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多分死んだ方いがいい聖女
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ごきげんよう、平和なとこから対岸の火事を見て酷いねと呟いて日常を謳歌する自称平和主義者諸君おはようございます。
時に狂信的平和主義者方々の内紛まで起きているのに戦争は起こらないとか言い続けてる戯言を聞いてどう思いましたか?
私は頭の中うじ虫沸いてんじゃねえの?って思いましたどうも、名無しの神々の教会『聖女』ミレイラ・ローレライです。
実際問題、戦争なんてものは人類史において日常茶飯事で人間が殺し合わない時間など何か別の事で競い合っている時だけです。当時はどう転がっても不利益は来るので食料品の買いだめ等、何かしらしていましたが。
今世において戦争というのは皆様の思う鼻を摘まみたくなるようなものではなく、多くの市民からは遠く兵士からは栄光と誉に満ちている、そんな認識です。まあ枕詞に前線は除くと付きますが。
勝てば富と名声、負ければ辱めと略奪、実に分かりやすいです。
そして手持ちの戦力が無くなったら国どうしで話し合い。少なくともWW1のような消耗戦と言う概念はありませんので、原則今の戦争ほど人は死なないんですよ。
この聖戦は絶滅戦争ですがね!
クソが。
おっと失礼、口が滑りました。
現に何が言いたいかと言いますと、私は聖女として絶賛戦争中の地獄に慈善活動に行かなければいけないんですねぇ、これが。
くそったれな原理主義者とくそったれな理想主義者とくそったれな平等主義者が、普段中悪いくせして私を使うことに関してはいっちょ前で、教会の信仰を高めるためならばどれだけ流血しようと関係ないと思っています。
人のことを何とも思っていないのではないでしょうか?断れば無知で無垢な信者から石を投げられ、行ったら行ったで矢と魔法が飛んでくる。断れないのを分かってて言っていますよ。
さてこの世界で『聖女』などと呼ばれちやほやされている私ですが、実際のところ大衆の聖女像を押し付けられて窮屈です。前世で一般高校生の価値観を持っている私からすると、四六時中『付き人』と言う監視の目がありプライバシーのプの字も無いです。
そして『聖女』という言葉が何を意味するのか、世界と教会の歴史を含めご説明しましょう。
この世界で我々人類を創りし原初の悪魔、その悪魔は人類をただ蹂躙するために生み出しました。ただ滅ぼす為では無く、原初の悪魔の為の娯楽、増えては減ってを繰り返していました。
ある時そんな人類を不憫に思った名前の無い神々はそれぞれ人類に知恵を与え、人類はヒューマン、エルフ、フェアリー、ドワーフ、コロポックル、ワーウルフ、ワーキャット、ケンタウロス、ミノタウロス、ケット・シー、マーメイド、セイレーン、我々人類は様々な進化を成し遂げていった。
原初の悪魔は神々の慈悲を否定し、名前の無い神々と原初の悪魔との長い戦いが始まります。
神々の加護を受けた人類は、その数を減らし、種族を減らしながら原初の悪魔を追い詰めることに成功し、名前の無い神々は身を牢獄に変え、原初の悪魔は封印されます。
戦いが終わり、残された人類は名前の無い神々を称え、名無しの神々の教会を立ち上げた。
めでたしめでたし。
これがこの世界と名無しの神々の教会の始まり。ここからは聖女と教会の現状を語ります。
まず現在、教会は数千年続く聖戦の真最中であること。敵は原初の悪魔を神と崇める人間たち、教会が『ゼノス』と呼んで忌み嫌う集団たということです。
彼らゼノスの目的は原初の悪魔を復活させること。その為に大量の死体が必要でその死体を調達するために彼らは異教徒である私たちと戦争をして殺しているんですね。
そして私たち教会の目的は封印を守ること。封印を維持する為には大量の力、魂が必要なんです。
その魂を絶詰める器が『聖杯』その聖杯を使う手段が『聖女』
近くで死んだ人類の魂を集め、聖杯に魂が溜まったら封印の贄となる肉人形です。
死を運命付けられた哀れな乙女。多くの魂を蓄えることで自我が崩壊して廃人になり、しかし蓄えた魂たちのエネルギーによって、核となる聖杯を破壊されない限り再生し続け死ぬことの無い化け物。
ただし封印を維持する内容は大多数の信者、中小国には伝わっておらず、名無しの神々の教会はゼノスに対しての防衛協定くらいにしか思われていません。教会の真実を知るのは教会上層部と聖王王国の重鎮と王様くらいですかね。
え?私はどうなのかって?
私も同じく聖杯を埋め込まれた聖女です。
剣で切られても槍で貫かれても死にはしない、むしろ聖女の周りで殺せば殺すほど死ねば死ぬほど魂は集まっていき聖女の不死性は高まる。
自殺を考えても無駄ですよ?
自傷行為は魂を減らす行為の為、狂った聖女は贄に。むしろ自傷行為が目印になっています。贄にされれば今まで贄にされてきた魂たちと一緒に封印を維持する燃料に、聖杯を持っているか中に入っているかの違いしかないです。
聖杯を自ら破壊する、以前それをやらかした聖女のせいで聖女自身に聖杯の位置は分からず、知っているのは聖杯を埋め込んだ人物と教会の上層部。
だから初陣の聖女は狂ってもいいように体を拘束され、魂が体に流れ込むのをじっと我慢。廃人になったらよし、狂って死を望んだら贄に。よって公の場で聖女は短命で兵士の為に命をとしたと発表されます。
まあ何人かそのまま正気のまま初陣を終える聖女が出てきますが、二戦三戦と続けていくうちに狂っていきます。
私ですが数万数億の魂たちの怨嗟の声なんて赤子の子守歌の様にしか感じません。
世界初の億越えの魂を内包しても狂わない聖女として上層部から忌み嫌われ、代わりに前線の兵士からは聖女様と慕われています。戦場に居ても手持無沙汰なので、無尽蔵にあるエネルギーで負傷兵の治療をしたり死に際に間に合えば看取ったりしていますから、自然と末端の信者からの人気がすごいんですよ。私がトップの派閥が作れるくらいには膨れ上がっています。
さて、最初の話に戻りまして。
私は戦争が嫌いです。ですが世界から争いは消えません。
そして思ったのです。
争いを生む全ての命を私の中に収めてしまえば、ありとあらゆる戦争が無くなるとではないか、と。
そう思うのです。
時に狂信的平和主義者方々の内紛まで起きているのに戦争は起こらないとか言い続けてる戯言を聞いてどう思いましたか?
私は頭の中うじ虫沸いてんじゃねえの?って思いましたどうも、名無しの神々の教会『聖女』ミレイラ・ローレライです。
実際問題、戦争なんてものは人類史において日常茶飯事で人間が殺し合わない時間など何か別の事で競い合っている時だけです。当時はどう転がっても不利益は来るので食料品の買いだめ等、何かしらしていましたが。
今世において戦争というのは皆様の思う鼻を摘まみたくなるようなものではなく、多くの市民からは遠く兵士からは栄光と誉に満ちている、そんな認識です。まあ枕詞に前線は除くと付きますが。
勝てば富と名声、負ければ辱めと略奪、実に分かりやすいです。
そして手持ちの戦力が無くなったら国どうしで話し合い。少なくともWW1のような消耗戦と言う概念はありませんので、原則今の戦争ほど人は死なないんですよ。
この聖戦は絶滅戦争ですがね!
クソが。
おっと失礼、口が滑りました。
現に何が言いたいかと言いますと、私は聖女として絶賛戦争中の地獄に慈善活動に行かなければいけないんですねぇ、これが。
くそったれな原理主義者とくそったれな理想主義者とくそったれな平等主義者が、普段中悪いくせして私を使うことに関してはいっちょ前で、教会の信仰を高めるためならばどれだけ流血しようと関係ないと思っています。
人のことを何とも思っていないのではないでしょうか?断れば無知で無垢な信者から石を投げられ、行ったら行ったで矢と魔法が飛んでくる。断れないのを分かってて言っていますよ。
さてこの世界で『聖女』などと呼ばれちやほやされている私ですが、実際のところ大衆の聖女像を押し付けられて窮屈です。前世で一般高校生の価値観を持っている私からすると、四六時中『付き人』と言う監視の目がありプライバシーのプの字も無いです。
そして『聖女』という言葉が何を意味するのか、世界と教会の歴史を含めご説明しましょう。
この世界で我々人類を創りし原初の悪魔、その悪魔は人類をただ蹂躙するために生み出しました。ただ滅ぼす為では無く、原初の悪魔の為の娯楽、増えては減ってを繰り返していました。
ある時そんな人類を不憫に思った名前の無い神々はそれぞれ人類に知恵を与え、人類はヒューマン、エルフ、フェアリー、ドワーフ、コロポックル、ワーウルフ、ワーキャット、ケンタウロス、ミノタウロス、ケット・シー、マーメイド、セイレーン、我々人類は様々な進化を成し遂げていった。
原初の悪魔は神々の慈悲を否定し、名前の無い神々と原初の悪魔との長い戦いが始まります。
神々の加護を受けた人類は、その数を減らし、種族を減らしながら原初の悪魔を追い詰めることに成功し、名前の無い神々は身を牢獄に変え、原初の悪魔は封印されます。
戦いが終わり、残された人類は名前の無い神々を称え、名無しの神々の教会を立ち上げた。
めでたしめでたし。
これがこの世界と名無しの神々の教会の始まり。ここからは聖女と教会の現状を語ります。
まず現在、教会は数千年続く聖戦の真最中であること。敵は原初の悪魔を神と崇める人間たち、教会が『ゼノス』と呼んで忌み嫌う集団たということです。
彼らゼノスの目的は原初の悪魔を復活させること。その為に大量の死体が必要でその死体を調達するために彼らは異教徒である私たちと戦争をして殺しているんですね。
そして私たち教会の目的は封印を守ること。封印を維持する為には大量の力、魂が必要なんです。
その魂を絶詰める器が『聖杯』その聖杯を使う手段が『聖女』
近くで死んだ人類の魂を集め、聖杯に魂が溜まったら封印の贄となる肉人形です。
死を運命付けられた哀れな乙女。多くの魂を蓄えることで自我が崩壊して廃人になり、しかし蓄えた魂たちのエネルギーによって、核となる聖杯を破壊されない限り再生し続け死ぬことの無い化け物。
ただし封印を維持する内容は大多数の信者、中小国には伝わっておらず、名無しの神々の教会はゼノスに対しての防衛協定くらいにしか思われていません。教会の真実を知るのは教会上層部と聖王王国の重鎮と王様くらいですかね。
え?私はどうなのかって?
私も同じく聖杯を埋め込まれた聖女です。
剣で切られても槍で貫かれても死にはしない、むしろ聖女の周りで殺せば殺すほど死ねば死ぬほど魂は集まっていき聖女の不死性は高まる。
自殺を考えても無駄ですよ?
自傷行為は魂を減らす行為の為、狂った聖女は贄に。むしろ自傷行為が目印になっています。贄にされれば今まで贄にされてきた魂たちと一緒に封印を維持する燃料に、聖杯を持っているか中に入っているかの違いしかないです。
聖杯を自ら破壊する、以前それをやらかした聖女のせいで聖女自身に聖杯の位置は分からず、知っているのは聖杯を埋め込んだ人物と教会の上層部。
だから初陣の聖女は狂ってもいいように体を拘束され、魂が体に流れ込むのをじっと我慢。廃人になったらよし、狂って死を望んだら贄に。よって公の場で聖女は短命で兵士の為に命をとしたと発表されます。
まあ何人かそのまま正気のまま初陣を終える聖女が出てきますが、二戦三戦と続けていくうちに狂っていきます。
私ですが数万数億の魂たちの怨嗟の声なんて赤子の子守歌の様にしか感じません。
世界初の億越えの魂を内包しても狂わない聖女として上層部から忌み嫌われ、代わりに前線の兵士からは聖女様と慕われています。戦場に居ても手持無沙汰なので、無尽蔵にあるエネルギーで負傷兵の治療をしたり死に際に間に合えば看取ったりしていますから、自然と末端の信者からの人気がすごいんですよ。私がトップの派閥が作れるくらいには膨れ上がっています。
さて、最初の話に戻りまして。
私は戦争が嫌いです。ですが世界から争いは消えません。
そして思ったのです。
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そう思うのです。
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