【爆撒英雄サトルのガイア建国記】

池上 雅

文字の大きさ
166 / 197

*** 166 貨幣鋳造完了、ヒト族国家の反応 ***

しおりを挟む
 


 倉庫の砂埃もだいぶ収まって来たんで、俺は『金抽出』を始めることにした。

 だけどまだそれなりに埃が飛んでるからな。
 俺は体の周囲に、『絶対アブソリュートフィールド』と、換気の魔道具と転移の魔道具を張り付けたんだ。
 こうすれば新鮮な空気を吸いながら作業が出来るぞ。

 別室には精霊たち100人を待機させていて、俺が魔力枯渇で気絶したらアダムがその救護室に転移させてくれる手筈になっている。
 また、その部屋には、『神界土木部』の若い衆100人、『神界防衛軍特殊工兵部隊』100人と医療部隊100人も配置してあった。
 それ以外に、今までに抽出していた銀や銅やニッケルのインゴット、大量の『マナ・ポーション』と休息用のベッドもだ。


 俺は魔法マクロ【金抽出1000】を唱えた。
 すぐに周囲の1000個の砂の山からキラキラとした金の粒子が集まって来て、見る間にインゴットになっていく。

 おお、まだこれぐらいだったらぜんぜん平気だわ。
 俺はそのまま転移で場所を移動して、また【金抽出1000】を唱える。
 出来上がった金のインゴットは、アダムが別室に転移させてくれていた。

 そこではまた、大勢の天使たちが気合いの声も充分に、【大金貨製造1000】だの【大銀貨製造1000】だのの魔法マクロを唱えては、整然と気絶して行っている。

 俺も【金抽出1000】を50回ほど唱えたところで気絶して、別室で精霊たちにたかられて『治癒キュア』をかけてもらったんだ。

 なんか土木部の連中や防衛軍の連中も楽しそうだったぞ。
『金貨』みたいな価値のあるものを、自分が大量に作れるのが嬉しいらしいな。


 こうして俺は、15万立方キロの砂から135万トンの金を抽出したんだ。

 そのうち50万トンは、地球の資材・食料購入費用としてエルダさまに渡し、35万トンは予備として残し、残りの50万トンを大金貨の製造に回した。

 こうしてほぼ丸3日の突貫作業で、膨大な量の貨幣が出来上がったんだ。

 大金貨は約200億枚、重量にして約65万トン。
 この世界ガイアでの通貨価値を日本円に換算すると、約2京円。
 日本の国家予算の2世紀分だ。
 ガイア最大の大国、ビクトワール大王国の年間予算は、大金貨16万枚だそうだから、あの国の年間予算の130000年分と同じになる。

 それにしても驚いたよ。
 人口80万人のこの世界ガイア最大の大国の年間予算が、たったの大金貨16万枚だなんて。
 日本円にして1600億円しか無いんだぜ。
 国民1人当たり20万円かよ。

 まあ、あの国の国民って、80%が奴隷らしいからなあ……
 それにしても奴隷兵を喰わせていくのだって、カネかかるだろうに。
 ああ、だから他国からの略奪に頼ってるのか……


 しかもだ。
 ビクトワール大王国の国庫には大金貨5万枚しか無かったんだ。
 通貨の代わりになる岩塩もあったけど、これも10万トンほどしか無かったから、大金貨10万枚分に過ぎないんだよ。
 つまり、国家財産が年間予算の1年分以下だったんだわ。

 なるほどこの惨状なら、ドワーフ領に侵攻したくもなるんだろうなあ。
 大陸最大の国家ですらこれだから、あとの弱小国家は推して知るべしだろう。





 俺たちは、『ガイア国建国宣言』を、128ある国の国王の執務室と宰相の執務室に転移させた。
 もちろん金銀の箔押しのある豪華版の方だ。

 それから掲示板に張り付けた普通の紙製の方は、大陸中の王都や街、そして村や貴族の邸にも転移させたんだ。
 合計10万カ所近い場所に送りつけたんだけど、予めマクロを組んでおいたから、ほとんど時間はかからなかったぞ。

 なんだかガイア大陸全土に衝撃が走ってたみたいだな。
 みんなが驚いた点はいくつかあったんだが、最も驚いたのは国の代表者がシスティだったことだろう。
 それから東の大国ビクトワール王国中心に、既に多くの国が大敗北を喫して34万人もの捕虜を取られていたことだろうか。
 ついでに字の読めない村人も、村長なんかに読んでもらって、『税の無い国』が出来たことに衝撃を受けたようだ。
 その様子は、掲示板に付けたカメラの魔道具の映像を見ても明らかだったよ。

 ああ、主要国の王宮にはもう相当数のカメラやマイクの魔道具が配置してあるから、各国首脳の様子も丸わかりなんだ。

 そうそう、ビクトワール大王国の国王、怒ってたぜぇ。
 まず執務室の机の上に見たことも無い豪華な印刷物が置いてあったのに驚き、それから自分が驚かされたことに怒ってたよ。
 さらに内容を読んでもう激オコよ。
 もうコイツ、今にも脳卒中で倒れるんじゃないかってぐらい、青筋立てまくってたし。

 特に怒らせたポイントは、今まで自分の国が大陸最大だと思ってたのに、人口で5倍、国土面積で100倍近い大国が出来ちゃったことだ。
 それから既に自国軍が大敗北を喫していて、王子まで捕虜にされたことを、大陸全土に公開されちゃったことみたいだった。
 まあ事実だから仕方ないよな。

 それで怒り狂った王は、近衛軍に命じて王都中の掲示板を壊し始めたんだけどさ。
 もともと掲示板や建国宣言はマナ建材製だし、地面の石と融合させてあるから壊すのも大変なんだわ。
 兵士が10人がかりで剣で切り付けても、青銅の剣が曲がるだけでほとんど傷もつかないし。

 それでも貴重な紙やら布やらを使って掲示板を隠して回ってたみたいなんだけど……
 でも掲示板がひとつ隠されるたびに、隣に掲示板が生えてくるし、王の執務室や寝室にももうひとつ掲示板が生えていくんだわ。
 寝室に10本の掲示板が生えてたのに気付いたビクトワール王は、怒りのあまりに眩暈起こして寝込んじゃってたわ。
 はは、余分に掲示板作っといてよかったぜ。


 ほとんどの国は静観を決め込んだんだけどさ。
 いくつかの国や人は早速出城を目指して移動を始めたようだ。

 まあ、東の出城はヒト族居住地域から1000キロも離れてるからまだ誰も来てなかったけど、西の出城は100キロしか離れてないもんで、すぐに何件かの反応があったんだ。

 最も早く動いたのは、やっぱり西の街道に接するサンダス王国だった。
 すぐに王都から武装した一団が100人ほど派遣されて、街道入り口を封鎖してたな。

 だけどその日の夜に俺が柵を取り払い、また10本ほど道を作ってやったもんで、随分と驚いてたよ。
 だから途中の道に関所みたいなもんも作ってたんだけど、作る端から関所が消えて行くんでさらに驚いてたぞ。

 そうしてとうとう、大きな馬車を中心にした武装兵300人ほどが、西の出城への道を移動し始めたんだ。
 アダムの報告を受けた俺は、ヒト族の行動に興味もあったんで、コントロールルームにちょくちょく行って、その様子を見てたんだ。


 連中は街道のあまりの広さと平らな様子にさらに驚いてたわ。
 全員がしゃがんで道を撫でてたし。
 さらに、途中には野営用広場はあるし、水場も整備されてるし、中には壁で囲まれた小さな砦まであったもんだから、さらに驚いてたわ。
 もっとも、実際には『ヒト○イホイ』だけどな……

 でもやつらはヒト○イホイには引っかからなかったよ。
 警戒したからっていうよりは、あまりの豪華さにびびったらしい。
 はは、さすがはド田舎の弱小国だぜ。

 道がいいせいか、奴らは3日ほどで西の出城に到着した。
 でもさ、いくら城が豪勢だからって、なにもそこまで大口開けて立ち尽くさなくてもいいのにな。

 まあこの世界の奴らが高さ150メートルの城見たらびっくりするのは当然か。
 ガイアでもっとも高い建物は、大聖国の中央神殿だけど、それでも高さ50メートル程でしかないからなあ。


 出城の城門前には大きな建物がいくつかあって、それぞれ『国用窓口』、『商人用窓口』、『移民窓口』と書いてある。
 だけどまあもう夕方だったんで、全ての窓口には『本日の受付業務は終了いたしました。また明日お越しくださいませ』って書いてあったんだわ。

 それでやつら諦めて城門前広場で野営の準備を始めたんだけど、まあ広場は直径1キロほどの範囲を全てマナ建材で覆ってるから、テントの杭が地面に刺さらなくて困ってたよ。
 だから仕方なく、広場の周りに300個ほど作ってあった小屋に分散して寝ることにしたようだ。
 小屋って言っても1つで100人は泊まれる豪華版だったけど。

 で、日が落ちる30分ほど前から、城のライトアップが始まったわけよ。
 あーあー、みんなまた大口開けて驚いとるわ。
 まあ、蝋燭とランプしか無い世界で、地球最新鋭のライトアップ技術を目にしたら驚くわなあ。

 夜の帳が下りて、辺りが漆黒の闇に閉ざされると、ライトアップの演出はますますハデになって行った。
 はは、精霊たちスモークまで焚いてるわ。
 その中を縦横無尽にレーザー光が飛び交って、なにやら絵まで描いてるぞ。
 ああ、あれシスティの姿だな。俺の姿もあるか……

 たっぷり1時間ほど続いた光のショーの最後には、花火まで打ち上げられとったわ。
 まあ最初のお客さんだっていうことで、精霊たちも張り切ってたのか……



 翌朝、窓口が開くと、さっそく兵士たちの頭らしき大男が国用窓口にやって来た。
 もちろん窓口にいるのはアダムブラザーズのうちの一人だ。

「我らはサンダス王国公爵軍だ!
 大至急この国の王を名乗る犯罪者を引き渡せ!」

「ガイア王国に王はいませんが?」

「誰でもよい! 責任者を出せと命じておる!」

「あなたは、神さまをここに呼び出せと仰っているのですか?」

「な、なんだとっ!」

「この国の代表はシスティフィーナ神さまですからねえ。
 神さまにここへ来いなんて言ったら、途端に神罰が降って来ますよ?」

「だっ、誰でもいい! 責任者を出せっ!」

「はぁ、代表代行も神さまなんですけどねえ。
 それじゃあ今ちょっとお伺いしてみますね」

「はっ、早くしろっ!
 公爵閣下をお待たせするなっ!」

「お待たせしました。
 この城の城代がお会いさせて頂きます。
 謁見室でお待ちしておりますので、案内の者の後に続いてください」

 途端に門が開き始める。
 高さ10メートル、幅も10メートルある巨大な金属製の門だ。
 彼らにとっては、これだけで王国予算に匹敵するたいへんな財産だろう。


 馬車の周囲を囲んだ兵士たち300人が、門をくぐろうとした。

「ああ、この敷地内は馬や馬車の乗り入れは禁止されています。
 徒歩でおいでください」

「無礼者! 公爵閣下に歩けと申すか!」

「あの…… 
 神の神域に下馬せず乗り込む方がよっぽど無礼だと思いますが……」

 男たちは無理やり馬車で押し通ろうとした。
 だが、城門をくぐった途端に馬車が馬ごと消失する。
 もちろん公爵閣下は馬車内に座った姿勢のまま、路上に放り出されてしたたかに尻を打ち付けて呻いている。

「なっ、何がどうしたというのだ! 馬車はどこに行った!」

「あーはい。馬車のまま神域に侵入したので神罰が下されたんだと思いますよ」

「え、ええい! 閣下に無礼を働いた罪で、お前を処罰する!
 者ども、こやつをひったてい!」

 30人ほどの兵たちが案内所の建物の周囲を探し始めた。
 だがもちろんこの建物に出入り口は無い。
 頭に来た兵士たちが、窓口にある不思議な透明な板を叩き壊そうとして剣を振った。

 でも…… 厚さ5センチもの超強化ガラスは銅剣ごときでどうなるものでもないからなあ。
 すぐに兵士たちの剣は折れ曲がっていったよ。


「あーあ、意に沿わぬことがあるとすぐに暴力で解決しようとする……
 やっぱりあなた方は野蛮人ですねえ……」

「な、なんだとぉぉっ!」

「仕方ありませんね。器物損壊未遂容疑で逮捕します」

 窓口の男が手を振ると、30人の兵士たちが消えた。

「な、なんだこれは! へ、兵をどこへやった!」

「ですから今、逮捕するって言ったでしょ?
 野蛮人は言葉の意味もわからないんですか?」

「ぐぎぎぎぎぎぎ……
 お、俺様を誰だと心得る!
 サンダス王国近衛兵団長、ギルマーク伯爵に向かってなんという暴言だ!」

「えっと…… 
 暴言を吐いているのは自分だけだって、まだわかりませんか?」

「も、者ども! こ、こ奴を処刑しろっ!」


 あー、100人近い兵士たちがみんな剣で窓口を叩き始めたわ。
 でも叩いた瞬間にそいつが消えて行くんで、そのうちみんな剣を構えてぷるぷるしてるだけになっとるわ。

「ところで伯爵さん。
 どうしてあなたはわたしに切り掛って来ないんでしょうか?
 部下に犯罪を犯させても、自分では何も出来ないんですか?
 根性無しですねえ……」

「い、言わせておけばぁっ!」

 あー、アダムブラザーのやつ、剣を叩きつけて来た伯爵を、装備全部剥ぎ取ってその場に逆さに宙吊りにしとるわ……

「ひ、ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~っ!」

「あなたは重罪犯収容所送りですね。
 他に収容所送りになりたい方はいらっしゃいますか?」

「な、なんだとぉっ!」


「やめい副団長」

「し、しかし公爵閣下……」

「半数近い兵を失い、また目的も果たさずに帰って陛下になんと報告する気じゃ。
 仕方あるまい。歩くとしよう」

「は、はっ……」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 
 すみません。
 書き溜めが減って来て少々苦しくなって来たんで、土日は頑張りますが、平日は火、木の投稿にさせて頂きたいと思いますです……
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...