【爆撒英雄サトルのガイア建国記】

池上 雅

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*** 112 傭兵団全員捕獲とその贖罪 ***

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 超々弩級残虐表現注意!


 そうして10日後。
 外道どものうち、わざと逃がしたやつが命からがら本拠地に辿り着いた。
 俺は、そいつが報告を始めたところでその地域を高さ30メートルの壁で囲み、その場の全員を特別収容所に転移させたんだ。
 全部で1200人もいたぜ。

 その中には50人の女たちもいた。
 もちろん彼女たちは別の収容所に転移させて、俺は彼女たちの前に現れたんだ。


「君たちは俺が保護した。
 もちろん傭兵団も全員捕えて隔離してある」

 ああ、中には喜んでる娘もいるけど、大半は虚ろな目をして蹲っているだけか……


「それで君たちには選択肢が2つある。
 1つ目は故郷に帰ることだ。
 どんなに遠かろうが確実に送り届けてやろう。
 また、別の場所で生きたいのならそこにも送り届けてやる」

「もうアタイには故郷なんて無いさ。
 村は焼かれちまったし、家族も全員あいつらに殺されちまったよ。
 あいつら村人が避難した村長の家に火をつけやがったんだぜ。
 そうしてげらげら笑って見ていやがったんだ……
 アタイは木の上に隠れてて助かったけど、そのあと見つかって奴隷にされちまったよ。
 それに、どこに行ってもすぐにああいう連中に捕まって奴隷に逆戻りだろう」

「そうか……」

「それでもうひとつの選択肢ってぇのはなんだい?
 あんたに飼われてやっぱり奴隷になって抱かれ続けることかい?」

「いや、もうひとつの選択肢はここに留まることだ。
 君たちはもう2度と自分の意思に反して男に抱かれることは無い。
 ここに残ることを選んだ場合は、家と畑と水と作物の種と、それから充分な食料を渡せる用意がある。
 せめてこれからは誰にも束縛されずに自由に生きてくれ」

「ふん! 自由に生きろと言っておきながら、こんな囲いの中で暮らすのかい!」

「いや、この囲いはむしろ君たちを守るためのものだ。
 これだけの城壁に囲まれていれば、もう誰にも害されることは無いだろう」

「あんた何者だい?」

「ああ、創造天使システィフィーナの使徒で、サトルっていう者だ。
 サトルと呼んでくれればいい」

「頭おかしいんか?」

「そういえば、みんな多かれ少なかれ怪我をしているな」

「そうだよ! あの外道どものおかげでみんな傷だらけさ!」

「それじゃあみんな治そうか。グランドキュア。ああ、クリーンもだ」

 その場の全員が暖かい光に包まれた。
 さらに全身の汚れも落ちている。

「あ、あんた何者だ!」

「だからシスティの使徒だって言ったろ?」

「………………」

「アダム、この女性たちに着替えの服と食べ物を……」

「はい……」

「ま、マジかよ…… な、なんだよこの大量の服と食べ物は!
 それにどっから出て来たんだよ!」

「まあみんな食べながらでもいいから聞いてくれ」

 ああ、半分ぐらいの娘が食べ物を取りに来たか……
 あとの半分は虚ろな目をして座っているだけか、可哀想に……
 お、みんな食料を持って行って座ったままの娘にも食べさせてるな。
 これなら大丈夫かも……


「なあ、あの外道野郎たちはどうなったんだ?」

「ああ、安心しろ。死ぬよりも辛い刑罰を与えよう」

(そうか、この娘たちのPTSDを和らげるためにも……)

「そうだな、ここにもスクリーンを設置しよう。
 ヤツらの刑罰の様子はそこに映し出すから、見たかったら見てくれ」

「あ、ああ……」

 すぐにその場に縦3メートル、横4メートルほどのスクリーンが現れる。


「ところで、君たちが生きている間中食料は供給するが、その見返りに約束して欲しいことがあるんだ」

「…… な、なんだい ……」

「もう誰も傷つけたり殺したりしないでくれ。
 それからこの中の誰かが誰かを奴隷にすることもあってはならない。
 もし何回かの警告の後もそうした行為が続いた場合、その人には1人用の囲いに入ってもらう」

「わかったよ……」

「それじゃあ何か困ったことがあればこのスクリーンに向けて話してくれ。
 俺か、俺がいなければ他の誰かが必ず返事をするから」

「…… わかった ……」

「それじゃあゆっくり休んでくれ……」


 それから俺は別の収容所に転移して、捕えた『クルエルティー傭兵団』の前に立った。
 まずは全員に怪我全回復付きの『命のみの加護』をかける。
 そうして全員の足を魔力で拘束し、入念にステータスのチェックをしたんだ。

(そうか…… 殺人数は最も少ない奴でも3ケタか……)


 俺は頭目らしき奴の前に立った。
 ああ、やっぱりこいつの殺人数が最も多いんだな。

「な、なあおい、俺たちをどうする気なんだよ……
 カネか? 女か? それとも両方か?
 な、なんだったら首領の座をあんたに譲っても……」

「いや俺はそんなことには興味は無い。
 興味があるのは、お前たちに今までの罪業カルマを償わせることだけだ……」

「は、はは…… 俺たちを全員奴隷にしようってのか?
 俺たちゃみんな脱走のプロでもあるんだぜ。
 なあ、悪いこたぁ言わねえからよ、俺たちを配下にすればなんでも命令に従うんだぜ。
 そうすりゃあ……」

「そうか、それじゃあ命令するよ。死ね」

「なっ……」

 俺は頭目を中央に移動させ、その他の男たちも周囲を取り囲むように動かした。

「ああ、それじゃあ後ろのやつは見えないな。
 前から5人ほどはその場に座れ」

 ああ、誰も座らないか。
 俺を睨みつけてるやつ、にやにやしてるやつ、様々だな。

 俺はその場の全員にショックランスLv1を1分ほど照射した。
 気絶はしないものの、全員頭髪や体毛が焦げ落ちている。

「もう一度言うぞ。
 前列から5人ほどは座れ。それより後ろは立ってろ」

 はは、やっぱり何人かは従わないか。
 俺は、不貞腐れてそのまま立っていた前列の男の手を魔力で持ち上げ、レーザーで無造作に切り落とした。
 そいつは手の切り跡を見て呆然としていたが、すぐに絶叫を上げ始める。
 それから5人ほど同じような目に遭わせると、全員が言われた通りに座ったようだ。

 それから俺は、首領の足元に大量の薪を転移させたんだ。

「お、おい! な、なんの冗談だよ!」

「あ? さっき死ねって命令したろ。
 死に方は俺が選んでやる。
 お前が殺した村人と同じ死に方なんかどうだ?」

 そう言いながら薪の山に火をつけた。

「ま、待てよ! い、いや、待ってくださいっ!
 あ、熱ちっ! 熱いよ! かんべんしてくれってよ!」

「お前、村を村人ごと焼き払ったんだろ。
 だったら1回焼け死ぬのも経験してみたらどうだ?」

「う、うぎゃあああああああああああああああああーっ!
 熱い熱い熱い熱い熱い熱いーっ!」

「そうだよな、いろんな死に方があるだろうけど、その中でも焼け死ぬのって最悪だよな。
 でもお前はヒトを焼き殺すのが好きだったんだろ。
 だったら贖罪のためには自分も焼け死んでみないとな……」

「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ……」


 辺りには肉の焦げる匂いが立ち込め始めた。
 周囲の傭兵団の奴らも胃の中身をぶちまけ始めている。

「あれ? お前たち、村人ごと家を焼いたときにげらげら笑ってたんじゃないのか?
 だったら首領が焼け死ぬのも見て笑えよ。
 笑わないとお前たちも全員焼くぞ?」

 はは、とうとう全員が吐き始めたか。
 それにしてもまだ死なないのか。
 焼け死ぬって時間がかかるんだなあ……

 ああそうか……
 確か焼死って、実際には吸い込んだ熱気で肺が焼かれたことによる窒息が主な死因だったか……
 脳や心臓が焼かれるには時間がかかるからな……


 10分以上もかかって、ようやく俺のステータスに罪業カルマポイント1が記載された。
 10秒後、頭目だった黒い塊が光に包まれて復活し、同時に俺の罪業カルマポイントもゼロになる。

「うぎゃあああああああああああああああああーっ!
 熱い熱い熱い熱い熱い熱いーっ!」

 ふむ、焼かれてもちゃんと復活出来るな。

「それじゃあ全員焼け死んでみようか……」


 俺はその場の全員の足元に膨大な量の薪を転移させた。
 ああ、クルエルティーだか狂えるだか知らないが、傭兵団の連中が全員信じらんないっていう顔をして俺を見てるよ……


 そうして俺は全員を10回ほど焼き殺し、溺死させ、風の刃で切り刻んで殺した。
 その様子はあの娘たちも見ていたことだろう。
 せっかくの食事を戻してなければいいんだが……



 そうして俺は、生き返った傭兵団の全員に伝えたんだ。

「これからお前たちを100人ほどずつに分けて、12の収容所に入れる。
 そこでは5日に1度、全員の5日分の食料が与えられるだろう。
 いいか、よく覚えておけ。
『全員が生きていけるだけの食料』だぞ」


 それから何回か収容所を覗いてみたんだけどさ。
 どの収容所でも食糧配布が始まると、壮絶な殺し合いも始まるんだよ。
 食糧配給場所をランダムにしたからな。
 でも、生き残った連中が食べられるだけ食べようとしても、全部食べるのは無理だろ。
 そうして食べた後は、いつかは寝なきゃあならないんだ。
 ずっと起きてはいられないから。
 その頃にはさっき殺された連中も生き返ってるから、今度は食料を持ったまま寝たやつらを襲撃して殺し、そうしてさらに残った食料を巡ってまた殺し合いが始まるんだ。
 防具はすべて没収したけど、武器だけはたっぷりと与えてあるからみんなすぐ死ぬし。
 つまりまあ、5日ごとに1人平均3回ぐらい死ぬんだよ。

 最初はグループを組んで交代で食料を守ろうとした連中もいたけどさ。
 家も倉庫も無いから、寝てるやつはいつも無防備なんだ。
 だからすぐに裏切りに遭って殺されちゃうんだよ。
 その恨みで殺戮の連鎖状態だわ。


 これさ、そのうち、みんなで公平に食料を分ければ、誰も痛い思いをしなくて済むって気づくヤツが出て来るかもしれないって思ってたんだけど……
 12か所の収容所全部で1年経っても殺し合いは続いていたんだ。
 やっぱりE階梯の低いヤツって救いようが無いのかなあ…………

 まあ、奴らの加護には精神疾患の治癒も必要最低限の栄養補給も含まれてるから、みんな狂うことも衰弱死することも許されず、老衰で死ぬまで殺し合いを続けてもらおうか……

 10年も経てば、ひとつぐらいの収容所で食料の平和的分配が始まることを期待してな……


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