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捕獲されまして。<大谷視点>
34.誘いました。
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初めて私の方から亀田課長をお誘いしました。
名付けて『第一回 亀田課長を元気づけようプロジェクト』開催!パチパチパチ!
最初から単発予定のこの企画、二回目の企画はありませんよ。単に『第一回』とか言ってみたかっただけです。
土日にウサギ成分を補給しようと待ち構えているであろう亀田課長を、私は楽園へ招待する事にした。そう―――行き先は八王子。都内とは名ばかりの長閑な山裾にある畑に囲まれた一軒家だ。そこで私のおじいちゃんはノンビリと趣味の畑仕事をして暮らしている。相棒はうさぎの夫婦二匹とその子供。私がうータンをもらい受けた後も三匹ほど子うさぎが生まれたそうだ。これ以上増えると年寄りには世話がしづらいと言う事で、可哀想だけどその後うさぎ夫婦は避妊手術を受けることになった。子うさぎの内二匹は貰われて行き、男の子が一匹跡継ぎ(?)として残されているらしい。
本当は『うさぎ島』と言われている有名な大久野島にでも連れて行ったほうが良いのかもしれない。大久野島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島なのだが、そこはなんと野生のうさぎで一杯なのだ。そこでは『うさぎ祭り』や『うさぎすし詰め状態』が当たり前に見られるらしい……つまりうさぎ好きには堪らない楽園なのだと言う。しかし単なるウサトモなのに、わざわざ瀬戸内海に浮かぶ小島まで二人きりの旅行なんて、怪し過ぎる。何せ遠い。だから規模は小さいけれども電車で二時間もあれば余裕で行ける、八王子の小さなうさぎの楽園へ、亀田課長を連れて行こうと思い立ったのだ。
初めて私の方からお誘いメールを送る。小心なので正直ドキドキした。いつも亀田課長は気軽に私に連絡してくるけれども―――自分から誘うとなるとこれほど勇気が必要になるとは思いも寄らなかった!しかし男性を誘うって……自分からアクションを起こすのって勇気がいる事なんだなぁ。
そんな風にドキドキしながらエイヤっと送信!すると亀田からは直ぐに快諾の返事が届いた。その素直な反応を見て、勢いに乗っていた私も少し冷静になってしまう。
誘っておいてなんだが……亀田課長の天然振りって如何なものかと思ってしまう。私は一年契約のアラサー派遣社員。そろそろ適齢期である。かたや亀田は優良企業の出世頭、最年少課長。その上長身の美男だ。まあ三十八歳と言う年齢は多少育ち過ぎと言えば言えなくもないが、男性なんだからまだまだ十分圏内だと思う。そんな優良物件が疑いも持たず私なんかの誘いにホイホイ乗って来て大丈夫なのかね?襲われて既成事実作られて、責任とれ!とか言われてついつい書類にハンコ押す事になっちゃって、三食昼寝付きの専業主婦になった私に馬車馬のように働かされて給料かすめ取られるかもって可能性……考えないのかな?あ、そっかそう言えばいつも振られるって言ってたけど、きっとアプローチも向こうからなんだよね。これはチョロイよねー、私が『付き合ってください』って言ったらひょっとしてこのお誘いにも直ぐに頷くのかな?全く色っぽい雰囲気、私からも亀田課長からも一滴も滲み出ていないのだけれど。ひょっとして『結婚してください』って言っても『ああ』なんてコクリと頷いたりして?
亀田課長は自分の事を『女の扱いが下手』だと言うし、確かにその通りだと思うけれど―――これまでウサトモとして付き合って来た経験から考えると……実際付き合うとなるとその辺りはそれほど気にならないような気がする。課長が仕事人間なのは嫌って程分かっているから、仕事ばっかりしてても大して気にならないし。うさぎに関わると狂っちゃうって言う場面はそれこそ散々目にしているから、もう幻滅しようもないしね。確かに最初は吃驚したけどさ。……我が身を振り返ると亀田課長ばっかり責められないし。
ここまで考えてから、漸く私はハッと我に返った。
ナイナイ!なに考えてるの~!
まあた勘違いし始めちゃった??ひょっとして。もー男友達少ないからって、ちょっと距離が近くなったら直ぐに恋愛対象とか結婚対象に考えるのはダメ!そんなんだから元カレ(仮)と付き合っているなんて、こっ恥ずかしい妄想を現実と勘違いしちゃうんだよ。それに亀田課長だって全然そんな気ないんだからっ!迷惑千万ですよ!あー、自分の思考がこっ恥ずかしい~!
邪な妄想ばっかりしていないで、今は純粋に亀田課長を元気づける事を考えよう!
いろいろご馳走になっているからね。うータンにもお土産タップリ貰っているし。よおっし、土曜日はうさぎ祭りだ~~!
名付けて『第一回 亀田課長を元気づけようプロジェクト』開催!パチパチパチ!
最初から単発予定のこの企画、二回目の企画はありませんよ。単に『第一回』とか言ってみたかっただけです。
土日にウサギ成分を補給しようと待ち構えているであろう亀田課長を、私は楽園へ招待する事にした。そう―――行き先は八王子。都内とは名ばかりの長閑な山裾にある畑に囲まれた一軒家だ。そこで私のおじいちゃんはノンビリと趣味の畑仕事をして暮らしている。相棒はうさぎの夫婦二匹とその子供。私がうータンをもらい受けた後も三匹ほど子うさぎが生まれたそうだ。これ以上増えると年寄りには世話がしづらいと言う事で、可哀想だけどその後うさぎ夫婦は避妊手術を受けることになった。子うさぎの内二匹は貰われて行き、男の子が一匹跡継ぎ(?)として残されているらしい。
本当は『うさぎ島』と言われている有名な大久野島にでも連れて行ったほうが良いのかもしれない。大久野島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島なのだが、そこはなんと野生のうさぎで一杯なのだ。そこでは『うさぎ祭り』や『うさぎすし詰め状態』が当たり前に見られるらしい……つまりうさぎ好きには堪らない楽園なのだと言う。しかし単なるウサトモなのに、わざわざ瀬戸内海に浮かぶ小島まで二人きりの旅行なんて、怪し過ぎる。何せ遠い。だから規模は小さいけれども電車で二時間もあれば余裕で行ける、八王子の小さなうさぎの楽園へ、亀田課長を連れて行こうと思い立ったのだ。
初めて私の方からお誘いメールを送る。小心なので正直ドキドキした。いつも亀田課長は気軽に私に連絡してくるけれども―――自分から誘うとなるとこれほど勇気が必要になるとは思いも寄らなかった!しかし男性を誘うって……自分からアクションを起こすのって勇気がいる事なんだなぁ。
そんな風にドキドキしながらエイヤっと送信!すると亀田からは直ぐに快諾の返事が届いた。その素直な反応を見て、勢いに乗っていた私も少し冷静になってしまう。
誘っておいてなんだが……亀田課長の天然振りって如何なものかと思ってしまう。私は一年契約のアラサー派遣社員。そろそろ適齢期である。かたや亀田は優良企業の出世頭、最年少課長。その上長身の美男だ。まあ三十八歳と言う年齢は多少育ち過ぎと言えば言えなくもないが、男性なんだからまだまだ十分圏内だと思う。そんな優良物件が疑いも持たず私なんかの誘いにホイホイ乗って来て大丈夫なのかね?襲われて既成事実作られて、責任とれ!とか言われてついつい書類にハンコ押す事になっちゃって、三食昼寝付きの専業主婦になった私に馬車馬のように働かされて給料かすめ取られるかもって可能性……考えないのかな?あ、そっかそう言えばいつも振られるって言ってたけど、きっとアプローチも向こうからなんだよね。これはチョロイよねー、私が『付き合ってください』って言ったらひょっとしてこのお誘いにも直ぐに頷くのかな?全く色っぽい雰囲気、私からも亀田課長からも一滴も滲み出ていないのだけれど。ひょっとして『結婚してください』って言っても『ああ』なんてコクリと頷いたりして?
亀田課長は自分の事を『女の扱いが下手』だと言うし、確かにその通りだと思うけれど―――これまでウサトモとして付き合って来た経験から考えると……実際付き合うとなるとその辺りはそれほど気にならないような気がする。課長が仕事人間なのは嫌って程分かっているから、仕事ばっかりしてても大して気にならないし。うさぎに関わると狂っちゃうって言う場面はそれこそ散々目にしているから、もう幻滅しようもないしね。確かに最初は吃驚したけどさ。……我が身を振り返ると亀田課長ばっかり責められないし。
ここまで考えてから、漸く私はハッと我に返った。
ナイナイ!なに考えてるの~!
まあた勘違いし始めちゃった??ひょっとして。もー男友達少ないからって、ちょっと距離が近くなったら直ぐに恋愛対象とか結婚対象に考えるのはダメ!そんなんだから元カレ(仮)と付き合っているなんて、こっ恥ずかしい妄想を現実と勘違いしちゃうんだよ。それに亀田課長だって全然そんな気ないんだからっ!迷惑千万ですよ!あー、自分の思考がこっ恥ずかしい~!
邪な妄想ばっかりしていないで、今は純粋に亀田課長を元気づける事を考えよう!
いろいろご馳走になっているからね。うータンにもお土産タップリ貰っているし。よおっし、土曜日はうさぎ祭りだ~~!
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