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捕まった後のお話
42.笑われました。 <大谷>
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水野君に連れて行かれたのは、お洒落で程好く力の抜けたカフェだった。
うーん、さすが。
昔一緒に出掛けた時も、水野君が選ぶのはこんな感じ。肩の凝らない、スッキリとしたお店。……決して八十オーバーの看板娘がいる、オジサン比率の高い定食屋ではない。
ぷぷっ本当にあのお店、面白かったなぁ……お魚屋さん直営だから定番メニューの刺身も油が乗っていて、それでいて新鮮だから全然シツコク無くて。糠漬けも懐かしーい味がして、ポリポリ小気味良い音を立てて食べると気分がホコっとして……
「何にする?」
「え?あっ……ええと」
マズい。思わずトリップしちゃってた。
「迷うなら、ココから選ぶ?こっちは今日のおススメランチだってさ」
「うん。あ!これが良い。『クロックムッシュプレート』美味しそう」
「じゃあ俺は―――『ハンバーグプレート』にするかな」
目を細めて優し気に微笑む表情は変わらない。だけど少しだけ、輪郭があの頃よりシャープになったような気がする。
会わなくなって二年とちょっと。そう言えば飲み会では『派遣が少しだけ羨ましい』というような事を言っていたな。暫く会っていない間、色々と水野君も苦労したのだろうか。体育会系のサークル活動もして人付き合いも如才ない印象があったから、社交的とは言えない私よりずっと世の中上手く渡って行けるのだろうなって、あの頃は経験値と意識の違いにただただ感心していたのだけど。
そうは言っても彼は私と同い年なんだ。社会経験の年数は同じで……例え上手くやっているように見える人でも、嫌な事があれば同じように傷つくだろうし五年や十年先を行く先輩達から見ればヒヨッコには違いなくて。
あの頃は……何処に出掛けるのも、水野君からのお誘いが切っ掛けだった。私からも誘おうかなって考えた事もあった。でも恥ずかしくて勇気が出なくて悩んでウロウロしている内に、水野君から次のお誘いがあって。結局いつも色々考えてくれたのは、水野君の方だったな。いつもスマートで、美味しい場所や楽しい場所に連れて行ってくれた。私は気の利いた場所とか見当も付かなくて、ますますこちらから誘うのが悪いような気がして……段々と連れて行ってくれる所について行くだけで満足してしまっていた。
でも『友達』だったなら―――こちらから誘って、微妙な場所でも何でも連れて行けば良かった。そしたら……もう少しちゃんとお互い分かり合う事ができて。もしかしたら変な勘違いもせずに済んだのかもしれない。
「知ってる?松井と内藤、結婚するって」
「え!そうなの?」
松井君と内藤さんは二人とも元スキー部員。内藤さんとは特に親しくしていた訳では無かったけれど―――サバサバしていて男勝りな印象の女の子だった。
「じゃあ学生時代から付き合ってたの?」
「いや、OB会でも別に付き合って無かった筈なんだけど……松井が異動した支店が内藤さんのオフィスの近くでよく飲みに行くようになって、暫くして付き合うようになったんだって」
「へぇ~、そうなんだ!いいなぁ、松井君……内藤さんってサッパリしているけど、懐深いって言うか包容力があって素敵な人だもんね」
内藤さんが作ったクッキー、美味しかったなぁ。男勝りなのに料理上手!ってギャップにキュンとした記憶がある。女性陣だけにこっそり配ってくれたっけ。
「そこ羨ましがるの、松井に対してなの?」
水野君が驚いたように聞き返したから、私は首を傾げた。
「変?だって内藤さんのクッキー、すごく美味しいし」
「……内藤って料理出来たの?」
「上手なんだよ!飲み会に行くと偶に可愛くラッピングしたクッキーとかタルトとか配ってくれててね。私みたいに話下手な相手にも気配りしてくれて……そのたび『姉御!』って心の中で呼んでたもん」
「ぷっ……アハハ、大谷さん相変わらず面白いね、視点が」
笑われてしまった。そう言えば、昔も頓珍漢な事を言っては水野君の失笑を買っていたっけ。言った後で恥ずかしかったなぁ……。自分じゃ変な事言っているつもりが無かったから、余計に。
「そんなに変?以前もよく笑ってたけど」
思わず肩を落とすと、水野君が首を振った。
「いや、ただ……皆でいると口数が少なくておっとりしているのに、二人で話すとちょっと違った印象になるから。決して悪い意味では……無いよ」
それでもククク……と笑いを堪える様子で、肩を震わせている。
そうか、私は『面白』枠の友達だったんだな、彼にとって。うん、これでどうやってカレカノだったと勘違い出来たんだろう……でもだって、地味な私にとって男の子と二人で出掛けるなんてそれまであり得なかったんだもん、仕方ないよね。
一方で体育会系のサークルに入っている人達は、傍から見ていて男女関係なく親しく気さくな付き合いをしていたように見えた。そう言えば内藤さんと水野君の組み合わせで一緒にご飯食べたりしていた事もあったよね、今思うと。自分の事ばかり夢中で、そう言う事もすっかり頭から抜け落ちてたなぁ……だから激しい勘違いをしちゃうんだな。男女間でもあまり意識しないのがこういう人達は普通だったんだよね、きっと。スキー部は合宿だってあったらしいから、泊まりがけで一緒ってシチュエーションにも慣れているだろうし。男女二人で連れ立って出掛けるくらい、何とも思わなくても―――今改めて考えてみるとうん、当り前で普通の事だったのかも、やっぱり。
「結婚式しないらしいから、久し振りに皆で集まってお祝いしようかって話が出てるんだ。だから大谷さんも……参加しない?」
「へ~いいね!参加したいなぁ、でも元々スキー部じゃないし……美野里ちゃんが出るなら一緒に参加しようかな?最近連絡してなかったけど、後で聞いてみる。それにしても―――結婚かぁ。早いような気がするけど、そろそろそう言う人が出て来てもおかしくない年齢なんだね、私達って」
「女の子なら結婚を意識する子もいるかもね。でもこの年だとまだ松井みたいな男は珍しいだろうな。仕事や収入に自信が持てるようにならないと、なかなかそこまで決心するのは難しいよ」
なるほど……そっか。一般的に男の人ってそう言う所を気にするのね。パパは学生の時からママを追い掛けていて、就職してやっと結婚して貰ったって言っていたから、きっと世間では珍しいタイプの男の人なのだろう。だからあんまりピンと来なかったけど……だったら世間一般視点から考えると、丈さんはもう既にそういう自信を持っている状態だって―――言えるのかな。
「じゃあ男の人が収入や仕事に自信が持てる時期になったら……付き合っている相手との結婚を意識するのは普通なのかな?」
「俺の場合はね。でも最近はそう言った条件をクリアしていても結婚しない人も多いらしいね。独り暮らしが長くなると自分のペースがあって、それを他人に乱されるのが嫌だって言う人もいるみたいだし」
ギクッとした。思い当たる節があり過ぎる。
まさに営業課の出世頭『亀田課長』は、それに当て嵌まる……と言うか客観的にそういうイメージある、よね?結婚していないのが、むしろおかしいと言われているくらいだもん。だってモテない訳じゃないもんね、ただ吉竹さんの話と言うか元カノの派遣社員の話……だと、彼女より仕事中心だって話だったし。
確かにな~……丈さんってお仕事大好きだよね?課の女の子によく思われるより、仕事をスムーズに進める事の方が大事なんだもん。少しでもモテたいと言う欲望があったら、あんな威圧感満載の態度、女性に対して取らないよね。あ、でも他の課の女性にはモテるんだったっけ。仕事に絡まなければ感じ良く出来るんだもんね。と言う事はやっぱり、仕事第一!って事か……。
「大谷さん、もしかして今……結婚を考えている相手が―――いるの?」
うっ……ひょっとして顔に出てたかな?
やっぱりついつい意識しちゃうよね。けれども私の場合はごく単純な動機でそう言う事を意識しちゃっているだけなんだ。お泊りの時に帰りたくないな~ってつい思っちゃうとか、丈さんが帰ってしまったら寂しいから一緒に住んでいれば寂しくないのにな……とか、本当に些細で単純な動機。
丈さんにしたら、二ヵ月かそこら付き合った相手とすぐ結婚!なんて考えている訳ないだろうけど。つまりそれは単なる夢、妄想、与太話の類。具体的に『結婚を考えている』って胸を張って言える訳ではない。
だから私は首を振った。
「ええと、そう言う訳ではないんだけど……普通はどうなのかなって。うちの父親は母親と結婚した時、遙かに収入とか仕事経験は追い付いて無かったって聞いていたから」
「そう言えば大谷さんのお母さんって、姉さん女房だったんだっけ?」
「うん、かなり年の差があるんだぁ。だからちょっとピンと来なくて」
「ふーん、一見常識的に見えて意外と変わってるのは、そう言う環境にも由来しているのかな」
「え……それ私の事?」
「うん」
大きく頷かれてガクッと項垂れてしまう。
うん、水野君の私に対する認識って―――こんなものだったのね。『面白』枠ですよ、どーせね……!
うーん、さすが。
昔一緒に出掛けた時も、水野君が選ぶのはこんな感じ。肩の凝らない、スッキリとしたお店。……決して八十オーバーの看板娘がいる、オジサン比率の高い定食屋ではない。
ぷぷっ本当にあのお店、面白かったなぁ……お魚屋さん直営だから定番メニューの刺身も油が乗っていて、それでいて新鮮だから全然シツコク無くて。糠漬けも懐かしーい味がして、ポリポリ小気味良い音を立てて食べると気分がホコっとして……
「何にする?」
「え?あっ……ええと」
マズい。思わずトリップしちゃってた。
「迷うなら、ココから選ぶ?こっちは今日のおススメランチだってさ」
「うん。あ!これが良い。『クロックムッシュプレート』美味しそう」
「じゃあ俺は―――『ハンバーグプレート』にするかな」
目を細めて優し気に微笑む表情は変わらない。だけど少しだけ、輪郭があの頃よりシャープになったような気がする。
会わなくなって二年とちょっと。そう言えば飲み会では『派遣が少しだけ羨ましい』というような事を言っていたな。暫く会っていない間、色々と水野君も苦労したのだろうか。体育会系のサークル活動もして人付き合いも如才ない印象があったから、社交的とは言えない私よりずっと世の中上手く渡って行けるのだろうなって、あの頃は経験値と意識の違いにただただ感心していたのだけど。
そうは言っても彼は私と同い年なんだ。社会経験の年数は同じで……例え上手くやっているように見える人でも、嫌な事があれば同じように傷つくだろうし五年や十年先を行く先輩達から見ればヒヨッコには違いなくて。
あの頃は……何処に出掛けるのも、水野君からのお誘いが切っ掛けだった。私からも誘おうかなって考えた事もあった。でも恥ずかしくて勇気が出なくて悩んでウロウロしている内に、水野君から次のお誘いがあって。結局いつも色々考えてくれたのは、水野君の方だったな。いつもスマートで、美味しい場所や楽しい場所に連れて行ってくれた。私は気の利いた場所とか見当も付かなくて、ますますこちらから誘うのが悪いような気がして……段々と連れて行ってくれる所について行くだけで満足してしまっていた。
でも『友達』だったなら―――こちらから誘って、微妙な場所でも何でも連れて行けば良かった。そしたら……もう少しちゃんとお互い分かり合う事ができて。もしかしたら変な勘違いもせずに済んだのかもしれない。
「知ってる?松井と内藤、結婚するって」
「え!そうなの?」
松井君と内藤さんは二人とも元スキー部員。内藤さんとは特に親しくしていた訳では無かったけれど―――サバサバしていて男勝りな印象の女の子だった。
「じゃあ学生時代から付き合ってたの?」
「いや、OB会でも別に付き合って無かった筈なんだけど……松井が異動した支店が内藤さんのオフィスの近くでよく飲みに行くようになって、暫くして付き合うようになったんだって」
「へぇ~、そうなんだ!いいなぁ、松井君……内藤さんってサッパリしているけど、懐深いって言うか包容力があって素敵な人だもんね」
内藤さんが作ったクッキー、美味しかったなぁ。男勝りなのに料理上手!ってギャップにキュンとした記憶がある。女性陣だけにこっそり配ってくれたっけ。
「そこ羨ましがるの、松井に対してなの?」
水野君が驚いたように聞き返したから、私は首を傾げた。
「変?だって内藤さんのクッキー、すごく美味しいし」
「……内藤って料理出来たの?」
「上手なんだよ!飲み会に行くと偶に可愛くラッピングしたクッキーとかタルトとか配ってくれててね。私みたいに話下手な相手にも気配りしてくれて……そのたび『姉御!』って心の中で呼んでたもん」
「ぷっ……アハハ、大谷さん相変わらず面白いね、視点が」
笑われてしまった。そう言えば、昔も頓珍漢な事を言っては水野君の失笑を買っていたっけ。言った後で恥ずかしかったなぁ……。自分じゃ変な事言っているつもりが無かったから、余計に。
「そんなに変?以前もよく笑ってたけど」
思わず肩を落とすと、水野君が首を振った。
「いや、ただ……皆でいると口数が少なくておっとりしているのに、二人で話すとちょっと違った印象になるから。決して悪い意味では……無いよ」
それでもククク……と笑いを堪える様子で、肩を震わせている。
そうか、私は『面白』枠の友達だったんだな、彼にとって。うん、これでどうやってカレカノだったと勘違い出来たんだろう……でもだって、地味な私にとって男の子と二人で出掛けるなんてそれまであり得なかったんだもん、仕方ないよね。
一方で体育会系のサークルに入っている人達は、傍から見ていて男女関係なく親しく気さくな付き合いをしていたように見えた。そう言えば内藤さんと水野君の組み合わせで一緒にご飯食べたりしていた事もあったよね、今思うと。自分の事ばかり夢中で、そう言う事もすっかり頭から抜け落ちてたなぁ……だから激しい勘違いをしちゃうんだな。男女間でもあまり意識しないのがこういう人達は普通だったんだよね、きっと。スキー部は合宿だってあったらしいから、泊まりがけで一緒ってシチュエーションにも慣れているだろうし。男女二人で連れ立って出掛けるくらい、何とも思わなくても―――今改めて考えてみるとうん、当り前で普通の事だったのかも、やっぱり。
「結婚式しないらしいから、久し振りに皆で集まってお祝いしようかって話が出てるんだ。だから大谷さんも……参加しない?」
「へ~いいね!参加したいなぁ、でも元々スキー部じゃないし……美野里ちゃんが出るなら一緒に参加しようかな?最近連絡してなかったけど、後で聞いてみる。それにしても―――結婚かぁ。早いような気がするけど、そろそろそう言う人が出て来てもおかしくない年齢なんだね、私達って」
「女の子なら結婚を意識する子もいるかもね。でもこの年だとまだ松井みたいな男は珍しいだろうな。仕事や収入に自信が持てるようにならないと、なかなかそこまで決心するのは難しいよ」
なるほど……そっか。一般的に男の人ってそう言う所を気にするのね。パパは学生の時からママを追い掛けていて、就職してやっと結婚して貰ったって言っていたから、きっと世間では珍しいタイプの男の人なのだろう。だからあんまりピンと来なかったけど……だったら世間一般視点から考えると、丈さんはもう既にそういう自信を持っている状態だって―――言えるのかな。
「じゃあ男の人が収入や仕事に自信が持てる時期になったら……付き合っている相手との結婚を意識するのは普通なのかな?」
「俺の場合はね。でも最近はそう言った条件をクリアしていても結婚しない人も多いらしいね。独り暮らしが長くなると自分のペースがあって、それを他人に乱されるのが嫌だって言う人もいるみたいだし」
ギクッとした。思い当たる節があり過ぎる。
まさに営業課の出世頭『亀田課長』は、それに当て嵌まる……と言うか客観的にそういうイメージある、よね?結婚していないのが、むしろおかしいと言われているくらいだもん。だってモテない訳じゃないもんね、ただ吉竹さんの話と言うか元カノの派遣社員の話……だと、彼女より仕事中心だって話だったし。
確かにな~……丈さんってお仕事大好きだよね?課の女の子によく思われるより、仕事をスムーズに進める事の方が大事なんだもん。少しでもモテたいと言う欲望があったら、あんな威圧感満載の態度、女性に対して取らないよね。あ、でも他の課の女性にはモテるんだったっけ。仕事に絡まなければ感じ良く出来るんだもんね。と言う事はやっぱり、仕事第一!って事か……。
「大谷さん、もしかして今……結婚を考えている相手が―――いるの?」
うっ……ひょっとして顔に出てたかな?
やっぱりついつい意識しちゃうよね。けれども私の場合はごく単純な動機でそう言う事を意識しちゃっているだけなんだ。お泊りの時に帰りたくないな~ってつい思っちゃうとか、丈さんが帰ってしまったら寂しいから一緒に住んでいれば寂しくないのにな……とか、本当に些細で単純な動機。
丈さんにしたら、二ヵ月かそこら付き合った相手とすぐ結婚!なんて考えている訳ないだろうけど。つまりそれは単なる夢、妄想、与太話の類。具体的に『結婚を考えている』って胸を張って言える訳ではない。
だから私は首を振った。
「ええと、そう言う訳ではないんだけど……普通はどうなのかなって。うちの父親は母親と結婚した時、遙かに収入とか仕事経験は追い付いて無かったって聞いていたから」
「そう言えば大谷さんのお母さんって、姉さん女房だったんだっけ?」
「うん、かなり年の差があるんだぁ。だからちょっとピンと来なくて」
「ふーん、一見常識的に見えて意外と変わってるのは、そう言う環境にも由来しているのかな」
「え……それ私の事?」
「うん」
大きく頷かれてガクッと項垂れてしまう。
うん、水野君の私に対する認識って―――こんなものだったのね。『面白』枠ですよ、どーせね……!
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