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プロポーズの後のお話 <大谷視点>
2.打ち明けました。
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「いや~まさかそんな面白い事になっているとはねぇ」
ニマニマ口元を綻ばせている吉竹さん。やっと不倫では無いと言う事を信じて貰えたのは良いのだど……好奇心いっぱいの視線を浴びせられるのは、かなり恥ずかしい。昼休憩が終わりに近づき、カフェを出て戻る途中彼女はピッタリと体を寄せて来た。
「で?ニヤニヤしていたのは何で?」
「え……何でって、たまたま……」
吉竹さんが満面の笑顔で私を見据えている。逃がしませんよ、と言うプレッシャーを暗に感じてしまい、私はたじろいだ。
「何で?」
腕に手を掛けられ、グイッと絡めとられる。
「……うう……」
チョロい事だけでなく気の弱い事でも定評のある私は、耐えきれず口を割ってしまった。
「えええ!プロ……もが」
「こ、声が大きいよ!」
「あ、ゴメン」
オフィスビルの入口で、二人でキョロキョロと見渡す。見覚えのある顔と視線がかち合い、作り笑顔でニッコリと会釈を返した。
「確かにバレたらマズイわよね……特に川北さんとか煩そう~」
コクコクと私は頷き、同意を示した。
そう、まさに今通り過ぎたのは同じ総務課の川北さん。彼女は『亀田課長』が好みだと言っていた。ちょっと気が強いタイプで、女性の中で発言力があると言うか……ぶっちゃけ地味な私からしたら相当怖いです、彼女の目の敵にされるのは。
「私も、あんまりよく思われて無いからな~」
「え、そうなの?」
「彼女以前、中務さんに興味があってね……私に彼との合コン組むように頼んでたりしたのよ」
「え、でも付き合ってたんじゃないの?」
中務さんは吉竹さんの彼氏だ。
「ううん、その時は親しくはあったけど付き合って無かったの。と言うか川北さんの行動が切っ掛けで告白されて付き合う事になったんだ」
「え、ええ~……それはまた……」
「だから親しい人以外には付き合いを伏せていて、総務課から異動するまでは川北さんにバレないようにしてるの。ある事ない事言われたら困るし」
「じゃあ、川北さんは知らないんだ」
「うん、中務さんが靡かなかったから、他に目を向けるようになったみたい……ゴメンね。実は彼女の興味が亀田課長に移ってホッとしてたの」
「あ、うん。それはしょうがないよ。……でも、私も……やっぱまだ黙ってよう。この間、彼は課が離れたから内緒にしなくても良いって言ってくれたんだけど」
川北さんの前で口にする勇気は、当然私にはない。
「『彼』ね」
「えっと……」
「うヒヒ、今度馴れ初めとか聞かせてね……!あ~楽しみ増えたなぁ!」
ちょうど総務課の入口まで辿り着いた所だった。吉竹さんは大人っぽい外見に似合わない邪な笑い方でそう言った後、私の背をポン!と叩いて自分の席へとウキウキした足取りで戻って行ったのだった。
ニマニマ口元を綻ばせている吉竹さん。やっと不倫では無いと言う事を信じて貰えたのは良いのだど……好奇心いっぱいの視線を浴びせられるのは、かなり恥ずかしい。昼休憩が終わりに近づき、カフェを出て戻る途中彼女はピッタリと体を寄せて来た。
「で?ニヤニヤしていたのは何で?」
「え……何でって、たまたま……」
吉竹さんが満面の笑顔で私を見据えている。逃がしませんよ、と言うプレッシャーを暗に感じてしまい、私はたじろいだ。
「何で?」
腕に手を掛けられ、グイッと絡めとられる。
「……うう……」
チョロい事だけでなく気の弱い事でも定評のある私は、耐えきれず口を割ってしまった。
「えええ!プロ……もが」
「こ、声が大きいよ!」
「あ、ゴメン」
オフィスビルの入口で、二人でキョロキョロと見渡す。見覚えのある顔と視線がかち合い、作り笑顔でニッコリと会釈を返した。
「確かにバレたらマズイわよね……特に川北さんとか煩そう~」
コクコクと私は頷き、同意を示した。
そう、まさに今通り過ぎたのは同じ総務課の川北さん。彼女は『亀田課長』が好みだと言っていた。ちょっと気が強いタイプで、女性の中で発言力があると言うか……ぶっちゃけ地味な私からしたら相当怖いです、彼女の目の敵にされるのは。
「私も、あんまりよく思われて無いからな~」
「え、そうなの?」
「彼女以前、中務さんに興味があってね……私に彼との合コン組むように頼んでたりしたのよ」
「え、でも付き合ってたんじゃないの?」
中務さんは吉竹さんの彼氏だ。
「ううん、その時は親しくはあったけど付き合って無かったの。と言うか川北さんの行動が切っ掛けで告白されて付き合う事になったんだ」
「え、ええ~……それはまた……」
「だから親しい人以外には付き合いを伏せていて、総務課から異動するまでは川北さんにバレないようにしてるの。ある事ない事言われたら困るし」
「じゃあ、川北さんは知らないんだ」
「うん、中務さんが靡かなかったから、他に目を向けるようになったみたい……ゴメンね。実は彼女の興味が亀田課長に移ってホッとしてたの」
「あ、うん。それはしょうがないよ。……でも、私も……やっぱまだ黙ってよう。この間、彼は課が離れたから内緒にしなくても良いって言ってくれたんだけど」
川北さんの前で口にする勇気は、当然私にはない。
「『彼』ね」
「えっと……」
「うヒヒ、今度馴れ初めとか聞かせてね……!あ~楽しみ増えたなぁ!」
ちょうど総務課の入口まで辿り着いた所だった。吉竹さんは大人っぽい外見に似合わない邪な笑い方でそう言った後、私の背をポン!と叩いて自分の席へとウキウキした足取りで戻って行ったのだった。
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