田舎でお見合いしたらギャグだった

コロ星人

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結婚しました①

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 俺は学校が春休みに入ってから結婚する事を地域の人達に伝えた。既に街中の学校に転勤する事が決まって、この湖の辺りから離れる事が決定的になった。


 それを知った地域の人達から、地域で2人の披露宴を開きたいとの申し出があり、本来の結婚式とは別に、地域の交流館で開かれる住民手作りの披露宴に参加することになった。
 教師冥利に尽きるとは、この事だ。へき地教育に携わってきて本当に良かったと思った。





 俺たちの結婚式は披露宴も含めて、駅前のホテルで開く事にしている。街中に洒落た手頃なレストランでもあれば、そこでするつもりだったんだが、残念ながらこんな田舎では、そんな気の利いたところはない。で、ありきたりだが無難にホテルでする事に決めたんだ。

 そして披露宴の後、場所を移動し、仲の良い友達だけで二次会を開く事になっている。2人の職場関係や学生時代の友人の有志が企画してくれたので、喜んで参加させてもらう事にした。
 多分学生時代の友達から、散々いじり倒されると思うと気が重いんだけど、まぁ幸せのお裾分けをするつもりで、敢えて今日はいじり倒されてやろうと思っている。

 ホテルでの披露宴のスピーチで必ず言われたのが

"女嫌いの誠君"と"うどんの君"の2つ名だった。

 はい、はい。女嫌いね。
 それは七海と出会う前までの話だからね。
七海は俺の一目惚れですよ。悪かったですね。それが何か?
 
 次はうどんの君ですか?
 確かに、うどん屋で演歌を聞きながら見合いをしましたよ。一言も喋らず帰ってきてしまって、焦ってリベンジをお願いした粘着質なヤツですよ。でも、そのお陰で結婚できたんだから、余計なお世話ですよ。

 あぁ、今日は好きなように好きなだけ何とでも言ってくれ。
 俺、今日は幸せ過ぎて頭の中がお花畑だから、何言われても感じない。もう何言われても平気だ。

 二次会でも、ずっと女嫌いだった時のエピソードを暴露されまくってます。
 例えばバレンタインデーのチョコをもらって、即、その女の子の目の前で側にいた友達にチョコをあげて、その女の子を泣かせてしまったり、女の子から電話がかかってきても「何か用?何も用がないならかけてくるなよな」と素っ気なく返してしまうのは有名で、皆んなの知るところになったりと、エピソードには事欠かない。

 過ぎたことは、もう良いんだよ。今は七海にメロメロな腑抜けた大馬鹿野郎になってるんだから。

 ああ、恥ずかしげもなく言ってやるよ。

「七海!愛してるよ!」
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