75 / 197
*** 75 『9時街』に驚くゴブリンさんたち…… ***
しおりを挟むゴブリン達を連れてレストランに入ると、厨房服を着た悪魔っ子たちが両側に並んで待っていてくれた。
「「「「「 いらっしゃいませ~♪ 」」」」」
「ああ、食事の準備をありがとう。
みんな、このレストランは、セルフサービスと言って自分で料理を持ってテーブルにつくことになっているんだ。
今日用意したのは1種類の定食だけだけど、そのうち100種類ぐらいの料理を揃えてみんなに選んでもらう予定でいる。
それじゃあここに並んでくれるかな」
俺は『本日の定食』の乗ったトレイを受け取った。
ベルミアスープと豪華版ハンバーガーとフライドポテトが乗っている。
「ああ、飲み物やサラダはあのテーブルから好きな物を選んでくれ。
サラダにかけるドレッシングもあるから、よかったら使ってみてくれよ。
それをかけるとサラダがより美味しくなるぞ」
はは、デカいキングがトレイを持つと、ままごとのトレイみたいで可愛いな。
「のうサトル殿、ずいぶんと色とりどりの飲み物があるが……」
「ああ、これみんな果実を搾ったジュースなんだ。どれも旨いぞ」
(そうか…… サトル殿は果樹園までもお持ちか……)
はは、悪魔っ子たちが一生懸命メモを取りながら見ているよ。
こいつら本当に熱心だわ。
「みんな席に着いたかな。それじゃあ『いただきます』」
あ、みんなも何事か呟いてる……
そうか。食前の祈りや挨拶までしてるのか……
ますますもって文明人だよこいつら。
スープを一口飲んだキングが固まった。
「どうかなキング。口に合ったかな?」
「な、なんだこのスープは…… なんという深い味わいだ……」
「ああ、ウチの料理長自慢のスープでな。
最近神さまたちの世界でも大評判になってるそうだぞ」
「わ、我々は、神と同じものを飲んでいるというのか……」
テーブルからはゴブリン達の呟きが聞えている。
「う、旨い……」
「なんなんだこの柔らかいパンは……
どうやら小麦を使ったパンのようだが、どうしたらこんなに柔らかくなるというのだ……」
「しかも、間に挟んであるこの肉と野菜…… なんという味わい深さだろうか」
「お、おお! こ、このドレッシングというもの。な、なんという旨さか」
「これは…… どうやらポテータを使った料理らしいが、いったいどう料理したらこのような味になるというのだ」
「ああ、そのフライドポテトな。
それ花の種を絞って採った油を熱した中に、ポテータを入れて揚げたものなんだ」
「あの…… サトルさま……」
「なんでしょうか奥さん」
「こ、このテーブルの上の不思議な透明の容器に入った白いものなんですが……」
「ああ、それは塩です。フライドポテトの塩味が足りないと思ったら、それをかけてください。こんなふうに」
「し、塩だと……」
「塩がなんでこんなに白いんだ……」
「その塩は俺が海水から作った塩なんだ。
あの苦い味は全て取り除いた純粋な塩だから、安心して使ってくれ」
「そうか…… 純粋な塩は白いのだな……」
ふう、ゴブリンたちはすっかり食事に満足してくれたみたいだ。
よかったよかった。
「このレストランは、朝7時から夜10時まで開くことにしようと思っている。
もちろん誰でも好きなだけ食べられるが、あのコーナーで食材なんかも配るから、みんな自宅でも料理が作れるぞ」
「代価はどうやって払えばいいのだ?」
「ああ、全部無料だ。代価は必要無い」
ゴブリン達がザワついた。
「すべて代価なしだと……」
「そ、そんなことが有りうるのか……」
「サトル殿。
サトル殿はこの街は40万人が住むことが出来ると言っていたが、40万人もの住民を食べさせていけるだけの財力を、サトル殿はお持ちだというのか」
「ああ、最近ちょっと儲かったもんでな。
最終的には400万人を10年間食べさせて行けるだけの食材を準備するよ。
10年あればこれから準備する畑の作物も採れるようになるだろう。
でも最大で2400万人を1000年食べさせて行くぐらいの財力はあるから安心してくれ」
「す、凄まじい富をお持ちのようだ。
あの恐ろしい魔法の力に加えて富まで持っているというのか……」
「それは俺の手柄じゃないんだよ。
すべては創造天使システィフィーナの思し召しと、彼女の上司である神さまのおかげなんだ。
だからまあ、天使や神の恵みだとでも思ってくれ」
「そ、そうか……」
「みんなもう食べ終わったかな。
それじゃあ済まないが、トレイはあの窓口のところに持って行ってくれるかい。
このレストランでは食べたひとが自分で食器を片づけることになっているんだ。
それじゃあみんなに安心してもらうために、この後は食糧倉庫にご案内しようかな。
アダム、みんなをクリーンルームに転移させる準備を頼む」
(畏まりました)
「それじゃあみんな、クリーンルームに転移するぞ。
食糧倉庫に入るときは、全員その部屋で『クリーンの魔法』を使って体を綺麗にすることになっているんだ」
こうして俺たちは食糧倉庫に足を踏み入れたんだ。
ここはいつ来ても俺でさえも感嘆するよ。
なんせどっちを向いても壁が見えない位広いスペースに巨大な棚が無数にあって、食材や調理済みの料理が見渡す限り並んでいるんだものなあ。
ああ、やっぱりキングたちも立ち竦んどるわ……
目の前の棚は視界の果てまで続いていて、その全てに小麦粉の袋が乗っている。
その隣の棚には野菜。その隣にはチーズやヨーグルトなどの乳製品が、やはり見渡す限り並んでいた。
ああ、あの離れた棚はラーメンの棚だな。その隣はチャーハンか。
「こっ、これは……」
「な、けっこうたくさんあるだろ」
「こ、これほどまでに大量の食糧が……
だ、だが野菜や調理済みの食品は腐ったりしないのか?」
「ああ、実はこの倉庫は、システィの力で時間が止まっているんだよ。
だから何年経とうが、料理はいつまでも作りたてのままなんだ」
「な、なんという力だ……」
「まあ、生命を創造出来るぐらいだからさ。これぐらいは簡単らしいぞ」
「そ、そうか……」
「ということで、食料はけっこう溜まりつつあるんだ。
まあ取敢えずの目標は、さっきも言った通り400万人の10年分の食材と料理を用意しておくことだが。それぐらいあればみんなも安心するだろ」
「あ、ああ…… 我々も土と水さえあれば作物は作れるからな……」
「しかも土の精霊と植物の精霊と水の精霊も大勢いるし」
「そ、そうか…… そうだった……」
「さて、それじゃあ『食』を見てもらったところで、次は『衣』を見てもらおうか。
レストランに戻ろう」
俺はゴブリン達を中央棟3階のショップに連れて行った。
そこには広い売り場いっぱいに色とりどりの服を着たマネキンが並んでいる。
「さあ、ここが服の売り場だ。
あ、すまんがまだキングが着られるほどの大きな服は置いて無いんだ。
そのうち揃えるから今日は勘弁してくれ」
「なんだこの見たことも無いような服は……」
「それになんとたくさんの色があることか……」
「この服の生地…… 植物の繊維ではないのか?」
「ああ、半分ぐらいは植物の繊維なんだけど、後は化学繊維っていって、石油っていうものから作ったものだな。
俺の前世の世界から輸入して来たものなんだ」
「サトル殿…… ま、まさかこの服も代価は……」
「ああ、代価は要らない。創造天使さまからのプレゼントだとでも思ってくれ」
ご婦人方は、可愛らしい子供服を見ながらちょっと涙ぐんでいた。
きっと孫たちに着させてやりたいんだろうなあ。
「それじゃあ次はみんなをこの街自慢の展望台にお連れしようか」
「展望台…… そ、それはまさか……」
「そう、ここに来るときに見えた、あの塔の上にある見晴らしのいい場所だよ。
まあみんなはあの岩山に登ったりして高いところには慣れてるだろうけど。
それじゃあ1階に降りようか。
あ、エレベーターと階段があるけど、ご婦人方はエレベーターで行こう。
男性諸君は済まないが階段で行ってくれるかな」
「サトル殿、この階段の入り口になにやら書いてあるようだが……」
「ああ、この階段が『初心者用』で、こっちが『中級者用』、それからこっちが『上級者用』だ」
「な、何の『初心者』で、何の『上級者』なのだ?」
「それはまあ昇ってみてのお楽しみと言うことで……」
俺はご婦人方を伴ってエレベータに乗り込んだ。
このエレベーターには窓もあって、塔のところどころに埋め込んだ窓から少し外も見えるんだ。
ああ、ご婦人方がちょっとびびってるか……
「みなさん大丈夫ですよ。
このエレベーターは魔道具をたくさん使って安全に作ってありますから」
展望台に到着すると、みんなはふらふらと窓のところに近寄って行っている。
ああ、でも窓のすぐ傍までは行けないみたいか。
まあ岩山と展望台ではまるで雰囲気が違うだろうからなあ。
そのうちに『初心者用』階段の出口から、何人かのゴブリン達が出て来たんだけど…… なんだかこっちのみんなもふらふらしてて、疲れた顔してるんだわ。
まさかこの程度の昇りで疲れたわけでもないだろうし。
ああそうか。側面の窓が怖かったのか。
ということは……
そのとき、『中級者用』の階段から悲鳴が聞こえて来たんだよ。
「うひーっ!」とか「ギャーっ!」とか「きょえーっ!」とか「押すなーっ!」とか……
はは、やっぱり怖かったんだな。
まあガラスなんて見たこと無かったんだろう。
それにしても『中級者用』階段の出口からは誰も出て来ないなあ。
『上級者用』は言うに及ばず……
はは、全員が疲れ切った顔で『初心者用』階段の出口から出て来たわ。
あー、座り込んで床撫でてるよ。みんなお疲れさん♪
それにしてもこの展望台からの景色はいつ見ても素晴らしいよ。
まだマナが薄れて間もないんで植物もほとんど生えてないから、荒涼とした岩稜地帯が広がっていて、地平線も綺麗に丸く見えるんだ。
この星って地球よりは少し小さいから地平線の曲率も大きいし。
でも目を下に転じると、マナ建材の白と土の黒と、そうして街路樹の緑の間に咲き誇る花のプランターの明るい色が見えるんだ。
まさに荒野に忽然と現れたオアシスみたいな雰囲気なんだよなあ。
お、ようやく座りこんでたゴブリンたちも立ち上がって景色を見始めたか。
はは、見慣れない景色にみんな口もきけないみたいだわ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる