魔法剣士の禁呪魔法

新たな仲間

イツキたちは村長らしき人に声を掛けられた。


「おいっ！、貴様らここで何をしている」と怒鳴っている。
そので、「私達は危害を加えに来たわけではなく招かれて来たのです」とクロスが言うが、村長？は「そんなの嘘に決まっておる、私は騙されんぞ人間！」の一点張りだった
 イツキたちが困っていると、村長？が魔法を放ってきた


「炎の精霊よ、我が敵に、火球を
  ファイアーボール」村長？がそう詠唱し右腕を前に出すと、大きな火球が出てきて、それを「くらえ！人間！」と言い火球を放ってきた。


2人は防御魔法を展開したが、
「お祖父ちゃん、やめて！」と言いシリカが魔法を相殺した。
それを見ていたイツキたちは驚いていたが、そんなのお構い無しで話が進んでいった。


「なんじゃ、シリカ、人間の味方をするのか」と怒っていたが、
「イツキさんたちは私を助けてくれたから、その恩返しでこの村に招いたのに、」と言いシリカは
こっちに来て、「ごめんなさい、家のお祖父ちゃんが」と言い頭を下げた。


それに、イツキが「別に気にしなくて、良いよ、シリカさんのお祖父さんは悪くないから、だから頭を上げてよ」と言い笑った。
それを見ていた、クロスはとてもニヤニヤして、イツキは少し居心地が悪かった。


すると、「先程は、申し訳ない、まさか本当にシリカの恩人とは」と言いお祖父さんも頭を下げた。
それを2人は慌ててやめさせた。
「申し遅れた、私がこのカルタ村の村長のカマルだ」と挨拶をした
やっぱり、村長だった。


そこからは2人はカルタ村でもてなしを受けていた。
やはり、王都と若干料理の作りが似ていてとても美味しかった。


ただ、イツキが1つ気になるのが、シリカがイツキの隣に陣取って居ることだ、そのおかげでずっと、周りからの視線が痛かった。
確かにシリカは、茶色っぽい髪のショートで正直可愛かったが、
イツキはそれをシリカに言えずずっと心の中で思っていた。


そして、そのもてなしは次の日の朝まで続き、朝に連れて、ほとんどの人たちは眠っていた。
「では、村長、私達はこれで」と別れの挨拶をし、村を出ようとしていた。


何故、朝に出るかと言うと、イツキは余り大人数から見送られるのが苦手らしいから、クロスが配慮してくれた。


そして、イツキたちが行こうとした時、「お、お祖父ちゃん、私…」とシリカ何かを言おうとした瞬間、「行きたいなら、行けばいい、あの2人なら安心して任せられる」と言いカマルは、シリカの背中をそっと押した。


そして、シリカは決意し、イツキたちに、「イツキさん、私も連れてってくれませんか？」と思いきって聴くと、イツキは、もちろん、と言いシリカの手を取り馬車に引き寄せた。

そして、シリカは、「お祖父ちゃん、今まで本当にありがと～」とシリカは泣きながら大声で言っていた。
それを村長、笑いながらイツキたちが見えなくなるまで、ずっと手を振っていた