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どんどん好きになってきた〜どうしよう…
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【誠side】
七海さんと知り合って直ぐに、俺は彼女のご両親に結婚を前提にした交際のお許しを貰うために、彼女の実家へご挨拶に伺った。
身体中が心臓になってしまったんじゃないかってくらい緊張した。
職業柄、人と話す事は苦手じゃないんだが(若い独身の女性以外な)この日ばかりは勝手が違った。
ーー七海さんを嫁にするためだ!頑張れ、俺!ーー
彼女のご両親に好感を持ってもらうため、引きつる顔に笑顔を貼り付け、終始にこやかに穏やかに会話し、爽やか好青年を印象付けられたはず……多分……。
その日は俺が初めて七海さんの家に行くと言う事で、彼女が手作りの料理でもてなしてくれた。
めちゃくちゃ美味かった!
可愛い上に料理も上手いなんて、七海さん、それ反則だろ!
胃袋まで鷲掴みにされたら、俺…
一応さ、婚約するまでは清い関係でいたいと思ってる。
俺、先生だし…。
まあ、俺の中では年内に婚約、来春挙式と言う青写真が既に出来上がってるんだけど、俺の理性が吹き飛んだら、婚約する前に狼さんに変身してしまうかもしれない。
うん!それに関しては全く自信ない!
俺、ずっと彼女を作らなかったからなぁ。
今は女嫌いで通ってるけど、実は女の人は大好きだ。
ただ、ちょっとね…。自分が愛される事ばかり要求してくる女王さま女が生理的に嫌いなだけなんだ。
全然モテなかったわけじゃないんだぜ。
高校時代も大学時代も告白されまくってたし。
当然、チェリーでもない。
ただ野球部だったし、女の子といるよりも、野郎と一緒に野球をしたりヒッチハイクで日本一周したりしてる方が楽しかったんだ。
バイトも忙しかったし。
それに、友達から彼女に宝石やら旅行やら、次々に貢がされてるって話を聞くと、なんだか彼女を作るのが面倒くさくなっちゃって。
私が好きなら、私のために車で毎日送り迎えしてね、お料理も作ってね、掃除も洗濯もしてね、テーマパークにデートに連れて行ってね、お洒落なカフェにも連れて行ってね、2人の記念日には宝石をプレゼントしてねって、オネダリばかり。
そんな彼女らが、陰では彼氏の下僕度を散々コケにして、友達と爆笑しまくってるのを、俺はバイト先で何度も見てきた。
ダメ押しで、これって彼氏でいるための必須条件だから、頑張ってね。西野○ナの歌知らない?あれって常識だからねってさ、俺の友達が彼女と付き合い始める時に、彼女に声高にそう宣言されたらしい。
俺の周りのカップルは皆んなそんな感じだった。
何処の国のお姫様だよ。
俺、そこまでして彼女作ろうと思わなくて、そのまま大学を卒業しちゃったんだ。
俺は彼女と対等の関係でいたいし、下僕なんてまっぴらだ。
で、就職して3年経って資格を得たから、へき地教育に志願して行く事になって、田舎に引っ込んじゃったからなあ。
ずっと女性に縁のないまま、この年になっちゃったんだ。
でも七海さんに出会って、女嫌いの俺が一目惚れして。
だけどそれだけじゃない。一緒にいて、すごく自然で居られるし、話も合う。おまけに何となく目指す先が同じ方向を向いているような気がしたんだ。ずっと彼女と一緒に居たいと思った。
会う度に彼女に惹かれてる。どんどん彼女が欲しくて堪らなくなる。
俺、直ぐにでも狼さんになってしまいそうで……。
早く結婚したい。
【七海side】
夏休み中の方が時間が取りやすいからと、あれから頻繁に誠さんとデートしています。
彼の車は、ジープによく似てるでっかいやつで、4躯なんだって。秘境に暮らす彼は、冬になると周りが雪に覆われてしまうので、必需品なんですと言って笑ってた。
それに乗って色んなところに連れて行ってもらいました。道中、ロックとかジャズなんかを聴きながら、色んな話をしました。凄く楽しくて、あの初めてのぶっ飛んだ出会いが嘘みたい。
初めて会った時には気づかなかったんだけど、彼はカッコいい人でした。細マッチョだし、顔は織田○二の若い頃に眼鏡を掛けた感じで、笑うと可愛いのだよ。
なんでこんなにカッコいい人が、女嫌いってだけで、ずっと彼女も作らず残ってたのか、未だに信じられないんだけど。
彼に聞いたら、男友達と野球をしたりヒッチハイクをしたりサイクリングに行ったり山登りをしたりするのが楽しくて、彼女を作ってる暇がなかったんだとか。
まぁ、そのおかげで私は彼と知り合えたのだけど。
今となっては、あの散々なお見合いに感謝しないとね。
交際するようになって直ぐ、彼は我が家にご挨拶に来てくれました。緊張しまくってるのがこっちにも伝わってきて、思わず彼に寄り添ってしまいました。
その日、私は初めて彼に手料理を振る舞いました。
なんてことはない。ウチの核爆弾=母は料理が壊滅的にダメな人で、仕方なく私が中学生の時から、ずっと我が家の料理を作ってきたんです。まぁ、いつもの事ですね。
昔、うちの母に一目惚れした父が、料理もできない娘ですからと言って断られたのを、料理が出来なくても良いですと、ごり押しして結婚したんだってさ。
まさか本当に料理が出来ないとは思わなかったって、失敗したと父が笑ってました。
アホか。
だから、私の料理歴は長いのです。
彼から美味しいと言われて、凄く嬉しかった。
貴方から、正式にプロポーズされるのを待ってます。
七海さんと知り合って直ぐに、俺は彼女のご両親に結婚を前提にした交際のお許しを貰うために、彼女の実家へご挨拶に伺った。
身体中が心臓になってしまったんじゃないかってくらい緊張した。
職業柄、人と話す事は苦手じゃないんだが(若い独身の女性以外な)この日ばかりは勝手が違った。
ーー七海さんを嫁にするためだ!頑張れ、俺!ーー
彼女のご両親に好感を持ってもらうため、引きつる顔に笑顔を貼り付け、終始にこやかに穏やかに会話し、爽やか好青年を印象付けられたはず……多分……。
その日は俺が初めて七海さんの家に行くと言う事で、彼女が手作りの料理でもてなしてくれた。
めちゃくちゃ美味かった!
可愛い上に料理も上手いなんて、七海さん、それ反則だろ!
胃袋まで鷲掴みにされたら、俺…
一応さ、婚約するまでは清い関係でいたいと思ってる。
俺、先生だし…。
まあ、俺の中では年内に婚約、来春挙式と言う青写真が既に出来上がってるんだけど、俺の理性が吹き飛んだら、婚約する前に狼さんに変身してしまうかもしれない。
うん!それに関しては全く自信ない!
俺、ずっと彼女を作らなかったからなぁ。
今は女嫌いで通ってるけど、実は女の人は大好きだ。
ただ、ちょっとね…。自分が愛される事ばかり要求してくる女王さま女が生理的に嫌いなだけなんだ。
全然モテなかったわけじゃないんだぜ。
高校時代も大学時代も告白されまくってたし。
当然、チェリーでもない。
ただ野球部だったし、女の子といるよりも、野郎と一緒に野球をしたりヒッチハイクで日本一周したりしてる方が楽しかったんだ。
バイトも忙しかったし。
それに、友達から彼女に宝石やら旅行やら、次々に貢がされてるって話を聞くと、なんだか彼女を作るのが面倒くさくなっちゃって。
私が好きなら、私のために車で毎日送り迎えしてね、お料理も作ってね、掃除も洗濯もしてね、テーマパークにデートに連れて行ってね、お洒落なカフェにも連れて行ってね、2人の記念日には宝石をプレゼントしてねって、オネダリばかり。
そんな彼女らが、陰では彼氏の下僕度を散々コケにして、友達と爆笑しまくってるのを、俺はバイト先で何度も見てきた。
ダメ押しで、これって彼氏でいるための必須条件だから、頑張ってね。西野○ナの歌知らない?あれって常識だからねってさ、俺の友達が彼女と付き合い始める時に、彼女に声高にそう宣言されたらしい。
俺の周りのカップルは皆んなそんな感じだった。
何処の国のお姫様だよ。
俺、そこまでして彼女作ろうと思わなくて、そのまま大学を卒業しちゃったんだ。
俺は彼女と対等の関係でいたいし、下僕なんてまっぴらだ。
で、就職して3年経って資格を得たから、へき地教育に志願して行く事になって、田舎に引っ込んじゃったからなあ。
ずっと女性に縁のないまま、この年になっちゃったんだ。
でも七海さんに出会って、女嫌いの俺が一目惚れして。
だけどそれだけじゃない。一緒にいて、すごく自然で居られるし、話も合う。おまけに何となく目指す先が同じ方向を向いているような気がしたんだ。ずっと彼女と一緒に居たいと思った。
会う度に彼女に惹かれてる。どんどん彼女が欲しくて堪らなくなる。
俺、直ぐにでも狼さんになってしまいそうで……。
早く結婚したい。
【七海side】
夏休み中の方が時間が取りやすいからと、あれから頻繁に誠さんとデートしています。
彼の車は、ジープによく似てるでっかいやつで、4躯なんだって。秘境に暮らす彼は、冬になると周りが雪に覆われてしまうので、必需品なんですと言って笑ってた。
それに乗って色んなところに連れて行ってもらいました。道中、ロックとかジャズなんかを聴きながら、色んな話をしました。凄く楽しくて、あの初めてのぶっ飛んだ出会いが嘘みたい。
初めて会った時には気づかなかったんだけど、彼はカッコいい人でした。細マッチョだし、顔は織田○二の若い頃に眼鏡を掛けた感じで、笑うと可愛いのだよ。
なんでこんなにカッコいい人が、女嫌いってだけで、ずっと彼女も作らず残ってたのか、未だに信じられないんだけど。
彼に聞いたら、男友達と野球をしたりヒッチハイクをしたりサイクリングに行ったり山登りをしたりするのが楽しくて、彼女を作ってる暇がなかったんだとか。
まぁ、そのおかげで私は彼と知り合えたのだけど。
今となっては、あの散々なお見合いに感謝しないとね。
交際するようになって直ぐ、彼は我が家にご挨拶に来てくれました。緊張しまくってるのがこっちにも伝わってきて、思わず彼に寄り添ってしまいました。
その日、私は初めて彼に手料理を振る舞いました。
なんてことはない。ウチの核爆弾=母は料理が壊滅的にダメな人で、仕方なく私が中学生の時から、ずっと我が家の料理を作ってきたんです。まぁ、いつもの事ですね。
昔、うちの母に一目惚れした父が、料理もできない娘ですからと言って断られたのを、料理が出来なくても良いですと、ごり押しして結婚したんだってさ。
まさか本当に料理が出来ないとは思わなかったって、失敗したと父が笑ってました。
アホか。
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貴方から、正式にプロポーズされるのを待ってます。
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