85 / 375
捕まりました。<亀田視点>
8.泊まります。
しおりを挟む
大谷は着替え一式とタオルを手渡すと、浴室に俺を押し込んだ。
それほど物の多くないスッキリとしたトイレと洗面台付きのユニットバス。そう言えば大谷の部屋はあまり広くは無いものの、余計な物が少なくて整頓されていた。装飾より使い勝手優先、と言う印象を受ける。うさぎを自由に解き放つ為にそうしているのか、それとも大谷が元からそう言う性質なのだろうか。
アイツって意外とサバサバしているよな。
仕事場ではむしろ女性らしい雰囲気があって前に出しゃばらないおしとやかなイメージがある。良い意味で古風と言うか……他の派遣の女性は派手だったり騒がしかったりするので、余計にそう感じてしまうのかもしれない。
けれども家でうータンとノンビリしている大谷は―――かなりズバズバ物を言うし迂闊だし、間が抜けていて……それでいてサッパリしている。女性特有の粘着質な感じが無いと言うか。そう、例えば今まで少しの間付き合いのあった女性達とかなり違うように思える。
彼女達は付き合っている間はニコニコしていて、ハッキリ要望を伝えて来る事は無く大抵俺に判断を委ねようとした。だがいざ別れると言う時になってから、これまで口にしなかった不満を曝け出す、と言う事が多かったように思う。まるで出した宿題に答えられなかった事を、責める教師のように。
そんな時俺はただただ唖然とするばかりで。そう言えば謎かけのような台詞を笑顔で口にされ、真意を掴めなかった事が多々あった。疲れていたし相手が笑顔だから、まあいいか、とスルーした事も何度かある。大抵仕事が佳境に入っていて頭が一杯になっていた時が多かった……今改めて考えると、その揶揄のような冗談のような言葉達は、彼女達の不満のカプセルみたいなものだったかもしれない。胃を通り過ぎた後に中身がやっと溶け出すように製造された遅効性の毒のような。幸いというか不幸にもと言うか、俺の胃腸が丈夫なのかそれとも知覚が鈍かったのか、疼痛と微妙な具合の悪さは残るものの具体的に何処にダメージを与えようとした毒なのか―――全くもって分からないままだ。
もし大谷と付き合ったら、そんな事にはならなそうだな。すぐ顔に出るし、思った事を後先考えずに口に出さずにいられない性分らしいし。
そうそう……そう言えばヒドイ事言われたよな。三好に『幻滅した』と言い放たれ、落ち着いて対処しようと思いつつも内心ショックを受けて動揺していた時……
『女扱い、ホンッとーに、へったくそですね……!!』
シャワーを浴びながら思い出し笑いをしてしまう。あれはグサッときたな、図星過ぎて。思わず脊髄反射で謝っちまったもんな。だけど、そう抗議した傍から言い過ぎたと思ったのかフォローするように気まずげに御礼を言ってくれたり、三好との関係を心配してくれたり……やっぱ基本お人好しなんだよな、大谷って。
体と頭を洗って、着替える。好きに使って良いと言われていたので、ドライヤーを借りて髪を乾かした。それから扉を出ようとしたところで大谷にコップと歯ブラシを渡されて、中に戻って歯磨きをする。
うん……至れり尽くせり、だ。
俺が思わず大事にされていると錯覚してしまうくらい―――大谷は面倒見が良い。『錯覚したい』と言う能動的なこちらの動機が、目の前に分厚い指向性のフィルターを作っているのだろうが……これ、普通に付き合っている男女の休日だろう、どう考えても。
いやいやいや、まーた、自分に都合良く取ろうとしてるな、俺。
万が一もし、その……大谷が俺に気が合ったとして。
まあ八割がた俺の願望の入った『万が一』なのだが……付き合うとか好きだとかそう言う話もせずに、なし崩しにやっちゃうのは駄目だろ。そんな心の準備もしていないし。
つーか、心の準備より大事な準備をしていない。
そうだよな、今日ここに泊まるなんて全く想像していなかった。
だからその……何かあるとしても先立つ物が無い。万が一……万が一だぞ?あの様子じゃ絶対あり得ないと思うが……大谷が俺を受け入れる気持ちを持ってくれたとしてだ。
今夜は流石に無理だろ。
何よりお世話になった大谷のじーさんにも申し訳が立たない。
順序があるだろ?ほら、付き合って欲しいと言う意志を、男であり上司であり年上でもある俺から大谷にまず伝えて……それで、晴れて大谷からOKの返事があれば。
それからまずは、デートだよな。若い娘さん相手にガッツくのは駄目だよな。大人の側が余裕を見せなくちゃならないし……だから少なくともなし崩しにやるのは駄目だろ?如何にも体目当てみたいだし。体も目当てと言えば目当てなんだが……いやいやいや、そうじゃなくて。
それに第一、肝心の避妊具が無い。大谷のあの様子……どう見ても男慣れしていないよな。ひょっとすると処女かも。いや、俺は女を視る目が無いから、その印象が合っているのかどうか全くもって自信はない。例え処女じゃなくてもそんな事に拘る訳じゃないんだが―――少なくともあの感じ、どう考えても今夜何かあると予想してるようには、思えない。ここで大谷がコンビニにも売っているあの小さな箱をスッと差し出して来たら……俺、確実にひっくり返るな。
それとも十年一昔と言うから……大谷の世代では、そう言う事にあまりハードルを感じないものだったりするのだろうか。他の派遣の女の子はそんな雰囲気醸し出しているよなぁ、いや、これも偏見か。まあ考え過ぎかもしれないがもし大谷がそう言う事に慣れていたとしたら、そして本当に俺を誘っているのだとしたら―――
無いよなぁ。
ナイナイ。
『親もぐっすり眠って行く』とか言っていたもんな。普通そんな親の話題ださねーだろ、意識していたら。おまけに父親の着た部屋着だろ?ナイナイ。どう考えても親世代と同列の扱いされてるよな、よくて兄世代か……。
……あ、一瞬意識が飛んでしまった。
まあいいや。とにかく俺は今夜眠れるような気は全くしないが―――目をつぶって眠ったフリをするしかない。そうさ、そうしてジッとしていれば朝はいつかやって来る。
と、自分の沸き立つ心を漸く平静に戻した俺だったが―――入れ替わりで大谷が浴室に入った後―――狭い部屋いっぱいに敷かれた布団を目にして……やはり激しい動悸に襲われ、またしてもグルグルと湧き上がる妄想と、改めて格闘しなければならなかったのだった。
それほど物の多くないスッキリとしたトイレと洗面台付きのユニットバス。そう言えば大谷の部屋はあまり広くは無いものの、余計な物が少なくて整頓されていた。装飾より使い勝手優先、と言う印象を受ける。うさぎを自由に解き放つ為にそうしているのか、それとも大谷が元からそう言う性質なのだろうか。
アイツって意外とサバサバしているよな。
仕事場ではむしろ女性らしい雰囲気があって前に出しゃばらないおしとやかなイメージがある。良い意味で古風と言うか……他の派遣の女性は派手だったり騒がしかったりするので、余計にそう感じてしまうのかもしれない。
けれども家でうータンとノンビリしている大谷は―――かなりズバズバ物を言うし迂闊だし、間が抜けていて……それでいてサッパリしている。女性特有の粘着質な感じが無いと言うか。そう、例えば今まで少しの間付き合いのあった女性達とかなり違うように思える。
彼女達は付き合っている間はニコニコしていて、ハッキリ要望を伝えて来る事は無く大抵俺に判断を委ねようとした。だがいざ別れると言う時になってから、これまで口にしなかった不満を曝け出す、と言う事が多かったように思う。まるで出した宿題に答えられなかった事を、責める教師のように。
そんな時俺はただただ唖然とするばかりで。そう言えば謎かけのような台詞を笑顔で口にされ、真意を掴めなかった事が多々あった。疲れていたし相手が笑顔だから、まあいいか、とスルーした事も何度かある。大抵仕事が佳境に入っていて頭が一杯になっていた時が多かった……今改めて考えると、その揶揄のような冗談のような言葉達は、彼女達の不満のカプセルみたいなものだったかもしれない。胃を通り過ぎた後に中身がやっと溶け出すように製造された遅効性の毒のような。幸いというか不幸にもと言うか、俺の胃腸が丈夫なのかそれとも知覚が鈍かったのか、疼痛と微妙な具合の悪さは残るものの具体的に何処にダメージを与えようとした毒なのか―――全くもって分からないままだ。
もし大谷と付き合ったら、そんな事にはならなそうだな。すぐ顔に出るし、思った事を後先考えずに口に出さずにいられない性分らしいし。
そうそう……そう言えばヒドイ事言われたよな。三好に『幻滅した』と言い放たれ、落ち着いて対処しようと思いつつも内心ショックを受けて動揺していた時……
『女扱い、ホンッとーに、へったくそですね……!!』
シャワーを浴びながら思い出し笑いをしてしまう。あれはグサッときたな、図星過ぎて。思わず脊髄反射で謝っちまったもんな。だけど、そう抗議した傍から言い過ぎたと思ったのかフォローするように気まずげに御礼を言ってくれたり、三好との関係を心配してくれたり……やっぱ基本お人好しなんだよな、大谷って。
体と頭を洗って、着替える。好きに使って良いと言われていたので、ドライヤーを借りて髪を乾かした。それから扉を出ようとしたところで大谷にコップと歯ブラシを渡されて、中に戻って歯磨きをする。
うん……至れり尽くせり、だ。
俺が思わず大事にされていると錯覚してしまうくらい―――大谷は面倒見が良い。『錯覚したい』と言う能動的なこちらの動機が、目の前に分厚い指向性のフィルターを作っているのだろうが……これ、普通に付き合っている男女の休日だろう、どう考えても。
いやいやいや、まーた、自分に都合良く取ろうとしてるな、俺。
万が一もし、その……大谷が俺に気が合ったとして。
まあ八割がた俺の願望の入った『万が一』なのだが……付き合うとか好きだとかそう言う話もせずに、なし崩しにやっちゃうのは駄目だろ。そんな心の準備もしていないし。
つーか、心の準備より大事な準備をしていない。
そうだよな、今日ここに泊まるなんて全く想像していなかった。
だからその……何かあるとしても先立つ物が無い。万が一……万が一だぞ?あの様子じゃ絶対あり得ないと思うが……大谷が俺を受け入れる気持ちを持ってくれたとしてだ。
今夜は流石に無理だろ。
何よりお世話になった大谷のじーさんにも申し訳が立たない。
順序があるだろ?ほら、付き合って欲しいと言う意志を、男であり上司であり年上でもある俺から大谷にまず伝えて……それで、晴れて大谷からOKの返事があれば。
それからまずは、デートだよな。若い娘さん相手にガッツくのは駄目だよな。大人の側が余裕を見せなくちゃならないし……だから少なくともなし崩しにやるのは駄目だろ?如何にも体目当てみたいだし。体も目当てと言えば目当てなんだが……いやいやいや、そうじゃなくて。
それに第一、肝心の避妊具が無い。大谷のあの様子……どう見ても男慣れしていないよな。ひょっとすると処女かも。いや、俺は女を視る目が無いから、その印象が合っているのかどうか全くもって自信はない。例え処女じゃなくてもそんな事に拘る訳じゃないんだが―――少なくともあの感じ、どう考えても今夜何かあると予想してるようには、思えない。ここで大谷がコンビニにも売っているあの小さな箱をスッと差し出して来たら……俺、確実にひっくり返るな。
それとも十年一昔と言うから……大谷の世代では、そう言う事にあまりハードルを感じないものだったりするのだろうか。他の派遣の女の子はそんな雰囲気醸し出しているよなぁ、いや、これも偏見か。まあ考え過ぎかもしれないがもし大谷がそう言う事に慣れていたとしたら、そして本当に俺を誘っているのだとしたら―――
無いよなぁ。
ナイナイ。
『親もぐっすり眠って行く』とか言っていたもんな。普通そんな親の話題ださねーだろ、意識していたら。おまけに父親の着た部屋着だろ?ナイナイ。どう考えても親世代と同列の扱いされてるよな、よくて兄世代か……。
……あ、一瞬意識が飛んでしまった。
まあいいや。とにかく俺は今夜眠れるような気は全くしないが―――目をつぶって眠ったフリをするしかない。そうさ、そうしてジッとしていれば朝はいつかやって来る。
と、自分の沸き立つ心を漸く平静に戻した俺だったが―――入れ替わりで大谷が浴室に入った後―――狭い部屋いっぱいに敷かれた布団を目にして……やはり激しい動悸に襲われ、またしてもグルグルと湧き上がる妄想と、改めて格闘しなければならなかったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
みんなと同じようにプレーできなくてもいいんじゃないですか? 先輩には、先輩だけの武器があるんですから——。
後輩マネージャーのその言葉が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
そのため、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると錯覚していたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。そこに現れたのが、香奈だった。
香奈に励まされてサッカーを続ける決意をした巧は、彼女のアドバイスのおかげもあり、だんだんとその才能を開花させていく。
一方、巧が成り行きで香奈を家に招いたのをきっかけに、二人の距離も縮み始める。
しかし、退部するどころか活躍し出した巧にフラストレーションを溜めていた武岡が、それを静観するはずもなく——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
先輩×後輩のじれったくも甘い関係が好きな方、スカッとする展開が好きな方は、ぜひこの物語をお楽しみください!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
王弟が愛した娘 —音に響く運命—
Aster22
恋愛
弟を探す旅の途中、身分を隠して村で薬師として生きていたセラは、
ハープの音に宿る才を、名も知らぬ貴族の青年――王弟レオに見初められる。
互いの立場を知らぬまま距離を縮めていく二人。
だが、ある事件をきっかけに、セラは彼の屋敷で侍女として働くことになり、
知らず知らずのうちに国を巻き込む陰謀へと引き寄せられていく。
人の生まれは変えられない。
それでも、何を望み、何を選ぶのかは、自分で決められる。
セラが守ろうとするものは、弟か、才か、それとも――
キャラ設定・世界観などはこちら
↓
https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる