30 / 32
シリカ
しおりを挟むイツキたちは急いで悲鳴の聞こえた方へ急いだ
「クロスさん、この悲鳴いったい何なんでしょう?」とイツキが言うと、クロスが「君はずっとクロードの所に居たんだったな、王都の外はこんな物だ」と言い急いでいる。
そして、イツキはその悲鳴が聞こえた場所に着くとそこには怪しそうな男達を囲まれている女の子が居た。
「ごめんなさい、ごめんなさい」と女の子がずっと謝ってた。
「俺らは謝って欲しいんじゃなくて、その金を渡せって言ってだよ」とリーダーらしき男が声を荒らげながら言った。
イツキは我慢出来ずその場に飛び出した。
「その子困ってるじゃないか、辞めてあげなよ」と言い女の子と男達の間に入った。
「何だガキか、だがな悪いのはその女だぜ、そいつが俺の言う事聞かなかったから、仕方なく金で我慢してやろうとしてんだぜ」と笑いながら言った。
「何で、この子がお前の言う事を聞かないといけないんだ」イツキが言うと、男は笑い出した。
「これゃあ傑作だな、良いかガキそいつは獣人なんだよ、だから、俺ら人間の奴隷なんだよ」と言いまだ、笑っていた。
それを聞いて女の子は泣きそうな顔をしていたが、「それがどうした?」イツキが言うと、男は「獣人なんだぞ、そんな奴をお前は庇うのか?」言った。
「獣人だって生きてるんだ、それを奴隷?お前らいい加減にしろよ」と言いイツキは剣を抜いた。
「俺ら漆黒の犬(シャドードック)とやり合って生きて帰れると思うなよ」と言い男は背中に担いでいた斧を持った。
が、勝負は一瞬だった。
男が斧を持った瞬間クロスが男達を一掃したのだ。
その唖然としながら見ていたイツキだった。
「よく言ったね、イツキ流石はあいつの弟子だよ」と褒めてくれた。
すると、「あ、ありがとうございます」と言い女の子が頭を下げてきた。
イツキは「気にしなくて、良いよ別に」と言い笑っていた。
「あの……これどうぞ」と言い女の子がギルを渡してきた。
イツキは「良いって、別に」と言いギルを返した。「で、でも何かしないと私の気が収まりません」と言い上目遣いをしてきた。
イツキは「じゃあ、君の家でご飯をご馳走してくれる?」と聴くと
女の子は「そんな事で良いんですか?」疑問そうに言った。
イツキは「うん、それだけで頑張った甲斐があったよ」と言って笑っていた
「あっ、申し遅れましたが私、シリカと言います、あなたのお名前は・・・」と言ってきたので、「あっ、僕はカンザキ イツキです」と、自己紹介はしといた
そして、イツキ達シリカに案内され、シエルの村へ着いた。
どうやら、シエルの村は獣人の村の様で周りは全部獣人である。
イツキ達が周りをずっと見ていたら、「おい!そこをお前らここで何をしている」と村長らしき獣人から、声をかけられた
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
61
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる