魔法剣士の禁呪魔法

月華夜斗

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旅立ち

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次の日から、樹は毎日、クロードと剣の稽古をしていた。
シエルはカレンから魔法の扱い方を習っていた
そして、三年の月日がたった
樹もシエルも13歳になった。


最初はクロードに一太刀も入れれなかったが、今では、クロードと互角もしくはクロード以上にまで剣の腕が上達していた。
そして、この二年半でクロードは、樹のことを樹と呼べるようになった。そして、樹はクロードの事を師匠と呼ぶようになった。
「良しここまでやれば魔法学園の試験も完璧だな」
そうクロードが言うと、「師匠、試験て何があるんですか?」と樹が聴いた。


「何、試験と言っても筆記試験と、魔法実技だけだ」と、クロードが平然と言うと、樹は鳴きそうな顔で、「師匠、僕字の読み書きできません」
そこから、半年勉強漬けだった

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そして、いよいよ、出発の日になった。
2人が馬車を用意してくれた。
樹たちは、クロードやカレンにお別れの挨拶をした。
「お父様、お母様行っています。」と、シエルはクロードにだきついて泣いていると、カレンが、樹ギュッと抱きしめた。
「行ってらっしゃい」その言葉を聴いて樹は泣きそうになるが何とか耐え、2人にお礼を言った。


「樹も気をつけてな、色々と」樹は意味がわからなかったがシエルに鏡を貸してもらい、わかったこと、こちらの世界での自分は、美少年だった。
正直、自分でも最初は、惚れそうになった。


「まあ、シエルが居るから大丈夫かな?」
その言葉に、シエルは顔を真っ赤にしている訳が樹はわからなかったが、樹も2人に「言ってきます」と言い、馬車を出そうとした時、師匠に止められた。
「そうだ、樹絶対に1属性しか使うなよ、知られたら大変な事になるからな」
その忠告が樹はわからなかったがとりあえず気をつける様にした。
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