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ぶらり旅編
ゴブリン退治と冒険者
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ゴブリンの背後に周り木の陰から攻撃のタイミングを計る。
森ということでファイアショットは使えない。
ここは水系・風系・土系から選ぶのがいいだろう。
ストーンバレットは威力がイマイチ。ウインドカッターかアクアショットが順当だろう。
「人数的ココは――ウインドカッター!」
横薙ぎに風の刃がゴブリンを襲う。
3体のゴブリンの首を切り裂き頭が飛ぶ。
「くっ……今のレベルじゃ3体が限度か」
「ギャギャギャ……」
「グギギギィィ……」
怒りをあらわにして迫ってくる2体のゴブリン。
すかさず俺は……。
「アクアショット!」
「ギャウゥゥ……」
「イヤァ―――ッ!」
「ギャイッ」
迫るゴブリン1体はアクアショットで吹き飛び気に激突する。
最後の1体は刀剣で首を刎ねた。
ゴブリンに攻撃させず見事に討伐を達成する。
討伐証明の耳をそぎ落とし倒したゴブリンをアイテムボックスに仕舞い立ち去ろうとする聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お仲間か?」
すぐさま木の陰に隠れる。
すると、奥からゴブリンが姿を現した。
「…全部で4体か……」
俺は恐れることなくゴブリンたちを退治していった。
最終的にはゴブリンを退治した数は21体だった。
それにしてもゴブリンって多い。
エンカウント率がハンパない。
たった1時間で21体。
我ながらよく倒したものだ。
「さあ、帰るか……」
道に出て帰路へと歩き出す。
道なりに歩けば1時間ほどで森を抜けられるだろう。
歩くこと20分。
俺は脇道から飛び出してきた人影に目を奪われる。
「なっ、何だぁ!?」
目の前に現れたのは身なりから見て3人の冒険者だった。
1人は戦士風の鎧に身を包んだ男。
1人は肩と胸当てがセットになった軽装の男。
1人はローブを着込んだ如何にも魔法使いといった感じの女だった。
「く、来るぞ」
「おい、アンタ!すぐに逃げるんだ」
「なんでこんな場所にランクEのグレーターウルフがいるのよ」
草むらから強い殺気を感じる。
俺は刀剣を鞘から抜き構えていた。
「一緒に戦う気か?」
「だけどその装備じゃ……」
「私が支援魔法を使うわ!」
その瞬間、人道に出てくるグレーターウルフ。
「で、デカイ!?」
動物園で見たライオンくらいの大きさ。
顎先まで伸びた牙と灰色の毛並み。
明らかにこちらを襲う気満々だが、慌てて襲ってくる様子はない。
逆にそれが怖いと印象付ける。
「闇の力を持て、彼の物の動きを制限せよ!『速度落し』」
え?詠唱?
俺、無詠唱なんだけど……。
もしかして、詠唱がこの世界のデフォルトなのか?
グレーターウルフにかけられた魔法を見て、2人の男が突っ込んでいく。
「オリャッ!」
「セイヤ――ッ!」
グレーターウルフの顔面目掛けて戦士風の男の剣が放たれ、軽装男はグレーターウルフの横っ腹に蹴りを入れる。
「う、嘘だろう?」
「攻撃が効かない?」
剣は額に阻まれ、蹴りは弾かれる。
半端ない防御力だ。
どうやら、並の攻撃では効き目がなさそうだ。
俺は1つの考えを決断した。
森ということでファイアショットは使えない。
ここは水系・風系・土系から選ぶのがいいだろう。
ストーンバレットは威力がイマイチ。ウインドカッターかアクアショットが順当だろう。
「人数的ココは――ウインドカッター!」
横薙ぎに風の刃がゴブリンを襲う。
3体のゴブリンの首を切り裂き頭が飛ぶ。
「くっ……今のレベルじゃ3体が限度か」
「ギャギャギャ……」
「グギギギィィ……」
怒りをあらわにして迫ってくる2体のゴブリン。
すかさず俺は……。
「アクアショット!」
「ギャウゥゥ……」
「イヤァ―――ッ!」
「ギャイッ」
迫るゴブリン1体はアクアショットで吹き飛び気に激突する。
最後の1体は刀剣で首を刎ねた。
ゴブリンに攻撃させず見事に討伐を達成する。
討伐証明の耳をそぎ落とし倒したゴブリンをアイテムボックスに仕舞い立ち去ろうとする聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お仲間か?」
すぐさま木の陰に隠れる。
すると、奥からゴブリンが姿を現した。
「…全部で4体か……」
俺は恐れることなくゴブリンたちを退治していった。
最終的にはゴブリンを退治した数は21体だった。
それにしてもゴブリンって多い。
エンカウント率がハンパない。
たった1時間で21体。
我ながらよく倒したものだ。
「さあ、帰るか……」
道に出て帰路へと歩き出す。
道なりに歩けば1時間ほどで森を抜けられるだろう。
歩くこと20分。
俺は脇道から飛び出してきた人影に目を奪われる。
「なっ、何だぁ!?」
目の前に現れたのは身なりから見て3人の冒険者だった。
1人は戦士風の鎧に身を包んだ男。
1人は肩と胸当てがセットになった軽装の男。
1人はローブを着込んだ如何にも魔法使いといった感じの女だった。
「く、来るぞ」
「おい、アンタ!すぐに逃げるんだ」
「なんでこんな場所にランクEのグレーターウルフがいるのよ」
草むらから強い殺気を感じる。
俺は刀剣を鞘から抜き構えていた。
「一緒に戦う気か?」
「だけどその装備じゃ……」
「私が支援魔法を使うわ!」
その瞬間、人道に出てくるグレーターウルフ。
「で、デカイ!?」
動物園で見たライオンくらいの大きさ。
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明らかにこちらを襲う気満々だが、慌てて襲ってくる様子はない。
逆にそれが怖いと印象付ける。
「闇の力を持て、彼の物の動きを制限せよ!『速度落し』」
え?詠唱?
俺、無詠唱なんだけど……。
もしかして、詠唱がこの世界のデフォルトなのか?
グレーターウルフにかけられた魔法を見て、2人の男が突っ込んでいく。
「オリャッ!」
「セイヤ――ッ!」
グレーターウルフの顔面目掛けて戦士風の男の剣が放たれ、軽装男はグレーターウルフの横っ腹に蹴りを入れる。
「う、嘘だろう?」
「攻撃が効かない?」
剣は額に阻まれ、蹴りは弾かれる。
半端ない防御力だ。
どうやら、並の攻撃では効き目がなさそうだ。
俺は1つの考えを決断した。
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