俺のねーちゃんは人見知りがはげしい

ねがえり太郎

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・番外編・仮初めの恋人

5.裏切りと嫉妬と(★)

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エレベーターの前にへたり込んだ私の横に、克己が駆け寄って来た。
通り過ぎる人の波からチラチラ視線が刺さってくる。だけど私は茫然とそこに座り込んだまま動けずにいた。

そんな私を、克己が脇に手を入れて引き上げた。
意外と力がある事に驚いてしまう。部活も何もしないでフラフラしている割に、彼は弛緩した私の体をヒョイと持ち上げて、エレベーターホールの脇にあったベンチに引っ張って行った。

「おい、大丈夫か」
「……」
「みゆ」
「……4階に……2人がホテルに……」

それだけ言って黙り込む私に溜息を吐き、克己はエレベーターの扉のほうへ歩いて行った。案内板に顔を近づけ、何かを確認してから戻ってくる。

「ホテルつったって、レストランもあるだろう?家族と食事って言ってたんだから、そっちに行ったんじゃねえか?」
「だって、4階……『フロント』って」
「よく見ろ。フロント、ロビー、レストラン、喫茶……って書いてある」
「え……」

私はのろのろと顔を上げ、それから立ち上がって案内板まで近づいた。

本当だ……じゃあ、レストランに……?

「お前、そんなんでよく付き合っているな。何で彼氏の事、頭から疑ってかかるんだよ」

すぐ後ろで腹立たし気な声がしたから、思わず体が跳ねてしまった。振り返り見上げると短髪をガシガシと掻き回しながら、細い一重の目を更に細めて呆れたように私を見ている幼馴染がいた。
返す言葉も無く、私は俯く。

「でも……」
「疲れたなー、もう映画は間に合わねーけど時間あっからどっか入らねぇ?俺、喉乾いた」






**  **  **






克己に連れられて入ったのは、薄暗い喫茶店だった。

「マスター、奥いい?」
「おう、克己。久しぶりだな。空いてるからいーぞ」

親し気に手を上げる克己。
こんな渋い喫茶店のマスターと知り合いなんだ。幼馴染の意外な交友関係を目にして、私はパチクリと目をしばたたかせた。今日は大変なことがあって動転していたから意識していなかったけど、克己に関して新たな面を目にする日だったな……と気が付いた。

乱暴な物言いをしながらも、結局私を心配して気を使ってくれる―――克己って、そんな気の回る奴だったっけ?
それに意外と力強い。筋肉質に見えなかったけどエレベーターの前で抱き起された時、今改めて思い出してみると―――体がビシッと固かったなぁ。無駄な肉が全く無くって胸板も厚く感じた。子供の頃から知っているから成長している姿を目にしていても、昔の私より小さかった頃のイメージが頭に残っていたのかもしれない。私は今の克己当人を、正しく認識出来ていなかったと言う事に漸く気が付いた。
それからこの喫茶店……店内は薄暗くジャズが程良い音量で流れている。こんな店に通う趣味があるなんて、全く知らなかった。


二の腕を掴まれて、奥へ連行される。
ボーっとした私はされるがままだ。

「ほら、こっから選べ」

席に着くと慣れた仕草でメニューを広げ、私に見せた。
飲み物だけでいろいろ在り過ぎて、全然判断が付かない。なにこれ、全部コーヒー??
克己は私の様子を見て諦めたのか「じゃ、ココア頼むぞ」と言って、自分用のなんちゃらブレンドとココアをマスターに注文した。

「おまえ、何でそんなに彼氏に遠慮しているんだ?」
「遠慮……?遠慮なんか。むしろ最近我儘ばっかり言ってる」
「我儘?」
「女友達と会うって時に着いて行ったり、不機嫌になったり……先輩の家に遊びに行きたいって言ったり、ずっと一緒にいたいって言ったり……」

克己は首をかしげた。

「それ、付き合っているなら普通じゃねえ?」
「最初に約束したから……」

水のグラスに口を付け一口飲み干した後、克己は視線を逸らしたまま尋ねた。

「……なんて?」
「女友達との付き合いは今まで通りするから、邪魔しないって」

克己は少し目を瞠って私に視線を戻した。

「うーん、俺には理解できんが……まあ、後ろ暗いコトが無いって事なのか?付き合う時に堂々と言うってことは。それで、お前は納得して付き合ったんだな?」

私はコクンと頷いた。この付き合うための『条件』について、私は胡桃に伝えていなかった。何故か『言えなかった』。だから、克己が知らないのも当然だ。どこまで胡桃に聞いているのか分からないけれども……。

「それから」
「まだ、あんの?」
「好きな人がいるから、一番に好きにはなれないって」
「はぁ?!」

克己はアングリと口を開けた。そうか、やっぱり驚く事なんだ。とボンヤリと私は激しいリアクションをしたまま固まる克己を見ていた。

「でもその条件を呑むなら『彼女』として優先してくれるって。実際、すごく優しくしてくれるよ。我儘言っても、いつも甘やかしてくれる」
「何だ、それ」
「『何だ』って何?」
「それ『恋人』じゃないじゃん。『優しい』って言うのかそれ。ただ一番にできないから罪悪感で気を使ってるんじゃねーの?」

ぐっさり。

日本刀で袈裟懸けに切られたみたいに、私は斜めに肩から分断されてしまった。
心が切られた面でスッパリとずれる。

克己の台詞は真相を言い当てていた。
私が思っていたのはまさに、それだ。けど目をワザと逸らしてハッキリ正面から見ないようにしていた。ただうっすらその気配を感じているだけだったから―――何となく変だ、ムズムズするってくらいの違和感だった。

そうだ。
先輩は私という『彼女』を好きになれないから、その埋め合せに優しくするのだ。だからいつも余裕に見えるんだ。だって、彼は私には夢中にはなれないのだから。

「おい、酷い顔だぞ」
「うっさい」

蒼白な私の顔を見て、克己がからかう。
ほんと、緊張感無い奴。
胡桃は何でこんなヤツ、好きなんだろ。

そりゃ話しやすいし何言っても本気で怒らない処は、懐が深いと言えなくもない。乱暴な物言いの割に気を使ってくれる処は、優しいと言えなくもない。意外と筋肉質で、変に顔が広い……ていうのは褒め言葉に……なるのかな?

だけど、とにかく口が悪い。
正直に言い過ぎだし。

そこにマスターが現れて、なんちゃらブレンドとココアをテーブルに置いた。
「サンキュー」と気軽に応じる克己に、マスターは少し笑って去って行った。

そういえば、ここ。
先輩といつも使うホテルの近くだなぁ。と思い出す。
意外に行動範囲が被っていたんだな。今まで鉢合わせしなくて良かった。先輩にドロドロに甘えている自分を幼馴染に見られるのは、かなり恥ずかしいから。

ココアに口を付けると、濃厚な香りが口いっぱいに広がった。強い甘みが脳髄を侵す。

「はぁ、美味し」
「……」

ホッとするな。この喫茶店、ココア超旨い。

「別れれば?」
「へ?何言って……」

私はボソリと呟く克己の声をスルーした。

「他の女と今、寝てるかもしれない奴と付き合ってどうするんだよ」
「いや、それは私が勘違いしているだけで……。克己だって、あの階にレストランもあるって言ってたじゃん」
「じゃあ『家族と食事』っていう嘘は、なんなんだよ」
「……親戚かもしれないじゃん。『従姉』とか……」
「似てなかったぞ」

自分がまさに思っている事を指摘されて、イラっとする。
さっきは、先輩のこと庇ってたクセに何なの?

「あれじゃね?噂の『婚約者』」
「何それ、誰に聞いたの」

更に痛いところを突かれて、思わず声が低くなる。
それは二人を見た時に一番に思いついた事だった。あの距離感は『男女の仲』では無いかもしれない。そう、私がさっき言葉にしたように親しい『従姉』とか、例えば『幼馴染みのお姉さん』とか。でも、従姉にしては似ていない。

そしてもしあの女の人が先輩の『婚約者』なのであれば、辻褄が合ってしまう。
一番に好きな人は政略結婚をする予定の『婚約者』。相手は先輩の事を、結婚相手とは認識しているけれども彼女には本当は他に好きな人がいる―――とか。
それじゃまんま、この間読んだ恋愛小説みたい。やっぱ考えすぎかな?

でもバッサリと否定できないのは、先輩のあの眼差しを見てしまったから。
初心うぶな少年みたいな、ちょっと照れた表情をを目にしてしまったから。

「私も浮気しよっかな」
「ぶほっ!」

盛大に克己はせた。

「何言って……」
「そしたら、バランスとれるのに。私ばっかり先輩を好きでいるのが、苦しい。私も誰かを好きになれば、おあいこでしょ。そうすればずっと先輩と付き合っていけるかなって」

例え婚約者がいても。好きな人がいても。二番目同士なら、傍にいられるんじゃないだろうか。

「むちゃくちゃだな―――本当、一人にしなくて良かったわ。危なっかし過ぎる」
「克己って、面倒見いいよね」
「あん?」
「やさぐれてる幼馴染の面倒を見るなんて、大変じゃない」
「別に……何ともねーよ」

珍しく私が褒めたもんだから、克己は珈琲に口を付けて目を逸らした。何だか耳が朱い。珍しく照れているのだろうか。

「ついでに、浮気相手になってもらおうかな」
「げほっ!!」
「あ、うそうそ。冗談に決まってるじゃん。浮気するなら、他当たるから」

先輩も、私に他に好きな相手がいれば付き合い易いのじゃないだろうか。
罪悪感も無くなって、素の彼を見せてくれるようになるかもしれない。
でも克己は胡桃の彼氏だし、そんな事頼めるワケない。

「……おまえ、いい加減にしろよ」

克己は俯いてテーブルの上で拳を握りしめ、肩を震わせていた。
それからグイっとコーヒーを飲み干し「出るぞ」と伝票を持ってさっさとレジへ歩き出した。私は慌てて少し残ったココアを飲み干し、後に続いた。






喫茶店を出ると、周りはすっかり夜の街に変わっていた。いつも明るいうちしかうろつかないので何だか別の街にいるみたい。克己は何だか怒った様子で、私の手を乱暴に掴んで引っ張って行った。
そして、ずんずん大股で進んでいく。
私は手を引かれるまま、小走りで後を追った。
何だか現実感が無い。さっき見た先輩と女の人の光景が、ずっと過去の出来事みたいだ。あの人は誰……?親戚?友達?それとも……。



ボンヤリ考え事をしながら足元を眺めていると、何処かの建物の中に入った。克己は立ち止まり、何か操作をして再び私を引っ張っていく。
そしてエレベーターの中に引っ張り込まれた。
駅に向かうため地下に進むと思っていたエレベーターが、上に進んでいる。

そこでようやく変だと気付いた。
私の手を掴んで、エレベーターの階数表示を睨んでいる克己を見上げる。



此処は……。



頭の靄が払われようとした時、チンっと音がしてエレベーターが停まった。

こ、此処……ラブホテルだ。先輩とよく来る。

気付いたときには克己に手を引かれ、部屋の中に押し込まれていた。
いつもフザケてヘラヘラしている克己の顔に表情が無い。
私は怖くなって、クルリと踵を返して扉に逃げようとした。

するとグンッと腕を引かれて、反動で克己の体によろめいてしまう。克己は物凄い力で私を抱き獲り、がっしりと掴み上げあろうことか私の体を荷物みたいに肩に担ぎ揚げた……!

「か、克己下ろして……!」

単純に高さが怖い。
あり得ない高さから、逆さまにフローリングを見ている。克己が大股で歩く振動で、視界が揺れる。

「高いの怖い……!」

ドサッ。

やっと下されて、息を吐いた。
しかし落とされた先は、フカフカのベッドだった……!
体を起こし、立ち上がろうとすると肩を押されて、ベッドに沈められる。

「克己っやめっ……っ!何すんの?!」

体を捩りながら、抵抗を示す。けれどもガッチリと抑えつけられて、ほとんど自由が利かない。
嘘だ。克己がこんなコトする訳ない。

「何すんのって……ナニするんだよ。散々煽っておいて、今更何言ってんだ?」
「煽ってなんか……」
「浮気するんだろ?『他』なんか当たらせるかよ」

克己のこんな表情かおは見た事が無い。
真剣で、獰猛な表情。
いつも乱暴な物言いをする癖に、ヘラヘラして怒ったところなんか見た事無かったのに。

克己は私の両手を纏め上げて、片手で抑えた。
ビクともしない。
こんなに力があるなんて、知らなかった……。

涙が滲んでくる。

嫌だ、泣いたりなんかしたくない。だって、克己はフザケているだけだ。優しい克己に甘えて散々振り回した私に、お灸を据えようとしているだけだ。きっと本気なんかじゃない……。

克己の顔が近づいて来て、唇を奪われる。
歯を食いしばって拒否するように口元をキツク閉じた。
そんな私の抵抗をお構いなしに、克己は私の唇をベロンと舐めた。

「ひゃっ……んんっ!」

驚いて開いた唇を割って、克己の舌が滑り込んできた。それから息が苦しくなるくらい、貪られる。

「やめ……ん……くっ」

制止の言葉は、大きな口に飲み込まれ消えてしまう。
激しい口付けに唾液が口の端から零れて落ちる。

こんな口付けは知らない。
こんな必死なキスをされた事が無い。

いつだって先輩には余裕があって、ゆっくりと優しく私を高める目的でキスしてくれた。

唇が解放されて、大きく息を吸い込んだ。
唾液が一気に喉に入り込み、喉が詰まる。

「……克己っ止めて……!アンタには胡桃がいるでしょっ……」
「『胡桃』ねぇ……お前俺が何でアイツと付き合っているって思ってる……?」

鼻がぶつかるほど近くで、目が合う。
幼馴染の気安い仲とは言っても、こんなに近くで顔を見た事は無かった。
鋭い一重の目が獰猛な鷲のように細められる。私は身震いした。

「お前があんな奴と付き合うからだろ?……胡桃が言ったんだよ、付き合えばお前と『先輩』にあったことを教えるって。どうせ、長く続かないんだろ?どんな相手とも。お前と先輩が別れるまでの間だけでいいって頼まれた」
「なんでそんな事……」
「お前が好きだからだよ。お前だって、分かってただろ?分かっていたくせに、コトあるごとに胡桃と仲を取り持とうとしやがって……ウゼーんだよ。好きな相手に他のヤツ、ゴリ押しされる身にもなってみろ、地獄だぞ」
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