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・番外編・お兄ちゃんは過保護
3.お兄ちゃんはヒーロー
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お隣に越して来た日浦勇気は、とっても意地悪だった。
泥だらけの手に蛙を持って私に押し付けて来たり、私を無理矢理木に登らせたり。
小学校1年生の夏休みに転校してきた勇気は、学校が始まるまで私しか遊び相手がいなかったから、物凄く振り回されて泣かされた。
お兄ちゃんはその頃にはもう東京の大学から戻って来て、札幌で友達のお仕事を手伝うようになっていた。勇気に追い掛けられて泣いている私を見つけると庇ってくれたし、私の訴えにジッと耳を傾けて慰めてくれた。
お兄ちゃんはその時、確かに私の『ヒーロー』だったのだ。
小学校も高学年になると、勇気も随分落ち着いて来た。
転校してからずっとメンバーだった少年野球チームで、その頃メキメキと頭角を現し打順も上位に上がって自信に満ちた顔つきをするようになった。低かった背も伸びて私はアッと言う間に抜かされてしまった。お兄ちゃんみたいな物凄いイケメンでは無いけれど―――男らしさが身について、同級生の女の子が『ちょっと良いよね』って囁くくらい頼りがいのある格好良いい男の子に育ってきた。
その頃には勇気も私の扱いに慣れたし、私も勇気の扱いに慣れた。
性格も体格も違うけれども、適度な間合いを理解すれば一緒にいるのに苛立ちは感じない。
勇気と一緒に遊ぶのは徐々に嫌じゃなくなって来る。と言うかすっかり馴染んでしまい、この頃は空気みたい。今では幼馴染の勇気は私の2人しかいない友達の1人だ。彼とは大抵私の家で会う。お兄ちゃんはモチロンとっても大事な家族だけれど―――勇気の方がどっちかって言うと、私にとってはリアルな兄妹みたいだ。
勇気は部活の無い日には、私の家に遊びに来てゲームをやったり漫画を読んだりする。偶に一緒に宿題もやる。特に澪が遊びに来る日は私達2人ですかさず宿題のプリントを出して、澪を囲い込む。澪は淡々と眉ひとつ動かさず家庭教師役をしてくれる。本をたくさん読んでいるだけあって、澪は物凄く頭が良いのだ。ちなみに彼女は活字中毒で、漫画はほとんど読みません!
澪を入れて3人で遊ぶ事もあるけど、彼女の家は少し遠く澪は読みたい本があると一気読みせずにはいられないから、毎日家に来る訳では無い。結果隣に住んでいる勇気と2人だけで遊ぶ事が多くなる。もともと中学校で澪に出会うまでは2人だけだった。ゲームをして漫画を読んで暇を潰す。
土曜日は大抵部活帰りに勇気は私の部屋にやって来て、それぞれ買った漫画週刊誌を交換して読み耽るのがお約束になっている。私と勇気は別々の漫画週刊誌を買ってそれぞれ自分の家で読み、土曜日にそれらを交換して読み耽るのだ。私達はそれぞれ好きな漫画週刊誌を一冊毎週紙の雑誌で購入している。この頃の紙の雑誌はオンライン版には無い特典漫画が付いていたり、色々とお得感がある。それに手で捲って読むと言うのが最近カッコ良いと思われていて、脳にも良いと言う事で受けているのだ。
ある日お出掛けから帰って来たお兄ちゃんがお土産のドーナツを持って私の部屋をノックし扉を開けた。その日はちょうど10分ほど前に足りない調味料に気が付いたお母さんが買い物に出かけた所で―――たまたま家には私と勇気しかいなかった。
「りーん?ドーナツ買ってきたぞ……」
その時私はベッドにうつ伏せに横になって雑誌を読んでいた。勇気は私の腰くらいの位置で、ベッドに寄り掛かって雑誌を読んでいた。
「あ、お帰り~お兄ちゃん!」
「お帰りっす」
私は笑って身を起こし、勇気が漫画週刊誌を手にしたままペコリと頭を下げた。
「……おい」
私にドーナツの袋を手渡してから―――お兄ちゃんは仁王立ちで腕を組んだ。その目はシッカリと勇気を見下ろしている。一瞬で表情が消え目が鋭くなって、整い過ぎている所為で物凄くその顔は怖く見えた。
低い声は冷たくって……まるでブリザードがびゅうってお兄ちゃんの背中に吹き荒れているかのように錯覚するくらい。
「勇気……女の子の部屋に2人きりで入り浸るとはどういうつもりだ」
「え……」
勇気の声は少し掠れていた。
何を言われているのか、私も勇気もよく分からなかった。
ただ……怖い。
勇気も大きくなったけど、お兄ちゃんはもっと大きい。元々バスケ強豪校でレギュラーをやっていたらしく、今でも趣味でサークルに参加して鍛えているからただヒョロ長いって訳じゃ無く、しっかり筋肉が付いた逞しい体付きを維持している。
物凄く背が高い男の人が無表情で見下ろしている。それがとっても怖かった。
「お兄ちゃん、なに今更……」
小学校から当り前のように続けている日常なのに、いきなりそれを責めるお兄ちゃんが分からなかった。
「凛は黙ってなさい」
ピシャリと跳ねのけられる。
優しいお兄ちゃんが、私にこんな厳しい口をきく事は滅多に無い。
包丁を持って余所見をしたり、車が来ているのに道路に飛び出そうとした時くらいだ。
勇気は黙って私を制するお兄ちゃんを見ていたが、不意に雑誌を置き―――立ち上がって頭を下げた。
「スイマセン」
「今日は帰れ」
「はい」
「勇気……!」
私が呼ぶと勇気は硬い表情のまま、私に頷いて手を上げて部屋から出て行ってしまった。
何が何だか分からなかった。
「お兄ちゃん、何なの?!」
「……年頃の男女で、ひとつの部屋に籠るもんじゃない」
「何で?……何でいきなりそんな事言うの?」
納得の行かない私はお兄ちゃんに詰め寄った。
するとお兄ちゃんは頭を掻いてバツが悪そうに眼を逸らした。それから私のスカートを指さして苦々しい顔で言ったのだ。
「それにそんな短いスカートで男の前で寝そべるな」
「『男』じゃなくて『勇気』でしょ?今までだってずっと似たような恰好していたのに、今更……」
「『勇気』も『男』だ」
いや、それくらい知っている。
勇気の性別くらい。
だけど『勇気』は『勇気』だ。
私の幼馴染で、2人しかいない友人の1人で―――兄妹みたいな、空気みたいな存在。傍に居ても気に障らないし、無ければ辛くて苦しい。私に必要不可欠なものだ。
「お兄ちゃんが何言ってるか、全然分からない」
お兄ちゃんは額を抑えて、困ったように溜息を吐いた。
「危ないって言ってるんだ、無防備過ぎる」
危ない?何が?男の子と2人でいる事が??
兄妹みたいに育った私と勇気が?そんな事言うならお兄ちゃんだって―――
「お兄ちゃんだって―――」
私はカッとなって言い返した。
「お兄ちゃんだって、今日だって女の人と一緒にいたんでしょ?そんな事言ったらそっちの方がもっと危ないでしょ?何でお兄ちゃんは良くて私は男の子といちゃダメなの?勇気と澪くらいしか友達なんていないのに―――それに勇気はイイ奴だもん、危なくなんかナイよ!」
ムキになって一気に言い切ると、息が切れてしまうくらい自分が興奮している事が分かった。言い切った後、その事に自分で吃驚してしまう。お兄ちゃん相手にこんなに怒りの感情をぶつけたのは―――私には初めての事だったのだ。
私は内心ドギマギしていたけど、引くに引けずにそのままキッとお兄ちゃんを睨みつけた。
お兄ちゃんの瞳が微かに揺れる。何かを言おうとして―――キュッとその少し厚みのある唇が引き締められた。
「……お前は分かってないんだ……」
クルリと背を向けて、お兄ちゃんは話を打ち切った。
「お兄ちゃん!」
「とにかく勇気を家に入れるなら、誰か人が居る時にしろ」
それだけ背中越しに言い放って、お兄ちゃんはパタン、と扉を閉めた。
「何で……!」
その問いに答える人はもういない。
扉の向こうから階段を降りて行く足音だけが、私を責めるように響いていたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このお話は今から少し先のイメージのお話ですが、漫画週刊誌は紙媒体で存在する設定で書いています。
web版には載っていない作品を追加してあるなど特典が付いていて、web版と違う雑誌を買うのがマニア……という時代(になっている想定)です。
泥だらけの手に蛙を持って私に押し付けて来たり、私を無理矢理木に登らせたり。
小学校1年生の夏休みに転校してきた勇気は、学校が始まるまで私しか遊び相手がいなかったから、物凄く振り回されて泣かされた。
お兄ちゃんはその頃にはもう東京の大学から戻って来て、札幌で友達のお仕事を手伝うようになっていた。勇気に追い掛けられて泣いている私を見つけると庇ってくれたし、私の訴えにジッと耳を傾けて慰めてくれた。
お兄ちゃんはその時、確かに私の『ヒーロー』だったのだ。
小学校も高学年になると、勇気も随分落ち着いて来た。
転校してからずっとメンバーだった少年野球チームで、その頃メキメキと頭角を現し打順も上位に上がって自信に満ちた顔つきをするようになった。低かった背も伸びて私はアッと言う間に抜かされてしまった。お兄ちゃんみたいな物凄いイケメンでは無いけれど―――男らしさが身について、同級生の女の子が『ちょっと良いよね』って囁くくらい頼りがいのある格好良いい男の子に育ってきた。
その頃には勇気も私の扱いに慣れたし、私も勇気の扱いに慣れた。
性格も体格も違うけれども、適度な間合いを理解すれば一緒にいるのに苛立ちは感じない。
勇気と一緒に遊ぶのは徐々に嫌じゃなくなって来る。と言うかすっかり馴染んでしまい、この頃は空気みたい。今では幼馴染の勇気は私の2人しかいない友達の1人だ。彼とは大抵私の家で会う。お兄ちゃんはモチロンとっても大事な家族だけれど―――勇気の方がどっちかって言うと、私にとってはリアルな兄妹みたいだ。
勇気は部活の無い日には、私の家に遊びに来てゲームをやったり漫画を読んだりする。偶に一緒に宿題もやる。特に澪が遊びに来る日は私達2人ですかさず宿題のプリントを出して、澪を囲い込む。澪は淡々と眉ひとつ動かさず家庭教師役をしてくれる。本をたくさん読んでいるだけあって、澪は物凄く頭が良いのだ。ちなみに彼女は活字中毒で、漫画はほとんど読みません!
澪を入れて3人で遊ぶ事もあるけど、彼女の家は少し遠く澪は読みたい本があると一気読みせずにはいられないから、毎日家に来る訳では無い。結果隣に住んでいる勇気と2人だけで遊ぶ事が多くなる。もともと中学校で澪に出会うまでは2人だけだった。ゲームをして漫画を読んで暇を潰す。
土曜日は大抵部活帰りに勇気は私の部屋にやって来て、それぞれ買った漫画週刊誌を交換して読み耽るのがお約束になっている。私と勇気は別々の漫画週刊誌を買ってそれぞれ自分の家で読み、土曜日にそれらを交換して読み耽るのだ。私達はそれぞれ好きな漫画週刊誌を一冊毎週紙の雑誌で購入している。この頃の紙の雑誌はオンライン版には無い特典漫画が付いていたり、色々とお得感がある。それに手で捲って読むと言うのが最近カッコ良いと思われていて、脳にも良いと言う事で受けているのだ。
ある日お出掛けから帰って来たお兄ちゃんがお土産のドーナツを持って私の部屋をノックし扉を開けた。その日はちょうど10分ほど前に足りない調味料に気が付いたお母さんが買い物に出かけた所で―――たまたま家には私と勇気しかいなかった。
「りーん?ドーナツ買ってきたぞ……」
その時私はベッドにうつ伏せに横になって雑誌を読んでいた。勇気は私の腰くらいの位置で、ベッドに寄り掛かって雑誌を読んでいた。
「あ、お帰り~お兄ちゃん!」
「お帰りっす」
私は笑って身を起こし、勇気が漫画週刊誌を手にしたままペコリと頭を下げた。
「……おい」
私にドーナツの袋を手渡してから―――お兄ちゃんは仁王立ちで腕を組んだ。その目はシッカリと勇気を見下ろしている。一瞬で表情が消え目が鋭くなって、整い過ぎている所為で物凄くその顔は怖く見えた。
低い声は冷たくって……まるでブリザードがびゅうってお兄ちゃんの背中に吹き荒れているかのように錯覚するくらい。
「勇気……女の子の部屋に2人きりで入り浸るとはどういうつもりだ」
「え……」
勇気の声は少し掠れていた。
何を言われているのか、私も勇気もよく分からなかった。
ただ……怖い。
勇気も大きくなったけど、お兄ちゃんはもっと大きい。元々バスケ強豪校でレギュラーをやっていたらしく、今でも趣味でサークルに参加して鍛えているからただヒョロ長いって訳じゃ無く、しっかり筋肉が付いた逞しい体付きを維持している。
物凄く背が高い男の人が無表情で見下ろしている。それがとっても怖かった。
「お兄ちゃん、なに今更……」
小学校から当り前のように続けている日常なのに、いきなりそれを責めるお兄ちゃんが分からなかった。
「凛は黙ってなさい」
ピシャリと跳ねのけられる。
優しいお兄ちゃんが、私にこんな厳しい口をきく事は滅多に無い。
包丁を持って余所見をしたり、車が来ているのに道路に飛び出そうとした時くらいだ。
勇気は黙って私を制するお兄ちゃんを見ていたが、不意に雑誌を置き―――立ち上がって頭を下げた。
「スイマセン」
「今日は帰れ」
「はい」
「勇気……!」
私が呼ぶと勇気は硬い表情のまま、私に頷いて手を上げて部屋から出て行ってしまった。
何が何だか分からなかった。
「お兄ちゃん、何なの?!」
「……年頃の男女で、ひとつの部屋に籠るもんじゃない」
「何で?……何でいきなりそんな事言うの?」
納得の行かない私はお兄ちゃんに詰め寄った。
するとお兄ちゃんは頭を掻いてバツが悪そうに眼を逸らした。それから私のスカートを指さして苦々しい顔で言ったのだ。
「それにそんな短いスカートで男の前で寝そべるな」
「『男』じゃなくて『勇気』でしょ?今までだってずっと似たような恰好していたのに、今更……」
「『勇気』も『男』だ」
いや、それくらい知っている。
勇気の性別くらい。
だけど『勇気』は『勇気』だ。
私の幼馴染で、2人しかいない友人の1人で―――兄妹みたいな、空気みたいな存在。傍に居ても気に障らないし、無ければ辛くて苦しい。私に必要不可欠なものだ。
「お兄ちゃんが何言ってるか、全然分からない」
お兄ちゃんは額を抑えて、困ったように溜息を吐いた。
「危ないって言ってるんだ、無防備過ぎる」
危ない?何が?男の子と2人でいる事が??
兄妹みたいに育った私と勇気が?そんな事言うならお兄ちゃんだって―――
「お兄ちゃんだって―――」
私はカッとなって言い返した。
「お兄ちゃんだって、今日だって女の人と一緒にいたんでしょ?そんな事言ったらそっちの方がもっと危ないでしょ?何でお兄ちゃんは良くて私は男の子といちゃダメなの?勇気と澪くらいしか友達なんていないのに―――それに勇気はイイ奴だもん、危なくなんかナイよ!」
ムキになって一気に言い切ると、息が切れてしまうくらい自分が興奮している事が分かった。言い切った後、その事に自分で吃驚してしまう。お兄ちゃん相手にこんなに怒りの感情をぶつけたのは―――私には初めての事だったのだ。
私は内心ドギマギしていたけど、引くに引けずにそのままキッとお兄ちゃんを睨みつけた。
お兄ちゃんの瞳が微かに揺れる。何かを言おうとして―――キュッとその少し厚みのある唇が引き締められた。
「……お前は分かってないんだ……」
クルリと背を向けて、お兄ちゃんは話を打ち切った。
「お兄ちゃん!」
「とにかく勇気を家に入れるなら、誰か人が居る時にしろ」
それだけ背中越しに言い放って、お兄ちゃんはパタン、と扉を閉めた。
「何で……!」
その問いに答える人はもういない。
扉の向こうから階段を降りて行く足音だけが、私を責めるように響いていたのだった。
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