俺のねーちゃんは人見知りがはげしい

ねがえり太郎

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・番外編・お兄ちゃんは過保護

1.私の家族

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別作として掲載していた番外編『お兄ちゃんは過保護』をこちらに纏めます。

高坂先輩の妹のお話です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私の名前は高坂凛こうさかりん
14歳の中学2年生。

家族はお父さんとお母さんが1人ずつ、お父さんは54歳。お母さんがは44歳。
そして私にはお兄ちゃんが1人いる。

お兄ちゃんの名前はれんって言うの。年は32歳。何と私と18歳離れているのだ。何故かと言うと私のお母さんが『後妻』だからだ。お兄ちゃんには血の繋がったお母さんがもう1人居て、そのお母さんとお父さんがずうっと昔に離婚した。それから私のお母さんと結婚して私が生まれたからこんなに年齢が離れているんだって。

だけど『後妻』って言う言い方はあまり良い意味じゃないらしい。
親戚の人がこっそりお母さんをそう呼ぶのを聞いて、小学生の頃私がお兄ちゃんに尋ねたら、お兄ちゃんは眉を顰めた。
その時私は小学生だったけど、その親戚の人はお母さんの前でニコニコしていたのに、お母さんが居なくなった途端、隣のおばさんにそう呟いたの。
凄く吃驚した。だってとってもそれが嫌な言い方だったから。

お父さんはお仕事が忙しくてあまり家にいない。でも寂しいなんて思った事は無い。
だって私にはお兄ちゃんがいるから。

お兄ちゃんは私の自慢だ。

スッゴくカッコ良いし、優しい。
今までお兄ちゃんよりカッコ良い男の人に出会った事が無い。
それにお兄ちゃんより優しい男の人に会った事も無い。

小さい頃はお兄ちゃんと結婚する!って私は言っていたらしい。
それを知ったお父さんはちょっと寂しそうな顔をした―――と教えてくれたのはお母さん。普通の家では女の子は『お父さんと結婚する!』って宣言するのが定番なんだって。

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