども、人間になるには大きな課題がありました。

 それは、人の精を体内に取り込まなければいけない。所謂、人間になるには男の人のアレをごっくんしなきゃいけないのです……!!

 リベラ姉様もそれはご存知だったそうです。でも、この情報はタダの昔話であり何ら信憑性も薄いものです。
 それでもリベラ姉様は信じて、人間にお願いしに行ったのです。


 するとそのお願いした人間は、まさかの盗賊。そしてガラの悪い二人!! その内、一人の盗賊にリベラ姉様は恋に落ちてしまったのです……。

 リリアはショックでした。

 なんで、リベラ姉様はリリアを選ばなかったんだろうって思いました。昔から、同性であろうとリベラ姉様に憧れと恋心を抱いていたリリアには大変ショックな話でした。
 リベラ姉様……。一番、一緒に居たのはこのリリアでしょ? 
 でも、リリアの思いはもう届きません。彼女が受け取る事もありません。
 だから……せめて、そばに居るだけでも、と……。


 そう思った矢先でした。
 リベラ姉様の好きな人には弟が居ました。
 その弟の名前は、ルーツリア・アイビー、愛称はルーツといいます。

 リリア達が精を貰いにお願いしに行った時、そいつもその場に居たのです。
 本来であれば、人魚だって急にごっくんさせてなんて言われたら拒みます。当たり前です。破廉恥過ぎます!!
 けれど人間様――いや、このルーツリアという奴は……!!

「いいよ? はい、召し上がれ」
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